著者 : 緋原ヨウ
本が大好きで、王宮図書館の本を求めて官吏となったマルティナ。その特殊な記憶力を発揮して活躍し、ついには世界を救うために聖女召喚を成功させたが、それは聖女を元いた世界から引き離すことだった。世界を救おうとしてくれる聖女を必ず元の世界に帰そうと、聖女送還の方法を求めて再びマルティナは奮闘を始める! だが、そんな彼女たちを尻目に、聖女を取り巻く様々な思惑は不穏な様相を呈しはじめーー。 書き下ろし【番外編 王宮図書館でのひととき】も収録!
禁忌の一族と共に、“古の災い”を討て。 追放された太っちょな貴族の三男であるミトロフは、“食費”のために冒険者となった。 銀騎士との戦いを経てカヌレを正式にパーティーへと迎えたミトロフは、怪我の療養で時間を持て余し、街を散策していた。 その最中、帰郷していたはずのグラシエと不意の再会を果たす。 しかし喜びも束の間、なぜかグラシエに避けられてしまい……? ミトロフはグラシエとの関係に悩みつつ、過保護気味なカヌレに内緒で、怪我のリハビリも兼ねて一人で迷宮の浅層へと潜る。 そこで遭遇したのは、聖書で語られる幻想の存在ーー古の災いと称される“魔族”だった。 共闘するは、迷宮の住人の“長”を務める禁忌の一族の生き残りーーブラン・マンジェ。 秘策を携えたミトロフは、“貴族”の矜持を持って雷撃を操る魔族と相対するーー! 追放された“太っちょ”な貴族による“優雅”な迷宮攻略譚、第3幕!
本が大好きで、ひたすら本を読みふけり、ついに街中の本を全て読み尽くしてしまったマルティナは、まだ見ぬ王宮図書館の本を求めて官吏を目指すことに。読んだ本の内容を一言一句忘れない記憶力を持つ彼女は、高難易度の試験を平民としては数年ぶりに、しかも満点で突破するのだった。 そして政務部に配属されたマルティナは、特殊な記憶力を存分に発揮して周囲を驚かせていくが、そんな時、魔物の不自然な発生に遭遇し……!? 書き下ろし【番外編 政務部の同期会】も収録!
呪われし少女と挑むは、絶対なる白銀騎士。 追放された太っちょな貴族の三男であるミトロフは、“食費”のために冒険者となった。 エルフ族の少女グラシエと、遺物に呪われた少女カヌレと共に迷宮に潜る中で、異常個体(ユニーク)である赤目のトロルの討伐に成功し、ギルドで一躍時の人となる。 そんな中で、グラシエが一時的にパーティを離脱し、ミトロフはカヌレと2人きりで迷宮に行くことに。 探索中に出会ったのは、怪我をした獣人の少女アペリ・ティフだった。 彼女を治療したことで妙に信頼を得たミトロフは、“裏”に棲む魔物の討伐を依頼される。 しかし、裏の魔物は“表”に棲息するより強力な上位種でーー!? さらに、依頼に臨もうとするミトロフたちに、カヌレの兄を名乗る白銀の騎士が訪ねてくる。 「カヌレを連れ戻しにきた」と。 パーティ崩壊の危機に、ミトロフは“貴族”としての矜持すら捨て、決闘に挑むーー! 追放された“太っちょ”な貴族による“優雅”な迷宮攻略譚、第2幕!
貴族の矜持を胸に、魔物と踊れ。 太っちょな貴族の三男、ミトロフ・ド・バンサンカイ。 食う寝るしか能がないと父に見限られた彼は、家を追放されてしまう。 ミトロフは“食費”のため、冒険者として迷宮に足を踏み入れるが、そこは死と隣り合わせの世界だった。 迷宮を探索する中で、偶然出会ったエルフ族の少女・グラシエと成り行きで共闘することになったミトロフ。 死闘の末にコボルドを倒した2人は、生物としての位階の上昇ーー“昇華”を果たす。 迷宮の遺物に呪われてしまった少女・カヌレもパーティに迎え、三人は迷宮に潜る日々を送る。 順調に攻略を続けるミトロフたちの前に現れたのは、本来ならば深層に生息するはずのトロルだった。 しかも、トロルは迷宮の守護者を"喰らった"異常個体でーー。 絶体絶命の状況下で、ミトロフは"貴族"としての矜持を胸に細剣を振るうーー! 追放された"太っちょ"な貴族による"優雅"な迷宮攻略譚、第1幕!
元凶たる神を討ち、英雄となれ。 《神の見えざる手》を仲間に引き込んだカナタたち。 世界の存続を目指すカナタたちは、上位存在から尖兵として送り込まれた世界の大罪人であるルニマンとルシファーを撃ち破る。 上位存在がロークロア世界を終わらせるために打った次なる手は、《沈黙の虚無ゼロ》に封じられた呪いの発動。 呪いは世界全土を蝕み、あらゆる生き物の命を奪っていくーー。 ゼロの呪いを止めようとするカナタたちだが、最後の刺客である不死者の魔術師・ゾラスが立ちはだかる。 さらには、カナタをこの世界へと送り込んだ元凶であるナイアロトプまでもが姿を現しーー。 世界を統べる神と相対したカナタたちは、最終決戦に挑むーー! 無自覚なまま最強になってしまった青年が、不死者の少女と英雄に至るファンタジー、第7幕!
相対するは、世界の支配者《神の見えざる手》。 商業都市ポロロックを牛耳る商会長・グリードが引き起こした騒動を鎮圧したカナタたち。 騒動の背後で糸を引いていたのは《神の見えざる手》の頭目である《世界王ヴェランタ》だった。 《神の見えざる手》は、カナタが異世界ロークロアの秩序を乱すと判断し、本格的にその存在を排除すべく動き出すーー。 カナタは迫り来る脅威に対抗すべく、桃竜郷に捕らえている《空界の支配者ラムエル》から彼らの情報を聞き出そうとするものの、その成果は芳しくない。 明確な対抗策すら用意する間もなく、《世界王ヴェランタ》が再びカナタの前に姿を現しーー!? 無自覚なままに最強になってしまった青年が、不死の少女と英雄に至るファンタジー、第6幕! 一方、不死者・ルナエールは、《世界の記録者ソピア》から譲り受けた《ティアマトの瞳》で、こっそりカナタの動向を観察していたーー。
欲望渦巻く都市の闇を暴き出せ! 《空界の支配者》ラムエルとの戦いを制し、桃竜郷を後にしたカナタたちは、商業都市ポロロックでロズモンドとの合流を果たす。 そこで、ロズモンドが都市に滞在している間に懇意にしていた、お調子者ながらも腕は確かな魔導細工師・メルと出会ったカナタたち。 彼女が経営するのは、華やかな街並みを誇る商業都市ポロロックの中でも、一等地に位置する魔導雑貨店《妖精の羽音》。 しかし、店は閑古鳥が鳴いており、経営の危機に瀕していた。 原因を探るべく話を聞くうち、カナタたちは商業都市ポロロックにはびこる闇を知る。 それは、悪質な手法で都市を牛耳るグリード商会の商会長・グリードと、暗黒区の存在。 メルを救うため、黒幕であろうグリードを追うカナタだったが……? 無自覚なままに最強になってしまった青年が、不死の少女と英雄に至るファンタジー、第5幕!
《空界の支配者》からの刺客を討て! 魔法都市マナラークを襲った脅威、《屍人形のアリス》を辛うじて撃退したカナタ。 しかし、蜘蛛の魔王・マザーや《人魔竜》をも討伐していたことで、カナタは自らをロークロアへと送り込んだ上次元の存在に目を付けられてしまっていた。 カナタは、《神の見えざる手》に所属するドラゴン・《空界の支配者》が自身の存在を抹消するために刺客を差し向けていることを、竜人の少女・ラムエルから知らされる。 カナタたちは刺客の正体を探るため、ラムエルの案内によって竜人たちが住まう秘境・桃竜郷を訪れることに。 世界の臓器とされる「竜穴」の守護を使命とした竜人たちから課される試練を受けつつ、調査を進めるカナタたち。 しかし、《空界の支配者》からの刺客の正体を探る中で、仕掛けられた罠が発動しーー!? 無自覚なままに最強になってしまった青年が、不死の少女と英雄に至るファンタジー、第4幕!
大精霊が封じられし杖を死守せよ! 《神の血エーテル》の材料調達のため、魔法都市マナラークに滞在していたカナタたち。 その最中、カナタは都市近郊の地下に誕生した蜘蛛の魔王・マザーを倒し、密かに都市を救っていた。 危機を乗り越えた魔法都市マナラークで、カナタはもう一人の異世界転移者・コトネと親交を深める。 そんな折、次なる魔物の脅威に備えるべく、あらゆる装備を使いこなす《軍神の手》を持つコトネに、大精霊が封じられた《赤き権杖》が王族より下賜された。 一方、その情報を掴んだ凄腕の盗賊団《血の盃》と《黒の死神》ロヴィスは、伝説の杖《赤き権杖》を狙い、結託してマナラーク襲撃を謀るーー! ポメラやコトネとともに応戦するカナタだったが、人類の脅威である《人魔竜》に数えられるリッチの少女も立ちはだかりーー!? 無自覚なままに最強になってしまった青年が、不死の少女と英雄に至るファンタジー、第3幕!
最強の旅人、魔法都市へ! 青年・カナタは神の遣いにより、異世界『ロークロア』の地下迷宮《地獄の穴》へと送られてしまう。 しかし、そこで出会った不死の少女・ルナエールとの修行によって、異世界で生き延びる力を得たカナタは、都市アーロブルクを襲う脅威《邪神官ノーツ》を撃破した。 不意の強敵との遭遇に備え、パーティー全体の戦力向上が必要だと判断したカナタは、新たな旅の目的を「レベル上げのための霊薬作り」とすることに。 材料調達のため、錬金術で名高い魔法都市マナラークへ向かうカナタたち。 そこでカナタが得た情報は、蜘蛛の魔物・ラーニョが大量発生しているというものだった。 《モンスターパレード》すらも超える規模の異常発生が示唆するのは、魔王誕生の兆しでーー!? 無自覚なままに最強になってしまった青年が、不死の少女と英雄に至るファンタジー! 一方、不死の少女・ルナエールは《地獄の穴》を抜け出し、こっそりとカナタの後をつけていた。
過保護すぎる師匠の修行で強くなりすぎ!? 青年・神原奏多は神の遣いに目を付けられ、異世界『ロークロア』で最も危険とされる地下迷宮《地獄の穴(コキュートス)》へ、特殊な力すら与えられずに送り込まれてしまう。 カナタは絶体絶命の状況で、死霊魔法によって永遠の寿命を得たリッチの少女・ルナエールに命を救われる。 人間嫌いを自称するルナエールだったが、その本性はリッチの特性に縛られて人間と深い繋がりを持てずにいる、寂しがり屋で世話焼きな少女だった! カナタは《地獄の穴》を抜け出すため、お人好しなルナエールに修行をお願いした……のだが、なぜか修行は中々終わらずーー? 「師匠、そろそろ俺、強くなったんじゃ……」 「外はっ、本当に危ないところですから!」 過保護すぎるルナエールに鍛え上げられた結果、カナタは圧倒的な力を手に入れてしまいーー!? 無自覚なままに最強に至ってしまった青年が、不死の少女と英雄に成る冒険ファンタジー!
欠けさせてしまった“春を呼ぶための力”を取り戻すため、パートナーのアークと、その騎士リングとともに隣国を訪れた私。だがその先にいたのはーー双剣の精霊!? しかもリングに取り憑き襲いかかってきて……!!
盾に転生した私が目覚めたのは、一年中雪が降りそそぐ真冬の国だった。「汚らしい盾だ」と言われ、誰にも見向きをされない私に手を伸ばしてくれたのは、心優しい第六王子でーー。「ずっと、私が守ってあげるよ!」