小説むすび | 著者 : 西江璃子

著者 : 西江璃子

とだえた皇太子の手紙とだえた皇太子の手紙

もう忘れたと強がってみせても、 この胸にいるのは、あなただけ……。 少女の頃、ドネッタは馬術大会でさる王国の皇太子エンリコと出会った。 毎年、顔を合わせるうちに親しくなり、16歳のとき初めてキスをした。 エンリコが大学進学のため大会に出られなくなると、 卒業したら二人で旅に出ようと約束し、文通で心を通わせ合った。 ところが彼は国事に忙殺されるようになり、やがて手紙もとだえると、 彼の薄情さにドネッタは人知れず懊悩したのだった。 5年後、ようやく気持ちに区切りをつけたドネッタのもとに、 エンリコの国で開かれる馬術大会への招待状が届く。 いったいどんな顔をして会えばいいの……? ドネッタは戸惑ったが、 愛しの皇太子とまた会いたくて、彼の待つ、かの国へ飛んだーー ハーレクイン・イマージュ2600号を記念して、代表作家レベッカ・ウインターズの珠玉作をお贈りします! 真綿で首をしめられるような失恋の痛みに耐えてきたドネッタと、そうとは知らないエンリコの再会やいかに? 本作は『終わらない片思い』の関連作です。

雪の天使をつかまえて雪の天使をつかまえて

恋に落ち、愛し合い、そして別れた。 十代の破れた夢が、今ふたたび……。 夫を亡くし、2歳の息子を女手一つで育てるジョージアは、 クリスマスを前に車で実家に帰る途中、吹雪で立ち往生していた。 渋滞を避けて入った脇道で、目の前に古い屋敷がかすんで見える。 あれは、十代のころ恋人のセバスチャンとよく忍び込んだ空き家。 生涯を誓い合ったのに、彼は二十歳を過ぎると人が変わったように 我が事ばかりに夢中になり、彼女は寂しさから別れを告げたのだった。 9年後の今、富豪となった彼は屋敷を買い取り、住み始めたと聞いている。 ずっと疎遠にしていたけれど、このままでは息子が凍死してしまう! ジョージアはすがる思いで車の外に飛び出し、助けを求めたーー 思い出の屋敷から向けられるであろう、冷たい視線に怯えながら。 C・アンダーソン史上、特に出色の出来と編集者が太鼓判を押す自信作です! 長らく別々の道を歩んできた二人。二十歳のセバスチャンの身に起きた知られざる真実、そして彼が命を燃やすように立身を目指した理由とは……? 感動必至のラブストーリーをどうぞ。

ドレスを捨てた花嫁ドレスを捨てた花嫁

恋愛運のない、捨てられた花嫁に、 富豪一族の長男が手をさしのべて……? 美しい海辺の式場で、花嫁のドーンは不安を隠せずにいた。 挙式の時刻はとっくに過ぎているのに、新郎が現れないのだ。 代わりに現れたのは、新郎の兄で富豪一族の長男クーパー。 彼は弟の手紙をドーンに渡し、結婚式の中止を冷たく宣言した。 これまでの人生、5度も恋人に手ひどく裏切られてきたけれど、 まさか今度は結婚式当日に捨てられるなんてーー “また捨てられた、かわいそうなドーン”という 周囲の囁きにいたたまれず、ドーンはその場から逃げ出した。 その彼女を追いかけてきたのは、当のクーパーだった。 傷心のドーンは、彼にもまた思惑があるとは気づきもせず……。 人生でいちばん幸せなはずの日は突然、最悪の日に。ウエディングドレスを脱ぎ捨てて、ひょんなことから新郎の兄と1週間をともに過ごすことになりますが……。人気急上昇中のソフィー・ペンブロークが贈る、キュートなシンデレラ・ロマンスをお楽しみください。

妃になれないシンデレラ妃になれないシンデレラ

私は王家の“然るべき花嫁”じゃない。 だから言えなかったーーお腹の子のことを。 2年前、スニータは公国のプリンス、フレデリックと半月ほど交際し、 ただ一度だけ夜をともにした結果、彼の子を身ごもった。 しかし、それを誰にも知らせず、亡き母の故郷に帰ったのは、 妊娠して捨てられた母と同じ道を辿るのではという恐怖にかられたから。 そして生まれた子どもは、王家の者として奪われると考えたからだ。 しかも彼は兄と父王を相次いで亡くし、今や公国の君主となっていた。 そのフレデリックが、ある日突然、スニータの前に姿を現した。 さまざまな手を尽くして彼女の居場所を突きとめたらしい。 彼女が隠してきた息子も見つけ、世継ぎの母として妃になれと言うーー 愛は与えないが、結婚後はさらに子を望む、と彼女を翻弄しながら。 大ヒット作『白鳥になれない妹』と『さよならを言わせて』の関連作です。フレデリックには、愛は与えられないと言われ、彼の周囲には、前の婚約者のほうが妃にふさわしかったと陰口を叩かれ……。愛に恵まれない彼女の幸せは、いったいどこにあるのでしょうか?

ゆるされぬ愛ゆるされぬ愛

彼の目になって、彼の手を引いて。 二人で一人なのに、誰よりも遠い……。 「ぼくのもとで住みこみの個人秘書になってくれないか?」 失明した世界的大富豪コナーに請われ、エマは複雑な思いでうなずいた。 本当は彼に謝りに来たのだったーー先日、湖上で事故を起こし、 あなたから光を奪ったのは、このわたしです、と。 だがコナーの思いがけない言葉に機会を逸し、言いそびれてしまった。 せめて彼の目の代わりになって、見るものすべてを伝えよう。 そして、日々償いながら、時機がきたら真実を打ち明けるのだ。 けれども時が彼女に与えたのは、愛という名の足かせだった。 わたしには彼を愛する資格なんてない。なのに、彼の唇に抗えない……。 やがてエマの体に妊娠の兆候が現れるが、そう告げる間もなく、 コナーがかねてより外部に調査させていた失明事故の原因が明らかにーー 大スター作家ダイアナ・パーマーが1979年に書いた話題作『ボスに囚われて』を下敷きに、新たなエピソードをふんだんに盛りこんだ完全版長編! 本作にかける思いを綴った作家メッセージが冒頭に掲載されています。人気シリーズ〈テキサスの恋〉の面々も登場。

ボスがくれた小さな命ボスがくれた小さな命

ボスからのプロポーズは、 子どもに母親を与えるためだけのもの? デリアのボスは、億万長者の会社経営者イェーガー・マクニールだ。 偶然出会った彼に苦境を救われ、秘書として雇用されて2年。 ボスは自分には手の届かない人だとあきらめていた彼女だったが、 ある日思わぬ出来事が起こり、彼の豪邸で熱く激しい夜を過ごした。 数週間後、デリアは驚愕の事態に見舞われ、イェーガーに妊娠を告げる。 すると、彼は“責任”という言葉を口にしてデリアの手の甲にキスし、 彼女を見つめて言った。「ぼくと結婚してくれるかい?」 こんな愛情の感じられないプロポーズを受け入れるなんて無理だわ! デリアは結婚をためらうが、音信不通の名門一族と会う彼に説得され、 プライベートジェットでクリスマスシーズンのニューヨークを訪れ……。 『メールオーダー・ブライド』『この結婚は期限付き』に続いて、名門マクニール一族のいい男がヒーローを務めるロマンスをお贈りします。数々の受賞歴を誇るJ・ロックの筆才をご堪能ください。

午前零時の花嫁午前零時の花嫁

私の不幸続きの人生に訪れた、 一縷の望みだったのに……。 フィービは病を抱えた母の治療費を工面しなくてはならず、 イタリア人大富豪マッテオのひどく傲慢な口調に反感を覚えつつも、 彼が所有する由緒ある豪邸2軒の改装を引き受けた。 場所は、ここニューヨークとローマ。 航空機事故で婚約者を亡くして以来、飛行機に乗れずにいたが、 マッテオの支えでどうにかローマに降り立つことができた。 彼の意外な優しさに、フィービの胸にえもいわれぬ感情が芽生えた。 いつかまた人を愛せる時がくるのかと思っていたけれど、これは……。 だが期待もむなしく、その後、マッテオは連絡を断つのだったーー 飛行機に恐怖を感じる彼女を、異国に独り残したまま。 イマージュで大人気を博している作家スカーレット・ウィルソンが描く、切なくも美しいシンデレラストーリーです! 不幸や苦労の連続だったフィービの人生に、ある日突然現れた不機嫌な大富豪。いかにもイタリア人男性らしいマッテオの魅力をご堪能ください。

伯爵と幼なじみの秘密伯爵と幼なじみの秘密

ついに幼なじみの一線を越えたのに、 ふたりの恋の糸はあまりに儚くて……。 パリで働くエレーナのもとに、ある日、幼なじみのルカが訪ねてきた。 平民である自分と、公爵家に生まれて今や伯爵となったルカ……。 エレーナは父の仕事柄、王侯貴族の子どもたちの近くで育ったが、 いつも疎外感を覚え、昔からルカへの気持ちを抑える癖がついていた。 しかし久々に再会し、エレーナの仕事の成功を祝って乾杯したふたりは、 懐かしさとほろ酔いも手伝って、ついに一線を越えてしまう。 やがて妊娠を知ったエレーナは、いずれ告げなければと思いつつも、 言葉にできずにいたーー独身主義の彼が家庭を望むわけがないから。 そんなエレーナの気も知らず、ルカがとどめの一言を放った! 「あの夜はしくじったと思っている。すべて忘れて友達に戻ろう」 喧嘩の絶えない家庭に育ち、愛や結婚を信じなくなった伯爵ルカと、愛情深い両親を持ち、愛し愛される結婚を望むエレーナ。幼なじみとしてずっと変わらずそばにいたエレーナの愛に、ルカが気づく日はくるのでしょうか? 悩めるシンデレラの、身分違いロマンス!

愛なき富豪の子を宿し愛なき富豪の子を宿し

愛なんて信じられなかったのに、 あなたの愛なしには生きられない……。 「ここにいるのは君と僕の二人だけだ」 ルシアンの思わせぶりな言葉に誘われたシャーロットは いつもの冷静な自分を忘れ、熱い一夜を過ごした。 その過ちの結果が妊娠だなんて! 突然に人生の大転換を迎え、 シャーロットは仕事を辞めて一人で子供を育てる決心をした。 なにしろ、お腹の子の父親は彼女が勤める企業のCEOなのだ。 シングルマザーになることを告げると、 ルシアンは意外にも、二人で育てるための便宜結婚を迫ってきたーー あくまでも子供のために、愛のない結婚を。 密かに彼に恋していたシャーロットの胸は張り裂けんばかりに痛んだ。 シャーロットは過去のつらい経験から、恋愛に放縦な男性を避けてきました。ところが、そんな彼女が一夜の過ちをおかしてしまった相手は、次々に女性をものにすると噂の悪名高き大富豪ルシアンで……。カトリーナ・カドモアの本邦デビュー作をお楽しみください!

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