著者 : 近藤史恵
「怪と幽」第3号は、妖怪ブームに沸く台湾を特集。 ●特集 妖怪天国 台湾 【インタビュー】何敬堯「台湾の妖怪と、妖怪ムーブメント」 【紀行】村上健司「旅行のついでに立ち寄りたい 台湾の妖怪伝説地」 【インタビュー】瀟湘神、NL、小波「臺北地方異聞工作室とは?」 【怪談実話】瀟湘神「山の中に潜む恐怖 現代台湾魔神仔実話」 【寄稿】伊藤龍平「台湾と日本の「妖怪」、くらべてみれば…… 概念の伝播、付与されるアイデンティティ」 【寄稿】林巧「アジアのなかの台湾のお化け」 【復刻】日影丈吉「騒ぐ屍体」 【寄稿】東雅夫「華麗島に魅せられた文豪たち」 【インタビュー】曲辰「台湾における妖怪/怪談文芸事情」 【紀行】「日本と台湾の妖怪文化を繋ぐ 溪頭松林町妖怪村レポート」 【エッセイ】池澤春菜、伊藤潤二、椎名誠、東山彰良「妖しき華麗島」 ●小説 京極夏彦、有栖川有栖、近藤史恵、乙一、松村進吉 ●漫画 諸星大二郎、高橋葉介、押切蓮介 ●論考/エッセイ 荒俣宏、小松和彦、東雅夫、多田克己&村上健司、加門七海(新連載) ●グラビア しきみ、芳賀日出男、佐藤健寿、台湾妖怪紳士録、国際日本文化研究センター新所蔵画図、怪食巡礼 ●怪談実話 三輪チサ、吉田悠軌、小田イ輔 ●お化け友の会ひろば インタビュー 安達寛高 映画『シライサン』 インタビュー ホセ・サナルディ『南米妖怪図鑑』 対談 諸星大二郎×佐藤健寿『世界伝奇行』 寄稿 本城達也『昭和・平成オカルト研究読本』 レポート 宮本幸枝「不思議な宿」 etc……
氷野照明に勤める奈良瑛子が近所で見つけたのは、カフェ・ルーズという小さな喫茶店。そこを一人で切り盛りしているのは、かつての同僚・葛井円だった。海外の珍しいメニューを提供する素敵な空間をすっかり気に入った瑛子は足しげく通うように。会社で起こる小さな事件、日々の生活の中でもやもやすること、そして店主の円の秘密ーー世界の食べ物たちが解決のカギとなっていく。読めば心も満たされる“おいしい"連作短編集。
大崎梢 加納朋子 近藤史恵 篠田真由美 柴田よしき 永嶋恵美 新津きよみ 福田和代 松尾由美 松村比呂美 光原百合 冒険、ミステリー、人間ドラマ、恋愛…… 11人の人気女性作家が同じテーマに挑む短編小説集! 誰しも、自分だけの隠しごとを心の奥底に秘めているものーー。 実力と人気を兼ね備えた11人の女性作家たちがSNS上で語り合い、「隠す」を テーマに挑んだエンターテインメントの傑作! 多彩な物語すべてに、共通の「なにか」が隠されています。 (答えが掲載されている「あとがき」は、最後にお読みください) これが、本物の短編小説集。
特集 ムーと怪と幽 【インタビュー】片岡愛之助 【鼎談】並木伸一郎×佐藤健寿×三上丈晴 【対談】黒史郎×吉田悠軌 【寄稿】稲生平太郎、大道晴香、朝里樹 【紀行】玉置標本 【ブックガイド】朝宮運河 特別企画「ふしぎな元号 めでたい改元」 【寄稿】久禮旦雄 連載 【小説】京極夏彦、小野不由美、有栖川有栖、恒川光太郎、近藤史恵、乙一、澤村伊智 【漫画】諸星大二郎、高橋葉介、波津彬子、押切蓮介 【論考・エッセイ】荒俣宏、小松和彦、東雅夫、多田克己、村上健司 【グラビア】ホームラン・拳、芳賀日出男、佐藤健寿、UFO写真傑作選、怪食巡礼 【怪談実話】丸山政也、高田公太、神 薫 【研究会レポート】国際日本文化研究センター、東アジア恠異学会、怪異怪談研究会、異類の会、怪談文芸研究会 【インタビュー&寄稿】スケラッコ、高橋直子、角銅博之、木下昌美、山中由里子、藤川洋一 ほか
ほっこりする、でもなぜか心を揺さぶられるミステリーとは!? 本書は、いま人気の女性ミステリー作家による、殺人事件が起きない、「ハートウォーミング・ミステリー」を集めたアンソロジー短篇集。 「ビストロ・パマル」のシェフ・三舟の推理が、思わぬ温かな真相を導く「割り切れないチョコレート」、息子から恋人がストーカー被害に遭っていると相談された探偵が、事件に立ち向かう「鏡の家のアリス」。 そして、駅に伝言を残すことで気晴らしをしていた主人公が、奇妙な騒動に巻き込まれていく「ドルシネアにようこそ」など、読んで癒される、だけど心に深く響く、極上な作品だけを集めたアンソロジー。 すっきりした読後感に、ミステリーの概念が変わること、請け合います。
シャルロットは六歳の雌のジャーマンシェパード。警察犬を早くに引退し、二年前、浩輔・真澄夫婦のところへやってきた。ある日、二人が自宅に帰ってみると、リビングが荒らされており、シャルロットがいない! いったい何が起こったのか。(表題作) いたずら好きでちょっと臆病な元警察犬と新米飼い主の周りで起きる様々な“事件”──。心が温かくなる傑作ミステリー。
妖怪マガジン「怪」と怪談専門誌「幽」が劇的に合体し、ここに新雑誌「怪と幽」が誕生する。 待望の新連載「遠巷説百物語」をはじめ、豪華執筆陣による強力連載が目白押し! いざ、お化け好きの新天地へ! 特集1 妖怪と、怪談と 対談 京極夏彦×東雅夫 インタビュー 荒俣宏 小説競作 榎田ユウリ、朱野帰子、内藤了、宇佐美まこと 特集2 巷説百物語Reboot!! 「巷説百物語」シリーズ全作品紹介&キャラクター相関図 【小説】京極夏彦、小野不由美、有栖川有栖、恒川光太郎、近藤史恵、澤村伊智 【漫画】諸星大二郎、高橋葉介、押切蓮介 【論考・エッセイ】荒俣宏、小松和彦、東雅夫、多田克己、村上健司 【グラビア】Izumi、芳賀日出男、佐藤健寿、佐藤詩織(欅坂46) 【怪談実話】安曇潤平、川奈まり子、小原猛 【研究会レポート】国際日本文化研究センター、東アジア恠異学会、怪異怪談研究会、異類の会、怪談文芸研究会 【インタビュー&寄稿】松原タニシ、小山聡子、黒史郎、荻野慎諧 ほか 京極夏彦「遠巷説百物語」がスタート。人気イラストレータIzumiによる妖怪イラストや、欅坂46の佐藤詩織も登場!
はじめたばかりの猟で遭難してしまった潮田亮二、35歳。相棒の猟犬と途方に暮れていたところ、無愛想な猟師・大高に助けられる。かねてからジビエ料理を出したいと考えていた潮田は、大高の仕留めた獲物を店で出せるよう交渉する。しかし、あっさり断られてしまいー。夢を諦め、ひっそりと生きる猟師。自由奔放でジビエへの愛情を持つオーナー。謎の趣味を持つ敏腕サービス係。ふつうと少し違うけど自分に正直な人たちの中で、潮田は一歩ずつ変わっていく。人生のゆるやかな変化を、きめ細やかに描く、大人の成長物語。
あの男が戻ってきた。三度の優勝を誇ったもののドーピングで全てを失った、ドミトリー・メネンコが。ざわめきの中、ツール・ド・フランスが開幕。墜ちた英雄を含む集団が動き始める。メネンコの真意。選手を狙う影。密約。暗雲を切り裂くように白石誓は力を込めペダルを踏む。彼は若きエースを勝利に導くことができるのか。ゴールまで一気に駆け抜ける興奮と感動の長篇エンタテインメント。
あなたには、捨てたいモノ、ありますか? 9人の人気女性作家が豪華競作! 心揺さぶられる9つの物語。 連作ではなく、単発でしか描けない世界があるーー 9人の人気女性作家が、それぞれの持ち味を存分に発揮し、 今大変注目を集めている「捨てる」をテーマに豪華競作! 女性作家ならではの視点で、人の心の襞をすくいとり丁寧に紡がれた9篇は、 いずれも傑作ぞろい。 さまざまな女性たちの想いが交錯する珠玉の短編小説アンソロジー。 ミステリー、ファンタジー、恋愛、家族、ホラー・・・ ●小さな女の子がどうしても捨てられない宝物の中身 ●自殺した夫が愛した植物を、どのようにして捨てるか ●祖父が捨てきれずに遺したのは、拳銃!? ●母亡き後の実家を、女一人、どう捨て整理していくか ●ゴミ出しは午後11時59分までーー不思議なゴミ捨て場 ●捨てようと思いながら持ち続けたお守りを手放した途端… ●嵐の夜、トランプの罰ゲーム。次は誰がカードを捨てるのか… ●夢を捨てるのは簡単、でも現実は…。幸せな結婚生活のはずがーー ●近所の男が捨てようとした花には、ある秘密がーー
どちらかがどちらかを殺した?-。夏休みのある日、海辺の小さな町の高校生・光介の家に、母の姉・芹とその娘の双葉がしばらく一緒に暮らすことになった。光介は芹から、二十五年前の祖父母の死が、実は無理心中事件であったと聞かされる。カメラマンであった祖父とそのモデルを務めていた祖母。二人の間に何が起こったのか。切ない真相に辿り着いたとき、少年はひとつ大人になる。
江戸川乱歩生誕120年を記念して刊行され、テレビや新聞など様々な媒体にも紹介されて話題にもなったアンソロジー『みんなの少年探偵団』。 だが、数々の人を魅了したのは「少年探偵団」だけではない。ポプラ社の歴史において、「少年探偵団」と双璧を成す「怪盗ルパン」シリーズもまた、多くの人の読書体験に強い影響を与えてきた。 世界一華麗な怪盗“ルパン”を現代を代表する作家が描くと、どのような世界になるのかーー 子供時代、怪盗ルパンに胸を躍らせた過去を持つ作家陣が集結し、「怪盗ルパン」のオマージュ小説に挑む!
歴史ある女子校・凰西学園に入学した真矢は、怖がりの花音と友達になる。ひょんなことから、ふたりは「出る」と噂のピアノ練習室で、虚空から伸びる血まみれの白い手を目撃してしまう。その日を境に、ふたりが手をつなぐと、不思議なものが見えるようになった。保健室のベッドに横たわる首がないびしょ濡れの身体、少女の肩に止まる白いなにか、プールの底に沈むもの…。いったいなぜ、ここに出現するのか?少女たちが学園にまつわる謎と怪異を解き明かす、6篇の青春ミステリ・ホラー。
人気アイドル、謎の自殺ー。彼女の親友・蓮美は呆然とするが、その死を悼む間もなく激動の渦に巻き込まれる。自殺の原因が、蓮美のいじめだと彼女のブログに残されていたのだ。まったく身に覚えがないのに、マネージャーにもファンにも信じてもらえない。全てを失った蓮美は、己の無実を証明しようと立ち上がる。友人の死の真相に辿りついた少女の目に映るものは…衝撃のミステリー。
大阪郊外の巨大団地で育った小学生の友梨(ゆり)はある時、かつての親友・里子(さとこ)が無邪気に語っていた言葉の意味に気付き、衝撃を受ける。胸に重いものを抱えたまま中学生になった友梨。憧れの存在だった真帆(まほ)と友達になれて喜んだのも束の間、暴漢に襲われそうになった真帆を助けようとして男をナイフで刺してしまう。だが、翌日、警察に逮捕されたのは何故か里子だったーー 幼い頃のわずかな違和感が、次第に人生を侵食し、かたちを決めていく。深い孤独に陥らざるをえなかった女性が、二十年後に決断したこととは何だったのか? 社会に満ちる見えない罪、からまった謎、緻密な心理サスペンス。 「読者を引っ張らずにおかない独特の謎」「行間からにじみ出る緊張感がすごい」「自分にもなじみのあるこの関係性と舞台に引き込まれた」雑誌連載中から反響続々。 「サクリファイス」の著者が女たちの焦燥と決意を描く、傑作長編!!
はじめてのひとり暮らし、旅先、迷路、父か母か。そして、俺の人生を狂わせた、憎いあいつを殺してしまうか…。誰もがいつでも迷っている。迷うほどに、心を揺さぶる。短編の饗宴。最強の作家集団、四たび集結。全作品書き下ろし。
東京で初めての出産をまぢかに控えた遼子。夫の克哉が、突如、ドバイへ赴任することになったため、遼子は大阪の実家に戻り、出産をすることに。だが、実家に帰ると、両親と妹・美和の間に、会話がないことに気がつく。そして父は新築したばかりの自宅を売却しようとしていた。不穏な空気が流れる実家で、出産への不安と家族への不信感があふれ出る……そして明らかになっていく家族を襲った出来事とはーー。 第一章 第二章 第三章 第四章 第五章 第六章 第七章 第八章 第九章 第十章 第十一章 文庫版あとがき