著者 : 長江俊和
信じていた相手に裏切られ、傷付いた人々が集う「いやしの村」。再起を期して集団生活を営む人々の姿は、慎ましく穏やかにしか見えない。しかしネット上には、「呪いで人を殺すカルト集団」という根強い噂があった。その真偽を探るべく、ルポライターが潜入取材を試みるのだが…。「幾重もの仕掛け」が明かされたとき、ようやくその真実を現す「いやしの村」。二度読み必至!「禁止」ファンの期待は、決して裏切りません!
受け取った人が次々と謎の自殺を遂げるというメールが高校2年生の津田楓のもとに届いた。直後に親友・希美が投身自殺を図る。血を流して倒れる希美の手には、件のメールが表示された携帯が握られていた。一連の自殺に興味を持ったテレビディレクターの岡崎零子は、ニュース番組の特集企画として取材を始める。やがて、メールの数列は暗号であることがわかってきてー。大人気、「禁止」シリーズ著者の小説家デビュー作!
ライターの原田璃々子は、二十三区のルポを書くため、いわくつきの場所を巡っていた。自殺の名所と呼ばれる団地、怨念渦巻く縁切り神社、心霊写真が撮れた埋立地、事故が多発する刑場跡…。後ろ暗い東京の噂を取材する璃々子だったが、本当の目的は、同行する民俗学講師・島野の秘密を探ることだった。心霊より人の心が怖い、裏東京散歩ミステリ。
人の死を見るツアーに参加したジャーナリストが目にした異様な光景(「原罪SHOW」)、マンションの天井裏に潜む歪んだ愛(「マンションサイコ」)。恋愛していたら決して読んではいけない戦慄作「斯くして、完全犯罪は遂行された」の他、不気味な読み味の「杜の囚人」と、どんでん返しに言葉を失う表題作「掲載禁止」。繰り出される謎と仕掛けに、一行たりとも目を離せない衝撃の作品集!
著者長江俊和氏が手にしたのは、いわくつきの原稿だった。題名は「カミュの刺客」、執筆者はライターの若橋呉成。内容は、有名なドキュメンタリー作家と心中し、生き残った新藤七緒への独占インタビューだった。死の匂いが立ちこめる山荘、心中のすべてを記録したビデオ。不倫の果ての悲劇なのか。なぜ女だけが生還したのか。息を呑む展開、恐るべきどんでん返し。異形の傑作ミステリー。
「私の瞬間」を目撃できるツアーに参加したジャーナリストの苦悩、天井裏で生まれた歪んだ愛、「完全犯罪」を成功させたと告白する罪人…カルト深夜番組「放送禁止」の創造者にして、「王様のブランチ」放送後の驚異的な爆発力で全国の書店の度胆を抜いた『出版禁止』の著者が、満を持しておくる、衝撃の作品集!
社会の暗部を暴き続ける、カリスマ・ドキュメンタリー作家の「心中事件」。相手は、有名女優の妻ではなく、不倫中の女だった。そして、女だけが生き残る。本当は、誰かに殺されたのではないか?「心中」の一部始終を記録したビデオが存在する。不穏な噂があったが、女は一切の取材に応じなかった。7年が経った。ひとりのルポライターが彼女のインタビューに成功し、記事を書き上げる。月刊誌での掲載予告。タイトルは「カミュの刺客」。しかし、そのルポは封印されたー。いったい、なぜ?伝説のカルト番組「放送禁止」創造者が書いた小説。