著者 : 風楼
酒造での酒造りや養蜂による蜂蜜作りなど、文明レベルがどんどん上昇するイルク村。さらにナルバントの一族が合流し、イルク村の設備がさらに充実していくーアースドラゴン達の襲来を退けたイルク村に、再びメーアモドキが現れ、ある白い花の存在を教えられる。その花は良い香りの上、様々な薬効があり…。ナルバント達の活躍により、酒場や神殿などの建築が順調に進むイルク村。ゴルディアが運営する出来立ての酒場は早速領民たちで繁盛し…。新たな村人として、ベンの旧知のシスターと、ヒューバートの知人である、王城で礼儀作法を教えていた女性を招くことになり、ディアスは貴族の作法を教えられるが…。さらにディアスに悪意を持つ二人の貴族もイルク村へと向かっていて…。領主として、公爵として領民たちを守るため、ディアス、苦手な礼儀作法と格闘中!!
孤児院時代の仲間や、かつて戦場を共にした戦友たちがイルク村へと集い、再会を喜び合うディアスたち。そんな仲間たちとともに隣領で起こった反乱を鎮め、イルク村では盛大に宴が開かれたのだったー。再び日常へと帰ってきたイルク村に、ある日獣人国から客人がやってくる。それは「獣人国のお偉いさん」で、かの国との友好のために会談を行うが…。獣人国との国境の関所作りにナルバントは立候補し、その作業のために洞人の一族をイルク村に呼ぶことに。洞人たちのため酒作りを進めることになるが、それを複雑そうに見るディアスに伯父のベンがディアスの酒嫌いの原因を語り始め…。セナイとアイハンは森での養蜂に成功し、上質な蜂蜜が定期的に手に入ることに。一方で酒蔵での酒造りも順調で、ついに洞人の一族を呼ぶための儀式を行うことになり…。あま〜い蜂蜜においしいお酒。イルク村の文化レベル急上昇中!
アルナーやセナイ、アイハンを連れての初めての家族旅行へと向かったディアス。エルダンとその母、ネハに盛大な歓待を受け、楽しい時間を過ごしたディアスたちは、イルク村に帰り、いつも通りの日常へと戻っていくー水源の保護や氷の貯蔵庫造りなど、新たな施設の作成を進めるイルク村の面々。そこに現れたウインドドラゴンを、ディアスはサーヒィとともに退治に向かい…。ある日、メーアバダル領の関所へと現れた来客。それはディアスにも見覚えのある顔ーかつて孤児院でともに孤児たちのとりまとめをしていた男、ゴルディアだった。現在はギルドの長をしているゴルディアから、迎賓館の必要性を説かれたディアスは、早速迎賓館の建築を進める。迎賓館が出来上がると、次々と貴族たちの来訪があり、対応に追われるディアス。一方、かつてディアスと戦場をともにした仲間たちが、次々とイルク村へと足を向け始める。さらにはかつての敵国の将であり、ディアスたちの捕虜だった男までもがイルク村を訪れ…。懐かしい顔ぶれが次々と集い、思い出話に花が咲く!
新たな領民、鷹人のサーヒィとの出会いや、岩塩鉱床の調査、関所の設営など、冬の間も忙しい時を過ごしたディアス達。そんなイルク村に、雪解けとともに春がやってくるーディアスが草原にやってきてから一年が経ち、一周年を迎えたイルク村。無事に冬を越え、春を迎えたことを祝う宴が盛大に行われ…。領での仕事が一段落したディアス達は、エルダンへの挨拶も兼ねて、隣領のマーハティ領へ旅行に行くことに。初めての家族旅行にセナイとアイハンは大喜び。少しでも早く旅行に行けるよう、二人は率先して仕事の手伝いをするのだった。皆で馬車に乗り込み、ゆったりと旅を楽しむディアス達一行。マーハティ領に入ると、大きな隊商宿に案内される。その建物の立派さに圧倒され、感心していると、エルダンの母、ネハが突然来訪し…。異国の香り漂う街で、楽しい家族旅行が、今始まる!!
時は享保。異界と現世が混ざりあった江戸の町にてー徳川綱吉が治める貞享の世にて、突然現れた“異界の門”より、子犬人ーコボルトが江戸に降り立った。その愛らしい姿を見た綱吉公は彼らを深く愛し、保護をするよう命じる。その後、時を置いてやって来たえるふやどわあふとも幕府は友好関係を築き、異界の知識を得ることになった江戸の世は一足早い文明開化を迎えていた。さらに時が流れー徳川吉宗が治める享保の時代では、コボルトをはじめとした異界の住人が江戸っ子としてすっかり町に馴染んでいた。江戸城内に秘匿された異界の門の残滓、異界迷宮によって得られる資源を求めた吉宗公は、御庭番の青年、犬界狼月とコボルトのポチに異界迷宮攻略を命じる。その日から、狼月とポチの、花のお江戸と迷宮を行き来する奇妙な生活が始まるのであった。「小説家になろう」発第2回アース・スターノベル大賞奨励賞受賞作。
洞人のナルバント一家や文官・ヒューバートらを領民に加え、さらに賑やかになったイルク村。強大な魔物、フレイムドラゴンが襲来するも、領民みんなで力を合わせて無事に打ち勝つことが出来たのだった。そんなイルク村を上空から見下ろすのは、立派な翼を持つ一匹の鷹。セナイとアイハンは鬼人族たちと協力してその大きな鷹を捕まえることに成功するが…。草原の南に、岩塩が取れる広い荒野があることを知ったヒューバートは、貴重な資源を取れる土地を管理せずに放置していることに驚き、領地として確保するためにディアスを連れて測量に向かう。しかし、すり鉢状になった岩塩鉱床の中心部は、なにやら怪しい雰囲気が。-ある吹雪の一夜。外に出られずに退屈した双子にせがまれ、ディアスは傭兵時代のある村での出来事について語り始める。そのエピソードは、周囲の人間には「黄金低地」という伝説的な武勇伝として語り継がれていて…。ディアスの知られざる過去の大活躍が、今明かされる!!
寒〜い冬でも あったかい家族! ーーさらに新たな領民も……!? ディアスの公爵就任にメーア達の出産と、めでたいこと尽くしのイルク村。領の名前も「メーアバダル領」と改め、領主として新たな一歩を踏み出していく。 順調に冬備えを進めていくイルク村だが、そこに正体不明の老人が訪れる。 生命感知魔法も魂鑑定も反応しないこの老人の正体は一体……!? さらに、王都からメーアバダル領を目指して一人歩みを進める男の姿もーー。 新たな領民を迎え、冬備えも一段落したディアス達に、思わぬ知らせが届く。 なんと、強大な魔物「フレイムドラゴン」が領に向かっているというのだ。 領民一同、力を合わせて、いざドラゴン退治!!