ジャンル : ミステリー・サスペンス
初夏。傷ついた心をたずさえて、わたしはサンタマルゲリータへ帰ってきた。だが待ちうけていたのは、暗黒街の男からの呼び出し状。覚えのないこととてあとまわしにすると、敵は実力行使で召喚に及んだ。いままたここで、何かが動きはじめているのか…?イタリアの街に、山野に、地中海に展開する熾烈なアクション、『傷だらけの挽歌』の続編登場。
思いたってメキシコ旅行に出かけたエイミーとウィルマ。ありふれた旅路となるはずだったが、滞在なかばウィルマがホテルのバルコニーから墜ちて死んでしまう。居合わせたエイミーも、そのときの記憶を欠いたまま失踪。一体そこで何があったというのか?調査の依頼をうけた私立探偵ドッドは失踪人の身辺を探るが…。鬼才が放つ緊迫のサスペンス。
変幻の地。そこは、この世のものならぬ力に支配された場所。その中央に聳える〈超時間城〉こそは、史上最強の魔術師ジェレラクの根拠地である。この城に隠された強大な古の力を手にいれんと、足を踏み入れた者は数知れないが、一人として目的を遂げて帰還した者はなかった…。伝説の騎士ディルヴィシュと、宿敵ジェレラクとの対決の時が迫る。
わたしの名はウィラ。スタンフォードを卒後、ロー・スクールに通う33歳。両親健在。ただし、いまだにヒッピーだけど。まあ、落ちこめばマリファナぐらいやる身としては、文句も言っていられない。こんなわたしがエディターを務める法律評論ーその編集長が、ある日突然殺されてしまった。一体なぜ?自然体のヒロイン、ウィラ・ジャンソン登場。
「ジェイク、あたし脅迫されてるの」そう言って、ラジオのスター歌手ネルは姿を消した。彼女の元恋人を訪ねてみると、出くわしたのは何と相手の射殺体。おまけに、追い討ちをかけるように当の死体が失踪し、ジェイクの困惑は頂点へ…。1930年代のラジオ界を舞台にお馴染みマローン、ジェイク、ヘレンが活躍するユーモア・ミステリ、待望の文庫化。
目的も知らされず、未開の惑星デルマク・Oに送り込まれた14人の男女。使命を告げるはずだった通信はメッセージの受信中に途切れ、やがて一人また一人とメンバーが殺されはじめた…。謎めいた建造物が聳え、物質をコピーする生物が俳徊する、この星に閉じ込められたまま、彼らは狂気に蝕まれてゆくのか。ディックがつむぐ、逃げ道なしの悪夢世界。
訓練中の米空母を鳥の大群が襲った。乗組員は全滅、最新鋭の見えざる戦闘爆撃機が行方不明に。シリーズの棹尾を飾るにふさわしくレモとチウンが凄絶な戦いをくりひろげる。
突然、背中に銃が突きつけられた。今のわたしには、こういうことをされる謂れはない。幸いプロともいえない男だったから、諜報部仕込みの技で叩き伏せ、ポケットを探った。出てきたのは曰くありげな手紙が一通。意味は判じかねたが、銃を持った男を送りこむ輩をこのままににしておけない!陽光きらめくイタリアに展開する哀感のハードボイルド。
ジョン・ロークが命を救った地震学者だという女は、驚くべき情報をもたらした。核戦争の影響で新たな断層が生まれ、フロリダ半島が海に沈もうとしているというのだ。このままでは何百万人ものアメリカ人はもとより、進駐してきたソ連やキューバの将兵も海のもくずと消えてしまう。ロークは第二合衆国政府とソ連軍を一時休戦させようとするが…。
秋風だつバラクラヴァ。早朝から床みがきをしていたローマックス夫人は、猫のエドモンドがくわえてきたものを見て仰天した。アングレー教授ーのかつら!こんなこと教授に知れたら大変だわ。けれどもその心配は無用のものだった。すでにこの時、当人は博物館の裏で冷たくなっていたのだから…。シャンディ教授の名推理が光るシリーズ第四弾。
ここに一人の女がいる。若く美しい娘。身なりも高価そうだ。この娘が気の狂った殺人犯で、目下追われているなどと信じられるだろうか。しかも大戦中、レジスタンスの同志をゲシュタポに売った裏切り者だと?男は、ふとしたことで彼女の車に同乗した。そして、強く彼女に惹かれていくのに気づいた。孤独な男と女の、終わりなき旅がいま始った。
「冗談じゃない、そんなことさせられんよ」セーラはため息をついた。生活のため自宅を下宿に改造する気になったのだが、何を提案しようが一族が盛大にもめることぐらい予期しているべきだった。でも諦めるわけにはいかない。自ら人生を切り開かなくては、やがて苦労は実った。だが喜びも束の間、今度はテナントの一人が殺され…。好評の第2弾。
アヴァロンは美しい世界だった。人類の進出を脅かすものなど何も存在しないように見えた。人類初の惑星植民団は、キャロメットと名づけた島を拠点に生活を始めるが…。ある日突然、コロニーの動物たちが次々と惨殺され始めた。ちらつく未知の生物の影。そしてある夜、ついにコロニーを恐怖が襲った!ベストセラー・メーカーが贈る待望の最新作。
キャドマンは、その怪物をグレンデルと名づけた。甚大な被害を蒙った植民団は、全力をあげて撲滅作戦を展開する。そしていったんは彼らが勝利をおさめたかに思えたが…。やつらはいったいどこからやってくるのか。人類は、この強大な敵を制圧することができるのか。アヴァロン・コロニーを血と業火に染め、最後の戦いの火蓋が切って落とされる。
美人で、すてきな夫や親友がいて、もうすぐ赤ちゃんも生まれる。幸せの絶頂にいたあたしは、ある時から奇妙な夢を見るようになった。あたしとまだ生まれていないあたしの息子は、5つの月の骨を捜すためこの世界に帰ってきたのだー入れ替わる昼と夜、現実と夢、そして階下に住んでいた“まさかり少年”…予測不能かつ衝撃の展開で読む者を翻弄し心酔させる類を見ない傑作!
元イギリス情報部員マーク・ホランド。彼は過去を清算し、クラッシク音楽のエージェントとして活躍している。しかし、東西間の熾烈な諜報戦は、彼を否応なくその渦中に投げ入れた。からくも死地を脱したホランドが見出した恐るべき事実とは?元レコード・プロデューサーの作者が音楽界とエスピオナージュを巧妙にないまぜた新シリーズ第1弾。
デュマレストは、地球の手がかりが得られそうな1冊の書物を手に入れた。が、その喜びもつかのま、殺人のぬれ衣を着せられた。刑を逃れるためには、狩りの獲物になるしかない。危機一髪、死地を脱したものの、行く手にはさらに恐怖に満ちた罠が…。はたして彼は地球の座標を知ることができるだろうか。デュマレスト・サーガはついに大詰を迎える。
第三次世界大戦が勃発。そのさなかに飛びかった核ミサイル群とは別に、終戦直前にケープ・カナヴェラルから複数のロケットが打ち上げられるのが、米ソ両軍によって観測されていた。これらのロケットの正体は何か?知っているのは元宇宙飛行士のコルファックスだけだった。ロークは、第二合衆国軍からコルファックス保護の依頼を受けるが…。