ジャンル : ミステリー・サスペンス
アヴァロンは美しい世界だった。人類の進出を脅かすものなど何も存在しないように見えた。人類初の惑星植民団は、キャロメットと名づけた島を拠点に生活を始めるが…。ある日突然、コロニーの動物たちが次々と惨殺され始めた。ちらつく未知の生物の影。そしてある夜、ついにコロニーを恐怖が襲った!ベストセラー・メーカーが贈る待望の最新作。
キャドマンは、その怪物をグレンデルと名づけた。甚大な被害を蒙った植民団は、全力をあげて撲滅作戦を展開する。そしていったんは彼らが勝利をおさめたかに思えたが…。やつらはいったいどこからやってくるのか。人類は、この強大な敵を制圧することができるのか。アヴァロン・コロニーを血と業火に染め、最後の戦いの火蓋が切って落とされる。
美人で、すてきな夫や親友がいて、もうすぐ赤ちゃんも生まれる。幸せの絶頂にいたあたしは、ある時から奇妙な夢を見るようになった。あたしとまだ生まれていないあたしの息子は、5つの月の骨を捜すためこの世界に帰ってきたのだー入れ替わる昼と夜、現実と夢、そして階下に住んでいた“まさかり少年”…予測不能かつ衝撃の展開で読む者を翻弄し心酔させる類を見ない傑作!
元イギリス情報部員マーク・ホランド。彼は過去を清算し、クラッシク音楽のエージェントとして活躍している。しかし、東西間の熾烈な諜報戦は、彼を否応なくその渦中に投げ入れた。からくも死地を脱したホランドが見出した恐るべき事実とは?元レコード・プロデューサーの作者が音楽界とエスピオナージュを巧妙にないまぜた新シリーズ第1弾。
デュマレストは、地球の手がかりが得られそうな1冊の書物を手に入れた。が、その喜びもつかのま、殺人のぬれ衣を着せられた。刑を逃れるためには、狩りの獲物になるしかない。危機一髪、死地を脱したものの、行く手にはさらに恐怖に満ちた罠が…。はたして彼は地球の座標を知ることができるだろうか。デュマレスト・サーガはついに大詰を迎える。
第三次世界大戦が勃発。そのさなかに飛びかった核ミサイル群とは別に、終戦直前にケープ・カナヴェラルから複数のロケットが打ち上げられるのが、米ソ両軍によって観測されていた。これらのロケットの正体は何か?知っているのは元宇宙飛行士のコルファックスだけだった。ロークは、第二合衆国軍からコルファックス保護の依頼を受けるが…。
突如、調査隊一行を襲った高重力世界人たちの反乱を避け、カイたちが冷凍睡眠に入ってから、どれほどの時が過ぎたのか。ここは金色の翼竜が空を舞い、大型竜が跋扈する惑星アイリータ。この謎に満ちた星で、長い眠りから覚めた調査隊メンバーを待ちうけていたのは…?人気女流作家が失われた恐竜たちへの追慕をこめて描く傑作シリーズ第2巻。
恒星間を巡り、数多の異星生命体を捕獲してきた名うての狩人、ビリー。とうに引退した彼が、ある日国連から召喚されるー通商条約締結を目前に相手星の過激派が送り込んできた暗殺者を阻止せよ。彼は任務遂行のため、かつて捕らえた最強の生命体、変身獣“キャット”に協力を乞うー彼自身の命と引替に。ビリーの最後の戦いが始まろうしていた。
兵器ファッション・デザイナー、ラーズは、兵器開発に鎬を削るこの時代の西側陣営の要だった。トランスにより霊感を得、兵器のスケッチを起こす。しかしこの兵器開発も、実際は全くのまやかしなのだ…だが、謎のエイリアン衛星が人類を考撃してきた時、彼は東側のデザイナー、リロと手を組み本物の究極兵器ザップ・ガンのデザインにとりかかる!
ど、どうしてそうなるんだ。シャンディ教授はうめいた。ホースフォール農場で起こった怪しげな事故死。他殺の線を考えていたら、近所にある冴えない石碑が正真正銘ヴァイキングの遺跡らしいと知れたとたん、事件もその呪イのせいにされてしまったのだ。悪夢のように押しよせる野次馬の群れのなか、果して捜査は行えるのか?好評ユーモア第三弾。
ソビエトが月軌道上に建設した巨大な宇宙島。ソ連政府当局は、これこそ彼らの宇宙計画の平和的目標の象徴であると主張した。しかし、合衆国国防総省の見方は違っていた。この宇宙島には強力なX線レーザーが積み込まれているに違いない。平和目的どころか、これこそ究極の攻撃兵器なのだ。この謎を解くため、二人のエージェントが送り込まれたが…。
監視の目をくぐって監房を抜け出したマッケインたちは、〈テレシコワ〉内部の偵察に乗り出した。だが、武器のたぐいはいっさい発見できない。では、〈テレシコワ〉はソ連のいうとおりに平和目的のスペース・コロニーなのだろうか?しかし、マッケインたちは、それでもどこか心にひっかかるものを感じていた。このコロニーはどこかが狂っている。
人工小惑星「ポク」でおかしなことが起こっている。機械たちが意識を持ちはじめたらしいのだ。さまざまな噂が飛びかうなか、巨大なドラゴンの姿のなかに鋭い感性と知性を備えた第二段階レンズマン、ウォーゼルの出動が要請された。はたしてこれは画期的な大発見か、それとも新たなボスコーンの陰謀だろうか?レンズマンの世界がここに蘇った。
恒星間ゲートを利用して未知の惑星に志願者を送りこみ、回収の時まで無事生きのびていられたら合格。これが上級サバイバル・テストだ。よし、やるぞ!ハイスクール生徒のロッドは、両親の猛反対を押しきって、クラスメイトたちとともにゲートをくぐった。事故で回収が不可能になることなど、露ほども知らずに…。ロッドの長い戦いが始まった。
「この赤ん坊を撃ったやつを見たものは?」「痩せ気味で、皇帝髭を生やした男がうちの子を殺したのよ。うちの子を」「そいつを見つけたら必ず殺してやると約束しよう」離れ離れになった妻と子に再会するため、ハーレーにまたがり、サブマシンガンを携えて、核戦争によって焦土と化したアメリカの大平原をひた走る男、ロークが出会うドラマの数々。
戦前派三作家による名作を収める。本格短編の名品「赤いペンキを買った女」の葛山二郎を筆頭に、「とむらい機関車」「三狂人」等大阪圭吉の代表作4編、そして現在興隆をきわめるトラベル・ミステリの原型ともいうべき蒼井雄の雄編『船富家の惨劇』、連載時に発禁処分を受けた中編『霧しぶく山』の計7編に、中島河太郎「日本探偵小説史」を併載した。
アメリカのインディアン虐待は続いた。徹底して白人を憎悪し、彼らと戦いつづけようとするショッディジージー白人たちから“アパッチの悪魔”と呼ばれ、恐れられた最後のインディアン。だがその一方で、彼は、ビリングズ牧場の白人の娘ウィチタに思いを寄せている自分にも気づいていた…。バローズ入魂のアパッチ2部作は、ここに結末する。
いまこの世界には、大きく恐ろしい力が働いている。そして人間たちは、かつてない大戦に巻き込まれようとしている。それは永遠とも呼べるほど長い時間にわたり、多くの次元の運命を決することになる大戦である…。この世ならぬ地、タネローンを求め、旅に出るホークムーン。そして彼の前に姿を現わす《永遠の戦士》たち。《ブラス城年代記》完結編。