小説むすび | ジャンル : 外国の小説

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ザ・プロトタイプ THE PROTOTYPEザ・プロトタイプ THE PROTOTYPE

サスペンス作家に転身した自動車ジャーナリスト「サム三谷」待望の米ベストセラー作! 日本にルーツを持つ青年が、世界を舞台に戦うサスペンス&アクションスリラー大作 全米 次世代インディーブック賞 スリラー部門金賞 全米 レーサークリエイターアワード受賞作 カーデザイナー 中村史郎氏 翻訳監修 概要 ストックトン・クレイーー野心的な自動車ジャーナリストでありゲーマーでもある彼は、極秘プロトタイプ・スーパーカーのワールドプレミアへの謎めいた招待を受ける。しかしその後、彼の命を狙う企てが起こり、CIAと、世界のパワーバランスを崩しかねない狂気じみたロシア人科学者との銃撃戦の渦中に巻き込まれていく。 生き残りをかけて戦う中で、彼は自分自身の知られざる事実、そして自らの真の正体を知ることになる。 著者サム三谷は、国際自動車ジャーナリストとしての20年にわたる経験を、この初のフィクション作品に注ぎ込んだ。アクション、陰謀、そして数々のどんでん返しに満ちたデビュー小説。 「アクション満載で、スリルが尽きない小説である。サム三谷は彼の深い自動車知識を活かした素晴らしい物語を描き出している。必読! 」 山内一典(『グランツーリスモ』シリーズ クリエイター) 著者紹介: サム三谷 米国生まれの日系2世の作家・ジャーナリストで、日本のルーツは東京都の三宅島。 5歳から柔道を学び、段位は6段、カリフォルニアでは自身の道場を持つ。 カリフォルニア大学バークレー校でジャーナリズムを専攻し、自動車雑誌『Road & Track』の国際編集者として活躍。緻密な取材とダイナミックなストーリーテリングが特徴。 20年以上にわたり自動車ジャーナリストとして活躍したのち、サスペンス作家に転身。白人の多い業界の中で、日本にルーツを持つ作家として、アジア系の主人公にこだわり執筆活動を続けている。 旅行書「Fielding's Malaysia & Singapore」や「Best Motoring」DVDシリーズのゲストホストとしても活躍。 「The Prototype」シリーズは自動車とアクションが融合したスリリングな3部作で、2作目の「RED MIST」3作目の「KISS TO THE EMPIRE」へと続き、米国で高い評価を受けている。

薔薇の名前[完全版] 上薔薇の名前[完全版] 上

*伊・ストレーガ賞受賞 *仏・メディシス賞受賞 *日本翻訳文化賞受賞 *BABEL国際翻訳大賞 *日本翻訳出版文化賞受賞 国内ミステリ・ランキング第1位 全世界で5000万部超の大ベストセラー 中世北イタリア、迷宮構造を持つ文書館を備えた修道院で 「ヨハネの黙示録」の記述に沿って、 次々に修道士が不審死を遂げる。 事件の鍵は文書館に隠されているらしい……。 世界の読書人を驚嘆させた 知の巨人エーコの問題小説 [完全版]刊行! これは、中世の老修道士アドソが、見習修道士時代の体験を回顧して綴った手記である。そこに記されていたのは、彼が訪れた、北イタリアの修道院で起きた連続殺人事件の顛末だった。アドソが付き従っていたのは、理知的て論理的で誰もが驚嘆する推理力の持ち主であるイギリス人修道士、バスカヴィルのウィリアム。彼とともにアドソは、修道院の誇る、迷宮構造を持つ謎めいた文書館に足を踏み入れることになる。本書は、初版刊行以来、エーコ自身が加えてきた数々の訂正、削除等をすべて反映したものになっており、巻頭には、そうした修正について、2012年版に作者自身が寄せた付記も収めた。 【[完全版]について】 ◆エーコ自身が下描きした、文書館の図面、登場人物のスケッチ等を収録 映画監督がコンテ絵を描くように、エーコ自身も登場人物のイメージスケッチ、中世の生活関連のスケッチ、文書館の図面などを描いていました。著者の思考回路をたどれる、貴重な図版です。 ◆別巻として刊行された「覚書」を収録 『薔薇の名前』刊行直後『「バラの名前」覚書』として而立書房から刊行されていましたものを、河島英昭先生が用意していた訳文を元に河島思朗先生が見直し収録。現行のイタリア語版『薔薇の名前』は巻末にこの「覚書」が収録されていますので、これで日本語版も同じ形になります。(河島英昭先生は、翻訳の途中で病に倒れられ、2016年に逝去されたため、ご子息の河島思朗先生に引き継いでいただきました) ◆刊行後、折々に加えられた訂正を元に修正 現行版の刊行までに長い期間がかかったため、現行版刊行時にすでに訂正されていたものも含む形で、最新の内容に合わせて修正しています。 ◆古典語がご専門の河島思朗先生による、ラテン語部分の見直し、並びに本文の訂正を加筆 【原著について】 今回の[完全版]の底本は、Il nome della rosa(La nave di Teseo刊の2020年版)となります。 2010年に訂正箇所を赤い文字で示したPDFが送られてきました。それによって確認作業を進めましたが、その後に、2012年版として、さらに訂正の加わったものに「覚書」が加えられた版が刊行されました。2015年には版元がLa nave di Teseoに移り、2020年版に至りました。

薔薇の名前[完全版] 下薔薇の名前[完全版] 下

作者自身の訂正、そして『薔薇の名前』覚書、 構想時のメモやデッサン等を併録した完全版! 迷宮の文書館に隠された秘密とは? 中世、異端、「ヨハネの黙示録」、アリストテレース、 博物誌、記号論、ミステリ…… 21世紀の今なお、 読書人を魅了しつづける 碩学エーコが構築した知の大伽藍! 北イタリアの修道院を訪れた、バスカヴィルのウィリアム修道士と見習修道士アドソ。ウィリアムは院長から、数日前に起きた、細密画家であった修道士の死について調べるよう依頼された。それは事故ではなく殺人であった。しかも修道士の不審死はさらに続き、「ヨハネの黙示録」の記述に沿うように起きていく。そしてすべての鍵は、迷宮構造を持つ文書館に隠されているらしい……。 本文執筆後に刊行された著者自身の覚書、エーコ自身による文書館や登場人物のスケッチなども収録した現行イタリア語版を底本とする、全世界の読書人を熱狂させた問題小説の完全版。 【[完全版]について】 ◆エーコ自身が下描きした、文書館の図面、登場人物のスケッチ等を収録 映画監督がコンテ絵を描くように、エーコ自身も登場人物のイメージスケッチ、中世の生活関連のスケッチ、文書館の図面などを描いていました。著者の思考回路をたどれる、貴重な図版です。 ◆別巻として刊行された「覚書」を収録 『薔薇の名前』刊行直後『「バラの名前」覚書』として而立書房から刊行されていましたものを、河島英昭先生が用意していた訳文を元に河島思朗先生が見直し収録。現行のイタリア語版『薔薇の名前』は巻末にこの「覚書」が収録されていますので、これで日本語版も同じ形になります。(河島英昭先生は、翻訳の途中で病に倒れられ、2016年に逝去されたため、ご子息の河島思朗先生に引き継いでいただきました) ◆刊行後、折々に加えられた訂正を元に修正 現行版の刊行までに長い期間がかかったため、現行版刊行時にすでに訂正されていたものも含む形で、最新の内容に合わせて修正しています。 ◆古典語がご専門の河島思朗先生による、ラテン語部分の見直し、並びに本文の訂正を加筆 【原著について】 今回の[完全版]の底本は、Il nome della rosa(La nave di Teseo刊の2020年版)となります。 2010年に訂正箇所を赤い文字で示したPDFが送られてきました。それによって確認作業を進めましたが、その後に、2012年版として、さらに訂正の加わったものに「覚書」が加えられた版が刊行されました。2015年には版元がLa nave di Teseoに移り、2020年版に至りました。(現在の版元La nave di Teseoはエーコが私財を投げ打って創設した出版社です)

マテニ10号(上)マテニ10号(上)

出版社

白水社

発売日

2025年12月22日 発売

ジャンル

2024年国際ブッカー賞最終候補作、 ついに邦訳刊行! 鉄道員一家四代の百年の物語 韓国現代文学の重鎮であり、毎年ノーベル文学賞候補にあがるほど世界的評価の高い著者が、構想から執筆まで 30 年をかけた集大成となる長篇小説。2024年国際ブッカー賞最終候補作となり、世界中から注目を集めた。世界22か国語で刊行が決まっている 。 日本による植民地支配期に、川崎重工業で作られたマテニ(マテ2型)は、朝鮮半島に導入されると主に山岳地帯の多い朝鮮北部で運行された。「マテ」は山岳型機関車を意味する、マウンテン型の日本式略称。マテニ10号は朝鮮戦争当時、北進していた南側(大韓民国側)によって接収され、開城ー平壌の路線で運行されていた。 本書の構想は、著者が1989年に北朝鮮を訪れた際、かつて鉄道機関士として大陸を行き来していた老人に出会い、話を聞いたことから始まった。 近代の到来、そして日本による植民地支配の象徴であった鉄道。本書は、闘う産業労働者たちと鉄道員一家四代の、朝鮮半島における百年の物語である。 イ・ベンマン、イ・イルチョル、イ・ジサンの鉄道労働者三代と、今の時代に「空中籠城」しているイ・ベンマンの曾孫であり工場労働者であるイ・ジノの物語が大きな柱を構成する。 三代の物語の中でも、イ・イルチョル、イ・イチョル兄弟の物語は、植民地期の労働運動と独立運動をリアルに描き、スリリングな展開で読者を引き込む。兄イルチョルは鉄道従事員養成所を出て、当時は珍しい朝鮮人機関士になり、父イ・ベンマンの誇りとなった。一方、弟イチョルは父ベンマンと同じ鉄道工作廠に勤めていたが解雇され、本格的に独立運動に身を投じ、投獄されるなど、苦難の道を歩む。また、日本の鉄道員や警察、大学教授など多数の日本人が登場し、日本の近現代史をも照らしだす。 物語の中で目を引くのは 女性たちの活躍だ。特にイルチョルの妻は、過去に義弟であるイチョルと共に労働運動をしていた新女性としての知性と卓越した予知能力で家族に襲いかかる苦難にも賢明に対処し、家族をいたわり、一家の中心的存在となる。 全18 章から成り、10章以降が下巻。朝鮮半島から満洲へとのびゆく鉄道、離散の運命、分断を越えてつながりあう家族ーー。 鉄道員一家をめぐる膨大な叙事を通して、 植民地期から解放前後、そして 21 世紀の現在を絶妙に行き来し、韓国の近現代史を描き切った。同時に、これまで韓国文学史に欠落していた産業労働者たちの真の物語を本書で打ち立てた。 植民地期、また分断の時代の朝鮮半島における近代の歪み、その底辺と周縁に生きる者につねに眼差しを向け、独裁政権に抵抗の声をあげ、海外亡命、国内収監の経験も持つ著者は、リアリズムであると同時に、生者の声のみならず死者たちの声も響きわたる表現手法を本書で模索している。作品中に響きわたる複数の声は、 社会の周縁で声を奪われていた者たちの声である。

光と糸光と糸

世界は、なぜこれほど暴力的で、同時に、なぜこれほど美しいのか? 著者自身が構成を編み上げた、ノーベル文学賞受賞後初の作品がついに刊行。光へ向かう生命の力への大いなる祈り。 ・ ・ 「最初から最後まで光のある本にしたかった」 ーーハン・ガン ・ 「人間性の陽溜まりと血溜まりと。その二つが常に隣り合っていて、どちらかへ行こうとしたらもう一つも絶対に通らなくてはいけない。ハン・ガンの小説にはそんなところがある」 ーー斎藤真理子 ・ ・ ノーベル文学賞受賞記念講演「光と糸」全文、創作についてのエッセイ、5編の詩、光を求めて枝葉を伸ばす植物をめぐる庭の日記、そして著者自身による写真を、著者自らが編んだ、ハン・ガン自身によるハン・ガン。 ・ ・ 過去が現在を助けることはできるか? 死者が生者を救うことはできるのか? ーー本文より ・ ***** ・ 目 次 ・ 光と糸 いちばん暗い夜にも 本が出たあと 小さな茶碗 ・ コートと私 北向きの部屋 (苦痛に関する瞑想) 声(たち) とても小さな雪のひとひら ・ 北向きの庭 庭の日記 もっと生き抜いたあとで ・ 訳者あとがき ・ *****

崖の上のヒバリたち崖の上のヒバリたち

ーーおれは彼女に、 「ヒバリ」という文字と、希望をもらった。 文字の読めない移動生活者の少年と、 学校で浮いている孤独な少女の出会い。 美しい挿絵で彩られた、 カーネギー賞受賞作家の心揺さぶる物語! ジムは、両親や親族とトレーラーハウスで集団移動しながら暮らす“パヴィー”の少年。 アイルランドの小さな集落で、定住者である “バッファー”の学校に通いはじめるが、偏見(へんけん)や差別にさらされ、不良たちから理不尽(りふじん)な暴力を受ける。そんな中、ジムは周囲から浮いているバッファーの少女、キットと親しくなる。他人に流されず、芯の強いキットにジムは惹(ひ)かれていくが、彼の病弱ないとこが不良たちに襲(おそ)われる事件が起きてしまい──。 苦しみや孤独を抱えた少年と少女の出会い、 揺れ動く気持ち。『ロンドン・アイの謎』 『すばやい澄んだ叫び』の著者による繊細な一編を、気鋭のイラストレーターが鮮烈な挿絵で彩った、心に響く物語!

相続ゲーム2 ホーソーン家の遺産 エイブリーと秘密の家系図相続ゲーム2 ホーソーン家の遺産 エイブリーと秘密の家系図

謎解き×ロマンスミステリー、待望のシリーズ第2巻! 亡き大富豪トバイアスが仕掛けた暗号を解いたものの、エイブリーが相続人になった理由は謎のまま。そんな中、トバイアスが遺したあらたな謎解きゲームが出現する! 複雑に入り組んだホーソーン家の血統の謎があきらかになると同時に、エイブリーの出生に大きな秘密が隠されていることがわかり……。スリルとアクションが魅力の、謎解きミステリー第2巻! 最強タッグのパワーできっと全巻読みたくなる! 代田亜香子さんによる、読みはじめたらとまらない中毒性あふれる翻訳と、丹地陽子さんによる、本作の世界観を完璧に具象化した美麗イラストは第2巻でも健在! 本シリーズの最強タッグのパワーで、全巻読破必至です! 「相続ゲーム」ファン急増中!? 書店員様からの推しコメントも続々! 第1巻「相続ゲーム エイブリーと億万長者の謎の遺産」に寄せられた書店員様からのコメントを抜粋してご紹介! 謎解き・サスペンス・胸キュン、 どれか一つでも好きな要素があれば、絶対にはまります。 大垣書店コンテンツ事業部 川合千秋さん ページをめくるたびに、深まる謎と秘密が折り重なっていく、 レガシー・ゲーム・ミステリー! 紀伊國屋書店福岡本店 宗岡敦子さん 求める答えを探すように気が逸り、 ページをめくる手が止まらなかった。 未来屋書店大日店 石坂華月さん あっという間に引き込まれるスタートから飽きを感じさせない展開のスピード感。 分かりやすい表現だが先の展開はこちらの予想を超えてくる。 くまざわ書店 調布店 柴崎莉沙さん 恋模様も含め人間関係に目が離せない シンデレラロマンスミステリー 元 明林堂書店南宮崎店 河野邦広さん 謎めいたイケメンたちに翻弄されるエイブリーにハラハラ。 敵対しながらも惹かれてしまうじれったいロマンスが楽しい。 レビュアー O.Hさん

BIRDBIRD

豪州発シスターフッド&エンパワメント小説 過去の苦しみは現在の苦しみに絡まり繋がり、 時代が変わっても少女たちの味わう苦悩は同じ。 しかし未来だけは誰にも分からない。 そこに希望がある。 ーー王谷 晶氏 推薦!! 装画 オカダミカ 装幀 albireo Inc. 〈一万本の面倒、とあなたの父は言った。 そう言ったとき、父は笑っていた。友達と話しながら。それはあなたの髪のことだったが、あなたの人生のことでもあった。女の子に生まれたからには不幸ばかりだとわかっている、すべてのまだ生きていない人生のこと。父がそう言ったのは、あなたが十四歳になったばかりのときだった。〉(本文より) 現代の豪州の町ダーウィン、14歳のバードは育児放棄され、家でふたりきりになった母の恋人からの耐えがたい視線にさらされていた。今は病院のベッドにいるが過去の記憶が無い。 昔のヒマラヤでは、14歳のバードが父親の借金のかたに望まない結婚を強いられている。それぞれの時代でバードは「そこ」から逃げ、やがて5人の少女たちとその絵にまつわる謎に行きつくーー。 オーストラリアでもっともエキサイティングな女性作家が、少女の選択と時空を超えたシスターフッドを幻想的に描く、傑作エンパワメント小説。 【編集担当からのおすすめ情報】 〈マーガレット・アトウッドやホリー・リングランドのファンに贈る、オーストラリアでもっともエキサイティングな新進作家のひとりによる、希望と回復力についての忘れがたい小説〉 〈どんな犠牲を払おうとも自分の意志で生きようと決意した少女を描いた、傑作にして深く感動的な小説。『BIRD』は、希望、回復力、繋がる力、そして最も根源的な絆を描いた忘れられない物語です〉 (原著出版社アシェット・オーストラリアの書誌紹介文より) ふたつの時代、それぞれの苦難に抗おうと必死に生きる少女バード。彼女の尊厳を踏みにじる大人たちと、一方で彼女に寄り添い連帯しようとする女たち。オーストラリアの新進女性作家による、時空を超えたシスターフッドに胸が熱くなる、幻想的なエンパワメント小説です。バードと同年代の10代から、かつてバードのような少女だったバードの親世代まで、年齢や性別を超えて読んでほしい作品です。 帯の王谷晶さんの推薦文、オカダミカさんによる美しく力強い装画にもご注目ください。

沈黙をあなたに沈黙をあなたに

ノーベル賞作家でありラテンアメリカ文学を牽引した巨匠による、 喜劇と悲劇、そして音楽と本と祖国への愛に満ちた人間賛歌。 クリオーリョ音楽の研究者トーニョが出会った、世界で最も美しいギターの音色。そしてその奏者であるラロ青年の夭折。それらはリマ近郊でつつましく暮らすトーニョの人生をすっかり変えてしまった。彼について、そしてこの国の音楽について本を書かなくては! 使命感に燃えるトーニョだが、その熱意は様々な人を巻き込んでいき……。 2025年4月に逝去したペルーの巨匠、その最後の小説。 【著者プロフィール】 マリオ・バルガス=リョサ Mario Vargas Llosa 1936年、ペルーのアレキパに生まれる。20世紀後半の文学を代表する作家のひとり。 1959年に短篇集『ボスたち』でデビュー。初の長篇『都会と犬ども』で注目を浴び、生涯にわたってセルバンテス賞など数々の受賞歴を誇る。2010年にはノーベル文学賞を受賞した。 著書に『緑の家』『ラ・カテドラルでの対話』『フリアとシナリオライター』『世界終末戦争』『密林の語り部』『チボの狂宴』『楽園への道』『ケルト人の夢』『激動の時代』など多数。 2025年4月13日に逝去。本書は著者が生前に刊行した最後の小説となった。 【訳者プロフィール】 柳原孝敦 (やなぎはら・たかあつ) 1963年鹿児島県名瀬市(現・奄美市)生まれ。東京外国語大学大学院博士後期課程満期退学。東京大学大学院人文社会系研究科教授。著書に『ラテンアメリカ主義のレトリック』(エディマン/新宿書房)、『テクストとしての都市 メキシコDF』(東京外国語大学出版会)。訳書にアレホ・カルペンティエール『春の祭典』(国書刊行会)、ロベルト・ボラーニョ『野生の探偵たち』(共訳、白水社)、セサル・アイラ『文学会議』(新潮社)、フアン・ガブリエル・バスケス『物が落ちる音』(松籟社)など。 【原題】 Le dedico mi silencio

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