小説むすび | ジャンル : 外国の小説

ジャンル : 外国の小説

ルーマニア、ルーマニアルーマニア、ルーマニア

出版社

松籟社

発売日

2022年5月19日 発売

ジャンル

四十を過ぎて一念発起、ルーマニア語の世界に飛び込んだ著者。たちまちこの情感豊かな言語と、それが紡ぎだす詩や小説の虜になる。爾来四十数年、訳した作品は数知れず。ミルチャ・エリアーデの主要小説をはじめ、リビウ・レブリャーヌ、ミルチャ・カルタレスクからルーマニアの民話やバラード、SFにいたるまで、手がけた翻訳の解説・解題をまとめた本書は、ルーマニアの文学世界への格好の導きとなる。著者のルーマニア愛が溢れる一冊。 はじめに 松本からブカレストまで 第一部 ルーマニア文学雑考 近代ルーマニア文学史概観─『東欧の想像力』より ウルムズ、場違いのシュルレアリスト リビウ・レブリャーヌと『大地への祈り』 リビウ・レブリャーヌ『処刑の森』 知られざるホロコースト マリン・プレダ アデラ・ポペスク詩集『私たちの間に─時間』 パウル・ゴマ『ジュスタ』 ミルチャ・カルタレスク『ぼくらが女性を愛する理由』 ミルチャ・カルタレスク『ノスタルジア』 ブロンドの巻き毛─わがルーマニアSF事始め─ ギョルゲ・ササルマン『方形の円』 ルーマニア民話の世界 ルーマニアのバラード 【コラム】「名前の日」とお国ぶり/ルーマニア語の敬語 第二部 エリアーデに導かれて ルーマニア精神の星エリアーデ ミルチャ・エリアーデの幻想 ミルチャ・エリアーデの神秘文学の秘密─『19本の薔薇』の文学的遺言をめぐって 『令嬢クリスティナ』 ミルチャ・エリアーデと妖精たちの間 あるルーマニア人─ミルチャ・エリアーデのパリ時代 永遠への告白 『エリアーデ幻想小説全集』〈第一巻〉 解題 『エリアーデ幻想小説全集』〈第二巻〉 解題 『エリアーデ幻想小説全集』〈第三巻〉 解題 『迷宮の試煉』 【コラム】映画「コッポラの胡蝶の夢」 おわりに

オランダの休日オランダの休日

目を閉じれば、まぶたの裏に あの人の優しい笑顔……。 心優しいけれどとても引っ込み思案なルーシーは、 華やかで充実した生活を送る姉と妹に挟まれ、目立たぬ存在の娘だ。 児童養護施設での仕事に生きがいを感じてはいるものの、 母には、この子は結婚できないかもしれないと悲観されていた。 そんなある日、ルーシーは児童を連れていった病院で、 笑顔のすてきなドクター・サーロウに一目で恋におちてしまう。 背が高く、女性なら誰もが振り返らずにはいられないほど整った顔立ち。 いつもは控えめなルーシーも、このときばかりは一大決心をしたーー どんなことをしても、私は彼と結婚したい! けれども、恋に慣れないルーシーのがんばりは空回りするばかりで……。 美しい姉妹の陰に隠れてしまっていたルーシーにいよいよ春の訪れがーーと思いきや、事はそう簡単ではありませんでした。ドクター・サーロウは親切だけれど、ルーシーに対して特別な気持ちはまるでない様子なうえに、彼には親しくしている美しい女性がいて……。

もう一人の花嫁もう一人の花嫁

偽りの婚約とわかっていながら、 いつしか心には純愛が芽生え……。 2歳で母と死別し、養父母に引き取られたエロイーズ。 今はウエディングドレスのデザイナーとして活躍しているが、 恋愛には臆病で、みずからの結婚はまだまだ遠そうだった。 ある日、顧客の一人に、根拠のない悪口を広められてしまう。 結婚という夢をばかにした女性がウエディングドレスを作っている、と。 顧客離れに悩む彼女に、ボストンの億万長者ジョシュが手をさしのべた。 ジョシュは最近知り合ったばかりだけれど、頼りになる魅力的な男性だ。 週末に出席予定の結婚式に彼を婚約者として同伴すれば、 汚名返上できるはずだという彼の提案に、エロイーズの胸は高鳴った。 彼がまさか、彼女の生き別れた姉妹のために近づいてきたとも知らず。 雑誌に載っていたエロイーズの写真を見て、友人女性と瓜二つだと気づいたジョシュは、じつのところその友人のためにエロイーズを密かに探りに来たのでした。そうとは知らない彼女は、官能的な唇を持ち、親身に相談に乗ってくれるジョシュに惹かれてしまい……。

さよならの嘘さよならの嘘

愛する人につらい思いをさせないために、 愛することを、あきらめていた……。 クレアは二十歳のときから、恋をあきらめて生きてきた。 病に苦しむ母の姿を将来の自分に重ねて、結婚も妊娠もしないと誓い、 持てる情熱のすべてを助産師としての仕事に注いできたのだ。 それなのに、こんなことになるなんて……。 はじまりは、キャンベルという魅力的な医師の着任だった。 クレアへの好意を隠そうともしない彼に戸惑いを覚えたものの、 拒み続ける自信はあったーーたった一度だけ、あの過ちの夜までは。 キャンベルへの愛に目覚め、思いがけず新しい命を授かったことで、 それまでクレアが必死に築いてきたものすべてが変わってしまった。 ただ一つ、母の病を受け継いでいるかもしれないという事実を除いて。 運命に身をゆだねるしかない、自分ではどうすることもできない状況におかれたヒロインが主人公の、切ないシークレットベビー物語をお贈りします。心の機微を繊細に表現する作家エイミー・アンドルーズの筆が冴える、《至福の名作選》にふさわしい名作です!

幸せへの扉幸せへの扉

キャサリンは1年前、父を破産から救うために形だけの結婚に応じた。 相手は有能な実業家ジョーダン。別居同然の夫は世界中を飛び回り、 彼女はともにパーティに出席するときだけ妻としてふるまっていた。 だが今度は兄が借金を作り、またもジョーダンが救いの手をさしのべる。 ただし、彼が出した条件に、キャサリンは茫然とした。 実際に夫婦として暮らし、子供を作らなければならない、と。 彼女の脳裏に、結婚式の夜ーー忘れられない夜のことが浮かんだ。 ジョーダンに抱きすくめられたあのとき、彼が手を離さなければ、 身を任せていたかもしれない。キャサリンは奔放な母の血を怖れていた。 いま夫の提案を受け入れた場合、私はどうなってしまうの……? 〈妻として、夫として〉と題して、夫婦の愛がテーマのロマンスをお届けします。結婚していながら別居するふたりが、冷えた関係を乗り越えて名実ともに夫婦となる物語です。HQイマージュで人気を博し、感動作を多く残したジェニファー・テイラーの珠玉の名作!

花嫁は月夜に秘密を宿す花嫁は月夜に秘密を宿す

意に染まぬ結婚に甘んじると決めた夜、 月明かりが導いた、運命の男性はーー? その夜、リアは絶望を抱え、許婚の寝室へ向かった。 初めて会った瞬間から、私を虜にしたラファエル。 なのに父の決めた許婚は、あろうことか彼の異母弟なのだ。 でも、籠の鳥の私にいったい何ができただろう? ラファエルへの恋心を封印し、リアは許婚の寝室を訪ねた。 夫となる人に心を捧げられないならば、せめて体を捧げるーー それが、実らぬ恋をあきらめるただ一つの道に思えたから。 迎え入れた許婚の端整な顔がその刹那月明かりに照らし出され、 リアは息をのんだ。ラファエル! まさか部屋を間違えたの? 抗うすべもなく情熱を交わした後日、リアは妊娠に気づくーー。 「そこまでだ。花嫁は僕がもらう!」結婚式当日、大聖堂に響いた声の主はラファエル。でも初恋の男性からの愛なきプロポーズを喜べるはずもなく……。起伏に富んだドラマチックな作風でリン・グレアムの再来と呼び声の高い、ジャッキー・アシェンデンの力作!

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP