ジャンル : 外国の小説
協力や団結が題材になっている絵本が知りたい マジシャンが登場する絵本を探している 気球が出てくる絵本が知りたい なぞなぞが楽しめる作品を探している そんな読者の要望を叶える、「テーマ・ジャンル」から引ける絵本の索引。 1999年に日本で刊行された絵本1,564作品を編纂。
植民地から解放されても朝鮮戦争の戦後、 完全に南北に分断され交流を絶たれた人々の苦悩は続く 「解放」後の混乱期に肩書をなくした高学歴の青年がとしての運命を予感「道程」。満洲からソウルに辿り着いた母と息子の、部屋さえ得られない苦難の日々「星を数える」。ひとところにとどまらず回遊していく男と、定住したまま動こうとしない女の相克「駅馬」。釜山に避難した貧しい兄妹のおぼつかない日々。ある日、二人は行方知れずになった「雨日和」。前線で戦っていた兵士が突然拘束され、転向を拒否したために辿る悲惨な運命「猶予」。南の島に幽閉された二人の捕虜。自死した仲間の家を訪ねた男を息子と思い最期を迎える母「ヨハネ詩集」。戦争時に夫を、戦後息子を失った女は神も信じられず、早逝した息子の位牌も焼いてしまう「不信時代」。朝鮮戦争は終わったが、その後軍の監房に収監された兵士たちのドタバタ劇「明暗」。休戦後、世の中はがらりと変わり、戦争時の密告者が罪の意識に苛まれるようになる「すべての栄光は」。 道程ー小市民 도정ー소시민 池河蓮(チ・ハリョン/지하련) カン・バンファ訳 星を数える 별을 헨다 桂鎔默(ケ・ヨンムク/계용묵) オ・ファスン 訳 駅馬 역마 金東里(キム・ドンニ/김동리) 小西直子 訳 雨日和 비 오는 날 孫昌渉(ン・チャンソプ/손창섭) カン・バンファ 訳 猶予 유예 呉尚源(オ・サンウォン/오상원) 小西直子 訳 ヨハネ詩集 요한시집 張龍鶴(チャン・ヨンハク/장용학) カン・バンファ 訳 不信時代 불신시대 朴景利(パク・キョンニ/박경리) オ・ファスン 訳 明暗 명암 呉永壽 (オ・ヨンス/오영수) オ・ファスン 訳 すべての栄光は 모든 영광은 黄順元(ファン・スンウォン/황순원) 小西直子 訳
現代アメリカ文学を代表する作家の長編第二作(Outer Dark)の初訳。アメリカ南部に生きる人々の暗澹たる世界を活写する。 アウター・ダークー外の闇 訳者あとがき・解説
舞台は20世紀初頭、現在のタンザニアの架空の町。主人公ユスフの12歳から18歳までの成長の過程が辿られ、東アフリカ沿岸地域の歴史的な大転換期が、少年の目から語られる。 宿を経営するユスフの父親は借金に行き詰まり、裕福な商人アズィズに借金の形に息子を差し出す。ユスフは使用人(奴隷)として働き、内陸への隊商で莫大な富を得ているアズィズの旅に加わる。 互いに争うアラブ人、インド人、アフリカ人、ヨーロッパ人のいくつもの勢力を目撃し、さまざまな経験を積んだユスフは次第に自らの隷属状態について疑問を抱きはじめる……。 作家は1948年ザンジバル(現在のタンザニア)生まれ。革命の混乱を受けて67年にイギリスに渡る。ケント大学で博士号を取得。ポストコロニアル文学を教えながら執筆活動を続け、現在、同大学名誉教授。これまでに長篇10作を発表し、1994年に刊行した4作目となる本書『楽園』はブッカー賞およびウィットブレッド賞の最終候補となる。2021年にノーベル文学賞を受賞する。 巻末に「ノーベル文学賞受賞記念講演」を収録。
「わたしの家も、この街も、置いていけばゴミになるの?」 「ゴミ」「星」「林檎」……戦争の体験は人が言葉に抱く意味を変えてしまった。ウクライナを代表する詩人が避難者の証言を聴き取り、77の単語と物語で構成した文芸ドキュメント。ロバート キャンベルが現地を訪ねて思索した手記とともに、自ら翻訳して紹介。 旅立ちの前に ロバートキャンベル 戦争語彙集ーーオスタップ・スリヴィンスキー作/ロバートキャンベル訳 序 バス スモモの木 おばあちゃん 痛み 稲妻 妊娠 バスタブ 熊 結婚式 通り キノコ 雷 呼出音 「遠い」と「近い」 我が家 シャワー 住宅 生 土 星 歯 身の上話 食べもの ココア カレンダー カナリア アヒルの子 入場券 部屋 猫 鍵 色彩 お馬さん 恋愛 きれいなもの チョーク 血 銃弾 ランプ 手紙 愛 マドレーヌ 焼き網 都会 お祈り 空 ニュース 脚 ナンバープレート 洞窟 地下室 プラハ お別れ ラジオ 悦び 魚 自由 倉庫 ゴミ 夢 スイーツ 太陽 歌 記事 立て看板 禁句 戦車 動物 テトリス 沈黙 身体 パン生地 ケーキ 遺体 しっぽ 数 林檎 戦争のなかの言葉への旅ーーロバートキャンベル 一 列車から、プラットフォームに降り立つーー行き交う人々と言葉 二 人形劇場の舞台袖で、身をすくめるーー言葉の意味が変わるとき 三 階段教室で、文学をめぐる話を聞くーー断片としての言葉 四 ブチャの団地で、屋上から見えたものーー引き裂かれたランドスケープ 五 シェルターのなか、日々をおくるーーとどまる空間で、結び合う人々 六 あかるい部屋で、壁に立てかけられた絵を見るーー破壊と花作り 環のまわるが如く ロバートキャンベル 「戦争語彙集」原書謝辞
古い屋根裏部屋で埃をかぶる子供の本棚。イギリス近代の、今日では「忘れられた子供の本」が、当時の世相にいかに受け入れられたのか?膨大な史料を基に解明する、名作の系譜とは一線を画したイギリスの児童文学史。
1990年、内戦下のスリランカ・コロンボ。戦場カメラマンにしてギャンブラー、皮肉屋で放埓なゲイであるマーリ・アルメイダは、気がつくと冥界のカウンターにいた。自分が死んだ記憶はないが、ここに来る前、内戦を終わらせるための写真を撮ったことは覚えている。写真を公表するため、彼にあたえられた猶予は7回月が昇るまで。生者と死者の入り乱れた狂乱の世界をさまよう、マーリ・アルメイダの地獄めぐりがはじまる。ブッカー賞受賞作。
親友のジャキと恋人のDDに望みをかけ、写真を見つけるために奮闘するマーリ。そこに立ちはだかるのは、復讐を誓う殺された青年革命家、生者と死者を媒介する隠者、爆破テロの犠牲になった博士、冥界最凶の邪神…。陰謀が錯綜し、三つ巴の内戦は激化していく。報復に満ちたこの世界で、それぞれの悲劇が行きつく先は。血と煙と愛でつむがれる、魔術的タイムリミット・ミステリ。
2023年ノーベル文学賞を受賞した、ノルウェーを代表する劇作家の代表作「だれか、来る」とエッセイ「魚の大きな目」を収録。邦訳の単行本は初となる。 シンプルな言葉を繰り返す詩のような台詞で人間の本質を問う「だれか、来る」は、だれもが自分と重ね合わせられる。90年代に発表されるや、世界に衝撃を齎した。リアリズムと不条理演劇の間を往来する作風は、フォッセが、同じくノルウェー出身の劇作家イプセンの再来、〈21世紀のベケット〉などと称されるゆえんでもある。 ベルリン在住の訳者は、著者と20年以上親交を重ねてきた最良の理解者。フォッセは西海岸の周縁に生きる市井の人々の姿を描くために、西海岸の書き言葉ニーノシュクで執筆する。翻訳はドイツ語版から行ない、訳者が著者に直接確認しながら完成させた。エッセイ「魚の大きな目」は、フィヨルドとともにある生活の風景やフォッセの文学観がよくわかる。 巻末の訳者による解説では、文学的出発点になった出来事、原風景、創作のテーマ、影響を受けた世界文学や、主要作品の紹介のみならず、著者との長年の親交のなかでのエピソードから貴重な素顔も伝わってくる。
『フランドルへの道』『ファルサロスの戦い』『農耕詩』など、前衛的、実験的小説作品を発表した〈ヌーヴォー・ロマン〉の代表作家であり、ノーベル文学賞作家である、クロード・シモンーーシモン独自の書法で紡がれた、第二次大戦末期の、とある日曜日の出来事の〈居場所のなさ〉をめぐる初期の長編小説。本邦初訳。
1911年にルーブル美術館から盗まれた〈モナ・リザ〉は、その後2年間行方不明だった。 主人公は、ニューヨークに住む画家で美術史家のルーク・ペローネ。彼の曽祖父は、100年以上前にルーヴル美術館から〈モナ・リザ〉を盗んだ窃盗犯だ。曽祖父の日記が見つかったというメールを受けとり、フィレンツェの研究図書館で日記を読み始めるルーク。人間味あふれる曽祖父の姿が浮かび上がってくる……。しかし、日記は肝心な部分が破り取られており、日記に関わった人が次々と死んでいく。 曽祖父が盗み、その後返却したというルーヴル美術館の〈モナ・リザ〉。 当時、何があったのか。そしてあの〈モナ・リザ〉は、贋作か、否か? ルークは、自身が殺される前に〈曽祖父の真実〉を見つけなければならない。 さえない画家兼美術史家の主人公、フィレンツェで出会った美しい女性、インターポールの捜査官、美術品贋作者、億万長者のコレクター……。過去と現在が交錯するなか、濃やかな人間模様が描かれ、エキサイティングなアクションシーンが展開する。フィレンツェ、パリ、南仏プロヴァンスの村の描写も魅力的な、ジョナサン・サントロファーによる美術(アート)ミステリの真髄。
生涯最高の恋は、身分違いの恋だった。 だから、この子の存在は秘密だったのに……。 苦学生の身で妊娠して実家を追い出されたジーナは、今は仕事に就き、 太陽のように明るい3歳の息子と平凡ながら幸せに暮らしていた。 息子の父親カル・マッケンドリックと出逢い、愛し合った4年前、 ジーナは彼の叔母に身分をわきまえて身を引くよう諭され、 別れを告げることもなく、彼の前からそっと姿を消した。 それなのに今、突然カルが玄関前に現れ、ジーナは卒倒しそうになった。 なぜカルがここに? もし親権争いになったりしたら、 名門マッケンドリック一族の彼に太刀打ちできるはずがないわ! 案の定、自分と同じエメラルド色の瞳の息子を見て、カルが冷たく言った。 「どうやら話し合わなきゃいけないことがたくさんありそうだ」 大スター作家レベッカ・ウインターズとともに、涙誘われる感動作を多く描いてHQイマージュを支えた名作家、マーガレット・ウェイの貴重な初邦訳です! かつてジーナの身も心も魂も奪った唯一の男性カルとの、身分違い&シークレットベビー・ロマンスをどうぞ。
ああ、自分の名字すら思い出せない。わたしはいったい誰なの?記憶を失ったリギアがたどり着いたのは、荒れ野にぽつんと立つ屋敷。当主のエイブリーは医師で、親切に面倒を見てくれたが、近くに住む彼の従兄弟ロバートははなから彼女を疑ってかかる。記憶喪失と偽って財産を狙う女狐め!ロバートは意地悪な秘書とともにリギアに冷たく当たった。つらい、もうここにはいられない…。リギアがいたたまれない思いをしていたある日、ロバートの愛犬を助けたことで、彼の態度が和らいだ。そして雨宿りで寄った彼の家で、ついに記憶の扉が…。
最愛のあなたが羽ばたけるように、 私はあなたの人生から身を引いた。 ディーは父の遺志を継ぎ、故郷のために慈善活動に力を尽くしている。 あるとき、不幸な若者たちを救うアイディアを思いつき、 大学の恩師に相談しに行くと、そこに思わぬ再会が待っていたーー 同じゼミで学び、今は国連で働く元恋人ヒューゴがいたのだ! 長身で現実離れした美しい顔だちの彼は、女子学生の憧れだった。 その強烈な魅力は10年経った今もまるで変わらない。 けれども、彼との再会はけっして甘いものではなかった。 ヒューゴがことさらに冷たく接してきたのだ。 10年前、私が一方的に彼の人生から身を引いたせい? 彼にやむなく別れを告げた本当の理由は、今もまだ言えない……。 中世の面影を残す町ライ・オン・アバートンに住む女性たちのロマンスを描いた4部作〈美しき報復〉の最終話です。人助けを生きがいとしていた高潔な父の死を巡る秘密がもとで恋をあきらめたディー。今ふたたび、誰より愛しいヒューゴとの愛憎ドラマが始まるーー
リン・グレアム本人がおすすめする、 “お気に入りのヒーローとヒロイン”の物語! キャットは父が遺した家を宿にして生計を立ててきたが、 不景気で今は差し押さえ寸前まで追い込まれていた。 ところがある日、弁護士に呼ばれ、驚くべき話を聞かされる。 億万長者の石油王ミハイルが彼女の宿を買い取ったというのだ。 ミハイル……つい先日泊まったばかりの、あの謎めいた宿泊客だわ。 いったい彼はなんの目的でそんなことを? キャットは真相を問いただそうとミハイルを訪ねたが、 逆に彼から買い取った見返りとして不可解な提案を受ける。 「ひと月だけ僕のクルーザーに滞在してほしい。体の関係抜きで」 男性を知らない彼女にとって願ってもない取り引き、のはずが……。 今や押しも押されもせぬハーレクインの大スター作家となったリン・グレアム。本作はそんな彼女自身が特に気に入っているというヒーローの物語です。「タフだけれど、傷つきやすい一面を持っているところ」がチャームポイントだそうですので、ぜひご注目ください!
世に知られざる疎遠な侯爵夫妻。 いびつな関係が今、波瀾を呼ぶーー これから夫と会うーー8年間、一度も顔を合わせていない夫と。 リリーは亡き兄の最期の願いで、兄の親友オリヴァーと結婚したが、 今、侯爵位を継ぐ彼が自由に生きられるよう、離婚を申し出るのだ。 この結婚は、内輪だけの挙式後、すぐに別居生活が始まった。 だから終わらせるのも簡単なはず。なのに、なぜこんなに心が乱れるの? 一方、爵位と領地を継ぐには既婚者でなければならないと知り、 オリヴァーは困っていた。妻リリーの存在は世間に公表していないのだ。 余命わずかな親友の願いを叶えるための、形ばかりの結婚だったから。 そんななか折悪しく、リリーが離婚したいと言いにやってきた。 どうしたものか……。妖艶になった妻を見て、彼の悩みは深まるのだった。 好感度・共感度の高いヒーローとヒロインの夫婦元さや物語をお贈りします! 辻褄合わせのため、今からフランスで出逢って恋に落ち、電撃結婚して帰国したことにしようと決めて、愛し合っているふりをする二人ですが……。
両親も、すてきな服も、住む家も……。 何もない私に、幸せは訪れるの? 後見人の母娘に疎まれ、使用人も同然の生活に耐えるジェーンは、 幸せな結婚など夢のまた夢と、将来を悲観していた。 ある日、屋敷でハウスパーティが開かれることになり、 このうえなく優雅なスタワーブリッジ公爵が招待客としてやってきた。 遠くから見つめるだけで、ジェーンの心は躍った。 晩餐前のひととき、すさまじい色のドレスを着せられた彼女に 公爵が興味を示したことで、事態は一変するーージェーンは後見人から、 公爵の気を引こうとしたと責められ、屋敷を追い出されてしまったのだ! 困った彼女は公爵に請うた。「ロンドン行きの馬車にお乗せください」 あえなく拒まれたジェーンは、ならばと密かに荷車に乗り込んだ! 名門貴族スタワーブリッジ公爵と天涯孤独なシンデレラの身分違いの恋を描いた、キャロル・モーティマーの大ヒット・リージェンシー! ジェーンの必死の頼みを断った公爵の真意とは?
灰色の毎日に訪れた、薔薇色の恋。 ギリシア富豪が仕組んだこととも知らず。 会社の託児所で保育士として働くローズは、父親がたまに現れては お金の無心をするせいで、決して楽な暮らしではなかった。 ある日、彼女は憧れていたギリシア富豪ザックに呼び出された。 会社のトップが一介の保育士の私になんの用事が? きっと解雇通告なのだ。父親に貯金を渡したばかりなのにどうしよう? ローズはおどおどしつつ彫像のような美貌を誇るCEOに会いに行った。 しかし開口一番、ザックは言った。「君に会いたかったんだ」 そしてローズを名前で呼びたがり、ギリシアへの旅に強引に誘い、 さらにはいきなり彼女を抱きよせ、情熱的に唇を奪って……。 スター作家K・ローレンスの王道ロマンスをお届けします。読者を作品の世界に引きこむ力は、大スター作家アビー・グリーンにもひけを取りません。ヒーローからキスをされて動揺するヒロイン。住む世界が違う彼に恋をしてはいけない。彼女は必死に想いを封じようとします。『孤独な王と家をなくしたナニー』の関連作です。
彼と私を繋ぐのは契約書とお金だけ。 愛まで欲しがるなんてばかげてる。 わがままな主人に呼びつけられ、家政婦のカーリーは、 屋敷内にあるジムへと急いだ。事故で怪我をして以来、 在宅療養している富豪ルイスは不機嫌で、今日も案の定、 美人の理学療法士にくびを言い渡した。そして驚いたことに、 今後はカーリーが代わりをするよう命じたのだ──莫大な報酬と 引き換えに。実は彼女は医大に進み、医師になるのが夢だった。 だが当時は極貧のうえ父の介護もあり、泣く泣く諦めたのだ。 引き受ければ、また夢に挑戦できる。ただ、ひとつだけ、 気がかりなのは……ルイスがあまりにもセクシーすぎること。 指先が彼に触れただけで、なぜこんなに胸が苦しくなるの? 大スター作家シャロン・ケンドリックの真骨頂! 大富豪と家政婦の王道ロマンスをお楽しみください。男性に暴行されかけた過去のトラウマから心を閉ざしていたヒロイン。ヒーローを信じて身も心も捧げたのに、大金を押しつけられ、冷たく追い払われて……。