小説むすび | 出版社 : クオン

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完全版 土地(08)完全版 土地(08)

宿敵の趙俊九を追い詰め 西姫は帰郷に向けて大きく踏み出す 波乱含みの旅たちで第二部が完結 <08巻あらすじ> 二人の息子の母親になった西姫は、穏やかさを得たようにも見えるが、内に秘める生来の激しさと誇り高さゆえに、吉祥との間の溝は埋まらない。 崔参判家奪還のため、趙俊九を丸裸にする策謀を西姫に託された孔老人は、この仕事にのめり込む。そこには九泉(環)も一枚かんでいた。 その九泉が龍井に現れ、西姫は母を奪った男の素性を知る。独立運動で重要な役割を担う九泉との再会は、吉祥にも大きな影響を与え、ある行動に導く。彼らの周辺には、密偵・金頭洙の怪しい影が見え隠れしていた。 一方、龍の息子・弘を育ててきた月仙は不治の病の床にあり、龍との長く切ない関係も終わりを告げようとしている。 第二部 第四篇 龍井とソウル  十六章 江原道の人参商  十七章 恵観の見聞   十八章 英雄の息子  第二部 第五篇 歳月を越えて  一章 荒れ果てているということ   二章 思春期   三章 貧しい人たち  四章 予感   五章 ハルビン行き   六章 最終報告   七章 きこり小屋   八章 愛   九章 餓鬼地獄   十章 訪ねてきた人   十一章 似た顔の記憶   十二章 追跡  十三章 金頭洙  十四章 老いた虎と若いオオカミ   十五章 矢のごとく  訳注 第一部のあらすじ・主な登場人物  訳者解説

完全版 土地(07)完全版 土地(07)

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2018年11月30日 発売

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<7巻あらすじ> 周囲の冷たい視線を退けて吉祥を夫にした西姫は、故郷に帰るためなら親日派と見られても平気だ。 しかし、独立運動に憧れる吉祥の気持ちが離れていくことに苦しむ。 朝鮮では九泉も関わって、東学の残党を糾合した独立運動が画策されるが、先行きは見えない。 恵観和尚は、技生・紀花となった鳳順を伴い、独立運動の現状を確かめるために間島にやってきた。懐かしい人々と再会した鳳順は、流れた歳月を思い心乱れる。 一方、吉祥は金頭洙と名乗る密偵が巨福であると確信し、ついに直接対面する。 ソウルでは趙俊九の財産を巻き上げる策略に、西姫の意を受けた龍井の孔老人も加わっていた。 第二部 第三篇 夜に働く人々  十章 男たち  十一章 元の住みか   十二章 白丁の家族   十三章 常奴に生まれて   十四章 同行 第二部 第四篇 龍井とソウル  一章 妙香山の北辺の墓   二章 夫婦  三章 襟巻きの女   四章 彼らの再会  五章 日は暮れて  六章 執念は西姫の孤独   七章 会いたかった人たち  八章 うろたえた周甲  九章 発病   十章 父と子  十一章 廃屋のごとく  十二章 夜道で   十三章 情   十四章 通り雨の恋  十五章 対面 訳注  第一部のあらすじ・主な登場人物  平沙里周辺の地図  訳者解説

完全版 土地(06)完全版 土地(06)

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2018年7月25日 発売

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<6巻あらすじ> 西姫は吉祥と結婚することを考えていた。しかし吉祥は、会寧にいる子連れの若い寡婦と結婚するつもりだと言う。真偽を確かめるため、西姫は吉祥と会寧に行ってその寡婦に会い、帰りに事故で負傷する。一方、西姫に完膚なきまでに拒絶された相鉉は朝鮮に戻り、妓生になった鳳順(紀花)と再会する。 平沙里を出た村人たちのその後は、いずれも楽ではない。九泉(環)、恵観和尚、吉祥と親しかった寛洙は独立運動に身を投じている。苦難の時代に、それぞれ自らの道を切り開こうとする人々の姿が、壮大なスケールで描かれる。 第二部 第二篇 夢の中の帰馬洞 八章  心臓を裂いて捧げましょうか 九章  九万里長天に舞う鳥よ  十章  風雲  十一章 履物は足に合わなければ  十二章 会寧訪問  十三章 流れ者 十四章 襟巻き  十五章 夢の中の帰馬洞  十六章 走狗の輩  十七章 わなにかかる  第二部 第三篇 夜に働く人々 一章 乞食坊主  二章 舟  三章 山清市場の殺人 四章 開化党の反開化論  五章 帰郷 六章 チョカニ家 七章 後家と妓生 八章 出発  九章 情炎  訳注  第一部のあらすじ・主な登場人物 訳者解説

完全版 土地(04)完全版 土地(04)

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2017年11月25日 発売

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崔参判家の実権を握った趙俊九は、法外な小作料を取り立てるなど、その横暴さは目に余るものとなった。日露戦争に勝利した日本が朝鮮の主権を侵食し、日本の有力者につながる俊九の勢いは増すばかりだ。 崔参判家の跡取り娘の西姫は、俊九に反撃できない鬱憤から吉祥、鳳順にしばしば八つ当たりする。 鳳順は吉祥への思いを募らせるが、吉祥はその思いを受け入れられない。幼い頃から固い絆で結ばれていた三人の間には、微妙な亀裂が広がる。 祖国存亡の危機に重なる西姫の窮状に、彼女を支えてきた人たちは俊九に反旗を翻した。追われる身となった彼らと共に、西姫は新天地を目指す覚悟を決める。 第一部 第四篇 疫病と凶作 十六章 情が多過ぎても狂うのだろうか 十七章 愚かな反骨と邪悪な理性 十八章 蟷螂の斧だと言っていたけれど 十九章 酒宴の風景 二十章 旅立つ人々 第一部 第五篇 去る者、残る者 一章 黄泉の三途の川 二章 花靴 三章 脚の取れたたんす 四章 乱行 五章 過客 六章 乙巳保護条約 七章 日陰に差す日光 八章 春の草と冬の木 九章 乞食が伝えた言葉 十章 往年の東学将軍 十一章 対面 十二章 あばら屋の歌い手 十三章 夜に泣く女 十四章 帰ってきた潤保 十五章 義挙 十六章 悪は悪を忌避する 十七章 かすかな希望がぶらんこに乗る 十八章 故国の山河を捨てる人たち 訳注 イラスト図版 崔参判邸の見取り図 訳者解説 監修、訳者略歴

完全版 土地(05)完全版 土地(05)

第二部に入った物語の舞台は朝鮮から豆満江を越えた満州の地、間島(カンド)だ。 趙俊九の支配から逃れて移住した西姫(ソヒ)は、この地で商売をする月仙の叔父・孔の助力を得て財を成していた。奪われた崔参判家の土地と財産を取り戻すことだけを考える西姫と、平沙里から同行してきた吉祥、龍らの間には微妙な距離が生まれる。幼い頃から続く李相鉉との愛憎も、西姫にとっては自らを奮い立たせる力の源となった。利己的な愛ゆえに孤独感にさいなまれる西姫は結婚相手を決めようとしていたが、それすらもまた、自分の目指すところに向かうための手段でしかないのか。 第二部 第一篇 北国の風雨 一章 火災 二章 会英楼で 三章 教師の宋章煥 四章 夢 五章 寡婦 六章 黒いトゥルマギの男 七章 引っ越し 八章 走狗と売春婦 九章 新築工事 十章 廷晧の質問 十一章 夜の雨 十二章 小鳥の死 十三章 法会 十四章 過ぎたこと 十五章 帰郷 十六章 火を吹く夏の夜のチョウ 十七章 孔老人の良識 第二部 第二篇 夢の中の帰馬洞 一章 蛇は殺さねば 二章 南道の男 三章 砂ぼこり 四章 海辺で 五章 任の母の作戦 六章 情を断って行こうと 七章 労働者たち 訳注 イラスト図版 第一部のあらすじ、登場人物 平沙里の地図 訳者解説

韓国の自然主義文学韓国の自然主義文学

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2017年5月25日 発売

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植民地時代の朝鮮では、日本が西洋文化を学ぶための窓だった。日本語を習得し、日本流に変形された自然主義文学を受容した廉想渉の作品の変遷を縦糸に、自然主義が生まれたフランス、それを変形させて受容した日本、日本から自然主義を受けいれた韓国の比較を横糸に、韓国における近代の受容の軌跡をたどる。 まえがき 私はなぜ自然主義を研究したのか? 序論 1 韓国自然主義研究の問題点ー源泉の二重性 2 研究の対象と範囲 第1章 用語にかんする考察 1 名称の単一性と概念の複合性 2 用語の源泉の探索 第2章  現実再現の方法 1 芸術観の二重性と主客合一主義 2 ミメーシスの対象の二重性 3 選択権の排除ー言文一致運動と排虚構 4 価値の中立性と描写過多現象 第3章 文体混合の様相 1 人物の階層と類型 2 背景ー「ここーいま」のクロノトポス(Chronotopos)時空間 3 カネの具体性と性の間接性 4 無解決の終結法 5 ジャンル上の特徴 第4章 物質主義と決定論 1 廉想渉の世界に現れた物質主義 2 廉想渉と決定論 結論 自然主義の韓国的様相 1 用語に対する考察 2 現実再現の方法 3 文体混合の様相 4 物質主義と決定論 5 自然主義の韓国的様相

完全版 土地(03)完全版 土地(03)

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2017年4月25日 発売

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崔致修殺害事件は関わった者たちの処刑で幕を下ろした。 平穏を取り戻そうとしていた平沙里は干ばつに襲われ、崔参判家の財産を狙う没落両班の趙俊九は妻子を連れて乗り込んできた。 災厄は続く。コレラの流行が多くの死者を出し、参判家の跡取り娘・西姫は後ろ盾となる人々を失った。翌年には麦が大凶作となり、趙俊九はこの機に乗じて参判家の実権を握るべく卑劣な手段で攻勢に出た。幼いながらも西姫は当主として果敢に立ち向かい、寿童、吉祥、鳳順、俊九に反発する一部の農民と共に、大胆な反撃に出た。誇り高き西姫の戦いがここから始まる。 第一部 第三篇 終わりと芽生え 十一章 救われた魂  十二章 荷車に乗った少年  十三章 レンギョウを摘んで  十四章 斜陽の挽歌  十五章 帰ってきた任の母  十六章 李府使家の坊ちゃん  十七章 西姫の外出  十八章 襲撃  十九章 欲情のいけにえ  二十章 金書房の女房  二十一章 底なし沼  第四篇 疫病と凶作 一章 ソウルから来た客たち  二章 発病  三章 私刑  四章 至る所に死に神が  五章 生と死  六章 ポソンを照らす日差し  七章 酒幕で会った老人  八章 帰郷  九章 世論  十章 浮雲のような幸福  十一章 牛観の下山  十二章 騒動  十三章 凶作  十四章 生ける屍しかばね 十五章 わが友、カラスよ 訳注 崔参判邸の見取り図  訳者解説

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