出版社 : ハーパーコリンズ・ジャパン
“姉夫婦の乗る飛行機が墜落”そのニュースにモーガンは茫然とした。そして生存者はいない模様という報道が…。姉は出産のため、ロンドンからロサンゼルスに帰る途中だったのに。だが悲しみに暮れる間もなく、モーガンは思わぬ人物の訪問を受ける。アレックス・ハモンド!姉の夫の兄で、一族の企業を経営する男性。姉の結婚式で会っただけなのに、傲慢さが強く印象に残っている。とっさにモーガンは問いつめた。「姉夫婦は生きているの?」アレックスはきっぱりと否定したあと、子供が生きていると告げる。墜落のあと、姉は息をひきとる前に息子を生んでいたというのだ。モーガンとアレックスを後見人に定め、二人に幼い命を託して…。
親友ビアンカの結婚式に招かれ、エリザベスはミラノを訪れた。 結婚前のパーティが続いたある夜、 ビアンカの婚約者ーー巨大銀行を率いるルチアーノの魅力に屈し、 エリザベスは彼にキスを許してしまう。 こんなの親友への裏切りだわ! 彼女は自分を激しく責めた。 ところが挙式直前、エリザベスの兄がビアンカと駆け落ちするという、 とんでもない事件が持ちあがった。 兄は会社の金を横領したうえに花嫁を連れ去ったらしい。 「兄さんを刑務所に送りたくないなら、僕と結婚しろ」 脅迫めいたルチアーノの求婚に、エリザベスはなす術もなかった。 ヒーローに追いつめられ、やむなく彼と結婚式を挙げたエリザベス。盛大な結婚披露パーティのあと、行き先も知らされないまま自家用ジェット機に乗せられてハネムーンへと……。圧倒的な人気を誇るミシェル・リードのドラマティックな展開に目が離せません。
“国王は愛する女性との結婚を決めた” その嘘が本当なら、どんなにいいか。 この数カ月、ソフィアはアカシニアのプリンスであるニックと、 手放しでは喜べない関係にあった。彼の秘密の恋人だったのだ。 しかし決して本気にならない、というルールを守れなくなり、 彼女は別れを決意する。心がちぎれるほどつらくても。 けれどその後、ソフィアは赤ちゃんができたことに気づいた。 この子は必ず産むけれど、大きな問題が1つある。 ニックは今やアカシニアの国王で、伯爵令嬢と婚約しているのだ。 ところが悩むソフィアの前に、怒り心頭のニックが現れる。 そして彼と結婚しなければ、子供は取りあげると脅してきた! 王の世継ぎを身ごもったため、ヒロインはヒーローがおさめる国へ連れ去られ、結婚を迫られます。しかしロマンチックなロイヤルウエディングどころか、計画的な妊娠だったのではと彼女は王から疑われつづけ、とうとうパニック発作を起こしてしまいます……。
私を娼婦扱いした残酷な人── まさか彼の子を身ごもるなんて。 タクシー運転手のケーラは、イタリアのホテル業界の大物、 マッテオ・ヴァレンティの視察旅行に同道した。 途中、天候が急変して車が立ち往生し、やむなく宿を探すが、 見つかったのは唯一、小さなB&Bの屋根裏部屋だけだった。 嘘でしょう……こんな狭い場所にセクシーな富豪と二人きり? 互いの身の上話はやがて熱い囁きに変わり、気づけばケーラは 純潔を差しだしていた。だが翌朝、彼は忽然と姿を消した── 大金と命の芽をケーラに残して。10カ月後、出産と引き替えに 職も住処も失った彼女は、恥を忍んでマッテオに連絡するが……。 身分違いのマッテオの子を一夜で身ごもり、密かに出産したケーラ。身寄りも職もなく、追いつめられた彼女はマッテオを頼りますが、現れた彼の振る舞いはあまりにも冷たくて……。シャロン・ケンドリック得意の傲慢ヒーローの魅力を存分に味わえる一作です。
完璧な花嫁を演じることも、 有能な秘書の務め。 キャリーはギリシア人富豪アンドレアスの個人秘書になった。 採用早々、セーシェルにある彼の別荘に同行を求められたが、 そこで待っていたのは秘書とは名ばかりの仕事だった。 食事から風呂の支度まで1日24時間、彼の世話を焼けという。 彼女に用意された部屋はアンドレアスの寝室の続き部屋で、 鍵をかけることすら許されない。キャリーは自身を戒めた。 彼は私の大切な妹を破滅させた敵。惑わされてはだめよ。 だがアンドレアスは彼女の“正体”を見抜いた上で冷酷に告げた。 きみは6カ月間、僕の妻になればいい。それで解決だ、と。 人気急上昇中の作家、ミシェル・スマートが描く、スリリングなボスと秘書のロマンスをお楽しみください。あえて妹を破滅させたアンドレアスの個人秘書となったキャリーには、ある狙いがありました。ところがそれを逆手にとった彼に脅迫されてしまい……。
父が亡くなった今、もう一度レイフに会いたいー。5年前、娘の政略結婚をもくろむシャーロットの父親によって、彼との仲を強引に引き裂かれた。その後彼女は家を出て、魔の手を逃れながら、身をひそめて生きてきたのだった。だが再会した彼は、巨万の富と引き替えに人らしい感情を失い、さらに視力まで失っていた。ショックで呆然とする彼女に、レイフは冷たく言い放った。「あの夜にやりかけたことを終わらせよう。意味はわかるな?」1カ月後、シャーロットはレイフの子を身ごもったことを知った。『闇の王子と清らな愛人』『さらわれた純潔の花嫁』に続く、渾身の感動作!かつての恋人の、まるで別人のように変わり果てた姿を目の当たりにしたシャーロット。ベールをはぐように、知られざる真実が次々と明かされて…。
あなたを想って流す涙は、 天使たちには見せられない。 ジュリアは秘書として、妻として、 仕事で世界中を飛びまわる夫マックスを支え続けてきた。 祝い事もせず、くる日もくる日も仕事に明け暮れて……。 こんなの幸せじゃないと訴えても、夫は聞く耳を持たなかった。 とうとう耐えきれずに家を出たあとで、身ごもっていることに気づいた。 でも、子供はいらないと明言していた彼には打ち明けられない。 1年後、ジュリアは独りで双子の赤ん坊を育てていたが、 今でも本当はマックスが恋しくて、枕を濡らす夜があった。 父を知らずに育つ娘たちの顔を見るたびに、悲しみで胸がつぶれる。 そんな彼女の前に、ある日突然、怒りに満ちたマックスが現れた! 主人公たちの心情や煩悶を丁寧にこまやかに描いた愛の復活ストーリーをお届けします。魅力的な登場人物に引き込まれ、ラストでは思わず涙ぐんでしまう、静かな感動を呼ぶ物語をお楽しみください。
私の不幸続きの人生に訪れた、 一縷の望みだったのに……。 フィービは病を抱えた母の治療費を工面しなくてはならず、 イタリア人大富豪マッテオのひどく傲慢な口調に反感を覚えつつも、 彼が所有する由緒ある豪邸2軒の改装を引き受けた。 場所は、ここニューヨークとローマ。 航空機事故で婚約者を亡くして以来、飛行機に乗れずにいたが、 マッテオの支えでどうにかローマに降り立つことができた。 彼の意外な優しさに、フィービの胸にえもいわれぬ感情が芽生えた。 いつかまた人を愛せる時がくるのかと思っていたけれど、これは……。 だが期待もむなしく、その後、マッテオは連絡を断つのだったーー 飛行機に恐怖を感じる彼女を、異国に独り残したまま。 イマージュで大人気を博している作家スカーレット・ウィルソンが描く、切なくも美しいシンデレラストーリーです! 不幸や苦労の連続だったフィービの人生に、ある日突然現れた不機嫌な大富豪。いかにもイタリア人男性らしいマッテオの魅力をご堪能ください。
逃げた花嫁は今もなお、 消せない想いを胸に秘め……。 地味で冴えない付添人のフィーには誰にも言えない秘密があった。 今シーズン、ロンドンじゅうの母娘を色めき立たせている 戦場帰りの伯爵ネイサン・キャラウェイーー彼はフィーの夫なのだ。 5年前、動乱のスペインで彼と出会い、請われるまま結婚した翌朝に 彼の恋人を名乗る美女が現れ、傷ついたフィーは逃げだしたのだった。 だがある日、彼女が身を寄せる親友の屋敷を偶然ネイサンが訪れる。 隠れ見た彼の麗しく精悍な姿に、フィーの胸は痛いほど高鳴った。 あの人の腕に抱かれたいーーせめて、もう一度だけ。 親友の手で謎めいた美女に変身し、フィーは仮面舞踏会に赴いた。 彼に正体を見破られ、領地に連れ去られるとは夢にも思わずに。 妻が逃げた理由を知らないネイサンに激怒され、さらに深く傷つくフィー。一途な想いを告げられぬまま、二人は再び生き別れて……。引き裂かれた愛、運命の再会、忘れ得ぬ情熱ーー密やかな恋の微熱が伝わるような、切なくも美しいリージェンシー・ロマンスです。
伯爵は自ら傷を抱えたまま、 翼の折れた天使を拾った。 ロンドン社交界に名の通った賭博場の貴賓専用サロンーー そこで働くエリザベスを一目見て、デア伯爵の視線は釘付けになった。 どことなく気品の漂う美しい彼女は、その場に似つかわしくなく、 経営者のフランス人に利用され、明らかに虐待も受けているようだ。 良い育ちであろう彼女が、いったいなぜ身を落としたのか? 不遇の女性についてそんなことを考えるうちに、 デア伯爵はそのフランス人経営者と一対一の勝負に挑んでいた。 その日、運の女神を味方につけた伯爵は、相手の持ち金が底をつくや、 貴族にあるまじき言葉を口にした。「その女を賭けろ」 みなさまの熱いリクエストにお応えして、リージェンシーの名作がよみがえります。仲間を失ったばかりで失意のデア伯爵と、薄幸なエリザベスが主人公。彼女の苦難続きの人生は、伯爵との出会いで夜明けを迎えるのでしょうか? 波瀾万丈のシンデレラストーリー。
消えてなどいなかった熱い想い。 そして生まれた新たな命……。 数カ月前に創業者の父を亡くして以来、 経営が悪化している会社を救うため、アンナは究極の決断を迫られた。 会社を存続させるには、ジェイコブに助けを求めるしかない……。 彼はベンチャービジネスの世界で大成功を収め、 総資産額が10億ドルを超える富豪となった投資家だ。 かつてジェイコブはアンナの捧げた愛を冷酷にも拒絶し、 彼女やその家族と完全に縁を切ってしまったのだった。 アンナはマイアミの豪華ホテルで開かれた会議の場で、 幸運にもジェイコブとの再会を6年ぶりに果たす。 彼の別荘で二人きりの甘美な時間を過ごすことになるとは予想もせずに。 『愛と裏切りの婚約指輪』で満を持して日本デビューを果たしたカレン・ブースは北米編集部イチオシの筆力を持つ期待の作家です。2作目となる本作は切なくて甘酸っぱい再会の物語。ジェイコブの別荘で甘く熱い時間を過ごしたアンナは予期せぬ妊娠に気づき……。
彼にとって、わたしは亡き妻の代わり? 我が子の母親? 都合のいい恋人? 子どもができない親友夫婦のために、サラは代理母を引きうけた。 ところがサラの妊娠中に親友が事故で亡くなると、その夫リースは 我が子が生まれても高額の小切手を送るだけで会いに来なかった。 お金があれば解決するとでも? 彼の養育費なんていらないわ! しかしいくら必死に働いても、赤ん坊をかかえるサラの生活は苦しかった。 そんなある日、リースが姿を現し、今後は一緒に暮らそうと申し出る。 彼はサラを甘やかすようにすぐさま人を雇い、つらい日々を一変させた。 ほっとすると同時に、彼女は不思議なときめきを覚えた。 いいえ、リースは亡くなった親友の夫なのに、惹かれてどうするの? どんなに恋い焦がれても、いつか彼は娘を連れ去ってしまうのに……。 HQディザイアでも熱い注目を集める、NYタイムズ紙のベストセラー作家トレイシー・ウルフ。今作のヒロインは、なんと友情と許されぬ恋の板挟みに。赤ん坊のために同居生活を続けるうち、ふたりは急速にお互いを意識するようになり、ついには一線を越えて……。
図書館司書のリリーは親友の強引な誘いを断れず、週末のダブルデートに出かけるはめに陥った。親友の恋人が持つコテージに赴いた彼女を待っていたのは、二度と会うことはないと思っていた大富豪、サンチャゴ・モライス!なんて意地悪な偶然なの…。リリーは我が運命を憂えた。ふたりは1年前にスペインで出会って、たちまち激しい恋に落ちたが、ある誤解をしたサンチャゴは怒りまかせに彼女を捨て去った。その後、失意のリリーに突きつけられたのは、妊娠という事実だった。しかも哀しいことに、お腹の子が元気に生まれてくることはなかった。すべてを胸に秘めたままで、この再会を乗りきれるかしら…?傲慢なスペイン大富豪と、耐え忍ぶ薄幸のシンデレラ、運命の再会物語!2006年に刊行された、最大級のハラハラドキドキが味わえる恋物語をリバイバル!
早くに親を亡くしたナターシャは、ギリシアの養父のもとで育った。 今は養家を離れ、ひとりロンドンで家事代行業を営んでいる。 ある日、養父の死後、海運事業を引き継いだ義兄たちから呼び出された。 悪賢い目をした義兄たちは家業が倒産寸前だと説明したあと、 1枚の紙をナターシャの前に置いて言った。 「おまえがここにサインさえすれば、この家は守られる」 ナターシャは文面を読んでショックを受けた。 悪名高きプレイボーイ大富豪ーー アレクサンドロス・マンドラキスと結婚しろですって? ひどいわ、ライバル会社の社長に私を売るだなんて! 家族のため、やむなくギリシア大富豪との政略結婚を承諾したナターシャ。けれど彼はナターシャを愛人にして、飽きたら捨てるつもりで……。ドラマチックな作風で読者を虜にし、2017年11月に惜しまれつつこの世を去った、サラ・クレイヴンの逸作です。
床にはいつくばって銀行のオフィスを掃除していたサラは、不意に聞こえてきた男性の声に凍りついた。この声は…ラウル!間違いない。二人は5年前、海外のボランティア活動で知り合った。ラウルは帰国する際、永遠の約束を求めるサラに冷ややかに告げた。「ぼくの人生設計の中に、きみは存在しない」あれから彼は野望を次々と実現し、今や銀行のオーナーだという。一方、サラは清掃員となり、ぎりぎりの生活を送っていた。でも、どんなにみじめで逃げたくても、再会したからには言わなければ。ラウルとわたしには、4歳になるかわいい息子オリヴァーがいることを。
メアリーとリードは子供のころからの大親友。でも、メアリーはいつからか彼を男性として意識するようになっていた。21歳の誕生日を前にしたある日、メアリーはリードに頼みこんだ。“女としての歓びを教えて”と。突拍子もない依頼にリードは困り果てるが…(「プレゼントは愛」)。夏の恋は熱く、激しく、せつなくー人気作家が描く、珠玉の短篇5篇を収録!
サラは、親友夫婦の船舶旅行に同行していた。ある島に寄港した一行の船の隣に、豪華なクルーザーが停泊する。クルーザーの所有者は、ナポリ名門一族の完璧な貴公子らしい。興奮ぎみな親友の言葉を、サラは聞くともなく聞いていたが、夜のパーティに現れた男性を見て、言葉を失うしかなかった。グイード・バルベリー二度と会いたくなかった、かつての夫。身ごもっていた子を流産すると、彼の父から手切れ金を渡され、ぼろ屑同然に追い払われたのだから。泥棒猫とまで蔑まれて。身動きできないサラに、彼の怜悧な美貌が平然と微笑んでいた。
プルーデンスが憧れのニコロスと結婚して、8年の月日が流れた。 今でこそ彼は大企業の最高責任者として辣腕をふるう身だが、 傾きかけた父親の会社を救うため、彼女と結婚しただけなのだ。 しかも結婚式では酒をあおり、初夜の契りを頑なに拒絶したーー 思い出すだけで、胸を焼くような悲しみがこみ上げてくる。 夫への未練を断ち切るため、ついに彼女は離婚を切り出していた。 ところが予想外にもニコロスは、この結婚を本物にしたいと、 君が望むなら、肉体関係を結んでもいいと言い出したのだ。 彼の真意がつかめず、プルーデンスの心は締めつけられるが……。
またもや弟が金目当ての女に引っかかったらしいー雨の中、グザヴィエは場末で働くリサを待ち伏せするが、濡れそぼる彼女の清らかな美しさに、思わず見惚れてしまう。ほどなくして、彼女をものにしたグザヴィエが、もしかしてリサは思っていたような女性ではなかったのかとほだされかけた矢先に、弟から電話が入ったのだ。リサが求婚されているのをもれ聞いたグザヴィエは、思わず、恫喝していた。一族の金を狙うこの売女め。僕は君の本性を暴くために近づいたと。