出版社 : ハーパーコリンズ・ジャパン
以前の冷たい夫と、今の穏やかな夫。 教えて、どちらが本当のあなたなの? 10カ月前にヨットから落ちて行方不明だった夫が見つかった? 探偵からの連絡を受け、すぐさまギリシアへ飛んだイミーは、 夫のゼフに会うなり仰天した。嘘でしょう? あの冷酷だった海運王が、こんな優しい笑顔を見せるなんて。 ゼフは妻の存在はもちろん、すべての記憶を失っていた。 じつはイミーとゼフは3年契約の偽りの夫婦だった。 仇敵の娘であるイミーを強引に娶った彼は、妻に指一本触れず、 ずっと蔑んできた。彼女に残された希望は契約満了後の離婚だけ。 だがゼフにキスされた瞬間、イミーは不覚にもときめいて……。 名ばかりの花嫁としてヒーローに贈られたヒロイン。戸惑いながらも互いに惹かれ合う気持ちを抑えられず、ついにある晩、ふたりは本当の夫婦に。そんな矢先、ヒーローの記憶が戻り始めて……。マヤ・ブレイクの個性が光る、珠玉の夫婦再生ロマンスです!
愛されていないとわかっているのに、 あなたの誘惑を拒みきれなくて……。 ケイトは妹とふたり、片田舎でひっそりと暮らしている。 4年前、亡き母の親友の息子で大富豪のニコラスと結婚したが、 艶聞を耳にして深く傷つき、家を出て別居しているのだ。 彼にとって結婚はただの隠れ蓑。本当に愛していたのは、 社交界の華と謳われる人妻だったなんて……。 ある日、反抗期の妹が家を飛び出して行方がわからなくなり、 ケイトが狼狽していると、家の前に見覚えのある車が停まった。 ニコラス! なぜここにいるの? 彼は悠然と妹の無事を告げ、自分が後見人になると申し出た。 だがその見返りは、ケイトが妻として彼の元に戻ることだった! クラシックな世界観とドラマティックな作風で人気のヘレン・ビアンチン。彼女の隠れた名作をお贈りします。身勝手な夫を憎みきれず、苦悩するヒロインの心情が胸に迫ります。まるで蜘蛛の糸に絡めとられたような結婚生活のゆくえは……?
大富豪の彼は知りもしない。 私がまだ清純なままだと。 「弟を破滅させた君と、僕は結婚しようと考えている」 義兄クルスの蔑むような眼差しに、トリニティは凍りついた。 2年前、スペイン大富豪クルスのメイドだったトリニティは、 彼の弟リオから息子たちの世話をしてくれと頼まれた。 母のない双子があまりにも哀れでリオと名ばかりの結婚をしたが、 いま奔放な夫は急逝し、彼女が子供たちの後見人に指名された。 クルスは信じているーー悪女の私が弟をたぶらかして死なせたと! 愛する双子を奪われたくない一心で、彼女はクルスの言葉に従った。 乱れる胸の奥で、いまだにうずく彼への想いをもてあましながら。 双子もクルスも愛するがゆえ、果てしない苦しみを背負ったトリニティ。スペインの古城で積年の想いが溢れ出し、ついにクルスと夢の一夜を過ごしたものの……。数奇な運命に弄ばれた孤独なヒロインの初恋を甘美に描いたアビー・グリーンの名作をお見逃しなく!
わたしは日陰にいるのが分相応。 そう自分に言い聞かせるけれど……。 NYの語学教師リアーンは、母や姉妹と今季最大のパーティへ。 名うてのイタリア大富豪アレッサンドロ・ロッシが主催者だという。 美しい漆黒の髪に彫りの深い顔立ちの男性に足を踏まれたリアーンは、 それがアレッサンドロであることに気づいて心臓が早鐘を打った。 だが彼の興味を引いたのは、明るく社交的な妹のほうで……。 壁の花となったリアーンが独りテラスにいたとき、真夜中の鐘が鳴った。 ふと、会場から駆け出していく妹を見つけて外へ捜しに行くと、 階段のところにアレッサンドロがガラスの靴を持って立っていた。 その靴は妹が落としていったもの。切なさをこらえるリアーンに、 アレッサンドロが言った。「彼女を見つけるのを手伝ってもらいたい」 HQイマージュでトップを争う大人気作家ケイト・ヒューイットの新作が2年ぶりに登場! いつかおとぎばなしのように王子が現れるのを密かに夢みる日陰の姉リアーンと、愛や結婚を信じず誰とも恋愛しないと決めているアレッサンドロのラブストーリーです。
わたしは誰? あなたは誰? この胸の愛を、信じていいの? どうしよう……自分の名前すら思い出せないなんて! 病院で目覚めた彼女は、クレアという名前であること、 交通事故で頭を強打して記憶を失ったことを看護師から説明された。 だが何より彼女を不安にさせたのは、左手の薬指に光るダイヤの指輪。 もしかしてわたしは誰かと婚約しているの? そこへ、背の高いハンサムな男性が訪ねてきた。 タイラスと名乗る裕福そうな彼は、クレアの婚約者だという。 クレアはタイラスの豪華な大邸宅で静養することになり、 思い出せなくとも彼への愛情は日々育っていった──その朝までは。 突如として記憶を取り戻した彼女は絶句した。彼は……誰なの? もしも愛した相手が婚約者ではなく、別人だったら……? 記憶のラビリンスとも言うべき謎めいた展開に引きこまれる、大人気作家ジェシカ・スティールが円熟期に生んだ大ヒット作をお届けします!
子爵の花嫁のふりをする私ーー ベールを脱げば、ただの灰かぶり。 マーサは幼い頃、上流階級にのし上がりたい父方の祖父から “不義の子”の烙印を押され、邪魔とばかりに屋敷を追い出された。 今は農場でかいがいしく羊の世話をする毎日を送っている。 そんなある日、祖父の手元に残された異母妹が、 さる子爵と政略結婚させられそうになっていることを知る。 だが妹には別に恋人がいて、子どもまで身ごもっているらしい。 姉妹は外見がそっくりなので、婚約披露の舞踏会から結婚式までの1週間、 マーサに時間稼ぎをしてもらっている間に駆け落ちしたいと妹は言う。 妹の幸せを願い、マーサは身代わり花嫁として祖父の屋敷へ向かったーー 新郎の子爵ザカリーと会い、一目で激しく心を揺さぶられるとも思わずに。 姉妹の違いは髪の色だけ。赤毛のマーサは妹と同じ濃い褐色に髪を染めると、妹のメイドを伴って一路祖父の屋敷へ。婚約者ザカリーはまるでヴァイキングのようにたくましく聡明な男性でした。こんなにすてきな人がなぜ、評判のよくない成り上がり者の孫娘などと結婚しようとしているのか不思議に思うマーサでしたが……。
21歳のジェネヴラは、10年間入れられていた修道院から呼び戻された。たとえ母が貴族でも父を知らぬ婚外子では縁談などないと思っていたが、このたび、急に結婚させられることが決まったのだ。夫となる人物が老人であろうが醜かろうが受け入れるしかないーそう覚悟したジェネヴラだったが、いざ会ってみると、相手は金髪の男爵で鷲を思わせる勇壮な騎士セント・オーバン卿だった。彼が唇に笑みを浮かべた瞬間、純情なジェネヴラは恋に落ちた。この人のために生涯を捧げたい。あの微笑みを何度でも見たい。しかし結婚生活が始まると、セント・オーバン卿は新妻を避け続けた。すばらしいのは夜だけと知って、ジェネヴラは当惑するしかなかった…。
1年前、信じていた人に裏切られて傷ついたニッキは、心の傷を癒やすため青い海を見渡せるリゾート地へやってきた。浜辺で物思いに耽るニッキを、じっと見つめる男が一人ー先ほどホテルで会った、尊大な雰囲気漂う彼は、冷たい瞳で彼女を隅々まで見回すと、表情一つ変えずに立ち去った。いけない、彼の豹のような獰猛さと美しさに魅せられてしまいそう。ニッキは怖ろしさと同時に、ときめきにも似た感情に身を震わせた。だがほどなく、人も愛も信じられなくなっていた彼女は、大人の色香漂うその男、実業家キャル・スティールから意外すぎる言葉をかけられることになる。「ぼくと恋をしないか?」
純真無垢な乙女が陥る、 危険な恋の落とし穴ーー 結婚詐欺師に騙されて傷心した親友のため一肌脱ぐことにしたケリー。 舞踏会で魅力的な女性を演じて結婚詐欺師の男を誘惑し、 首尾よく惹きつけたら、鉄槌を下す計画だ。 じつのところ、恋もろくにしたことがないケリーには荷が重かったが。 ところが会場で出逢ったのは、鋭いダークブルーの瞳の大富豪ブラフ。 魂まで見透かされそうな彼のまなざしに、ケリーは警戒した。 私の役目は、この舞踏会で妖艶な大人の女を演じきることよ! しかし、ケリーが時折見せる不安そうな様子に疑念を抱いたブラフは、 心の中で豪語した。“最初のキスでたいていのことはわかる” そして、彼女の隙をついて、熱く激しく唇を奪ったーー! 《特選ペニー・ジョーダン》から、中世の面影を残す町ライ・オン・アバートンに住む女性たちのロマンスを描いた4部作〈美しき報復〉の1話目をお贈りします。ケリーは、恐ろしく男性的なブラフの唐突なキスのテストでどうなってしまうのでしょうか?
元聖女を助けたのは、 呪われた魔術師で──!? 治癒魔法が使えたことで聖女として子爵家の養女となったファティアだけど、なぜか力が使えなくなって屋敷から追い出されてしまう。行くあてもなく彷徨っていたファティアは、謎の美青年に助けられる。なんと彼は、元天才魔術師! ファティアは彼の家で住み込みの弟子となることに。元聖女と元天才魔術師の甘?い同居生活の行方は!?
セレナ・リュミエールは、婚約者である王子に浮気されている公爵令嬢。その不遇な環境とクールな見た目、内向的な性格から、これまで腫れ物のように扱われてきた。しかし、ある日突然自分の前世を思い出したことで、明るく柔和で天然すぎる美女に一変!そして、これまで静観していた王子の浮気を、“悪役令嬢”として応援することに。これで婚約破棄されたら、ハッピーエンドーそう思っていたのに、なぜか周囲から愛され始めて…!?Web版から大幅加筆&書き下ろしを追加した第1巻!
養父母のもとで囚人同然の生活を送ってきたアテナには、8歳以前の記憶がない。そしてある日、売られることになった。花嫁として、顔も知らない中年の男に。自由が欲しい。好きなところに行き、好きなものを食べ、恋愛をしてみたい。そして、本当の家族を捜したい!アテナは、夫となる男のもとに向かう車から飛び降り、駆け出した。どこまでも逃げ続けたがやがて力尽き、意識を失う直前、温かい腕に包まれた気がしたー。目を覚ますと、豪華な室内にいて、男性の声が響いた。「そのドアを開けることはできない。きみはぼくのものだ」
マデリンが息子とつましく暮らす小さな家に、ある日突然、イロニア王国の使者が訪れた。すぐに渡航せよとの通達だった。とうとう私の重大な秘密を知られてしまったの?6年前、短期留学生としてケンブリッジで学んでいた彼女は、イロニア王国の皇太子パリスと激しい恋に落ちた。妊娠がわかったのは帰国後で、密かに出産するしかなかったのだ。今や国王となったパリスと思わぬ再会を果たしたマデリンは、「きみは誰だ?」という彼の非情な反応に凍りついた。だが息子の存在を知るやパリスは態度を翻し、彼女に迫り…。
“きみのキスや愛情で、僕は息がつまりそうだった”6年前、夫のラスが別れ際に言い放ったその言葉を、アプリルは車を走らせながら、今日も思いだしていた。彼との結婚は18歳で天涯孤独の彼女が初めて知った幸せだった。だがラスに妻の愛は重すぎて、ある日突然去っていったのだ。そのときだったーアプリルの車にトラックが突っ込み、目覚めると病院のベッド。彼女は頭を打って記憶を失っていた。そこへ知人だというハンサムな男性が現れる。私を迎えに来てくれたの?アプリルは疑いもしなかった。まさかその知人が、かつて自分を捨てた最愛の夫だとは。
世界で5本の指に入る大富豪の義理の娘ーキャシー。うぶな彼女はレイフを一目見たとたん恋におち、純潔を捧げた。だが夢のような日々は、またたく間に終わりを告げた。残酷すぎるレイフの裏切りが義父の非道な企みとも知らず…。6年半後、キャシーがフランス人貴族と政略結婚させられる直前、衝撃の事実を知ったレイフは急いで彼女のもとにやってきた。今も忘れられない最愛の女性がお腹を痛めて産んだ、まだ見ぬ我が子に会うために。
その日、17歳のフルリーヌは名家出身のラウルに会いに出かけた。横暴な父親が許さないので服は不格好な白いワンピースしかなく、リボンも買えないために長い髪はとかすのが精いっぱいだったけれど。だがラウルは気にせず、「君が18歳になったら結婚しよう」と言って熱烈なキスをしてくれ、フルリーヌは最高に幸せだった。父親が現れ、猟銃を突きつけて彼女を連れ去るまでは。10年後、パリで再会したラウルはあの日の約束を忘れてしまったのか、華やかな女性とデートをしては世間を騒がせる億万長者となっていた。そんな彼に、意気地なしのフルリーヌはすっかり自信をなくしてしまう。そもそも二人は住む世界が違う。結婚を夢見た私がばかだったのね…。
会社に勤めながら独りで息子を育てるケイトは目の前の顧客に愕然とした。第5代ウィンダム男爵ジュリアン。最初で最後の恋人。18歳の夏、ケイトはイギリスを旅行中に彼と恋に落ちたが、男爵位を継ぐジュリアンに彼女はふさわしくなく、彼の母親から本人も別れを望んでいると告げられ、失意のなか帰国した。彼の子を身ごもっているとわかったのは、2カ月後のことだった…。きっと今頃ジュリアンは貴族令嬢と結婚し、父親になっているでしょう。ときどきそんな思いに胸を痛めていたが、まさか今、再会するなんて!ああ、片時も忘れたことのない、愛しいジュリアン。だが彼はあの日のままの屈託のない笑みで囁いた。「はじめまして」
ジュリーが秘書を務める教授が退官することになり、新しいボスとして、世界的権威のオランダ人医師シモンがやってきた。女性なら誰もが夢みる長身で魅力的な姿にときめくジュリーだったが、彼は仕事に一途で何かにつけ厳しい態度で接してくる。その冷たさと、たまに見せる笑顔との落差に戸惑いながらも、ボスの要求に応えようと、ジュリーは懸命に働いた。あるとき、オランダ出張への同行を命じられた彼女は、不安と同時に密かな喜びを感じた。ボスと二人きりになるなんて!ところがそこで、彼が若い女性を抱き寄せるのを目撃してしまい、ジュリーの淡い恋心ははかなく散るのだった…。
親友の結婚式に参列するため、ミラノを訪れたエリザベス。新郎のルチアーノは黒髪と金色の瞳を持つイタリア大富豪で、その類いまれな魅力に、彼女は思わず惹かれそうになった。みずからの心を戒めるエリザベスだったが、挙式直前になって、あろうことか彼女の兄が新婦と駆け落ちしてしまう!しかも兄は会社で横領事件を起こしており、その件はすでにルチアーノが肩代わりして解決したという。エリザベスも兄の不始末の片棒を担いだと疑うルチアーノは、自分の屋敷に彼女を閉じこめ、脅迫めいた口調で言い放った!「君の兄を刑務所に送りたくないなら、僕と結婚しろ」
『誰も知らない結婚』大富豪ロエルが交通事故に遭い、会いたがっていると聞いて、ヒラリーは戸惑った。ある事情から彼と入籍はしたものの、4年前から一度も会っていない。彼女は誰も知らない妻なのだ。ヒラリーが病室に駆けつけると、ロエルは記憶を失っていた。当然のことかもしれないけれど、彼が退院したら、夜には妻を求めてくるだろう…。ロエルは知る由もないが、ヒラリーはじつのところ彼を愛していた。だから、罪悪感にかられながらも彼女は自分の真実について言い出しかねていたー男性経験すらない、名ばかりの妻だということを。『忍び寄る過去』アンナはロンドンで事故に遭い、病院に運ばれた。身元不明のまま1週間が過ぎた頃、とある新聞記事とアンナが持っていた写真から身元が判明するー彼女はイタリア大富豪リカルドの妻だった。傷は順調に回復していたが、アンナはこの1年間の記憶を失っていた。夫の出自の恐ろしい秘密を知ってしまい、ショックのあまり階段から落ちて流産したことも、すれ違いの結婚生活に耐えかねて家出したことも忘れているのだった。イタリアの家に戻った彼女は、時折夫が鋭い視線でこちらを見ていることに戸惑うしかなかったが…。