出版社 : ハーパーコリンズ・ジャパン
陰日向になって支えてくれる彼は、 少女だった私の心を奪った人……。 アマンダの人生は、大実業家ジョシュ・ローソンに掌握されていた。 亡き父が遺した会社も、現状は彼が支配している。 アマンダが引き継ぐには、25歳になるか、結婚することが条件だから。 今も、父親を失って傷ついた心を癒やすためにと ローソン家の別荘へ強引に連れてこられ、胸に切なさがよみがえった。 ここは15歳の頃、ジョシュと恋人の睦み合いを見てしまった場所……。 そのときから、年上の彼への憧れを胸の中でひっそりと育ててきた。 二人きりになるたび、アマンダはずっと夢みてきた瞬間を期待したが、 距離が縮まるとなぜか、ジョシュは頑なに一線を引いた。 「純潔は、夫となる男に捧げるべきだ」と言って。 押しも押されもせぬ大スター作家ダイアナ・パーマーの貴重な未邦訳長編をお届けします。1992年にスーザン・カイル名義で書かれた本作は、無垢な乙女が経験豊富な年上の大富豪に導かれ、大人の階段を昇る姿が瑞々しく描かれます。ときめき止まらぬロマンス!
ふわふわの新雪、輝くショーウインドウー美しい冬のNYで、恋人もいないエヴァは仕事づけの毎日。イベント企画に携わる彼女への今日の依頼は、著名作家である大富豪の自宅にサプライズを仕掛けるというものだ。豪奢なペントハウスにエヴァが圧倒されていると、突然後ろから羽交い締めにされる。不在のはずの家主ルーカスに、泥棒と間違われたのだ。ハンサムな顔を不機嫌そうにゆがめる彼にエヴァはひるむが、一方のルーカスは、彼女を見て創作意欲がわき、しばらくそばに置こうと思い立つ。1カ月限りの同居生活の行方は…?
森のコテージで大切に育てられ、いまや美しく成長した孤児のアリー。ある日後見人スターリング卿に呼ばれ馬車で城に向かったアリーは、覆面をした黒ずくめの男に襲われる。最近世間を賑わせている、富豪から金品を盗んでは貧しい民衆に与えるという追いはぎだ。だが男は、恐怖に震えながらも果敢に立ち向かうアリーを面白がり、しかもなぜかアリーの名前を聞くとすんなりと彼女を解放した。謎めいた男のことが頭から離れないアリーだが、動揺に追い打ちをかけるように城に着いてまもなく、自分に婚約者がいることを聞かされ…。
クレオは大手金融機関の頭取ジュードの個人秘書として働き、冷徹で気難しいと評判のボスから厚い信頼をよせられていた。だが、そんなクレオに卑劣な罠が突然襲いかかる。元ボーイフレンドが執拗につきまとい、彼女の弱みにつけこんで、大金を差し出すよう恐喝してきたのだ。心臓に持病のある叔父には、絶対に心労をかけられない。かといって亡父の遺産にはある条件がつけられているため、容易に手は出せない。せめて、あの条件さえ満たせれば…。悩んだ末、クレオはボスに訴えた。「私と結婚してほしいんです」
看護師のジョアンヌとその弟は交通事故で両親を失って以来、心やさしい叔父から経済的援助を受けている。だが叔父の死により、それも打ち切られることとなった。弟にはなんとかするとうけあったものの、自分だけの稼ぎでは、彼の学費をとても捻出できそうもない。途方に暮れるジョアンヌは手術中もミスを重ねてしまう。見かねた形成外科医のダニエルは彼女に理由を問いただし、事情を知るや結婚を条件に融資を申し出ると冷たく告げたー君との取り引きは全くのビジネスだ。1年も続かないだろう、と。
妹たちと身を寄せ合って暮らす貧しいウィニーのもとに、ある日突然、ギリシア人大富豪イロスが現れた。「きみはなぜ、僕の子を産んだことを隠していたんだ?」2年前、専属シェフとしてイロスの屋敷に雇われたウィニーは、たちまち彼に魅了され、身も心もすべて差しだしてしまった。なのに、なんて酷い裏切り…彼に妻がいると耳にしたのだ。傷心のウィニーは黙って屋敷から姿を消したー身重の体で。幼子をかばって震える彼女に、イロスの厳しい言葉が飛んだ。「息子と暮らしたければ僕と結婚するんだ。口答えは許さない」
彼が求めているのは亡き許婚の身代わり。 そこに愛はひとかけらもない。 マディは、重い病を患う父の看病をしながらカフェで働く身。 ある日、知り合った男性に頼み込まれて、 恋人のふりをしているところへ、彼の兄レミレスが現れた。 黒髪の優雅な男性にマディは目を奪われるが、それもそのはず、 彼は世界中の女性の憧れの的、モンテゴヴァの皇太子だった。 「君が弟と別れるなら、25万ポンド払おう。ただし……」 彼は結婚を急かす母のため恋人役を演じるようマディに迫った。 父の手術代の工面に悩んでいた彼女は、迷ったすえ承諾する。 やがて、彼はなんと便宜結婚を申し込んできてーー。 家族を救いたい一心で、ヒーローに“買われた”貧しいウェイトレスのヒロイン。すぐに彼を深く愛するようになりますが、彼の心に今なお生き続ける亡き婚約者の存在を思うと、妊娠したかもしれないと言いだせず……。身分違いロマンスの決定版!
傲岸不遜なイタリア富豪に、 幾度心を打ち砕かれてもーー 学費を稼ぐため清掃員をしていた世間知らずの少女シエナは、 雇い主の大富豪ニコと恋に落ち、なすすべもなく純潔を捧げた。 愛する彼の子を授かり、夢見心地で結婚したが、 流産の末に破局を迎え、その後はずっと独りで生きてきた。 そして今、子爵となった彼と再会したシエナは戸惑いながらも 抗いがたい情熱に身を焦がすーー無上の喜びに我を忘れ、 小さな命を授かるほどに。だが医師が妊娠の診断を下すと なぜかニコは激怒して、情け容赦なく言い放った。 「僕の前から消えてくれ。もう二度と君の顔は見たくない」 ふたたび深く傷つき、姿を消したシエナ。懸命に働きながら独力でお腹の子を育てる決意をしますが、突然現れたニコに愛なき結婚を強いられて……。引き裂かれた初恋、運命の再会、新たな命の芽吹きーードラマチックで情熱的な、心ふるえるシンデレラストーリー。
王子様に憧れても、奇跡は起こらない。 シンデレラになれるのは物語の中だけ。 ジョージーナが田舎からはるばるロンドンへ出てきたのは、 億万長者マティアスに恋人のふりをしてほしいと頼むためだった。 昔から親しい、心臓の悪い彼の母の望みをかなえたかったのだ。 ただし、マティアスはどんな女性も虜にするプレイボーイだが、 地味なジョージーナはどんな男性の注目も集めたことがなかった。 だから、彼が予想に反して恋人役を承知すると心配になった。 マティアスが買ってくれた、驚くほど高価な服を着ていても、 私は彼の好みのブロンド美人とは違いすぎる。それに……。 あきらめたはずの恋心がよみがえるのは、なんて残酷で苦しいの。 生まじめで恋に臆病なヒロインで読者の心をつかんできたC・ウィリアムズ。今回のヒロインはなかでも特に魅力的で、うっとりするほどハンサムなヒーローへの想いを“私ではつり合わない”と胸に封じつつ、惹かれずにいられない細かな心の動きは必読です!
このままでは、もう一度恋をしてしまう。 そんな予感に、彼女はおびえた。 アイルランドの懐かしい古城で、キアラはトムと再会した。 十代のころ、夏の休暇のたびにこの城に仕える祖父母のもとを訪れ、 キアラは当主である公爵の子息トムと愛し合うようになった。 だが、互いにまだ18歳、主従の子同士の恋が祝福されるはずもなく、 妊娠、流産と数々の誤解を経て、二人は引き裂かれたのだった。 今、城の庭師として働くキアラは、近ごろ公爵位を継いだトムから、 城と庭を売却すると聞かされる。あの日以来この地に寄りつかず、 実業家としても大成功している彼には、思い入れなどないのだろう。 そして、キアラが思い出に胸を震わせようと、身分違いは昔のままーー ところが翌日、大雪が城を襲う。二人きりで閉じこめられて……。 森の中で、愛をささやき合ったあの日。苦くも甘い記憶の残る場所が人手に渡ると聞き、ショックを受けるヒロインですが、時はクリスマス、はからずも共に過ごすことになって……。豪華な舞踏会シーンなど、クラシックな雰囲気たっぷりのラブストーリーをどうぞ。
21歳のランツァは幼なじみの婚約者を事故で失った。親が決めた結婚から解放され、心の中で密かに安堵していたある日、運命は再び強いられる。亡き許婚の兄ステファノと結婚しろというのだ。しょせん、私は政略結婚の道具。自由に生きる権利はないのね…。病を患う父を喜ばせたい一心で、ランツァはその命令に従った。1年後、結婚式でようやくまともに顔を合わせたステファノは、昔と変わらぬ端整な容貌に大人の魅力をまとい、眩しいくらいだった。そう、ランツァは幼き日から、本当はこの兄のほうが好きだったのだ。だが、人知れず頬を染めるランツァに、ステファノは事務的に告げた。これはあくまでも形だけの結婚で、寝室は別だと。
実業家アダムのオフィスにある日、6カ月の赤ん坊を連れた女が現れた。彼の亡き弟の子だとの鑑定書を見せ、5万ドルで買ってほしいという。不届きな女を追い返してやろうと、アダムは金を払い、甥を引き取った。そうなると至急子守りが必要だー思いつくのはただ一人、弟の不義が原因で2年前に離婚した、かつての義妹シエナ。一方、突然目の前に現れたアダムの要求に、シエナはとまどった。縁を切った元夫の子とはいえ、不憫な赤ちゃんを助けてあげたいけれど、義理の兄だったアダムの大邸宅で一緒に暮らすなんて。彼がそばにいるだけで、体が熱くなる自分がシエナは怖かった。ずっと心の奥底に隠してきた彼への想いを、知られてしまいそうで…。
「女には男が、男には女が必要だ」 富豪が仕掛けた、甘く切ない恋の罠。 ブライズは2年前に親友の婚約パーティで出会ったアダムが嫌いだ。 男の色香漂うこの大富豪は、会うたびに違う美女を連れている。 今日だって、ブライズが親友の娘のために練ったパーティの計画を、 彼は傲慢にもことごとく自分色に染め変えてしまった。 口惜しい思いでアダムを見つめるブライズの瞳が、涙で曇る。 彼なんか大嫌い……いいえ、本当はすごく惹かれているけれど、 女を支配しようとする彼のような男性には近づかないほうがいいのだ。 けれども、パーティ終了後に二人きりになり、この2年で初めて 誘惑のサインを見せたアダムに、彼女はたまらず純潔を捧げてしまうーー 2カ月後、予期せぬ結果が我が身に訪れるとは、つゆも思わずに。 ロマンスの女帝リンダ・ハワードも賛辞を贈った名作家ビバリー・バートンの珠玉作! 相性がよくないと思っていたアダムと熱く結ばれた翌朝、考え直したブライズは彼が起き出す前にそっと帰宅したのでしたが……。一夜の情熱から始まる恋物語。
レイチェルと大富豪の夫ジャックの仲は冷えきっていた。 度重なる流産を怖れ悲しみ、別の寝室を使うようになって2年。 仕事人間のジャックも家の外で過ごす時間が長くなる一方だった。 また彼と愛しあえる日はもう、きっとこないんだわ……。 そんなある日、かつて夫の会社に勤めていた女性が現れ、 自分はジャックの愛人だと豪語しつつ、得意げに言い放った。 「彼の子を身ごもったの。早く離婚して、父親になるチャンスをあげて」 決然と追い返したものの、レイチェルは激しく動揺した。 愛する夫を失わないために、いったいどうすれば……? 悩んだ末、2年ぶりの緊張に包まれつつ、寝室で夫の帰りを待った。 ハーレクイン作家たちが憧れる作家、アン・メイザーによる、一気読み間違いなしの名作をお届けします。二人の間に割って入ろうとする女性の存在が、ヒロインの心に影を落とし……。切ないほどにすれ違ってしまう夫婦の、愛の再生物語をぜひお楽しみください。
さえない私がいったいどうして、 公爵閣下の花嫁候補に……? 両親を亡くして以来、親戚に虐げられてきたソフィアのもとに ゆうべ花火見物で出会った無礼でたくましい男性が訪ねてきた。 彼はティークストン公爵を名乗り、彼女を馬車で連れ出した。 あまりの驚きに圧倒され、気の利いた会話もできないソフィアを、 公爵は名家の令嬢たちとともに1週間のハウスパーティーに招待した。 花嫁候補を見比べるために大勢まとめて屋敷に滞在させるなんて、 いったいどういう男性なの? 結婚を急ぐ事情でもあるのかしら。 とらえどころのない公爵の魅力に心乱されるソフィアだったが、 ある朝、森の中で彼に生き写しの少女と出会う。 それを知った公爵はソフィアを闇夜の密会に誘い出して……。 生き生きとした人物描写に定評のある大人気作家アニー・バロウズが、繊細かつ軽やかな筆致で公爵と乙女の心のひだを描きます。愛の伝えかたがわからず途方に暮れる傲慢ヒーローと、無欲でたおやかな薄幸ヒロインが織りなす魅惑のシンデレラ・リージェンシー!
記憶を失った娘を導くものは、 初めて心に芽生えた、愛だった。 こんな寂れた路傍に、古ぎれのように行き倒れた女が……。 爵位や本名をゆえあって隠して暮らしている騎士のウィリアムは、 今にも息絶えそうな女性を捨て置けず、私宅へ運んで看護した。 3週間後、ようやく意識を取り戻した彼女は、 自分を介抱する男らしい彼をひたと見つめ、弱々しく口を開いた。 「あなたは誰? 誰なの……わたしは?」 ウィリアムは名も生い立ちもわからぬ彼女を“イザベル”と名づけ、 白魚のような指を見て、高貴な生まれかもしれないと考えた。 そしてある日、イザベルが発した言葉に、彼は思わず息をのんだーー 「その振る舞いや話し方。あなたはまぎれもなく爵位を授けられた人ね」 妹の命を守るため、ウィリアムはこの3年間、地位や特権を持つ騎士の爵位を隠し、風貌も変えて暮らしてきました。そんな彼の秘密を言い当てたイザベルの出自もまた、気になるところですが……?素性のわからない者同士、心と心が惹かれ合う、記憶喪失ロマンス。
大邸宅の一室と思われる豪華な部屋でカレンは目覚めた。 ハンサムな浅黒い肌の男性が彼女の手を握り、こちらを見つめている。 「あ、あなたは……?」カレンがおずおずと尋ねると、 彼は一瞬言葉を失ってから言った。「僕はきみの夫、ルイスだ」 このすてきな男性が……わたしの夫ですって? 事故に遭い、記憶を失ったカレンには何も思い出せなかった。 自分が世界的な大富豪の妻であることも。ルイスが言葉を継いだ。 「きみは、別の男と駆け落ちするところだったんだ」 そんな……嘘よ。わたしが浮気をしていたなんて。 何も思い出せなくても、彼にはこんなに強く惹かれるのに。 記憶喪失は、ロマンスの王道テーマのひとつ。往年の人気作家ケイ・ソープが、不貞の濡れ衣を晴らし、夫婦の愛を取り戻すべく奮闘する、一途で健気なヒロインを描きます。
カシアが侯爵に出会ったのは、グラナダの豪華ホテルでだった。スペインでも指折りの貴族、シモン・モンドラゴン侯爵は、そこで働くカシアを、自身の慈善事業の手伝いに引き抜いた。天涯孤独の彼女には、家もなければ相談する家族もない。ありがたく申し出を受け、カシアは侯爵のもとで働きはじめた。やがて彼女に好意を寄せる若者も現れたが、手でも握ろうものなら、必ずどこからか侯爵が現れ、気まずい雰囲気になるのだった。私が恋にうつつを抜かすと、仕事がおろそかになると思っているのね。カシアは侯爵をがっかりさせまいと、ますます一生懸命働いた。そんなある夜、カシアはとつぜん侯爵から熱く激しいキスをされ…。
シングルマザーのフレイアは事故に遭い、病院で治療を受けていた。 祖母に世話を頼んだものの、幼い娘のことが気がかりだった。 看護師から娘が面会に来ていると聞いて安堵したが、 娘を抱いて病室に入ってきた男性を見て、凍りつく。 ザック・デヴェレルがどうしてここに? 彼はプレイボーイとしてその名を馳せるモナコの大富豪だ。 娘の父親ではあるけれど、私たちの関係はとっくに終わっている。 妊娠を告げたとたん、彼は私を嘘つき呼ばわりして捨てたのだから。 彼を憎んでるんでしょう? なのになぜ、胸がときめくの? そして恐ろしいことに、ザックの目にも情熱が宿っていた……。 愛した人は、妊娠を告げたとたんに去ったーーそんな裏切りにいまも傷ついているヒロインですが、もしヒーローが自分には子どもは作れないはずだと信じていたとしたら? 些細な誤解から別れた二人の、奇跡の復活愛をお楽しみください。