出版社 : ハーパーコリンズ・ジャパン
星がきれいなあの夜に、運命の歯車は回りはじめたーー 大人気作家が贈る、心揺さぶる激しい恋物語。 楽園のような島でホテルオーナーのアシスタントの職を得たジュエルは、出勤 日を控えたある夜、一人の男に声をかけられた。黒髪で端整な顔つきに堂々と した物腰ーー甘く誘われ、柄にもなく素性のわからぬ相手と一夜を過ごしてし まったジュエル。互いに名前も告げずに別れたが、出勤初日、オーナーのオフ ィスで待っていたのはその彼、ギリシア人富豪ピアズだった。しかもジュエル に気づいた彼は、なんの説明もないまま彼女を即刻解雇する。そんな冷淡な仕 打ちに追い打ちをかけるように、ピアズの子がお腹にいるとわかり……。
上司の婚約者が自分の異父妹だと気づいたローナは、 驚くと同時に心が浮き立つのを抑えきれなかった。 実母に捨てられた後、里親の元を転々として育った彼女にとって、 父親違いとはいえ血を分けた妹は大切な“家族”だったから。 ところが二人が親しくしていると知った実母は、 ローナに過去を暴露されて富豪の妻の座を脅かされることを恐れ、 夫の息子であるミッチに二人の仲を裂くようそそのかした。 ローナは突然現れたミッチに小切手を叩きつけられ、恫喝されて、 驚きと悲しみのあまり気を失い……。
苦労して育ててくれた母親に楽をさせるため、 キャシーは有名なクォントラル産業の会長秘書に応募した。 会長が長期出張中のあいだに採用が決まり、 母にも喜ばれ、うきうきと働き始めた2週間後、 彼女は初めて会長のエリオット・クォントラルと顔を合わせる。 すると彼は若く可憐なキャシーが新しい秘書と知るや、 怒りをあらわにし、玉の輿狙いと決めつけてきた! そしていわれのない非難に青ざめる彼女に告げたーー もし少しでも僕に色目を使ったら、すぐに辞めてもらう、と
薔薇の香りに包まれて、 彼女は堕天使に身を捧げた。 貧しいグレイシーは病気の友人に頼まれ、富豪の屋敷に赴いて、 豪華な庭園の薔薇に水やりをしていた。 そこへ屋敷の主ラファエルが現れて不法侵入だと咎めると、 縮みあがるグレイシーにこう命じた。 「罪滅ぼしとして、今夜のパーティに僕と同行してもらう」 ラファエルの美貌と尊大さに圧倒され、彼女は思わず承諾する。 用意された白いドレスをまとい、夢のようなキスを交わすうち、 情熱に溺れたグレイシーは気づけば薔薇園で純潔を捧げていた。 だがラファエルには一夜の戯れ、身分の違いは明らかで……。 しっとりとした大人の情感を堪能できる逸作! 着実にファンを増やしているナタリー・アンダーソンが、身分違いの恋を描きます。まるで映画のワンシーンのような逢瀬の描写は要注目です。
失業中のアイラは、故郷のスコットランドの農場に戻っていた。貧しさゆえ、シチリアでの姉の葬儀にも行けずに悲しんでいると、突然、大富豪アリッサンドルが彼女のもとを訪ねてきた。会うのは6年ぶりだけれど、姉の義兄は相変わらず魅力的だ。どんなに無視されても、アイラは彼を目で追うのをやめられず、初めて興味を示された喜びから、純潔を捧げてしまう。だが翌朝、彼女を亡き弟の愛人と思いこむアリッサンドルは、昨夜のすべてを“不覚”と切り捨て、一顧だにせずに立ち去った。報われぬ愛と、小さな命をアイラに授けたとも知らずに…。
かつてすべてを捧げたわたしに、 最愛の娘さえも差し出せというの? 「この人は本当にわたしのパパなの?」 ああ、愛しい娘に真実を話す日がついに来てしまった。 7年前、アナの人生は魅惑的な若者キャスに一変させられた。 激しい恋に落ち、夢のような1週間を過ごしたふたりだったが、 キャスは突然姿を消したーー素性も連絡先も告げないまま。 妊娠9カ月のときに新聞の写真で彼が王国の次期国王だと知り、 アナは娘とふたりでひっそりと生きていく決意をしたのだった。 なのに今さら現れて、娘を差し出せと迫るなんて……。 記憶よりもさらに魅力的な彼を前に、アナの心は千々に乱れた。 母娘ともども王国へ連れ去られ、とまどいながらも再び彼の強烈な魅力になすすべもなく屈するアナ。しかし、父王が崩御して新国王となった彼は、アナに愛なき結婚を要求して……。USAトゥデイベストセラー作家が描く、切なくも美しいシンデレラ・ロマンス。
「なんてかわいい人だ」富豪アレクセイの声に、ミナは緊張した。昨日、私の親友は泣きながら語った。出世したい父親により、自分は花嫁として富豪に差し出されるのだと。傲慢なアレクセイが妻となる女性の顔も知らないことに賭けて、ミナは親友を救うために、身代わりになろうと決意していた。そのアレクセイは、奴隷でも買ったような目でこちらを見ている。けれど相手のまなざしに体が熱くざわめき出し、ミナはあわてた。女性を物としか思わない男性に惹かれてどうするの?二人のあいだには嘘しかなく、彼は私の名前さえ知らないのに。
親もなく、孤独と貧苦のなかで育ったブリアナは、あるとき大富豪マルコと電撃的な恋に落ち、妊娠して結婚した。だが夫は仕事人間で家庭を顧みず、彼女と違って交友関係も派手。すぐに結婚は破綻し、ブリアナは息子と共にイタリアを逃げ出した。半年後のある日、2歳になった息子と暮らす家にマルコが突然現れ、離婚には応じるが、息子の共同親権を求めると言いだした。子どものために時間を使う気すらないのに、何を言うの?すると両親の緊張を察したか、息子が珍しく激しい夜泣きを始めた。いたたまれず、ブリアナは言ったーイタリアへ一度帰ります、と。そこには愛も、自分の居場所もないとわかっていながら…。
ずっと温かな家族がほしかった。 でも、彼は愛に背を向けていて……。 結婚式の前日、助産師のポリーは婚約者から一方的に別れを告げられた。 花嫁になるはずだった翌朝、車の接触事故を目撃した彼女は、 その一方が自分が担当する、過去に流産の経験がある妊婦だと気づく。 しかし、そこに居合わせた高名な小児外科医エリオットは、 ポリーの経験も知識も信用せず、彼女に冷淡な態度をとり続けた。 二人で協力して妊婦を病院に運んだあと、あらためて自分に起こった 大事件を思い出し、ポリーが青ざめた顔で歩き出したときだった。 呼びとめる声がして振り返ると、先ほど会ったばかりのエリオットがいる。 「きみは悩みごとがあるようだな。ぼくに話してみないか?」 その声に、彼女は不思議と慰められ、心の傷も少し癒えた気がした……。 今作はJ・テイラーの遺作『遠回りのラブレター』に登場する、ポリーがヒロインの物語です。困っている人を放っておけない彼女は人生最悪の日に、仕事と車椅子の息子がすべてというヒーローに出会います。彼の凍った心を、優しいポリーは溶かせるでしょうか?
独り残されたシンデレラは、 富豪一族の世界へいざなわれ……。 子供の頃からいつも社交的な姉の陰に隠れて地味だったハンナは、 ニューヨークで清掃の仕事をして暮らしている。 そんな彼女のもとへ、突然、カーター・ジェイムソンが訪ねてきた。 彼は巨大企業を経営する富豪一族の出身で、 ハンナが十代のとき、密かに想いを寄せていた相手だ。 けれど、もうジェイムソン家とはいっさい関わりたくなかった。 半年前、カーターと関係し身ごもった姉が、捨てられた末に命を絶った。 彼の父に渡された口止め料の小切手を破り捨てたハンナだったが、 今、10年ぶりに見るカーターはとてつもなく魅力的で、動揺してしまう。 だが彼の手には、父から預かった“封筒”が握られていてーー 叶うはずもなく胸の奥にしまっていた小さな恋が長い眠りから覚め、ハンナを思いがけない運命に巻き込んでいくーー栄えあるRITA賞を受賞した作家ヘレンケイ・ダイモンが描くシンデレラ・ストーリー! 『悪魔のキスに魅入られて』『貴公子に疑われた淑女』の関連作です。
大富豪のレイフ・メディチは新聞を持つ手に力を込め、そこに載っている写真を食い入るように見つめた。元恋人の女性とともに写る幼い男児は、ひと目でメディチ家の人間とわかる特徴的な容貌をしている。ぼくを裏切って別れたあと、こっそりと子供を産んでいたのか?真実を知るため、レイフはすぐさま母子の居場所を突き止めた。けれども、そこに待ち受けていたのは、母親のほうは3年前に病死したという知らせ…。そして、レイフから男児を守るように立ちはだかる、亡き元恋人の双子の姉、ニコールの姿だった。
母と弟を亡くした悲しみが今も消えないベアリー。 そんな彼女がある日、何者かに連れ去られ、異国で囚われの身となった。 暗い部屋でじっと心身の痛みに耐えるベアリーのもとへ、黒い影がーー 「合衆国の救出隊員、ゼイン・マッケンジーだ」 ゼインに導かれて建物を抜け出し、別の場所で深夜まで身を潜めた。 その間、ベアリーは彼の強さと優しさに激しく惹かれ、 命がけの状況のなか救いを求めるように、純潔を捧げたのだった。 それから2カ月。あの夜の結果、人知れず小さな命を宿したベアリーは、 事件後、なぜかゼインと彼女を会わせまいと妨害する父を避け、 密かに姿をくらまそうと考えていた。そこへ突然、ゼインが現れる! ひとたび愛するターゲットを定めたら、もう誰も止められないーー危険な色香をもつパーフェクトなヒーロー像が熱い支持を集める、大スター作家リンダ・ハワードの〈マッケンジー家〉シリーズ第3話をお届けします。屈強な四男、ゼインの情熱ほとばしる物語!
けがれなき乙女の純情は、 心なき伯爵に踏みにじられて……。 「あなたーーあなたがアシャースト伯爵ですの?」 優雅で荘厳な伯爵邸の書斎に通されたローザは愕然とした。 書き物机から立ち上がった背の高い男性も驚いたように動きを止めた。 つい先日最悪の出会いを果たした、あまりにも傲慢で魅惑的な男性ーー 祖母が姉と結婚させようとしているのが、この人だったなんて。 ローザは勇気を振り絞り、姉には愛する男性がいるのだと告げた。 「わたしはここに……姉の代わりになるつもりで来ました。 あなたがわたしとの結婚を考えてくださらないかと思って」 身をこわばらせて頬を染めるローザを、伯爵は嘲るようにあしらった。 「きみは自分にかなりの自信があるんだな。だが、答えはノーだ」 愛や家庭に興味はないと冷たく言い放ち、ローザを追い返した伯爵。しかし程なく事情が変わり、彼は便宜結婚を申し出ます。淡い想いと傷心を押し隠し、愛なき結婚を受け入れたローザでしたが……。『高慢と偏見』を彷彿とさせる、情感豊かな身分差ロマンスです。
ピッパは双子の兄が遠方で息を引き取ったと聞き、愕然とした。にわかには信じられず、生きていてほしいと切に願う彼女は、男装して軍医の助手をしながら、兄を捜すことにする。ある日、深手を負った男性デヴェレルの治療を手伝ったとき、その顔を見て、ピッパは思わず息をのんだ。なんてハンサムな方…。鍛え上げられた筋肉質の体も、まばゆいくらいに美しい。状態がひどく、命も危うい彼は病院に運ばれることになるが、それを知った瞬間、ピッパは思いがけない言葉を口走っていた。「僕の宿に運んでください」
ケリーは失意を胸に、ギリシアから祖国アメリカに戻った。 2年前、大富豪のレアンドロスに嫁いだ日から、 いつか別れることになるのはわかっていた。 彼の心はずっと、別の女性のものだったのだから……。 赤ちゃんができれば変わるかもしれないと思っていたが、 ケリーの体に問題があるのか、なかなか授からない。 私は彼に愛されることも、ふさわしい妻になることもできないのね……。 ついに離婚の申し立てをしたケリーに、 予想外の展開が訪れる。 彼女のお腹には、レアンドロスとの間にできた双子が宿っていたのだ。 喜びに打ち震えながらも、脳裏には夫が愛する女性のことが浮かび……。 “大きな愛で読む者の心を潤す”と評される大スター作家といえばレベッカ・ウインターズ。妊娠を告げるため、ふたたびギリシアを訪れると、なぜか夫は彼女を帰すまいとして別荘へ連れていき……。
父にむりやり結婚相手を決められそうになったジュリエットは、 容姿の似た親友になりすまし、ひそかに遠く海外へ家出した。 そこで、車椅子に乗った少女の話し相手の職を得る。 いざ仕事先を訪れると、なんとそこはポルトガル貴族の邸宅で、 彼女を迎えた美しいグレーの瞳の男性にひと目で惹きつけられた。 その男性こそ、フェリペ・デ・カストロ公爵、少女の伯父だった。 だが彼は怪訝な表情を浮かべ、誰かが勝手に求人を出したと言う。 ジュリエットは傲慢な公爵に魅力を感じている自分が恐ろしかったが、 少女の放った忠告がさらなる追い打ちをかけた。 「前任者が首になったのは、伯父に熱をあげたからよ」 アン・メイザーは、多くの作家が“憧れの存在”として賞賛するスター作家です。ヒーローの強烈なカリスマ性に、否応なく惹かれていく若きヒロイン……。圧倒的なドラマで読ませます!
ジョーダンはシドニーで仕事に打ち込んでいるが、 私生活でも、すてきな男性からプロポーズされている。 なのになぜか、イエスという返事ができないでいた。 いいえ、理由はわかっている。わたしは忘れられないのよーー 初恋の男性、ジーノのことを。身も心もぼろぼろにされたのに。 そんなある夜、彼女は高級ホテルのバーで思いがけずジーノと再会する。 ジーノは10年の歳月などなかったように、彼女を熱く誘惑した。 フロアで体を寄せ合って踊ると、当時の情熱がよみがえる。 「さあ、僕のスイートルームへ行こう」ジーノが耳元でささやく。 ジョーダンは身を委ねた。再び泣き明かすことになるとは知らずに。 激しい恋をテンポよく描いて人気のスター作家ミランダ・リーが、愛と憎しみの狭間で揺れ動くヒロインの苦悩を描きます。情熱的なイタリア人ヒーローとのめくるめく愛を存分にご堪能ください。
エロイーズは伯爵のもとに押しかけたことを後悔していた。 彼女を見るやウォルトン伯爵が苛立ちもあらわに背を向けたから。 伯爵が恋に落ち求婚したのは、美人の妹であって私ではない。 しかも妹の駆け落ちで、いま彼の自尊心は傷つけられているーー 怯みながらも、しかし、エロイーズは力を振り絞って告げた。 「私と結婚してください。あなたの評判を守るために」 振り返った端整な顔に浮かぶ、虚をつかれたような表情を見て、 いたたまれなくなって目を伏せた。そして心のなかで付け加えた。 嫌な男と結婚させられそうになっている、私のためにも……。
「頼りになる友達が狼に変身してしまった。そう思っているね」 ステファニーは2年前、帰宅途中に一群の若者に襲われ、 際どいところを社長のジェイクに助けられた。 それ以来、手も触れられないほど男性不信の彼女は、 事情を知るジェイクだけを支えとして生きてきた。 それなのにジェイクの様子が、近頃おかしい。 ジェイクを男として見るように仕向けられたあげく、ある日、 無理やり唇を奪われてしまい、ステファニーは彼を拒絶する。 なのに彼がほかの女性といるだけで息もできなくなるーー