出版社 : ハーパーコリンズ・ジャパン
傲慢な彼とはずみで交わしたキス。 胸のざわめきが止まないのは、なぜ? キャシーは突然勤務先に現れた国王イオルゴスの手で、 強引に宮殿へと連行された。結婚を間近に控えた彼の妹と キャシーの兄が駆け落ちしたとわかり、裏で手引きしたと 疑われているのだ。わたしは何も知らないわ! 揉み合いになった拍子にイオルゴスの唇が彼女の唇に重なり、 キャシーの全身を初めての熱い衝撃が貫いた。 ようやく容疑が晴れたあと、醜聞から君を守るためだと言って 王室の別荘に強引に連れてこられたキャシーは身を震わせた。 今すぐに逃げだしたい。でも……彼のことをもっと知りたい。 セクシーな作風が人気のナタリー・アンダーソンが描く、しっとりとした大人の情感が楽しめるロマンスです。あまりに無垢なヒロインを、なんとかして愛人にしようと企んだヒーローでしたが……。
略奪者、寝室に現る! 愛する息子の父との、残酷すぎる再会。 リアは、数週間ぶりに恋人ジャコと会えた喜びに胸躍らせていた。 世界を飛び回る富裕な実業家の彼が、帰宅早々、 仕事の電話があると寝室に引き揚げてしまっても、 幸福に満たされていた。赤ちゃんができたのーーそう告げたら、 彼は喜んでくれるかしら? 待ちきれず寝室へ向かったリアは しかし、ドアの前で凍りついた。「愛してるよ、フランチェスカ」 私の知らない女性の名を、甘く囁く彼。 リアは絶望し、黙って彼の前から姿を消した……。 1年後、生後まもない息子とリアの侘び住まいに、侵入者がーー。 深夜の寝室に現れた、セクシーな忘れえぬ恋人ジャコ。息子の存在を知るはずのない彼が、なぜここに? 呆然とするリアを、彼は息子もろとも連れ去って……。驚愕のラストは圧巻、奇才A・ブロックが放つ、波瀾のノンストップ・シークレットベビー・ロマンス!
清らな乙女に、無情と名高い富豪が迫るーー 家族を守りたければその身を捧げろ、と。 22歳のエルヴィは父の死後、継母と異母弟を支えて生きてきた。 手芸用品店で働く身では、男性との出会いはほとんどないが、 何度か見かけた継母の雇い主の富豪ザンダーに密かに憧れている。 ある日、彼の所有する骨董品を盗んだかどで継母が訴えられた。 何より家族を大事にしてきたエルヴィは彼に懇願の手紙を書く。 すると、自ら情け知らずと豪語するザンダーはエルヴィを呼び出し、 魅惑的な曲線を描く彼女の体を見回してから平然と言ってのけた。 「君の体を僕に捧げてくれれば、訴えは取りさげてやろう」 これは脅迫よ! 即座に拒んだエルヴィだが、心は乱れて……。 継母を救いたい一心で、悩み抜いた末に金融王ザンダーの愛人になるという交換条件をのんだエルヴィ。無垢な彼女にとってそれは、大切にしてきた純潔を捧げることを意味しているというのに……。大スター作家リン・グレアムが綴る、情熱の予測不能ロマンス!
最愛の祖母を失い、シャーロットは悲しみに暮れていた。英国貴族カーライル男爵の名をかたる詐欺師に騙された祖母ベティは、心労がたたり、愛犬たちをシャーロットに託して急死したのだ。さらに愛犬のうちの1匹、フロッシーが逃げだしてしまい、愕然とする。だが捜し疲れた彼女の前に、見知らぬ美男がフロッシーを連れて現れた。ようやく安堵したのもつかのま、悪天候で立ち往生した彼、ブリンを家に泊めることになり、シャーロットはたちまち緊張した。ああ、こんなにすてきな人と、ひとつ屋根の下で夜を明かすなんて…。ところが、真夜中になり、雷鳴に叩き起こされた彼女と犬たちは、恐怖のあまり、別室で寝ていたブリンのベッドの中に飛び込んだ!まさか彼こそが本物の、第12代カーライル男爵とも知らずに。
私は王家の“然るべき花嫁”じゃない。 だから言えなかったーーお腹の子のことを。 2年前、スニータは公国のプリンス、フレデリックと半月ほど交際し、 ただ一度だけ夜をともにした結果、彼の子を身ごもった。 しかし、それを誰にも知らせず、亡き母の故郷に帰ったのは、 妊娠して捨てられた母と同じ道を辿るのではという恐怖にかられたから。 そして生まれた子どもは、王家の者として奪われると考えたからだ。 しかも彼は兄と父王を相次いで亡くし、今や公国の君主となっていた。 そのフレデリックが、ある日突然、スニータの前に姿を現した。 さまざまな手を尽くして彼女の居場所を突きとめたらしい。 彼女が隠してきた息子も見つけ、世継ぎの母として妃になれと言うーー 愛は与えないが、結婚後はさらに子を望む、と彼女を翻弄しながら。 大ヒット作『白鳥になれない妹』と『さよならを言わせて』の関連作です。フレデリックには、愛は与えられないと言われ、彼の周囲には、前の婚約者のほうが妃にふさわしかったと陰口を叩かれ……。愛に恵まれない彼女の幸せは、いったいどこにあるのでしょうか?
「わたし、赤ちゃんができたの」 そのひと言がどうしても言えず……。 憧れの仕事につけて、ミランディは意気揚々と張り切っていた。 ところが、CEOがかつての恋人ジョーと知って仰天する。 十代のわたしのすべてだった男性。でも、彼にとっては遊びだった。 ジョーはミランディと再会すると、何事もなかったように近づいてきた。 そして彼の秘書として、南仏への出張に随行するように命じた。 ジョーは、わたしがまだ言いなりになるものと思っている。 家族がみな心から喜んでくれた、この転職をふいにしたくはないけれど、 彼に誘惑されたあげく、また捨てられたら、わたしは壊れてしまう。 それに10年間、ジョーには言えなかった秘密がある。 彼の子を妊娠していたのに、その後亡くしてしまったのだと……。 十代の悲しい初恋を乗り越え、成長したつもりでいたヒロイン。美しい南仏で過ごすうち、彼女とヒーローは昔のように惹かれ合います。だが想いが深まるにつれ、子どもを亡くしたと誰にも言えなかった10年前の孤独と悲しみも、ヒロインは思い出してしまいます。
グレンナとブロデリックは恋に落ち、親密な時間を共有したが、犬猿の仲の一族同士で将来の約束もできず、泣く泣く別れを選んだ。歳月は流れ、いまグレンナは彼と望まぬ再会を果たしていたーブロデリックの元恋人が置き去りにした、小さな赤ちゃんを前にして。驚いたことに、この子の父親はグレンナの亡夫の可能性もあるという。彼女は言葉を失った。何度も流産を繰り返し、結局子供を望めない体になったわたしを陰で裏切っていたなんて。いまや石油王となったブロデリックも動揺していたが、やがて意を決したようにこう告げた。「この子を一緒に育てないか」彼の思いがけない言葉に、グレンナの心は千々に乱れて…。
イスラエル諜報機関と英国MI6の極秘作戦がリークされたー。西側の貴重な情報源だったロシア人工作員が英国へ亡命直前、暗殺されたのだ。組織内部に潜むロシアの二重スパイ“モグラ”をめぐり、MI6上層部にまで疑惑の目が向けられるなか、やがてガブリエルは敵の真の狙いに気づくが…。同じ頃、アンダルシアでは“赤い女”と呼ばれる老女が事件の鍵となる回想録を綴っていた。
“赤い女”の存在に行き着いたガブリエルはついに裏切り者の正体を知る。思いもよらぬ人物の後継者がロシアのスパイとして、西側情報機関の中枢に潜入していたのだ。冷戦時代の悪夢が蘇る危機的状況にMI6長官から事態収束を託されたガブリエルは、その背後にいる狡猾な敵を欺くべく、決死の一手を繰り出すー。クレムリン最深部で、ひそかに育まれた世紀を超えた策謀とは!?
ヴィッキーは父親代わりにかわいがってくれた叔父の会社を救うため、 ギリシアの敏腕実業家テオと、名ばかりの期限つき契約結婚をした。 離婚の際には多額の金を支払うというテオの言葉を信じて。 だがある夜、テオの妖しい瞳に惑わされるように、彼と結ばれてしまう。 自分の行いに動揺して、ヴィッキーが思わず屋敷から逃げ出すと、 怒り狂ったテオは一方的に彼女を離縁し、そのまま2年の月日が流れた。 今、ヴィッキーは勇気を振り絞り、テオに会いにやってきた。 恵まれない子供の慈善事業のため、どうしても約束のお金が必要なのだ。 しかし、テオの無慈悲な要求が、彼女をうろたえさせる。 「金が欲しければ、ぼくのベッドまで一緒に来るのが条件だ」 ラテン大富豪の激情と愛情のはざまで翻弄される純真なヒロインを描いて人気の、スター作家ジュリア・ジェイムズ。情熱ほとばしる劇的ラブストーリーの名匠、大スター作家リン・グレアムにも劣らぬ筋書きの巧みさにご注目! 珠玉のシンデレラ・ストーリーです。
ニコールは6週間前、事件に巻き込まれ、頭を銃で撃たれた。一命は取りとめたものの、いまだに記憶障害があって言葉もうまく話せず、気分はふさぎがちだ。何ひとつ満足にできなくなってしまった彼女を、恋人のドミニクは限りない優しさで支えてくれていたが、ある日、不思議な出来事が起こり…(『優しさに包まれるとき』)。ジャスティーンは友人の結婚式でベネチアを訪れ、魅力的なイタリア人男性のウインクに悩殺される。翌日、不注意で運河に落ちそうになった彼女を救ったのは、思いもかけない人物ー昨日から脳裏を離れないウインクの男性リカルドだった。偶然にも、彼が友人の知り合いだったことに運命を感じながらも、恋に臆病なジャスティーンは…(『愛はベネチアで』)。孤児だったキャサリンは、生後まもない女の赤ちゃん、ボニーを養子に迎えることに。ボニーの父に引き取る意思がないと確認するためネバダ州を訪れると、現れたのはコールと名乗る逞しく自信に満ちた男性。ボニーの亡き父の兄だという彼は、驚いたことに赤ん坊を引き取りたいと言いだし、キャサリンに便宜結婚を持ちかけた!(『天使に魅せられて』)。
ウエイトレスとして働きながら独りで息子を育てるローズの店に、 今や富も名声も手に入れたかつての恋人が現れたーーザンダー! 初めて愛し、すべてを捧げた男性。彼が町を出て11年。 ずっとこの日を夢見ながら、同時に恐れてもいた。 隠し続けてきた秘密を、とうとう知られてしまうのだろうか? 「きみは昔と少しも変わらずセクシーだ」彼に食事に誘われ、 熱いキスを交わした直後、息子がけがをしたと電話が入り、 ザンダーの車で病院へ向かった。 ローズの息子を見たザンダーは凍りつき、鋭い目つきになった。 「きみは……ぼくに話すべきことがあるんじゃないか?」 大スター作家リン・グレアムがお好きな方に! 日本デビュー作『愛を忘れた氷の女王』以来、予測不能ロマンスで読者を魅了し続けるスター作家アンドレア・ローレンスの、秘密の命の物語。
世界中の女性を虜にする悪名高き企業家、ウォリック・キンケイド。彼と一夜をすごすなんて、アンバーにとっては青天の霹靂だった。ましてや翌朝、一緒に暮らしてほしいと言われるとは。ただし、ウォリックははじめに釘を刺したー愛はおろか結婚も子供も望まないし、続いてもせいぜい1年だが、と。そんな身勝手な提案は拒むべきだったけれど、もう恋に落ちてしまったアンバーは、彼の胸に飛び込んだ。10カ月後。最近、ウォリックの態度がよそよそしくなってきた。今夜も手料理を用意して待っているのに、彼は帰ってこない…。
幼い頃に両親を亡くし、冷淡な親戚の家で育ったロミーは、亡き祖母が遺してくれたお金で念願の外国旅行へ出た。訪れたメキシコで生まれて初めて地震に遭い、恐怖で震えていると、真っ白なスーツを一分の隙もなく着こなした男性が手を差しのべた。ドン・デルガード・ヴァルカサールースペインの名門富豪だった。彼の放つ悪魔的な魅力にロミーは心乱され、慌ただしく別れを告げたが、そのあと乗った列車が脱線。その直前に、部屋を間違えて個室に入ってきた彼と、パジャマ姿のまま救助を待つはめに…。「互いの評判を守るため、婚約者のふりをしよう」そう囁いたデルガードのブロンズ色の瞳に、不穏な光が宿った。
動物たちのささやきが、あなたには聴こえますか? 待望の新ヒロインが活躍する、〈イヴ・ダンカン〉関連作! わたしが動物の言葉を理解できることは、誰にも言ってはいけない。幼いマー ガレットは、父から絶え間なく虐げられ、その真実を知った。以来、家を飛び 出し、森の獣たちに見守られ成長した彼女だったが、悲劇は再び起きた。18歳 のとき、秘密が漏れ、彼女の力に目をつけたマフィアに拉致されたのだ。地獄 の日々から逃れて3年、平穏を手に入れたマーガレットの前に、謎の男ラシター が現れる。同じマフィアに囚われた恩人を助けるため、協力してほしいという。 冷徹で強引なやり口の一方、彼の官能的な瞳には抗いがたい魅力も宿り……。
イザベラがニューヨークを訪れたのには理由があった。それは、少女の頃からずっと好きだったセロンのそばにいるため。セロンはイザベラより10歳も年上の、ギリシア富豪一族次男。旧友だった互いの父親がともに亡きいま、イザベラにとってはいわば後見人の立場にある。もう昔みたいに子供扱いはされたくない…久しぶりの再会を前に、イザベラはわざと大人っぽい服を選び、成長した自分の姿にセロンがうろたえるのを見て満足した。だがその矢先、ある悲しい話を耳にするーセロンがもうすぐ、どこかの令嬢と婚約するという話を。
天涯孤独のクリスティは亡き養父母の思い出をたどるため、 二人がハネムーンを過ごしたパリの高級ホテルを訪れた。 自分が他の客に比べて見劣りする服装をしているのは確かだが、 それにしても従業員たちが彼女を見てうろたえる様子は不可解だ。 見回すと、貴族のような品と男らしさが漂う男性に目が留まる。 気づけば、まるで彼を知っているかのように強烈に惹きつけられ、 そばの女性に嫉妬すら覚える不思議な感覚にとらわれていた。 すると突然、彼が振り返って怒りも露わにクリスティを凝視した。 初めて会う人なのに、いったいなぜ私をそんな目で見るの?
オフィスの中庭で、空腹で行き倒れている白衣の男性を見つけた紗那絵は、手作り弁当でピンチを救う。天野と名乗った男は、紗那絵の勤める製薬会社で「変わり者」と噂の御曹司だった!弁当作りを頼まれ、好条件に惹かれ引き受けることになったが、研究馬鹿の天野が興味を持ったのは、お弁当だけでなく紗那絵本人で…!?隠れ肉食系御曹司の独占愛。
失恋の痛手からお金持ちのイケメンにトラウマを持つ里穂子は、友達に誘われてお見合いパーティーに参加することに。そこで出会ったのは、イケメンだがごく普通の会社員、宗条葵。デートを重ねるうちにお互いに惹かれあい、晴れて恋人同士に!葵の誠実な愛情に幸せを感じていたある日、里穂子の会社に御曹司として現れたのは、まさかの葵でー!?
親の名も知らない、石ころ同然の私が、 国王の花嫁というまばゆい宝石に? 婚礼という喜ばしい日に、宮殿のメイドであるニーシャは、 恐怖と涙で顔をぐしゃぐしゃにしていた。 目の前にはずっと敬愛してきた、国王ズファールがいる。 本来なら、国王の花嫁のお古を着る価値もない私に、 姿を消した彼女の婚礼のドレスを着て、結婚式に出ろですって? 命令には逆らえず、ニーシャはなんとか身代わり役を務めた。 しかし夜になっても、ズファールは彼女をメイドに戻さなかった。 そして、震えるニーシャを新婚初夜のベッドに呼び寄せ、 有無を言わせず結婚を命じたように、世継ぎを産むよう命じた! T・パミー作、R-3404『授かったのは、王家の秘密』の関連作をお届けします。前作のヒロインが結婚式から逃げ出したために、雲の上の存在だった王の妻となったヒロイン。王家を舞台とした、作家競作の一大シンデレラストーリーです。次の関連作もお楽しみに!