小説むすび | 出版社 : 原書房

出版社 : 原書房

募る想いは花束にして募る想いは花束にして

大人気シリーズ、《メイデン通り》第9弾! 公爵の娘イブは、なによりも平穏な毎日を望んでいた。外出はせず、細密肖像画を描き、小さな屋敷で静かに暮らしていたいと。それは心の傷を思い出さないようにするためだった。しかし、イングランドを離れた兄の代理で、ハート庭園の持ち主エイサ・メークピースのもとを訪ねたときから、彼女の生活は一変する。 イブの腹違いの兄であるモンゴメリー公爵から資金の提供をうけ、古びた庭園と園内の劇場の再建をめざしているエイサ。その出資の打ち切りを彼に告げるのがイブの役目だった。そんな出会いのきっかけゆえ、はじめは反発しあっていた二人。しかし、エイサは貴族的で取り澄ましていると思っていたイブの寂しげな陰がどうしても気になってしまい、ほうっておけない。また、イブも彼の劇場に賭ける情熱とたくましさに魅せられる。少しずつ心を通わせていくなか、イブはエイサに絵のモデルになってほしいと依頼して……癒やしと再生の愛の物語。

魔法がとける前に公爵と魔法がとける前に公爵と

准男爵令嬢ベラは、考古学者である父親に連れられて、中近東で育った。父が病に倒れ、「エイルウィンを探しだせ。地図を見つけるんだ。半分はおまえのもの……ファラオの宝」と言い残し、この世を去ったのは1年前。やっとの思いで英国へ帰郷したが、エイルウィンなる人物は見つからず、弟妹を学校に通わせるためお金を稼がねばと職さがしをするも、英国式のマナーが身についていないためうまくいかない。 意気消沈して過ごしていたある日、ベラの家に亡き父の古い知り合いだという貴婦人レディ・ミルフォードが訪ねてきた。そしてエイルウィンは父の考古学仲間で、かつて発掘場所で墓荒らしに襲われて亡くなったと知らされる。また、エイルウィン公爵の息子、五代目公爵マイルズがエジプト学者になっており、資料を整理するキュレーターを必要としているので志願してはどうかと勧めてくれ、面接用のドレスときれいな赤い靴を持たせてくれた。 こうしてロンドンの公爵邸を訪ねたベラは、社交嫌いで気難しいマイルズに最初は追い返されそうになるが、彼は幼いころ彼女と出会っていたことを思いだした。また、父の死についてベラがなにか手がかりを持っているのではと考えて雇うことを決める。ベラは公爵邸で住み込みで仕事をしながら、ファラオの宝の地図を探そうとするのだが……果たして地図は見つかるのか? マイルズはベラに心を開くのか?大好評、《シンデレラの赤い靴》シリーズ第四弾。

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