小説むすび | 出版社 : 原書房

出版社 : 原書房

愛の誓いは夢の中愛の誓いは夢の中

NYタイムズ、USAトゥデイ紙ベストセラーリストの常連作家、ついに日本上陸。 名門貴族の令嬢デボラは12歳のとき、ロクストン公爵家の跡取り息子オールストン侯爵ジュリアンとひそかに結婚させられた。だが真夜中のことだったので、デボラはよく覚えておらず、夢だとさえ思っていた。 8年後、デボラは貴族の体面を重んじてばかりの家を飛び出し、亡くなった兄オットーの遺児の世話をしながらバースで暮らしていた。ある日、決闘をして傷を負った美しい青年を森の中で助ける。その青年こそ、長くイングランドを離れていたジュリアンだった。彼は8年前の結婚を本当のものにし、跡継ぎを作るために帰国したのだが、互いの素性を知らないまま惹かれあう二人。やがてジュリアンは自分が探していた結婚相手がデボラだと知るが、素性を隠したまま結婚する。 愛に満ちた幸せな新婚生活を送っていた二人だが、ある日ジュリアンの正体が放蕩者と噂されるオールストン侯爵であることと、8年前の出来事をデボラは知らされる。大きな秘密を隠されていたことにショックを受け、彼との愛が信じられなくなるが……

夜霧につつまれて二人夜霧につつまれて二人

RITA賞受賞作『愛の扉を解き放つ日に』続編いよいよ登場! オークションハウスの接客係としてはたらくリリーは、かつて窃盗団の一味だった。幼くして両親を失ったあと、叔父によって暗黒街に否応なく引き入れられたのだが、普通の暮らしがしたいと切望し、教養とマナーを身につけ、身元を隠してようやく今の仕事につくことができたのだ。しかし叔父には、悪事に手を貸さねば周囲の人に過去をばらすと脅され、窮地におちいっていた。 子爵家の次男クリスチャン・ストラットンは、かつて軍隊に所属していたころの勇敢な行為により、人々の尊敬をあつめている。しかし、その武勲ゆえに、敵国ロシア軍の元将軍ボルコフに逆恨みされ、愛する者すべてを奪ってやると宣言された。戦場から帰国してみると父はすでに亡くなっており、やがて兄も謎の死を遂げた。思いがけず子爵の重責を担うことになったクリスチャンは、これ以上家族を危険にさらしたくはないと、消息を絶ったボルコフの行方を捜しはじめる。そんな折り、ボルコフの持ち物だった燭台がオークションにかけられるという情報を得て、調査に乗り出したオークションハウスで、リリーと運命的に出会った。 悲しい過去をもつふたりは、やがて心を寄せ合うようになる。追いかけてくる魔の手をはらい、幸せになれる日はやってくるのか……!?

心なき王が愛を知るとき心なき王が愛を知るとき

大人気《メイデン通り》シリーズ第10巻。 若くして、女性使用人の管理職であるハウスキーパーの地位に着いたブリジット。仕えているモンゴメリー公爵バレンタイン・ネイピアはギリシャ彫刻のように美しいが、放蕩者で邪悪な人物だと噂されている。 ブリジットがバレンタインに仕えることになったのは、彼が屋敷に隠している秘密の品々を見つけて運び出すという使命を負わされ、送り込まれたためだった。 その品をもとに、貴族たちが脅迫されていると聞いている。そして秘密を握られた人々のひとりには、彼女の産みの母もいた。 あるとき、屋敷のなかを探しまわっているところを、公爵に見つかってしまったブリジット。 使用人とは思えない気品と知性のある彼女に興味を抱いた公爵は、処分を言い渡すことはなかったが、なにかと挑発してくる。 誘惑にとまどいながらも、彼のさりげない優しさやユーモアに触れ、ブリジットはだんだんと会話する時間を楽しみとするようになった。 はじめは冷たい人物に見えたモンゴメリー公爵だが、腹違いの妹をいつも気にかけ、慈しんでいるのをブリジットは知る。脅迫にみえた行動も、妹のためにある狙いをもって行っていたことだった。 兄妹はともに幼少の頃に過酷な体験をし、助け合ってそこから生き延びたという絆があった。 また、公爵もブリジットの出生の秘密を知り、彼女が大人たちの都合で人生を左右されてしまったことに憤る。 心の傷を癒やし合うように、二人は引かれあってゆくのだが……

侯爵の帰還は胸さわぎ侯爵の帰還は胸さわぎ

「ロンドン一美しい男」とタイムズ紙にも書かれたマンウェアリング侯爵セバスチャンは、悪運にみまわれている。舞踏会でほんの戯れで言葉をかけた令嬢に追いかけ回され、辟易して国外に逃げていたが、2年たって帰国してもまだ騒動は終わらなかった。ストーカー令嬢は妊娠しており、お腹の子の父はセバスチャンだと言い張ったのだ。あげくの果て、身に覚えのない嫌疑のために決闘に引きずり出されるという運のなさだ。  放蕩者と後ろ指をさされ続けるセバスチャンだが、ずっと想い続ける女性がいた。音楽会でピアノソナタを弾きこなす彼女を見て恋におちたが、意中の人はおじの年若い妻キャサリンだと知って、情熱をしまいこんできた。その後おじは亡くなったが、醜聞まみれの自分は嫌われていると思い込んでいる彼は、キャサリンに近づけない。  いっぽうキャサリンは、自分に自信がなくひきこもりがちな性格だ。折り合いの悪い父から逃れたいばかりに、かつて歳の離れた夫との縁談に逃げ込んだ。華やかなセバスチャンに気後れしていたが、彼と思いがけず接近することになり、意外な一面を知るようになって、彼女のかたくなな心もほどけていくが……

秘密の恋文は春風と秘密の恋文は春風と

USAトゥデイ紙のベストセラーリスト常連作家、ついに邦訳登場! 19世紀英国。カリオペは5年前に差出人不明のラブレターを受け取った。そのときプロポーズされていたが、ラブレターに心奪われるあまり、断ってしまう。その後、他の女性たちにもラブレターが送られていたことを知って傷つくが、今なお謎の差出人を忘れることができず、独身でいた。 ある日カリオペは、馬車の事故でけがを負った従妹パメラの見舞いでファローホール屋敷に行くことになった。パメラはかつてカリオペが求婚を断ったミルトンと結婚したばかりだ。彼と再会するのは気が重い。 屋敷にはミルトンの友人のエバハート卿ガブリエルと、他に二人の男性が滞在していた。カリオペは、パメラから最近ラブレターを受け取ったと聞かされ、もしや謎の差出人がこの屋敷にいるのではないかと疑う。そしてしばらくファローホールに滞在し、差出人を捜そうと考える。 一方、5年前にカリオペに一目惚れしていたガブリエルは、ある秘密を抱えていた。自分の熱い想いをカリオペに打ち明けることもできず、苦しむガブリエル。そしてカリオペはついに差出人の正体を知るのだが……。

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