出版社 : 小学館
結婚パーティーの最中、カリスマブロガーの月村珠里亜が倒れ、昏睡状態に。カウンセラーの麻乃紀和は、死んだ息子を陥れた珠里亜に復讐を果たすべく、彼女の身辺を調べ始める。そんな折、四谷の超高級マンションで発見された8体の惨殺死体。紀和が辿り着いたのは、六本木のマンションで8人の子供たちが監禁された“モンキャット事件”だったー
100人の英雄を育成し、邪神との戦争を終わらせた預言者アイゼンは、冒険者として活動を始めた。英雄であり、様々な役職に就く弟子たちに、お忍びで挨拶しながら、世界を周遊して楽しもうと決めたのだ。そしてアイゼンは、新たな街、魔法都市へとたどり着く。そこで仕事をしているという弟子の一人に挨拶しようとしたのだがー!?アイゼンは、新たな街にやってきても、人ならざる者も優しく助け、慕われていく!万物に慕われまくる最強師匠の冒険ファンタジー第3弾!!
北海道でハンターをやっていた僕、中島進。異世界に召喚されてから、いろんなことがありました。エルフのサランと結婚し、たくさんの人たちと出会い、ハンターとして無理難題な依頼を押し付けられる。連続貴族暗殺事件にも巻き込まれましたが、どうにか解決出来ました。やっと日常に戻れる…と思ったら、次はゾンビ退治!?さすがに無理ですって!更にはプテラノドンやティラノサウルスといった、現実世界では絶滅したはずの恐竜と戦うことになりー。実銃ウンチク&狩猟知識満載。頼れるエルフ嫁と送る異世界ライフ、ついに完結!
魔王ゼルギスを倒してから三年後ー。ロメリア達は戦いを続け、たくましく成長していた。各地で転戦を続けるロメリア騎士団は、魔王軍残党の一掃を目前としていた。だが、魔王軍が拠点を置くローバーンでは、特務参謀のギャミが魔王の実弟ガリオスと共に、新たに策謀を開始する…。一方、アンリ王と結婚し、王妃となり二児の母となった聖女エリザベート。だが、政敵の存在に彼女の心の休まる日はなかった。そんなある日、王国に新たな魔王軍襲来の急報が入る。南と東に現れた魔王軍に対処するため、アンリ王が南へ、エリザベートが東へ向かう。エリザベートが向かった東ではロメリアが魔王軍と交戦していた…。
出征と敗走、捕虜生活を経験した兄と、終戦後に生まれた異母弟。歩んできた道も、価値観も異なる二人の男の半生を描いた大作の上巻。復員後、大学在学中から商売を始めていた兄・忠一郎は、卒業して商社のアメリカ駐在員となり、そこで出会った日系米国人との出会いから、新しいビジネスーサンドイッチ店のヒントをつかむ。片や新聞社に入った弟・良也は、妻がありながら、かつての恋人・茜への想いが断ちがたく、取材旅行の傍ら茜の痕跡を訪ね歩くー。著者の実体験を彷彿とさせる設定や、戦後の経済史をたどるような記述が物語にリアリティを与え、読者の心をつかんで離さない。
維子の敬愛する叔母・伊勢子は、軍需工場の社長でのちに政治家になる泉中紋哉の愛人だった。紋哉は、妻と別れて伊勢子と一緒になる、といいながら、一向に実行する気配がない。そのうち、伊勢子は和泉式部伝説の残る東北の温泉で自死してしまう。維子は紋哉に恨みを抱くが、同時に自分勝手で男くさい紋哉に次第に心惹かれていきー。伊勢子の日記に描かれていた過去と、やはり夫のある身で愛欲におぼれた和泉式部のそれを照らし合わせながら、維子の生き方を赤裸々に描いた、第5回毎日芸術賞受賞作品。
ジャルジャル福徳秀介待望の小説デビュー作 大学2年生の「僕」は、入学前に憧れていた大学生活とはほど遠い、冴えない毎日を送っていた。日傘をさしていつも人目を避け、青春を謳歌している学生グループを妬ましく思う、そんな日々。友人は一人。銭湯掃除のバイトと孤独な大学生活だけの毎日。 そんなある日、大教室で学生の輪を嫌うように席を立つ凜とした女子学生に出会う。その姿が心に焼き付いた「僕」は次第に深く強く彼女に惹かれていく。やっとの思いで近づき、初デートにも成功し、これからの楽しい日々を思い描いていたのだが・・・・・・。 ピュアで繊細な「僕」が初めて深く愛した彼女への想いは実るのか。そして、僕の人生の、その先はーーー。 著者自身の私小説を思わせる恋愛小説ながら、「生きる」ことそのものについても考えさせられる、心に刺さるホロ苦恋愛小説です。 【編集担当からのおすすめ情報】 まずは、この小説をなんの先入観も持たずに読んでいただきたい、というのが担当編集からのお願いです。 著者が四年もの月日をかけて,大切に紡いだ作品です。何度も何度も改稿を重ねました。その「本気」と真摯な態度には頭が下がりました。そしてその繰り返しの中で、福徳さんの心が本当に叫んでいるものが見えてきました。著者をここまで真摯に小説の執筆に向かわせた原動力となるもの。そして、全身全霊を賭けて表現したいもの。 その「熱さ」と「力」を是非感じていただきたいのです。 著者の天才的な言語感覚、リズム、ユーモアセンスに加えて、あっと驚くどんでん返し。そして、自身の私小説的要素も込められた恋愛小説でありながら、人間の生と死を見つめ直すきっかけになる、心に響く恋愛小説となりました。 著者自身「僕はいつも自分をさらけ出すことができない。でも、この小説では僕のすべてをさらけ出しました。さらけ出せました!」と、「心・丸裸」宣言をしています。初めて自身の心を丸裸にし、本気で取り組んだ一冊になります。 どうぞよろしくお願い申し上げます<m(__)m> 目次 第一章 花曇 第二章 緑雨 第三章 雷鳴 第四章 虹橋 第五章 幸空
秋田県能代市で、老人施設入居者85歳の死体が近隣の水路から発見された。雪荒ぶ現場に、容疑者として浮上したのは、施設で働くベトナム人アインである。外国人技能実習生のアインは、神戸の縫製工場で働きながら、僅かな収入を母国の家族へ送金する日々を送っていた。劣悪な労働条件に耐えかね、列島を転々として東北にたどり着いた。重篤なガンを患っていた入居者に請われて、自殺を幇助したとの自供を始める。これで解決か…。捜査官らは安堵したが、ひょんなことから捜査に加わった警視庁継続捜査班の田川信一は、死体の「手」に疑いを抱いた。捜査線上にあがったのは、流通業界の覇者として君臨する世界的IT企業サバンナだったー。
国芳には、早世した美しい娘・登鯉と、その陰に隠れていた次女のお芳という娘がいた。誰にも愛された長女が最後に選んだものは?そして、誰かに愛されたくても愛されなかった次女が最後まで愛を求めたのは?さらにはじめて明かされる“国芳の孫”の存在…。
「信長公の首級は何処にある」囲碁名人の本因坊算砂は息が止まりかけた。慶長十二年師走、大坂の陣が勃発する七年ほど前の駿府城。すでに将軍職を嫡男の秀忠に譲り、今は大御所政治を敷いている徳川家康と対局している最中の出来事だった。心中深く見通すような眼光で睨んでくる家康に、沈黙するほかない算砂ー。が、家康の気迫が込められた、堅固な盤を打ち抜かんばかりの碁石の音が、算砂の“炎の記憶”を呼びさましたのであった。なんと算砂は、日海と名乗っていた若かりし頃、戦国の荒波に翻弄され、図らずも本能寺の変に触れていたのだ。いまだ見つからない織田信長の亡骸、依然と知れない明智光秀の肚の内。茶会や連歌の会、安土築城などに潜む数々の謎。いったいなにが謀反を引き起こしたのか?若き日の本因坊算砂が戦国人の間近で見た歴史の棋譜を描く!
女として育てられ、現在は男として生きるイツキ、28歳。ある日、職場に過去を知られ、平穏な日々にさざなみが立ち始めた。私生活ではパートナー女性が出産への思いを口にする…。社会や家族と生身で向き合った先に、イツキは光を見出せるか。男とは、女とは、そして家族とはなんだろう…。「世間のフツー」を鋭く、軽やかに問い直す意欲作。
帝国の西方領、城砦都市グランデンで交換留学生としての生活を続けるテオドールたち。そんなある日、戦時中の祖国を憂えて時々うわの空になるロカを元気づけようと、シャウラとリズは、サプライズで彼女の誕生祭を開こうと計画する。一方、テオドールは西方で空間に揺らぎが生じていることに気づく。西方で起きている神殿襲撃事件は収束の気配を見せず、残る神殿はあと2つとなっていた。いまだその犯人の手がかりすら掴めずにいたグランデン軍部に緊張が走る。北方の地からとてつもない数の死者の群れがグランデンへと迫っていたのだ。大英雄クロード・デュラス将軍は城塞都市の防衛に当たるのだが…。
聖都ハインスティアの死闘にて『笛吹き悪魔』の狙いが国家転覆であることを知ったランベールは王都へと向かう途中、とある酒場で魔銀の高騰の噂を聞く。その陰に『笛吹き悪魔』の謀りの匂いを感じたランベールは予定を変え、パーシリス伯爵領へ向かうのであった。その土地には無法者たちが集う暗黒街があるらしく、その首魁『首無し魔女』の情報を得たランベールは自身の正義のため、調査に向かう。そして、そこで開催される裏闘技場。果たして、そこには聖都ハインスティアで撃ちもらした『血霧の騎士』の姿もありー。最強のアンデッドナイトが繰り広げる、再英雄譚。乱戦の第五弾!
古く蝮を「くちばみ」と呼んだ。鋭い毒牙を持つその長虫は、親の腹を食い破って生まれるというー。時は戦国、下剋上の世。母に見捨てられ、父の油売りを手伝い、どん底から這い上がった峯丸は、いつしか国盗りの野望を抱くようになる。狙うは天下の要・美濃国。調略と誑かしで政敵を次々に抹殺し、主君の土岐頼芸をも追放する。だが、その頃、息子義龍の胸中には、父への嫉妬と憎悪が渦巻いていた…。「美農の蝮」と畏れられた乱世の巨魁・斎藤道三が義龍に命を絶たれるまでの父子の相克を、芥川賞作家・花村萬月が描ききる。戦国大河小説の最高傑作、ついに誕生!!
新設された東京スペリオール・バレエ団。旗揚げ公演『眠れる森の美女』を“バレエ界の至宝”シルヴィア・ミハイロワが演出することになるが、主役に決まった客演のユリカ・アサヒナは我が侭で、嫉妬と反感から人間関係は軋んでいく。そして、悪の精“カラボス”を名乗る人物から不気味な脅迫状が届き、不幸な連続殺人事件が起きるー。カラボストは何者なのか?花音は事件の真相を追う。嫉妬と愛憎渦巻くサスペンス。
女学生のはかない愛を描いた不朽の名作 北国のミッション系女子校で国語教師をしている間崎慎太郎は、聡明な同僚・橋本スミに心を奪われつつも、早熟な女生徒・江波恵子に翻弄されていた。 江波たちの学年が参加する修学旅行の引率を無事終えた間崎だが、学校内で生徒のお金が盗まれる事件が起き、その対処法をめぐってスミと対立してしまう。そして、ほどなく江波が間崎の子を妊娠しているという噂が立ち上り……、 何度も映画化、テレビドラマ化された青春文学の金字塔にして、第1回三田文学賞に輝いた石坂洋次郎の出世作・完結編。
還暦を迎えようとしている画家が、友人の妻や姉、亡くなった妻の親友らと交わる様子を、ときには艶めかしく、ときにはユーモラスに描く。時代を感じさせない流れるような筆致で、“老いらくの性”を当たり前のものとして捉え直した傑作長編小説。
ある事件のため、署内で最も無気力になったと言われている、北杉並警察署生活安全課の片山修也巡査部長32歳。その片山に時期はずれの辞令が下った。新たな配属先は、かつて聞いたことのない、警視庁総務部第八別室。訝しみつつ、早速第八別室へ顔を出した片山の目に入ってきたのは、想像を絶する人物だった。7、8歳の女子小学生にしか見えない超絶美しい八代ヒメ。あまりの驚愕に自己紹介をし損ねた片山は、早くも、警視正という信じがたい階級のヒメに連れ出される。しかも、現場に向かう車両はただのパトカーではなく、超高級スポーツカー・ホンダNSXだ。ほどなくふたりは現場に到着。ヒメに命じられた片山は、トランクに収納されている大きな楽器ケースを引っ張り出した。その直後、片山は信じられないものを見るー。バイオレンス&コミカル少し泣ける警察小説!