出版社 : 小学館
アイスランド北部の建設現場で男性の撲殺死体が発見された。シグルフィヨルズル署の警官アリ=ソウルは捜査に駆り出される。一方、首都レイキャヴィークの女性ジャーナリスト、イースルンも調査のため北に向かった。被害者の足跡を追ううち、事件の裏側で一人の少女が命の危機に瀕している可能性に行きあたる。少女の居場所は?その頃、アリ=ソウルの同僚フリーヌルには脅迫メールが届いていた。ある過去を抱える彼は、精神的に追い詰められてゆき…。世界的ゲームクリエイター・小島秀夫氏が「マニアも唸らせる傑作」と評した、北欧ミステリの真骨頂。
小説をめぐる熱き物語、ドラマ化! 大手出版社の文芸編集者・俊太郎と、華々しいデビューを飾ったものの鳴かず飛ばずの作家・豊隆は幼馴染みだった。いつか仕事を。そう約束していたが、編集長の交代で、企画すら具体的にならないまま時間だけが過ぎていく。やがて、俊太郎の所属する文芸誌は、社の経営状態から存続を危ぶまれ、豊隆は生活すら危うい状況に追い込まれる。そんな逆境の最中、三流編集者と売れない作家が、出版界にしかけた壮大なケンカの行方は!? 小説の役割は終わったのか? 物語に生かされたことはあるか? 単行本刊行時、作家・編集者・書店員の方々など業界の内外をざわつかせた問題作が、ついに文庫化。 『イノセント・デイズ』で大注目の作家が放つ、小説をめぐる、男たちの熱きドラマ!! 【編集担当からのおすすめ情報】 解説は、作家の森絵都さんです!! 4月22日から、フジテレビ系にて連続ドラマ化決定!!! 出演は、白濱亜嵐 小柳友 桜庭ななみ
逢魔が時、赤い橋の上に巷で評判の占い老婆がいた。『玉占〜たまうら』と書かれた行燈の傍らに大きな壺とでぶ猫。ままにならない人生に疲れた四人の男女が老婆の手招きに誘われて、壺から取り出した玉は正直玉、なまけ玉、やきもち玉、はずれ玉。それが四人の不運の元だった。「大福や、ちょいと一働きしておくれ」と老婆に言われた白いでぶ猫が、壺に上体を突っ込んでくわえてきたのが、四人の人生を逆転させる、ほら吹き玉、働き玉、妬かれ玉、当たり玉。老婆から一日八文で借り受けた玉は果たして悩みを解決してくれるのか。おもしろ怖い江戸ファンタジー!
ヤル気が出る!女子社員のモノづくり小説 就活中のユウ(三輪勇)は、第一志望の商社を最終面接で落とされた。その後、母親が社長を務めるミツワネジ(従業員130名)に正式エントリーして、入社することになった。海外で働きたいと考えるユウにとって、ミツワネジにフィリピン支社があることが大きな志望動機になった。 入社後、ひとり暮らしをはじめたユウ。同期入社は同じく営業に配属された辻の2名だった。ユウは、長谷川螺子兄弟社というネジ会社で三か月の現場研修に入り、「緩み」が生じないようにと、ひと工夫したU字ボルトを作った。 営業の取引先は、ネジを扱う顔なじみの商社ばかりだった。何とか直接メーカーに対して提案型の営業もしたいと思いはじめたユウは、飛び込みでメーカーを回り始めるが、相手にされない。ある日、荒川の河川敷で消波ブロックを作る現場を見たユウは、型枠を締めたり緩めたり簡単にできるボルトを作れないかと考えた。 前例のないことを始めようと行動するユウは、幾度もしがらみと闘いながら、仲間や業界のスペシャリストとともに新しい世界を切り開いていく。 読めばヤル気が出る!新入女子社員のモノづくり小説。文庫オリジナル。 【編集担当からのおすすめ情報】 ネジと真剣に向き合い、こんなにも熱く働く人たちがいる。新入社員のユウの奮闘と中小企業メーカーの心意気に、力をもらえる作品です。就活生をはじめとする大学生や、若手社員に是非読んでもらいたい小説です。推薦コメントは華恵さんです。
法と正義、師弟愛を描く胸アツ法廷エンタメ アラバマ大学ロースクールの老教授トム。学生時代に同大フットボール部で全米チャンピオンとなり、卒業後は弁護士となるも恩師の導きで再びこの大学で教鞭を執り、法学者として順風満帆な人生を過ごしてきた。しかし今は愛する妻を失い、友人の裏切りから不名誉な形で職を追われ、自身も癌を患っていた。絶望の中、彼の前に現れたのはかつての恋人。娘夫妻と孫を大手運送会社のトラック事故で失った彼女は、トムに「法廷で真相を知りたい」という。ある確執から絶縁状態にあった教え子の新米弁護士リックを適任と感じた彼は、弁護の橋渡しをし自分は故郷に身を隠すが、被告である運送会社の隠蔽工作は裁判を予想外の方向へ導き……。 真実と悪、師弟愛、スポーツと友情……挫折を繰り返しながらも最後まで「正義」を諦めない登場人物たちの矜持に胸が熱くなる、痛快法廷エンタテインメント!
五仙大陸の南、焦の公主として生まれた瑠蘭は、国に災厄をもたらすと予言された凶鳥姫。人の過去を読む力まで持っていたため周囲に疎まれ、孤独な日々を過ごしていた。それでも、いつか国の役に立ちたいと願う瑠蘭だったが。ある日、王宮が青い炎に包まれた。火を放ったのは前王朝を滅ぼしたとされる神仙・蒼焔だ。神仙に唯一太刀打ちできるのは鵬天という仙人だと知り、瑠蘭は彼が隠棲する山へ向かう。ところが、ようやく会えた鵬天は偏屈な変わり者。国の一大事にも一切力を貸す気はないようで…?宿命の公主をめぐる絶品中華風ファンタジー!
不思議な扉の先で出会ったのは青年ホームズ 東京の名門・英王学院高等部一年生の塔野仁は、父親の会社が倒産したことで突然、極貧状態に。生活費を稼ぐためのアルバイトに明け暮れた夏休みが終わり、久しぶりに登校する仁の激変ぶりに、お坊ちゃま揃いの級友たちは戸惑いを隠せない。そんな彼らのクラスに転校生がやってきた。彼、神木律は芸能界を引退し、もう一度、高一からやり直そうとしている二歳年上の元・人気俳優。全部リセットしようとする律に、仁は自分の境遇を重ねて共感を抱く。 そんなある日、学校のはずれにある古い図書館にやってきた仁と律は、西日に照らされた特別書庫の扉が不思議な輝きを放っていることに気付く。誘われるように扉をくぐった仁と律が目にしたのは……なぜかヴィクトリア朝のロンドン!? 混乱する二人の前に現れたのは、諮問探偵(コンサルティング・ディテクティブ)を生業とする青年シャーロック・ホームズ。ミステリー小説の登場人物が実在していることに驚く二人は、やがて好奇心旺盛なシャーロックとともに、事件に巻き込まれることにーー。 時空も現実も超えてシャーロック・ホームズと出会った男子高校生たちの、スリリングな冒険が始まる!!
大手出版社の女性誌「クワランタ」のスタッフとして働く、約40歳の女たち。コーディネーターの恵、カメラマンのルミ、スタイリストの友美、ライターの翔子。気がつけば人生の崖っぷちに立っていた4人に、次から次へとトラブルが襲いかかる。問題のある男ども、減っていく仕事、親の介護、結婚問題…。よろめきつつも力を合わせてたくましくサバイバルする女たちの姿を、ユーモアとペーソス、スリルとサスペンスをぎっしり詰め込んで描く、書き下ろし長編小説。
自分はあと何年生きられる?仕事はこの先どうなっていく?家族の形はこのまま変わらず続けていける?進はぼんやりと天井を見上げ物思いに耽っていた。昭和、平成を必死に生き、支え合ったそれぞれの世代の“家族”と“人生”の物語。内村光良、初の書き下ろし長編小説。
明和七年、泰平の世となって久しい江戸日本橋で寺子屋の師匠を務める十蔵は、かつては凄腕と怖れられた公儀の隠密だった。今は、貧しい御家人の息子・鉄太郎、浪費癖で親を困らせる呉服問屋の息子・吉太郎などワケありの筆子に寄り添う日々。年が明け、筆子らと伊勢神宮へお蔭参りに向かう十蔵の元へ、将軍暗殺を企てる忍びの一団「宵闇」が動き出したとの報せが届く。危険が及ばぬよう離縁した妻・睦月の身を案じた十蔵は、妻の里へ。筆子たちは、十蔵の記した忍びの教本『隠密往来』をたよりに、師匠を救う冒険に旅立つー。
「勇者が次期魔王っておかしいでしょ!?」 魔王。それがワシ、ガルトー・リューゼンの職業だ。 妻と死別してからは、仕事一筋の毎日ーーだった。いろいろあって、つい最近女勇者の母親と再婚し、ワシには新しい家族が出来た。義理の娘アンジェリカとはそれなりにいい関係を築き、妻のレイティアさんとも、改めて言うのは照れるが仲睦まじく暮らしている。万事順風満帆、魔族の長たるワシは、父親としても一流でなければならん、のだが…… 「今日、会議があって、お前を魔王の皇太子にしようという話になった」 「あら〜お祝いしなきゃだわ〜」 「待って、ママ!考えて!おかしいでしょ!!」 「確かにアンジェリカもまだ若いから不安よね〜でもきっと大丈夫だわ〜」 「違うっ!」 「もしや、『皇太子じゃなくていきなり魔王にしろ』なんてことじゃないだろうな? いくらワシでもそれは認められんぞ」 「バカ魔王!私は勇者よ!?どこの世界に勇者を魔王の後継者にしようってやつがいるのよ!?」 ……どうやら、まだまだレベルアップが足りないらしい。 これはのんびり勇者母、思春期勇者、子育て初心者魔王が織りなす新米家族の物語。「小説家になろう」でも話題の異世界式アットホームコメディ第2弾! 【編集担当からのおすすめ情報】 『物理的に孤立している俺の高校生活』や『スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました』の森田季節が送る、イマドキ魔王の異世界式アットホームコメディ第2弾!「マンガワン」にてコミカライズが1月6日より隔週連載スタート!
平成元年2月9日、歩は、夢への一歩を踏み出すべく大分にある鳥羽デザイン専門学校漫画コースの入学試験に挑む。漫画家になりたいと希望に満ちて入学した生徒たちは、平成31年を迎えて、どんな大人に成長したのか。平成を生きた少年たちの漫画家青春群像活劇。
故郷で耳にする友人たちの衝撃の性愛模様 瀬戸内の島で予定外のアバンチュールを楽しんだ真吾。そのまま帰省し、恋人・妙子と久しぶりに再会するや、改めて故郷に帰ってきたことを実感、さらに、いろいろな女性と遊んではいてもやはり愛しているのは妙子だけであることを確信する。そんな折、高校の同級生の安希子が家を訪ねてくる。見合い結婚をした安希子は、ひと月も経たぬうちに出戻ってきていた。誘われるまま二年ぶりに彼女の家を訪ねた真吾は、離婚の真相を聞く。安希子は個性の強い女だが、かつて彼女を女にしたのは自分であり、どんな状況にあっても真吾にとっては可愛い不良少女なのであった。一方、母校の教師・進英子と会う約束をしていた真吾は、こちらも同級生である友人の江藤を連れていくことにする。卒業前に母親が倒れ、看病のために大学受験ができなかった江藤の生活は、母亡き後も荒んでいた。教師の英子から彼に何か助言をしてもらえればと考えたのだ。料亭を兼ねた旅館で、英子と真吾は、江藤の現況、さらにその女性体験談に耳を傾ける。
華やかな真吾の女人探訪の旅が遂に完結! 母校の教師・進英子と郷里の料亭を訪れていた真吾は、客から逃げる若い仲居の虹子をかくまう。三人で枕を並べることになったその夜、虹子は子どもの時分から現在に至るまでの半生を語り出す。それは真吾にとって、刺激的で、じつに興味深い物語であった。戦後、小学高等科を中退、子守として奉公に出された虹子。奉公先には二つ年上のお嬢さん・律子がいたが、彼女は進んだ考えの持ち主で、ある日、中学生の少年と初体験をする。律子から男女の営みについていろいろと聞くようになった虹子は、少年との逢い引きの場に同行したり、律子のさらなる経験のために幼なじみで熟練者の次郎兵を引き合わせたり、何かと協力をする。次郎兵によって、性に開花していく律子。律子をはじめ、さまざまな男女の行為を見聞きし、次郎兵からも「もう少し大きくなったら」と誘われていた虹子は、自らの成長を心待ちにするが、奉公を終えた虹子の人生は思いもよらぬ方向へと転がるのだった。戦中戦後、愛と性に目覚めた少年時代から模索し続けてきた宮崎真吾の女人探訪の旅。その行き着く先は? 青春大河ロマン、完結編!
「死刑の意味」を問う死刑囚の赤裸々な実態 殺人犯を意味する収容番号末尾ゼロの「ゼロ番囚」たちは、拘置所二階の特別頑丈な独居房に収容されている。T大卒の楠本他家雄は、いつくるか分からない“お迎え”に常時怯えていた。 女を崖から突き落とした砂田や一家四人を惨殺した大田なども同様に死者の部屋で怯え暮らしている。他家雄の奇妙な墜落感を丹念に診る若い医官で精神医の近木のあまりに生々しい接見記録と、生と死の極限で苦悩する死刑確定囚たちの拘禁ノイローゼの実態や日々の会話を克明に描いた類のない傑作。 第11回日本文学大賞受賞作で全三巻。
死刑執行をひた待つ青年の“苦悩する魂” 楠本他家雄は良家に生まれ頭脳明晰でT大を卒業したにも拘わらず、無為放蕩な生活をくり返し、新橋にある「トロイメライ」というバーで証券会社の外交員を絞殺する。 強盗殺人罪で逮捕され、一審の死刑判決を控訴せず刑は確定。だが他家雄は拘置所に入ってからカトリックに回心し、彼の手記に心を動かされた心理学専攻の女子学生・玉置恵津子と文通を始める。 死刑囚として淡々と暮らす折り、連続女性暴行殺人犯の砂田市松の死刑が執行される。じわじわと迫り来る死を待つ恐怖におののく青年の魂の懊悩を描く、全3巻の中巻。
死刑執行の朝を迎えた青年の魂の叫びと軌跡 楠本他家雄が入獄して16年目、ついに“お迎え”の日がやってくる。拘置所の若い医官で精神医・近木は、刑執行現場への同行許諾を得る。 その日の朝、心のなかに喜びが立ち昇るのを感じた他家雄は、1年間文通を続けた女子学生・玉置恵津子に最後の手紙を書く。「きみのおかげでぼくの死は豊かになりました。ありがとう。そして、さようなら」。 精神科医として東京拘置所医務部技官を務めた筆者にしか描けない、青年死刑囚の衝撃的な死刑執行現場の全行程。全3巻完結編。復刊にあたり、著者による新たなあとがきを収録。
乙女な心を持つ美術系男子のラブコメディ! 有名政治家を父に持つ遠明寺美智之輔は、子どもの頃から絵を描くことが好きな乙女な男の子。恋愛対象が同性の美智之輔は、同級生の高瀬君に憧れていたが、思いを告げることもないまま、日本の美大を卒業後、憧れのパリへ留学していた。 ある日、アルバイト先のカフェで美智之輔は、ぼさぼさのおかっぱ髪でベース形の顔が目を惹く羽生光晴という女性と出会う。凄まじい勢いでパソコンのキーボードを打つ彼女は、偶然にも美智之輔が愛読している超人気ハードボイルド小説の作者。訳あって歴史あるリトグラフ工房idemに匿われているという。 過去にはピカソなどの有名アーティストが作品を生み出してきたプレス機の並ぶその工房で、リトグラフの奥深さに感動した美智之輔は、光晴をサポートしつつ、リトグラフ制作を行うことになるが、ある大きな転機が訪れる。 【編集担当からのおすすめ情報】 単行本刊行当時、小説『ロマンシエ』に登場したパリのリトグラフ工房「idem」とコラボした展覧会を東京ステーションギャラリーで開催しました。その際、展覧会の図録に寄せた掌編を文庫に特別再録。小説(フィクション)と展覧会(リアル)が交差した奇跡の展覧会開催までの舞台裏がわかる特別寄稿も掲載しています。これを読めば『ロマンシエ』の全てがわかるコンプリート版です!
音楽に全てをかけた青春映画完全ノベライズ 2人の「JK」を中心に結成された大人気バンド「JoKers」。人気絶頂の最中での突然の解散から3年。「JK」のひとりは全米デビューを果たし大成功している。もうひとりの「JK」・海江田丈は、解散をきっかけに音楽を捨て、別の道に進もうと大学でくすぶっていた。丈と音楽をやることを諦められないJoKersのメンバーは、ロックカフェのオーナーの照雄に泣きつく。そこで照雄は、カフェに出入りしている桜、真緒、リナの3人で女子高生バンド「DROP DOLL」を結成させ、丈に指導させることで音楽への情熱を取り戻させようとする。いきなりバンドを組まされた3人は丈のスパルタ指導に反発しつつも、音楽の楽しさに夢中になっていく。そんなひたむきな彼女たちを見ているうちに、徐々に音楽への想いを再燃させる丈、しかし、彼女たちのステージが目前に迫った時、帰国した「JK」が突然現れて……。音楽に全てをかけた若者たちを描く本気の青春映画を完全ノベライズ化。映画にはない登場人物のバックグラウンドストーリーも。
『付添い屋・六平太』シリーズ著者最新作! 石見国浜岡藩奉行所の同心頭・香坂又十郎と妻・万寿栄の平穏な暮らしは、ある日突然、終わりを告げた。又十郎に万寿江の実弟を討て、との藩命が下ったのだ。江戸幕府にあって老中職を務める当代・松平忠熙は三代前に浜岡に移封してきた、いわば新参者で、藩政の中枢を握る国家老の本田織部ら上州から帯同してきた家臣と、その風下に立たされる格好になった永久家老の馬淵平太夫ら生え抜きとの間には、隠然たる軋轢があった。 藩政改革を唱え、上州派を糾弾したのが、万寿江の弟で勘定方の兵藤数馬だった。だが、数馬を討って、お役御免とはいかなかった。江戸屋敷の目付・嶋尾久作は、又十郎を脱藩ものと見なし、浜岡藩が表に出せない汚れ仕事を押し付けてくる。おめおめと嶋尾の言いなりになっていては、数馬が浮かばれない。鵺のような嶋尾の目をかいくぐって真相をさぐる又十郎。上州派の不正とはなにか。数馬が最期に呟いた、下屋敷お蔵方の筧道三郎とは何者なのか。日々の暮らしを神田八軒町の源七店の面々に助けられ、嶋尾の無理難題をこなしつつ、又十郎の静かなる闘いが続く。「付添い屋・六平太」シリーズの著者の新境地!大河時代小説シリーズ第2弾! 【編集担当からのおすすめ情報】 我一人、戦う所存にござる! 心の支えは、神田八軒町の源七店の面々と 国元に残してきた妻。 江戸屋敷目付の無理難題をこなしつつ、 故郷に戻るための静かな闘いは続く。