出版社 : 幻冬舎
十歳の兄・拓ちゃんが病気になった。それもグレード4の脳腫瘍ー。その日からボクらの新たな日々がはじまった。一年間、難病と闘った家族の記憶の物語。みんなで過ごした、かけがえのない時間。
あなたの心で鳴っている音に、あなたは、きっと気づいていないーー。 ”人の心に流れる音楽が聴こえる”という風変わりな店主が、南の島の小さな店で、お待ちしています。 発売前から書店員絶賛!の感動の物語。 「耳利きの職人が、お客様にぴったりの音楽をおすすめします」 ここは、お客様の心に流れる曲を、世界でたったひとつのオルゴールに仕立ててくれる、不思議なお店。 ”小さな箱”に入っているのは、大好きな曲と、大切な記憶……。 北の小さな町にあった『ありえないほどうるさいオルゴール店』が、最果ての南の島で、リニューアルオープンしました! 今回も、7つの物語が奏でる美しいメロディーに載せて、やさしい涙をお届けします。 * * * 島を出て行った初恋の人を想い続ける郵便屋さん、音楽を捨てて都会からやってきた元ミュージシャン、島の神様の声が聞こえるババ様……彼らの心にはどんな音楽が? みんな必ず、小さな寂しさを秘めています。 でも、自分で気づいていない「本当の気持ち」も、 他人に知られたくない、「密かな想い」も、 音楽となって、あなたの心に流れているのです。 そして、美しい旋律を奏でています。 * * * 「好きです。この小説」「涙がまりませんでした」「心が満たされる物語!」「心が激しく揺れた」など、書店員さんから絶賛の声が発売前から集まっています!
長年の目標だった、長編小説をついに書き上げた。しかしー眠る妻の枕元に、原稿を置いた。気づいてもらえない。芸術家になった後輩を呼び出した。逆に、彼の作品の感想を求められる。仕事仲間のディレクターに的を絞った。仕事の悩みを相談される。初恋の女性から連絡がきた。お願いする前に、“お願い”された。誰かに、読んでほしい。誰でもいいから、読んでほしい。読んでほしいだけなのに!誰に会っても、自分の話を切り出せない。気づくと、相手の話を聞いてばかり。はたして、この小説は、誰かに読んでもらえる日が来るのだろうか!?
「棲みにくくなったよ。人間は邪魔しないでおくれ」農園の周りで過ごしているたくさんの命の嘆き。限られた自然の中で生き物と上手に暮らしていくためには、どうすれば良いのでしょうか。子どもにも大人にも地球環境の大切さを改めて教えてくれる一冊。
美味しい人生のレシピ、教えます。 心とお腹が満たされる☆☆☆の物語。 ちょっと変わったお菓子教室、本日オープン! 生徒はあなた一人だけ。 参加条件は、悩みがあること。 5年間営んでいた洋菓子店「パティスリー・ブランシュ」を閉じることになった白井。そんな彼女を常連客だったマダムが訪れ、次が決まるまで厨房を貸して欲しいという。その厨房でマダムが始めたのは、風変わりなお菓子教室だった。
祝言の翌日に、隠居の申し渡し⁉ 小さな楊枝屋の四男坊・鈴之助は、相思相愛のお千瀬の生家、大店の仕出屋『逢見屋』にめでたく婿入り。誰もが羨む逆玉婚のつもりが…… 「鈴之助、今日からはおまえも、立場上は逢見屋の若主人です。ですが、それはあくまで建前のみ。何事も、最初が肝心ですからね。婿どのにも、しかと伝えておきます」 鈴之助の物問いたげな表情に応えてくれたのは、上座にいる義母のお寿佐であった。 「この逢見屋は代々、女が家を継ぎ、女将として店を差配してきました。つまり、ここにいる大女将と、女将の私、そして若女将のお千瀬が、いわばこの家の主人です」(本文より) 与えられた境遇を受け入れ、商いの切り盛りに思い悩むお千瀬を陰で支える鈴之助。 “婿どの”の秘めた矜持と揺るぎない家族愛は、やがて『逢見屋』に奇跡を呼び起こす……。
万城目ワールド、 ついに海を越えて世界へ! 梵天、梵地、梵人(三つ子)。その特技は 泥棒、恐竜化石発掘、 メソポタミア、未来予知。 彼らが向かった先(イラク)に待つものは!? 貴金属泥棒で大金を手にした三つ子の前に、ライオンを連れた謎の女が現れたとき、彼らの運命は急転する。わけもわからず向かわされた砂漠の地で、三つ子が目撃する驚愕の超展開とは!? 稀代のストーリーテラー・万城目学が挑む、面白さ全部載せの物語。アクションあり神話ありでどのページからも目が離せないジェットコースターエンターテインメント! ありえないほど壮大 × 呆れるほど予測不能
マジでやって来てしまった、メソポタミア! 梵天、梵地、梵人(三つ子)。 砂漠に埋もれた古代文明のど真ん中で、 生きるか死ぬかの 奇跡の大作戦開始!! 自衛隊PKO活動の一員としてイラクに派遣された三つ子。彼らを待ち構えていたのは砂漠の底に潜む巨大な秘密、そして絶体絶命の大ピンチだった! 展開予測は不可能。唯一無二の物語の紡ぎ手・万城目学、とどまるところを知らず。ページをめくるたびに新たな驚きが待ち受ける超ド級スペクタクル巨編、ここに完結! ついにここまで来た! 万城目学が描く歴史的大冒険小説!!
「十年に一人の逸材」と言われる女性判事と、 哀しき偽証で真実を隠し通した元服役囚。 恋で終われば、 この悲劇は起きなかった。 これほどの純愛を、人は醜聞という––。 「--まさか、誰かをかばっている?」 男が法廷で隠し通した哀しい真実とは? 女性判事・片陵礼子のキャリアには、微塵の汚点もなかった。最高裁判事になることが確実視されてもいた。そんな礼子は、ある男のことが気になって仕方ない。かつて彼女が懲役刑に処した元服役囚。近頃、裁判所の前に佇んでいるのだという。判決への不服申し立てなのか? 過去の公判資料を見返した礼子は、ある違和感を覚えて男のことを調べ始める。それによって二人の運命が思わぬ形で交わることになるとも知らずに……。
10番スタンドオフ。たったひとりの部員、足立。若手教員佑子に見守られながら、部員集めからスタートしたラグビー部の快進撃が始まるー一度きりの夏を駆け抜ける。楕円球に魅せられた少年たちの等身大の青春小説。
冗談と本気の狭間で怪しく躍動する麺々(面々)が、誰もが予想しなかったムーブメントを巻き起こす!!初代B-1グランプリでチャンピオンの栄冠に輝いた「町おこしの先駆者」の快進撃の秘密とは?痛快!町おこしストーリー。
インディアン諸部族、白人入植者、そしてロシア軍。 大地の覇権を懸け、戦いはやがて三つ巴の様相を示していくーー 仮想17世紀、北米大陸は白人による土地や資源の収奪が進んでいた。 「太陽を背負う女」ことツー・サンズをはじめとするインディアンたちは 地の利と知恵を活かして徐々に勢力を強め対抗していくが、 残忍で用心深い実力者ザ・プルートを前に一進一退の膠着状態が続いていた。 そこへ、老獪なアラスカ地区長官ザ・ウォーター率いるロシア軍が進出してきて……。 もうひとつの“アメリカ"誕生を描くスペクタクル大作! 第1章 集いし者たち 第2章 しのびよる影 第3章 ウィンターファイヤーワークス 第4章 拮抗する力 第5章 秘めたる思い 第6章 もう一つの戦い 第7章 決戦の時 第8章 新しい時代へ
1999年7月、グループ会社の顧問を務めていた佐藤雅夫はディック・ペイント株式会社の代表取締役社長に就任する。ひと知れず闘志を燃やす男は、これまで誰もが見て見ぬふりをしてきた韓国合弁会社のずさんな経営に物申すー。日本vs韓国。企業の生き残りをかけた闘いの幕がいま上がる。
1946年、島根県益田市。異国の海風に誘われるように日本に降り立った元兵士の韓国人・郭昌宇。見知らぬ土地で出会ったのは、言葉を知らぬあどけない少年だった。そんな彼を見かねた郭は、生きるための知恵を授け、母国へと去っていく。それから月日が経ち、少年はあの日、自分を助けてくれた男を求め、故郷を、そして日本を飛び出していく。国を出た少年が見つけたものとはー。
ある暑い夏の午後、突然気を失った私がふと目を覚ますと、そこには丁度待っていたように「地獄・極楽列車」が停まっていました。初めて見るあの世の世界は果たしてどんなところなのでしょうか?ようこそ、死後の世界へ。車掌の青鬼が地獄から極楽までご案内。降りる駅は罪の重さで決まります。悪行は必ず跳ね返ってくる?子どもも大人も「今の生き方」を考えさせられる一冊。
職場で起こった、人から見ればささいな出来事をきっかけに、正義の心は壊れ、引きこもるようになってしまう。妻は何も言わずかわりに働きに出た。情けなさに耐え切れず眠剤に頼る日々。そんな正義の閉ざされた心を揺り動かしたのは、青春時代に聴いていた音楽だった。音楽との再会をきっかけに、人との絆、社会とのつながり、自分の生きる意味を取り戻していくー。一歩を踏み出す勇気をくれる再生の物語。
20XX年、世界に衝撃を与えたインド映画『マルト神群』その主演を務めた謎の日本人俳優、婆須槃頭。渾沌を極める世界情勢下、彼が提起したのは死者たちが証言台に立ち、一神教の罪業を論ずる空前絶後の国際宗教裁判だったー。