小説むすび | 出版社 : 文藝春秋

出版社 : 文藝春秋

90's ナインティーズ90's ナインティーズ

出版社

文藝春秋

発売日

2023年1月25日 発売

ー夢を叶えるために生きてきたんだー あらゆるメジャー・レコード会社のディレクターやスカウトマンが集まった1990年代後半の下北沢のライブハウス。すべてのミュージシャンの目前に巨大なルーレットが置かれていた。 NONA REEVES 西寺郷太、初の自伝的小説!  僕は相変わらず大学や下北沢から家に帰ると寝る間も惜しんでダビングを繰り返していた。デモテープを配った相手にアンケートを渡し、そこに書かれた住所に美しくデザインされたダイレクト・メールを送る。お金に関して言えばまだすべて持ち出しだ。しかし、そんな日々を繰り返している中で「ファン」と呼べるような何人かが僕の周りに生まれ始めている。ようやく上京してから、いや音楽の道を目指してから永遠に続くかと思われた長い「スランプ」のトンネルを抜け出そうとしている実感が湧いてきた。 「やったるでー!」  ひとり暮らしの東中野ヒルズで布団にくるまりながら、僕は大声で叫ぶ。                (本文より) 第一章 Once Upon A Time In SHIMOKITAZAWA 九四年・冬 - 九五年・春  第二章 BIRD SONG  自由の小鳥 九五年・春 - 夏   第三章 Distortion And Me 九五年・夏 - 九六年・春  第四章 End Of A Century 九六年・夏 - 九九年・夏  最終章 See You Again 九九年・夏 - 二〇〇一年・冬

光のとこにいてね光のとこにいてね

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文藝春秋

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2022年11月7日 発売

第30回島清恋愛文学賞受賞、第168回直木賞候補作、2023年本屋大賞第3位 刊行以来、続々重版。大反響、感動、感涙の声、続々! 令和で最も美しい、愛と運命の物語 素晴らしい。久しぶりに、ただ純粋に物語にのめりこむ愉悦を味わった。 さんざん引きずり回された心臓が、本を閉じてなお疼き続ける──そのまばゆい痛みの尊さよ。(村山由佳) まぶたの裏で互いの残像と抱き合っていた二人のひたむきさが、私の胸に焼き付いて離れない(年森 瑛) ーーほんの数回会った彼女が、人生の全部だったーー 古びた団地の片隅で、彼女と出会った。彼女と私は、なにもかもが違った。着るものも食べるものも住む世界も。でもなぜか、彼女が笑うと、私も笑顔になれた。彼女が泣くと、私も悲しくなった。 彼女に惹かれたその日から、残酷な現実も平気だと思えた。ずっと一緒にはいられないと分かっていながら、一瞬の幸せが、永遠となることを祈った。 どうして彼女しかダメなんだろう。どうして彼女とじゃないと、私は幸せじゃないんだろう……。 ーー二人が出会った、たった一つの運命   切なくも美しい、四半世紀の物語ーー

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