出版社 : 早川書房
西暦2130年に、忽然と太陽系に現われた謎の飛行物体。ラーマと名づけられたこの物体は金属製で、長さ50キロ、直径40キロ、自転周期4分の巨大な円筒型の宇宙船ということが判明した。しかし、異星人の構築物は人類の理解をはるかに超え、正体の解明に至らぬままラーマは太陽系を去っていった。そして70年後の2200年、第二のラーマが太陽系に姿を現わした。SF史上に燦然と輝くアーサー・C・クラークの名作『宇宙のランデヴー』で解明されぬまま残された謎に、地球人類がふたたび挑戦する、ファン待望の続篇。
優秀な成績をおさめ、奨学金までうけて大学に進んだ黒人青年ウイリアムは、はたから見ると、スラム街からの脱出に成功し、将来が約束されているようにみえた。それがなぜ、心理療法にかよい、ガールフレンドの白人学生ジェニファーを撃ち殺さなければならなかったのか?私立探偵ジョン・カディは、旧友のマーフィー警部補がウイリアムの母親の知合いだったことから、事件の裏づけ調査を依頼された。しかし、事件には疑問の余地などなかった。ウイリアムは催眠療法の席で殺人を告白し、凶器の拳銃をとりだしたのである。病んだ現代人の心の襞に隠された事件の真相に、ボストンの知性派探偵ジョン・カディが迫る問題作。
オクストーン人は、震動守護者アセル・キンを捕虜にして、いずこに通じているとも知れぬ転送機に震動守護者を送りこんだ。その転送先が、海王星の夢の海と呼ばれるメタンの海であるとついに判明した。そこでアセル・キンをあらためて捕まえるべく、レッドホース率いる突撃コマンドは海王星をめざす。震動守護者トロ・コンの操るオールド・マンとその超弩級戦艦群が包囲している海王星でかれらを待ちうけるものとは…。
ハイテクの粋を凝らしたインテリジェント・ビルが林立する大都市グレート・ロサンゼルスーだがそこは、脳に究極の快楽をもたらす電脳麻薬“テク”が支配する汚れた街でもあった。いまこの街に一人の男が帰ってきた。無実の罪で冷凍睡眠刑に処されたものの、友人の尽力で仮釈放された元刑事ジェイク・カーディガン。かれは私立探偵として働きながら、自分を陥れたテク・ディーラーの卑劣な罠をあばこうとするが…。
魔法使いを心よく思わぬ大法官アルウィルは、ルーディと魔法使いたちをなきものにせんと、暗黒の生き物の巣窟を探らせることにした。その無謀な偵察がいかに危険かを承知しながらも、大魔法使いインゴールドはルーディと仲間を連れて出発した。そのころ、ジルはある夢を見て、暗黒の生き物に関する古代の謎を解く手がかりを得るが…。ミステリアスな暗黒の生き物の正体がついに明かされる、ダールワス・サーガ最終巻。
舞台の上では白熱したアドリブが繰り広げられていた。リード・トーカーの駄洒落にアンサラーが駄洒落をもって応える。まさに超絶技巧だ。歴史に残る名セッションだ。そして、テツはメグとお喋りをしたいと思ったー。高度なテクノロジー社会で、他人と接触することを忌み嫌う人々の間では、お喋りはアートと化していた。だが一組のカップルがお喋りにめざめ人間らしい感情を取り戻した時…。表題作を含む書き下ろし短篇集。
時は江戸時代。いままさに八代将軍吉宗から九代家重に移ろうとする時世であつた。そんな世に男がひとり。名は茶乙女留主水之介。眉間にふしぎな桃割きず、そして放屁自在の技を持ち、代々江戸城内での放屁を許された三千石の旗本、茶乙女家の当主であった。そんな彼がさまざまな放屁の技を駆使し、将軍の落としだね騒ぎ、大盗賊日本左衛門騒ぎなど江戸八百八町に起る事件の解決に活躍するー傑作痛快娯楽時代小説登場。
1980年11月、ひとりの老諜報部員がベルリンから消えた。彼の名はハリー・ローズーかつて数多くの諜報網を指揮し、ベルリンの帝王と恐れられた男。彼を捜すため2人の男が派遣されるが、彼らの調査は、しだいに欺瞞と虚偽に満ちた冷戦の本質を暴いてゆく…。第2次大戦後は連合軍に共同管理され、のちに壁で分断された東西対立の象徴ベルリンを舞台に、冷戦が産み出され、激化していった過程を諜報戦争の最前線から描く。
上院に打ってでようというアリグザンダー下院議員の警護を引き受けたスペンサーは、彼から驚くべき事実を打ち明けられた。何者かが妻のあられもない姿が映っているビデオを送りつけてきたというのだ。政敵の無言の脅迫か?打ちひしがれる議員を救うべくスペンサーは調査を開始した。スーザン不在のなか、ホークの友情、たくましく成長したポールに支えられ、スペンサーが政界を覆う黒い霧に挑む、好調シリーズ第10弾。
朝もはよから、白い毛皮の女がわたしのアームストロングに乗りこんできた。失敬、アームストロングとは愛車のロンドン・タクシーの名で、わたしはダウンタウンのパブでトランペットを吹いてきたところだった。その女はパブに客として来ていたのをわたしはちゃんとチェックしていた。あとは当然のなりゆきが待っていたわけだが…。ロンドンの軽口男エンジェルがお調子者ゆえにトラブルに巻きこまれる超ユーモラスな第一弾。
愛する父を殺した憎い仇がアメリカにやってくる。しかも相手は悪虐無道で知られる中米某国の独裁者。もちろんミス・メルヴィルが許すはずがない。彼女はさっそく復讐の計画を練りはじめた。しかし自宅の天井は水漏れするわ、義弟の妻は怪しげな新興宗教に凝るわで、私生活はトラブル続き…。お嬢さま育ちの元殺し屋が再び銃を手に悪を撃つ、シリーズ最新作。
2220年、人類は太陽系の各惑星の衛星軌道上に巨大な人工衛星をいくつも築いていた。それぞれが衛星都市と呼ばれ、独立した国家として繁栄している。しかし人口はますます増加してゆき、つぎつぎと作られる衛星都市で、太陽系は過密の一途をたどっていた。そこで衛星都市ローターは、新たな故郷を求めて太陽系を離脱した。それから十数年の歳月が流れた…ローターに住む天文学者の娘、十五歳の少女マルレイネはふとしたことから、たいへんな事実を知った。ローターが新たなる故郷とした恒星ネメシスが、地球をめざして突き進んでいるというのだ。このままでいけば、たとえ衝突しなくても、ネメシス通過の影響で地球の気象は大きく変化する。人類発祥の星である地球が、死の世界になることはまちがいない。だが、マルレイネをさらに驚くべき事件が待ちうけていた…。巨匠アイザック・アシモフが、新たなる構想のもとに、宇宙へと進出しはじめた人類の姿をいきいきと描きだす傑作長篇。
実業家エードリアンは、突然、衆人環視のレストランで連れの男を撃ち殺すと、車で逃走した。ところがその直後、こんどは当人が自宅の書斎で射殺体となって発見されたのである。現場にはなぜか、別居中の妻ローレルが居合わせていた。「たぶんわたしは夫殺しで起訴されると思いますの」若く美しい未亡人ローレルから弁護を依頼されたペリイ・メイスンは、この奇妙な二重殺人の謎を解く鍵がエードリアンの私生活にあると睨んだ。彼はギャングと交遊があり、さらに汚職事件で告発されそうになっていたのだ。しかし、ローレルにも強力な動機があった。離婚を間近に控え、エードリアンはローレルを遺産相続人のリストから外そうとしていたというのだ。真相がつかめぬままメイスンは予備審問にのぞむが、そのとき新たな事件が…。無実の罪をはらし、真犯人を暴きだす弁護士ペリイ・メイスンが15年ぶりに新シリーズで復活した超話題作。
満天の星空のもと、知的生命探査のため、遥かな銀河を仰いでいた無数のパラボラアンテナが、突然ひとつの信号を受信した。ついに異星知的生命と接触したのだ。3700万光年の彼方から人類が発信したメッセージを受け取ったのは全身黄色で、上肢下肢それぞれ5本ずつを有する十肢生物ナーだった。かれらは、メッセージにあった遺伝子情報をもとに、人間をまるごと創りあげるきわめて困難なプロジェクトに着手する…。