出版社 : 早川書房
廃止予定の宇宙停留所には家族の住む星へ帰るため長年出航を待ち続ける老婆がいた……冷凍睡眠による別れを描き韓国科学文学賞佳作を受賞した表題作、同賞中短編大賞受賞の「館内紛失」など、疎外されるマイノリティに寄り添った女性視点の心温まるSF7篇!
1960年代アメリカ。アフリカ系アメリカ人の真面目な少年エルウッドは、無実の罪により少年院ニッケル校に送られる。しかし校内には信じがたい暴力や虐待が蔓延していたーー。実在した少年院をモデルに描かれた長篇小説。ニューヨークタイムズ・ベストセラー。
札幌方面西方警察署刑事課勤務の鈴木勢太は小樽市で交通事故に遭い、目覚めるとーーロボット掃除機となっていた。こんな姿になっても義父からDVを受けて勢太が保護していた姪を護らなければいけない! 卓抜な着想で選考委員達を驚嘆させた掃除機ミステリ。
海面上昇が進んだ近未来。北極圏にあり、深海熱水噴出孔の上に建てられた洋上巨大建築物クアナークは高度なAI群に統治されている都市だが、感染病ブレイクスが街に暗い影を落としていた。この街で囁かれるのは、動物に対する特殊な力をもった女性がオルカとホッキョクグマを伴ってやってくるという噂。その噂は住民をざわめかせるー大富豪の孫でブレイクスを発症したゲイのフィル。政治家のもとで働くアンキット。八百長を重ねるファイターのカエフ。街を憎む美しきメッセンジャーのソク。人々の運命を巻き込み、街はかつてない事態に突入していく。キャンベル記念賞受賞の、新時代の黙示録。
郊外の町ミラクル・クリークの治療施設で火災が発生し、二名が命を落とした。1年後、はじまった裁判は、施設の経営者一家、その患者、関係者たちの秘密を明らかにする……。エドガー賞最優秀新人賞&国際スリラー作家協会最優秀新人賞二冠、心揺さぶる傑作。
かつては伝説のレコード店主、いまや哀愁のカウチサーファー。五十路の男ヴェルノンがたずね歩く旧友たちの心にも、90年代の輝かしい記憶が響きつづけるのであった。パリの片隅で生きる人々の哀しさと滑稽さを音楽が彩る、現代版・バルザックの『人間喜劇』。
自国第一主義による地球温暖化は終局を迎え、人類の生存域が北欧地域に限られた2060年代。グーグルによる個人データの完全な可視化は、人間から共感という能力を失わせていた。そんななか、アイスランドで暮らすトランスパランス(透明性)社の元社長が、個人データを人工的な体に移植し、不老不死を可能とする“エンドレス・プログラム”の準備を進めていた。それは、“考えること”を放棄した人類への最後の抵抗にして、ささやかな願いだったー仏のドゥ・マゴ賞受賞作家が放つ、この現在の先にある、不可避な未来への警告。
カペスタン率いる特別捜査班に舞い込んだ今度の事件の被害者は、なんと彼女の義父だった。捜査班の面々は、プロヴァンスやリヨンで起きた事件との思わぬつながりを見つける。キャラの濃い新メンバーも加わって、さらに加速する名(迷)捜査から目が離せない!
『侍女の物語』から十数年。ギレアデの体制には綻びが見えはじめていた。政治を操る立場にまでのぼり詰めたリディア小母、司令官の家で育ったアグネス、カナダの娘デイジーの3人は、国の激動を前に何を語るのか。カナダの巨匠による名作の、35年越しの続篇。
全世界規模で発生した新型炭疽菌の感染災禍。各国機関による調査 の結果、発生源はISSの日本ユニットであることが判明。世界中 から日本がバッシングされる中で、複数名の自衛隊員が脱柵する事 件がーー。未曾有のスケールで描かれるミリタリ・ミステリ巨篇!
巨大ロボット「メカ」が闊歩する日本統治下のアメリカ。メカパイロット守川は正体不明の暗殺者ブラディマリーを追うが……星雲賞を連続受賞した改変歴史三部作、完結! 文庫版と同時発売。SFシリーズ版にはカラー口絵4頁&短篇ほか特別コンテンツを追加!
ドイツの富豪の跡継ぎが惨殺された。捜査にあたるのは過去の事件で心身に傷を負い、復帰したばかりのニエマンス警部。彼は新たな相棒とともにドイツに飛び、真相を追うが……。『クリムゾン・リバー』のニエマンス警部再登場! フランスの鬼才によるミステリ
1990年、トルコ。イスタンブルの路地裏にあるごみ箱の中で、娼婦が息絶えようとしていた。死後も続く10分38秒間の意識の中で、彼女は、5人の友人とひとりの最愛の人と過ごした日々を思い出す。居場所のない街の片隅でみつけた、汚れなき瞬間を映し出した物語
ホリーは、いたって普通の女の子。サイキックな能力を持つことを除けばーー。舞台は、15歳の家出少女だった1984年のイングランドからイラク、アメリカ、ディストピアと化した2043年のアイルランドまで。ホリーの人生を中心に展開される6つの物語からなる大作
地球の衛星軌道上に浮かぶ巨大博物館苑ー“アフロディーテ”。そこには、全世界のありとあらゆる美術品、動植物が収められている。音楽・舞台・文芸担当の“ミューズ”、絵画、工芸担当の“アテナ”、そして、動・植物担当の“デメテル”-女神の名を冠した各専門部署では、データベース・コンピュータに頭脳を直接接続させた学芸員たちが、収蔵品の分析鑑定・分類保存をとおして、“美”の追究に勤しんでいた。そんな博物館惑星に赴任したばかりの新人自警団員・兵藤健は、同じく新人で、総合管轄部署“アポロン”配属の尚美・シャハムらとともに、創立50周年記念フェスティバルの夜、国際的な贋作組織の摘発に臨むがーあのダニエル・キイスが推薦した名作『永遠の森 博物館惑星』、その19年ぶりの続篇『不見の月 博物館惑星2』に続く、シリーズ第3作。
二人以上殺した者は"天使"によって即座に地獄に堕とされるようになった世界。細々と探偵業を営む青岸焦は「天国が存在するか知りたくないか」と大富豪・常木王凱に誘われ、常世島を訪れる。そこで彼を待っていたのは、起きるはずのない連続殺人事件だった。
死すべき罪人の名をネットで募り、予告殺人を繰り返す劇場型シリアルキラー〈エウメニデス〉。挑戦状を受け取った刑事・羅飛は事件を食い止めようと奔走するが……果たして命を懸けたゲームの行方は? 本国でシリーズ累計120万部突破の華文ミステリ最高峰
アメリカを代表する巨大IT企業クラウド。クラウドで職を求める人は絶えず、従業員はみなそこに居住している。経営者は誰もが働きたくなる会社だと豪語するが、果たして本当なのか? 決死の覚悟で女性スパイがクラウドに潜入する。(本書はフィクションです)
英国秘密情報部(MI6)の現役部員ナットは、中年をすぎて引退が囁かれはじめ、ロシア関連のお荷物部署に左遷される。だが、そこで待ち受けていたのは面目躍如たる大きな案件だった。進退をかけた勝負を挑むナットの情を絡めとるような思いがけない罠とは?