出版社 : 早川書房
『侍女の物語』から十数年。ギレアデの体制には綻びが見えはじめていた。政治を操る立場にまでのぼり詰めたリディア小母、司令官の家で育ったアグネス、カナダの娘デイジーの3人は、国の激動を前に何を語るのか。カナダの巨匠による名作の、35年越しの続篇。
全世界規模で発生した新型炭疽菌の感染災禍。各国機関による調査 の結果、発生源はISSの日本ユニットであることが判明。世界中 から日本がバッシングされる中で、複数名の自衛隊員が脱柵する事 件がーー。未曾有のスケールで描かれるミリタリ・ミステリ巨篇!
巨大ロボット「メカ」が闊歩する日本統治下のアメリカ。メカパイロット守川は正体不明の暗殺者ブラディマリーを追うが……星雲賞を連続受賞した改変歴史三部作、完結! 文庫版と同時発売。SFシリーズ版にはカラー口絵4頁&短篇ほか特別コンテンツを追加!
ドイツの富豪の跡継ぎが惨殺された。捜査にあたるのは過去の事件で心身に傷を負い、復帰したばかりのニエマンス警部。彼は新たな相棒とともにドイツに飛び、真相を追うが……。『クリムゾン・リバー』のニエマンス警部再登場! フランスの鬼才によるミステリ
1990年、トルコ。イスタンブルの路地裏にあるごみ箱の中で、娼婦が息絶えようとしていた。死後も続く10分38秒間の意識の中で、彼女は、5人の友人とひとりの最愛の人と過ごした日々を思い出す。居場所のない街の片隅でみつけた、汚れなき瞬間を映し出した物語
ホリーは、いたって普通の女の子。サイキックな能力を持つことを除けばーー。舞台は、15歳の家出少女だった1984年のイングランドからイラク、アメリカ、ディストピアと化した2043年のアイルランドまで。ホリーの人生を中心に展開される6つの物語からなる大作
地球の衛星軌道上に浮かぶ巨大博物館苑ー“アフロディーテ”。そこには、全世界のありとあらゆる美術品、動植物が収められている。音楽・舞台・文芸担当の“ミューズ”、絵画、工芸担当の“アテナ”、そして、動・植物担当の“デメテル”-女神の名を冠した各専門部署では、データベース・コンピュータに頭脳を直接接続させた学芸員たちが、収蔵品の分析鑑定・分類保存をとおして、“美”の追究に勤しんでいた。そんな博物館惑星に赴任したばかりの新人自警団員・兵藤健は、同じく新人で、総合管轄部署“アポロン”配属の尚美・シャハムらとともに、創立50周年記念フェスティバルの夜、国際的な贋作組織の摘発に臨むがーあのダニエル・キイスが推薦した名作『永遠の森 博物館惑星』、その19年ぶりの続篇『不見の月 博物館惑星2』に続く、シリーズ第3作。
二人以上殺した者は"天使"によって即座に地獄に堕とされるようになった世界。細々と探偵業を営む青岸焦は「天国が存在するか知りたくないか」と大富豪・常木王凱に誘われ、常世島を訪れる。そこで彼を待っていたのは、起きるはずのない連続殺人事件だった。
死すべき罪人の名をネットで募り、予告殺人を繰り返す劇場型シリアルキラー〈エウメニデス〉。挑戦状を受け取った刑事・羅飛は事件を食い止めようと奔走するが……果たして命を懸けたゲームの行方は? 本国でシリーズ累計120万部突破の華文ミステリ最高峰
アメリカを代表する巨大IT企業クラウド。クラウドで職を求める人は絶えず、従業員はみなそこに居住している。経営者は誰もが働きたくなる会社だと豪語するが、果たして本当なのか? 決死の覚悟で女性スパイがクラウドに潜入する。(本書はフィクションです)
英国秘密情報部(MI6)の現役部員ナットは、中年をすぎて引退が囁かれはじめ、ロシア関連のお荷物部署に左遷される。だが、そこで待ち受けていたのは面目躍如たる大きな案件だった。進退をかけた勝負を挑むナットの情を絡めとるような思いがけない罠とは?
商家の跡取り伊勢次は、二十歳を超えても怖がりなのにー祖父の左五平が幽霊として甦った!孫の怖がる顔が可愛いようで、まいど趣向をこらして怖がらせる。ある日、町の幽霊騒動を知った左五平が、伊勢次に正体を調べるよう言いつけ…貧乏御家人の七男・文七郎が剣で成敗したい幽霊とはー祖父・十右衛門だ!が、文七郎は十右衛門に稽古もどきで打ちのめされる。町の幽霊騒動を聞きつけた十右衛門も、孫に正体を調べるよう仕向け…死んでいるのに元気すぎ、おじいちゃん幽霊が孫を困らせる、江戸の楽しい怪異譚。
両親の死を契機に、父親の謎めいた過去を調べ始めたメアリ・ジキル嬢。父の旧友ハイド氏とは何者なのか? ホームズとワトソンの助けを借りて調査するうち、彼女は科学者が狂気の研究の末に生み出した娘たちと出会い!? 19世紀ロンドンで展開するSFミステリ
キプロスの浜辺に難民とおぼしき老女の遺体が打ち上げられた。偶然その写真を見たアサドは慟哭する。失った家族とのつながりを持つ人物だったからだ。彼の壮絶な過去を知った特捜部Qは、アサドの宿敵を捕らえ、また恐るべきテロ計画を阻止するために動き出す
デビュー以来発表した『皆勤の徒』『宿借りの星』の2冊でともに日本SF大賞を受賞した圧倒的才能による作品集。ある異常な刑罰にかけられた男を描く「環刑錮」、人類の異星探査を惑星生物側の視点で綴る「ブロッコリー神殿」ほか、書き下ろしを含む全8篇。
現代。ソレーヌは、困窮した女性が避難できる施設のボランティア。百年前。ブランシュは、その施設創設のため奔走する。背景の異なる人との連帯に苦労しつつ、手をとりあうソレーヌ。理解と資金を得ていくブランシュ。だが、2人の前に最後の壁が立ちはだかる
1937年の大みそか、マンハッタン。タイピストのケイトとルームメイトのイヴは、バーで居合わせた若き銀行家ティンカーと友達になる。この出会いをきっかけに、3人の人生は大きく動き出す──戦間期のニューヨークのきらめきの中で過ごした3人の、1年間の物語
葉文潔をリーダーに戴いた地球三体協会の瓦解により、地球は三体文明により侵略の危機的状況にあることが判明した。人類は、人類文明最後の希望となる「面壁者」を立てて立ち向かうことを決断するーー! 13万部を突破した『三体』待望の第二部、ついに刊行!