出版社 : 講談社
美しすぎて死神に狙われた室田春代の運命は 美貌の元高校教師・室田春代のまわりには、常に死者の影がつきまとう。継父は教え子に生命維持装置を外されて亡くなったし、教え子は教室から身を投げて自殺。夫は部下に射殺され、その部下も自殺してしまった。春代がすべてを操る犯人!?だが春代は「私は死神に狙われてるの」と国友刑事に異常接近中。
20年前に北九州から上京した時に着ていた旧陸軍の外套の行方を求めて、昔の下宿先を訪ねる1日の間に、主人公の心中には、生まれ育った朝鮮北部で迎えた敗戦、九州の親の郷里への帰還、学生時代の下宿生活などが、脱線をくり返しながら次々に展開する。 他者との関係の中に自己存在の根拠を見出そうとする思考の運動を、独特の饒舌体で綴った傑作長篇。
御殿場での放火殺人。女声の密告電話で、犯人と名指しされた女には完璧なアリバイがあった。犯行時刻、寝台特急「さくら」に乗車していたのだ。殺された孤独な男をめぐる二人の女の思惑と殺意。そして、仙台での隠された事件が謎を深める。ご存じ浦上伸介の、緻密な調査と名推理が辿り着いた、迷宮の出口とは。
昭和二十八年春。小説家、関口巽の許に奇怪な取材依頼が齎された。伊豆山中の集落が住人ごとに忽然と消え失せたのだからという。調査に赴いた関口に郷土史家を名乗る和装の男が嘯く。-「世の中には不思議でないものなどないのです」。男が現出させたこの世ならざる怪異。関口は異空間へと誘われるのか?六つの妖怪の物語で、「宴」の「支度」は整い、その結末は「始末」にて明らかとなる。
仕事中でも、つい居眠りをしてしまう奇病をもつ藤木紋蔵は、鬢に白いものが混ざり始めた中年の同心。十五の歳に、南町奉行所に見習い採用されておよそ三十年が経つ。奇病のため外に出すと世間に恥をさらす、というので内勤の例繰方に配属された。俸禄は三十三俵二人扶持。家族は妻の里に紋太郎、紋次郎、稲、麦、妙の二男三女。生活は大変で、表通りに面した地面を人に貸し、さらに夫婦揃って内職に精をだしている。紋太郎を婿養子にやり、稲を嫁に出したので、家族は五人になった。紋蔵はこの奇病ゆえに、人生の真実が見え、「窓際族」ながら様々な事件に関わり、解決していく。
離婚成立直前に失が失踪した!新しい恋人との結婚を夢見る妃美子は離婚届にサインさせるために夫捜しをはじめ、彼があるパチンコ店に頻繁に出入りしているとの情報を得る。さらに足取りを追ううち、パチンコ業界と警察との癒着、裏ロムによる不正、強盗事件など、裏の世界をかいま見、夫がパチンコ業界で悪事をはたらいているのではないかと疑念を抱くだ…。風変わりなパチンコ常連客たちの協力を得て、必死の捜索がはじまった。
ヴァンパイア事件に揺れる東京に現れた、もうひとりの殺人狂。謎のバンド「ゾディアック」のライブに潜入を試みる滝沢稔…。そして、伊集院大介が最も恐れる竜崎晶の潜在能力とは?人々の不安と期待のなか、晶の初舞台は、ついにその幕を開ける-。
女性記者レベッカが射殺された。彼女の「婚約者」と「恋人」は容疑者を突き止めるが、その人物は元FBI捜査官だった。狂信的な秘密組織を率い、「自由の砦」に住む男のもとに潜り込んで復讐の機会を狙う「恋人」は、仇の娘を愛し始めるー夢のように美しい大地を舞台に、追憶と哀愁が全篇に漂う傑作サスペンス。
血塗られた時計塔の惨劇は序章にすぎなかった。飛翔する死体、消失する山荘、謎めく血文字、殺し合う死者たちなど、素人探偵・森江春策に突きつけられた奇妙奇天烈な七つの謎。起こった時代も場所もバラバラの不可能犯罪を解き明かすうち、世界は一変する!?驚愕と衝撃の芦辺ワールドに奇想のタネは尽きまじ。
世紀末の怪事件「東京ヴァンパイア」解決へ、ついに伊集院大介が動き出した!殺された中年男性が持っていた謎のCD、渋谷のカラオケボックスで秘かに売買される奇怪な「ゾディアックカード」…。聞き込みを続ける大介に、さらに不吉な知らせが。