出版社 : 講談社
全く違ったタイプの四人の女性が同じマンションに引っ越していっしょに暮らし始めた。いつも既婚男性との恋に生きる真琴。一人の男を思い続ける麻子。夫と別れてキャリアの道を歩む江美。離婚歴のある、五歳の男の子の父親にプロポーズされた史子。波乱に満ちた四人の女性の共同生活がたどる愛の行方は…?
淳子は離婚後、ギャラリーでイキイキと働き、新しい生活をつかんだ。彼女は、その才能を認めたカメラマン・伸樹と恋に落ちるが、その妻・純子との間にも、不思議な友情が芽生えて…。出会いと別れを一巡し、愛を見つめ直し始めたハーフムーンたちの新しいライフスタイルを描く、個を越えた新恋愛小説。
元内閣総理大臣、霧島幸四郎が校長として赴任した小学校で生徒が次々、背後から突き落とされる事件が発生した。再び慣れない探偵業に乗り出した霧島の前に、今度は連続殺人が。政治力と洞察力は高いが、一般常識には弱い元総理探偵の鮮やかな推理。事件は二転、三転し、最後に現れる驚愕の真犯人とは。
“ウルフ・パック”それは自衛隊を“日本軍”とするため、クーデターを計画する地下組織の名称である。その全貌を掴もうとする記者達は、一人の記憶を失くした男を見つけだした。彼は、かつて“ナイトダンサー”と呼ばれた工作員だった。対馬近海の新油田を巡り、日中の武力緊張が高まる中、革命は進行する。
巨額の遺産を相続した若い独身女性の家に侵入してみると、なぜかどの部屋のなかも鏡だらけ。意外な結末が待ち受ける「ステップファザー・ステップ」など、すばらしい着想と軽妙なユーモアに彩られた傑作7編。
怪談咄を手に入れるためには、人間の奥深さや恐さを知らねばならない。怪談咄の祖・林屋正蔵のそんな気持ちが、“東海道中膝栗毛”の作者・十返舎一九への好奇心をより強いものにさせていった。一九には、想像もできない奥行きと恐さがある、その正体を暴く必要がある…。林屋正蔵の執念を描く時代小説傑作。
青年二宮金次郎と“百姓論語”を闘わせ鰹節騒動では危うく情事の罠に。とかく学問より俗事に心奪われる伊能隊、再三の“測量中止”の危機を脱し、有望な孤児や人気女形をお伴に江戸へ。忠敬が“人生二山”を生きた江戸後期の、新しい文化の旗手を多士済々に登場させ、人間忠敬とその時代を縦横に描く大作、完結。
グアムのアンダーソン米空軍基地から核ミサイルを装備した爆撃機が飛び立った。極右組織の指令を受けてモスクワ攻撃に向うロックウェルB-1D戦略ステルス機である。米ソ全軍はこれを撃墜できるか?核戦争の危機をはらむ、米ソ首脳たちの焦燥と苦難の一日を描く迫力にみちた戦略テクノ・サスペンス。
裁判における公正とはなにか。裁きの規準とはなにか。政治家をめぐる贈収賄事件、経済犯罪、悦楽的な殺人、外国人の不法滞在など、現代日本のゆがみを象徴する事件を、裁判官の側からリアルに描きながら、裁判の実態、裁判官の生活や心理に肉迫した連作集。犯罪者や法廷を描いて定評のある著者の秀作。
美人アナウンサー細川知子は不倫相手の杉正彦とデート中、杉の妻が何者かに殺される。あわてた二人は死体をひそかに琵琶湖畔に埋めるが、まもなく、「犯行を目撃した。500万用意せよ!」の脅迫状が…。甘い生活から一転、苛酷な運命に翻弄される知子。衝撃のドンデン返しを秘めた、魅惑的長編推理。
少年は大統領をめざした。男の世界の男の仕事ー政治に向かって第一歩を踏み出したとき、少年の心は希望に満ちていた。父の投獄、恋人の死。少年の行く手には幾多の謀略と挫折が待ちかまえていた。政治の世界は汚いが、だからこそ面白いー。少年は自分にそう言い聞かせて旅立った。目標は大統領の座だ。
70年近くも昔の奇妙な三つの死。昨年の冬、完璧に封印された館で発見された、不条理きわまる六つの死。…過去に9人もの命を奪った“呪われた館”を今また6人の男女が、警察も見放した謎を解明すべく訪れた。推理行の果てに浮かびあがる戦慄の犯人像、そして新たなる惨劇。恐怖と幻想の本格ミステリー。
20世紀末ーー凄まじい超能力を秘めた竜堂家の四兄弟に魔手が迫りつつあった。竜堂始(はじめ)、続(つづく)、終(おわる)、余(あまる)の四兄弟の力をわがものにして、全地球支配を企らむどす黒い巨悪の野望。しかし、竜堂兄弟に屈伏という言葉はない。巨悪の挑発は、最大の潜在能力を秘めた末弟・余を覚醒させた。待望のシリーズ第1弾!
日本全図を作るため1801年4月第2次測量隊は伊豆へ。円周率に憑かれた若者を加え、せこいお上の予算に自腹を切る冒険が始まる。阿波の藍栽培の騒動に首を突込み、十辺舎一九の片棒担いで“飯盛歌舞伎”を作り、はては俳諧師殺しの詮索に夜も日もない。忠敬の一歩は、ああ道草喰いの旅とはなった。
泥に塗れても政商になる。若き野心家・高川吾一の“黒い野望”が弾けたとき、何が起こったか。政治を壟断し、巨利を窺う東大卒エリート。彼の仕掛ける〈悪の網〉に、誰がからめとられたか。永田町を震わせる日が近づく。ありとあらゆる手段を弄し、政商に成りあがろうとする男と仲間たちを描く悪漢小説。
黄金の勃起仏と一枚の地図ー。アフリカ奥地の一大黄金郷に通じる二つの“鍵”。しかし、黄金仏を持ち帰った探険隊のメンバーは、アフリカの呪術師の怪異な術で次々と消されてしまう。事件に巻きこまれた地虫平八郎は、必殺の拳法で呪術師に立ち向かう。地虫は渋谷区最強から史上最強への道を歩み始める。