出版社 : 講談社
三姉妹で、のんびり温泉へ…行けるはずないよね。出発直前、長女綾子が強盗に連れ去られちゃうし、父親に置き去りにされた女の子を保護してやれば、よりによってその強盗の娘だし…。次女夕里子と三女珠美は、犯人の逃げた温泉町へ大追跡。しかし、そこには喉を切り裂かれる恐怖の連続殺人が待ちうけていた。
父が不審な交通事故死をとげ、大学生の“僕”はそのときから「僕を知る」旅に出た。父の遺した一行だけの遺書「本当はお前も連れていきたかった」は何を意味するのか?推理作家でもある伯父の不可解な行動。“僕”の中に流れる殺人鬼の血。密室殺人事件ののち、驚愕の真相が。書下ろし新本格推理・三部作完結。
美しい海の町天草・牛深で特産の海産物加工品を本物の味に創り上げようとがんばる若き夫亡人千帆子。夫の面影に守られ、頑固な父親と名人肌の海女や慕って集まる若者たちに支えられて、ようやく彼女の努力が実を結ぼうとしたとき、純情な青年が現れて愛を告白する。自然と恋愛を大らかに描いた力作長編。
世界制覇を目論む幻の闇の世界政府を追って、鬼道タケルは南米から米西海岸へと赴いた。ウエスト・コーストの青空の下には謀略の闇が広がっていた。亡命KGBエージェント、その命を狙うソ連の超能力暗殺者、PSIを兵器とする戦士僧軍団。タケルとその美貌の恋人で優秀な記者のジルは死闘に突入した。
一時間五千円で、恋をお分けします。といううたい文句の喫茶店は、あやしげな風俗産業である。そこで出会う女性たちとの奇妙な交流、そして垣間みえる彼女らの素顔と仮面の距離。漂流する現代の若者とその危うげな人間関係を、繊細な感性でとらえて描き出す青春文学八編。
野心家のコンピュータ・エンジニア桂木勲を襲う銀行オンライン妨害の罠。背後に潜む謎を追ううちに、過去のえん罪が暴かれ、情報管理を狙う国家の巨大な陰謀に突き当たる。現代の錯綜したシステム社会のなかで、ビジネスマンが新しい愛と生きがいのある仕事に目覚めていく。感動的な社会派ミステリー。
自衛隊が極秘に開発していた特殊ヘリコプターが、試験飛行中に奪取された。唯一残ったヘリのパイロットは、辛くも逃れて帰還する。だがその直後から謎の諸機関から生命を狙われる。彼が生命を賭けて守った娘・美里にも魔手がのびる。決死の覚悟で富士の樹海へ潜った彼女の前に、恐るべき力の謎の男が。
幼女の自分を日本に置いたまま、国際結婚で渡米し、謎の死を遂げた母。その死の周辺を知りたくて潤子はアメリカ東海岸の港町を歩く。そして彼女にとって義弟にあたるアメリカ人青年が、母の故郷出雲に来ているとわかる…。日米ふたりの男との間で愛に揺れる三十代女性の姿を精緻に描き上げた長編。
青函連絡船の上りに犯人が乗り、同時刻に被害者は下りに乗って津軽海峡上をすれちがった。真相に迫った男たちが次々に殺され、事件は連続殺人に。おなじみ文芸編集者・笹谷美緒と恋人の数学者・黒江壮の名コンビが不可能犯罪の解明に乗り出す。壮が示した犯行の全容から全く意外な真犯人が浮かんだ。
家族を捨てた父の勝利をひっそりと祈る少年。偉大なる兄への畏敬の念を抱いて、最後のパットに賭ける異父弟。老ゴルファーの心に生き続ける初恋。ゴルフのさまざまなドラマの中に人間の真実の姿を描く。
ホールを埋めた満員の聴衆の前から、オーケストラのメンバー全員が消えた。黒い舞台衣裳に身をつつんだ特異な姿の彼らだ、人目につかないわけがない。なのに目撃者は皆無。やがて楽団事務局に巨大なコントラバスケースが届いた。中には礼儀ただしく正装したヴィオラ奏者の死体。感動のデビュー作『神宿る手』につづく音楽ミステリー第2弾。
最愛の夫、ジョフレが故国フランスへ旅立ったあと、アンジェリクの許に恐ろしい知らせがきた。あの魔女アンブロワッサンが生きていた。ケベックに姿を現した魔女は、アンジェリクの幼い娘オノリーヌの命を狙っているらしい…。そしてアンジェリクには、荒野で思いがけない敵の大襲撃が待ちうけていた。
「生きすぎた」-短かい言葉を残して老画家が自殺した。そのときから「謎」が奔りはじめ、「真実」が情念の深い淵に沈みはじめる。数億の価値を持つ遺作の修復を受けおった女が見る地獄の構図。代作者の存在、愛する人の死の真相、女へ託された驚愕のメッセージ。そしてラストに待ちうける衝撃。女流新人問題作。
平成3年3月、多摩地区壊滅!ほんの一握りの「カビ」がコンピュータを“脳死”させた。人々はパニックに陥り、スーパーや銀行を略奪・破壊する。「カビ」は都心を狙いはじめ、内閣は崩壊寸前。ただ一人、危機に立ちむかうのは女性官房長官。類いまれな臨場感で読むものを圧倒する痛快エンターテイメント。