出版社 : 講談社
☆2023年本屋大賞受賞作 シリーズ最新作☆ 第20回本屋大賞受賞作『汝、星のごとく』続編 花火のように煌めいて、 届かぬ星を見上げて、 海のように見守って、 いつでもそこには愛があった。 ああ、そうか。 わたしたちは幸せだった のかもしれないね。 『汝、星のごとく』で語りきれなかった愛の物語 「春に翔ぶ」--瀬戸内の島で出会った櫂と暁海。二人を支える教師・北原が秘めた過去。彼が病院で話しかけられた教え子の菜々が抱えていた問題とは? 「星を編む」--才能という名の星を輝かせるために、魂を燃やす編集者たちの物語。漫画原作者・作家となった櫂を担当した編集者二人が繋いだもの。 「波を渡る」--花火のように煌めく時間を経て、愛の果てにも暁海の人生は続いていく。『汝、星のごとく』の先に描かれる、繋がる未来と新たな愛の形。
アイルノーツ侯爵家の落ちこぼれー。才色兼備の姉アリスと異なり、平凡な才能しか持たなかったノアはそう呼ばれていた。だが彼女には、“精霊術”の適性という特別な能力があり、それゆえに孤立していても何とかたくましく生きていた。そんなノアはある日、父からの命で、姉アリスと共に、エスターク公爵家が主催するパーティーに参加する事となる。自分は姉の引き立て役として同行させられるのだと理解しながらも、断れるはずもなく、渋々ノアは会場へ。出来る限り目立たないように過ごそうとするノアであったが、パーティーの最中に、彼女の特別な能力が、エスターク公爵家公子、ヴァン・エスタークに露見してしまう。そして、それをきっかけに、二人の関係は深まっていき…!?-これは、姉の引き立て役でしかなかった落ちこぼれのノアが、公爵閣下の婚約者に指名され、時に溺愛をされつつ幸せになる物語。
第三王子・ソル・トロワ・クラヴェルと婚約し、ナーバナ王国の聖女として認知されたセレナ・オルレアン。しかし、どこまでも優しいソルの中にはセレナが「俺様ソル」と呼ぶ、傲岸不遜なもう一人のソルがいた。二人のソルに見守られ(?)ながら、聖女として成長していくセレナだがソルの将来のため、俺様ソルは消えてしまうことに寂しい気持ちを持っていた。一方、王位継承権をかけたレースにも動きがありー!ナーバナ王国の未来を担う、聖女と王子の物語、大団円の第2巻!
リリカは五歳で両親を亡くし、近所に住むかつて王宮で王妃の専属侍女をしていたヘレンという老婆に引き取られた。以来、一人で生きていけるようにと使用人としての仕事を教わり、十七歳になったある日、リリカはルクレール公爵ウィルジアの屋敷に住み込みで働くことになる。変人と名高いウィルジアの屋敷は荒れ放題だが、嬉々として使用人としての仕事に励むリリカ。すると、リリカが万能すぎるという噂が屋敷を飛び出し王妃にまで届き始めて…?なんでもこなせる万能メイドのリリカと隠れイケメン公爵ウィルジアの楽しい日々が今始まる!
婚約者だったアトラス王子に婚約破棄を突きつけられた公爵令嬢テイレシア。その理由は、隣国の王女と結婚する方が国ーベネディクト王国の国益になるから、というもの。完璧に整えられた状況からは逃れられず、「婚約破棄を受け入れる」と伝えたその直後「はい!!ハイ、はい!!!じゃあ、オレ、平民ですけど新しい婚約者に立候補します!!」という声が。突然の求婚に驚く周囲だが、テイレシアも戸惑っていた。求婚者ーヴィクターの美貌と、そして…「あ、あの…どちらさま、ですか?」見知らぬ人からの求婚にあわてるテイレシアはー!?婚約破棄&求婚から始まるラブストーリー、開幕!
「もうお前には期待しないことにした」いくら努力しても魔術が一切使えず落ちこぼれの烙印を押された魔術一家エスランド家の長男ノーマン。家で、そして魔術学校でも蔑まれついには追放されたノーマンだが、封じられた悪魔の書物“アルス・ゲーティア”と出会う。ノーマンは知る。自分が悪魔に好かれる特異な人間だということを。そして決意する、悪魔を使役して自らの価値を示すことを。悪魔を従え、ノーマンの反逆が始まるー!!
「しゅっ」「ぱーつ!」5歳の息子コースケと僕たち夫婦は、今日も小さな冒険の旅に出る。Rグランハイツー郊外にある巨大なマンション群。ずらりと並んだドアを一つ選んであけるとそこには、「どこにでもある日常」の、「かけがえのない今日」が詰まっていた。楽しいことばかりじゃない。けれどいつか、泣きたくなるほど大切だったことに気づく「今日」がここにある。
ある事件をきっかけに報道局からイベント事業部に異動することになったテレビ局員・守谷京斗は、異動先で出会った吾妻李久美から、祖母の遺品である不思議な絵を使って「たった一枚の展覧会」を企画したいと相談を受ける。しかし、絵の裏には「ISAMU INOMATA」と署名があるだけで画家の素性は一切わからない。二人が謎の画家の正体を探り始めると、秋田のある一族が、暗い水の中に沈めた業に繋がっていたー。
ルミニエル座の俳優アーロウには双子の兄がいた。天才として名高い兄・リーアンに、特権階級の演出家から戯曲執筆依頼が届く。選んだ題材は、隠されたレーエンデの英雄。彼の真実を知るため、二人は旅に出る。果てまで延びる鉄道、焼きはらわれた森林、差別に慣れた人々。母に捨てられた双子が愛を見つけるとき、世界は動く。
真っ白い雪の上、胸にナイフを刺され、血を流して横たわる美女。被害者どうしに接点はなく、時期も場所も異なるが、現場の状況には類似性がある一連の殺人事件。最初の被害者の夫が撮った映画には、事件を彷彿とさせるシーンがあった。女性二人の探偵事務所に持ち込まれた浮気調査は、映画監督で舞台演出家、作家でもある彼の二人めの妻に関わるものだった。浮気の証拠を掴むための張り込み中、都内では珍しく積もるほどの雪が降り始めた。
コロナで派遣切りに遭った「私」は食い繋ぐためにイタリアンレストラン「フェスティヴィタ」に辿り着く。ベテランのマナルイコンビ、超コミュニカティブでパーリーピーポーのヤクモ、大概の欠点ならチャラになるくらいかわいいメイちゃん、カレーとDJに目覚めたフランス人のブリュノ、ちょっとうさんくさい岡本くん…バイト仲間との愉快で切実な日々を描いた作品集。
あらゆるところに、ただ列が溢れているだけだ。何かの競争や比較から離れれば、今度はゆとりや心の平安の、競争や比較が始まることになる。私達はそうやって、互いを常に苦しめ続ける。「君だって、列に並びたいから、並んでたんだろ?」ある動物の研究者である「私」は、いつのまにか「列」に並んでいたー。先が見えず、最後尾も見えない。だれもが互いを疑い、時に軽蔑し、羨んでいる。この現実に生きる私達に、救いは訪れるのだろうか。
とある事情で高校を中退してしまった佐倉真琴。彼が実家を飛び出したその二日後に、世界は変わったー世界中に突如、“ダンジョン”が出現したのだ!強さを表す“レベル”が人間の価値を表す指標と化した新たな世界では、ダンジョン内で手に入れるアイテムが貴重なものとして認識されダンジョンの探索者が何より優遇される時代がやって来た。そんな中で真琴は、プレイヤーとして急速に頭角を現していった。なぜなら、真琴は二つの超絶スキルー“レベルフリー”と“経験値1000倍”を所持していたのだから。人類最速とも言える速さで、無限にレベルアップしていく真琴はダンジョンでの出会い、熱き友情、避けられぬ戦いを経て、その存在を無限に大きくしていく!最強にして最速で魅せる新たなる青春ダンジョン冒険譚ここに開幕!!
いくつもの命が散る戦場。フィーネは軍医として、その過酷な環境下で働いていた。そんなある日、公爵騎士のレオンが戦場で負傷し、運び込まれる。それに対応したのは、教会から派遣された聖女コリンナ。彼女はフィーネの実の妹であり、家族からの寵愛も受けていた。しかしコリンナは、レオンの惨状に悲鳴を上げて逃げ出してしまう。そこで代わりに対応したフィーネは、顔色一つ変えずにレオンを見事に治癒した。数日後、フィーネはレオンから結婚を申し込まれる。レオンの目的はあくまで彼女の治癒の能力であり、そこに愛はないーそう思い込むフィーネ。だが、実はレオンは彼女のことを溺愛していた。「君に助けられて、俺が目を開けた時ー君の姿はまさしく聖女のようだった」やがて、フィーネの規格外の治癒魔法が、世に知れ渡っていくことになり…!?
ユレンは、15歳の儀式で“錬金術師”という外れジョブを手に入れてしまう。非戦闘職で、役に立たないジョブである“錬金術師”。しかしユレンは知っていた。この世界は、自分が“縛りプレイ”をするほどにやりこんだゲームの世界で、その縛りプレイーある意味チートプレイでもあるーをするためには、“錬金術師”というジョブは最適であることをー!小説家になろう発人気ファンタジーが刊行!
孤児であるメアリーは、他人の髪色をコピーできる特殊能力ー“ギフト”を授かったことをきっかけに、王女レオノーラの影武者となっていた。レオノーラよりほぼ全ての公務を丸投げされる日々。そんなある日、メアリーは王女の振りをして彼女の婚約者候補に会ってくるよう命じられる。婚約者候補である辺境伯の嫡男・アルベルトと“レオノーラとして”交流を重ね、二人は徐々に惹かれ合っていく。しかしメアリーは自分の正体を明かすことができぬまま、レオノーラに嵌められアルベルトに二度と会えないようにされてしまい…!?使い捨てられた影武者の少女が自分の幸せを掴むまでの異世界ラブストーリー、ここに開幕ー!
生まれつき白い髪を持つ少年・マルクは、村で迫害され、百年に一度の“盟約の日”に、異界に棲まう邪神にその身を捧げることを宿命づけられていたー。盟約の日を迎えたマルクは、邪神・ネロディアスと出会う。恐ろしき異形の怪物を前に戦慄するマルクだがー。『来たか…人の子よ。百年前は盟約が破られた故、我は怒りに満ちておるぞ』「ひっ…!」『ささ、座るがよいニンゲンよ。二百年も間が開いてしまった故、すっかり退屈しておったぞ!何をして遊ぶ?』「あの、僕を食べるんじゃ…」『何それ、怖…』種族を超えた友情を描くファンタジーシリーズ開幕!
セイラス王国第三王子レオカディオの誕生祝賀会で、事件は起きた。コルテス子爵家の長女で、絶世の美女アマーリアとの婚約が発表されはずが、祝賀会の場で出会った賓客ー隣国の王子と運命の恋に落ちてしまったのだ。子爵家の次女である私、プリシラは考えた。その場を取り繕うには、方法は一つー。「こうなっては致し方ない。私の婚約者になってもらう」「やっぱり」「やっぱり、とはなんだ」『婚約者の妹』から『婚約者』へと立場が急変したプリシラだが、前途は多難でー!