出版社 : 集英社
兄孫策が死んだ。孫権にとって青天の霹靂ともいうべき痛恨事であった。しかし張昭、周瑜の諌言を得て、孫権は奮起する。呉の威光を磐石にすべく反逆者李術を攻めて勝利を収め、実力を天下に示した。そらに諸葛瑾、魯粛、陸遜などの俊才を得た孫権は仇敵・黄祖を討ち、江東、江南を平定する。一方、北を征した曹操は荊州へと兵を進めた。
巨人に、魚人に、“能力者”まで参戦、なんでもありの海賊船レース、その名もー“デッドエンド”。海賊処刑人シュライヤ、海賊“将軍”ガスパーデ、有象無象たちが企む陰謀と罠。レースの終点に待っているのは、莫大な賞金か死の破滅かー!ガスパーデの持つ“能力”に、ルフィは勝てるのか!?劇場用長編アニメをノベライズ。
中学生になり、囲碁部に入ったヒカルは、囲碁大会出場へ向けて、新メンバーを探し始める。しかし、ようやく見つけた三谷というその生徒は、大人相手の賭け碁で、巧みに不正をはたらいていた!一方、ヒカルに対局を断られたアキラは、自分も海王中囲碁部に入部。周囲の戸惑いやイジメにも屈せず、一心にヒカル(=佐為)との対局を待ち望んでいた。
黒猫の異名を持ち、闇の世界で抹殺者として恐れられているトレインー。しかし、今は相棒のスヴェンとともに悪人を捕獲する掃除人をしていた。そんなトレインの前に弟の仇とつけ狙う謎の人物、同盟を組もうという女盗賊、果ては「革命」のために同志にしようというかつての仲間まで現れ…。圧倒的な強さを誇る掃除屋が大活躍!!人気コミック初のノベライズ。
英雄となるべく運命を背負って生まれた孫堅。17歳の春の日、船旅に出て、海賊に襲われるが、賊20人をたった一人で退治する。豪胆ぶりはたちまち広がり、呉郡一円にその名をとどろかす。この武勇伝は、後の黄巾の乱、董卓の乱平定への序章だった。名著「三国志」を「呉」の視点から描く、著者会心の歴史ロマンが開幕する。
夢か現か?!最強と謳われた孫堅軍が瓦解してしまった。敗戦にうちのめされ、無念の思いで父の遺体を奉じた孫策だが、中国一の大河・長江を前に、その心は激しく燃えていた。隠忍の日々を経て、彼はついに長江西岸の平定に成功、さらに江東の魏の拠点を攻め落とす。魏の雄・曹操も、そうはさせじと孫策の前に立ちはだかる。風雲にわかに急を告げて…。
十二世紀末。鎌倉に追われる九郎坊と大和坊は、奥州の山中で妖麗な女が独居する藁屋に一夜の宿を請う。黒蜜と名乗る女は奥の間を覗かぬことを条件に逗留を許す。十九世紀、奥州山中の荒屋に宿を請うた男は、生首となって生きる九郎坊を奥の間に見る。さらに時代は流れ…九郎坊は高層ビルから廃墟と化した都市を見下ろしていた。永遠の命を生きる異形の者の、時空を超えて展開する愛憎と闘い。
黒い水中眼鏡をかけた女が、精神科医の前にあらわれた。ある朝、突然目が開かなくなってしまったという。自宅で発生した火事によって夫を失ったことが原因かと思われたがー。治療が進むにつれ、驚愕の真実が浮かび上がっていく表題作ほか、難病の妻の介護人として雇われた女性が、歪んだ夫婦関係に巻き込まれていく「ペンテジレアの叫び」など。サイコサスペンスの傑作全三篇を収録。
ふいに現れたその老人、国吉彬圀は郷土史家と名乗った。小さなPR会社を経営する俵谷慎介。彼の先祖の廻船問屋が江戸時代に北日本のどこかに隠したという財宝を探しているというのだ。財宝の総額は小判と砂金で百億円!さらに接近してきた国吉の姪の美貌。次第に俵谷も底の見えないゲームの中に巻きこまれて行く。冴える志水節、入魂のハードボイルド。
時は明治期。戊辰戦争の余燼も冷めやらぬ会津の地から、ひとりの若者が上京してきた。五尺に満たない小兵ながら、その天賦の才を講道館創始者嘉納治五郎に見出された彼は、柔道の修業を始める。独自の技「山嵐」を編み出し、講道館四天王のひとりに数え上げられるほどになるが、かねてから夢を馳せていた大陸への渡航を決意する。『姿三四郎』のモデルとなった天才柔術家西郷四郎の壮烈なる半生。
一度口にすれば、誰もが虜になる魅惑の食材の秘密。某国の外務大臣を癒す、恐るべきストレス解消法。ブラックな笑いと前人未到の恐怖に彩られた異色短篇集を召しあがれ。 (解説・山田正紀)