出版社 : 集英社
メシアの謎を追い、ついにOWLのハンク・シュミットが、愛美の前に姿を現した。キメラの情報の代償にハンクからメシアの動きを聞こうとする海渡だったが、ハンクの口から語られたのは、驚くべき事実だった。一方、五百はミラの腕の調査を生物学者の春本に依頼し、キメラの秘密を探ろうとするが、ミラの腕を狙って、ハンクとヒッサーの激闘が始まった。地獄さながらの両者の対決の行方は…。また、声紋から一馬の正体を知ったらしいメシアの“神”が、ついに動き始めていた。
大砲をぶっ放したり放火をしたり、餓鬼の頃から波天荒。13歳のときすでに、いっぱしの繭買入業者となり、日露戦争を挾んで繭の思惑買いで大儲けをする。女遊びも半端じゃない。なんと妾を持ったのが21歳のとき。その後儲けた金で次々と事業を興し、34歳で史上最年少の代議士となった梅井草平の波瀾万丈の人生を描いた表題作ほか、事業欲性事欲ともに溢るる大胆不敵な“実録・男の人生”5編。
ケチで冷酷なスクルージ爺さん。クリスマスの前夜、友人だったマーレイの亡霊が現れ、不思議な旅へ出発。そこで見た自分の過去、現在、未来の姿…。(解説・中川 敏/鑑賞・木村治美)
さあ、絵にしてごらん。わたしの話したことを。そうすればちょっとした絵本になる。夜空の月が貧しい絵描きに語る楽しい話、悲しい話…。夢誘うメルヘン世界。(解説・山野辺五十鈴/鑑賞・池内 紀)
ダンスこと団子翔市が、ゴールド(金田)辰巳から見せられた1枚の古文書。それには、日本に密かに渡来したソロモンの黄金の隠し場所がしるされているという。古文書の謎を解くべく集まった、ダンス、ゴールド、雪女、そして御隠居。だが、ダンスたちの同級生、小松とインテリヤクザの遠藤が、別のルートから吉祥大社に秘められた浅草黄金伝説を追う。さらには秘密結社、神聖十字軍やらJCIAまで現れて、黄金争奪大乱戦が始まる。黄金は実在するのか?そして、最後に笑う者は…?
女王ヒミコの病はますます重く、それに乗じて、強国クナの攻撃も更に激しさを増していく。皆が結束すべきこの時、ノボルとマサルは、倭を統一し、その王になるという、イヨに代わる大きな野望を胸に、東国へ、ヒムカの国へと去っていった。ただ1人、イヨの愛を得たタケルだけが留まり、彼女と邪馬台を救うために苦しい戦いを続ける。病の床で、後継者イヨの“目覚め”を必死に願うヒミコ。イヨもまた、自分の身にさし迫っているらしい大きな変化を予感し、恐れおののくのだった…。
白い砂と蒼すぎる海の中で今、危機に瀕する珊瑚礁を憂える沖縄の女。嵐に荒れる夏の終りの北の海辺にふいに現われた酒場の女。南国のホテルで白い貝を手に踊る異国の女。そしてもう二度と見ることのできない青春の日の海でつむじ風のような恋をした少女…。潮の香りとともになつかしく浮かび上がる女たちの肖像。海と風と女の忘れ得ぬ物語。
警視庁捜査4課で暴力団相手に活躍する父と元フリーのリポーターで事件大好きの母を持つぼくの名前は青野純之介。まだ1歳の赤ん坊だが、ぼくのタフガイぶりはちょっとけた違い。暴力団の幹部も「いい根性している。ヤクザにすれば大物になる」と保証するし、ぼくを誘拐した犯人は、ぼくももてあまして逃げ出す始末。1歳のベイビイを主人公にした、奇想天外なユーモア・ミステリー連作。
『超魔』と『〓殺師』-両者は人知れぬ闇の中で、互いの生死を賭けて今も“戦い”を続けている。暁千剣波の家に超魔が現れた。暁の家には結界が張ってあるので、傀魔たちは中に飛び込もうとしても、火花とともに一瞬に塵と化してしまう。だが、傀魔たちは一向に怯む様子はない。そこへ一人の少女、沙輝が現れた。何者かは不明だが、超魔に敵対する者らしく、彼女は気光弾を放った。しかし、それは傀魔を吹き飛ばすと同時に結界をも破ってしまい、傀魔たちが中へ突入してきた…。
六本木のディスコで知り合ったおじいちゃん溝田清志は、典子と千尋の勤める白坂物産の筆頭株主、実業界の大物だった。その溝田氏が夫人ともどもふたりにある依頼をしてきた。『赤毛のアン』の舞台となったプリンス・エドワード島に行き、ある少女を捜してほしいというのだ。少女の名前はメグ・アルレー。アンのファンである夫婦が昨年島を訪れたとき、優しく世話をしてもらったという。消息の途絶えた娘を見つけようと島をめぐるふたりの前に「メグ・アルレー」は現れたのだがー。
ここは、ファルキオン大陸。はるか昔よりこの地では、魔皇デルゴーンとの戦いが繰り返されている。辺境の半島バグアーグで、しばらく鳴りを潜めていたデルゴーンだったが、今また、自ら産み育てた“混沌の獣たち”を使い、新たな攻撃を仕掛けてきた。そしてここに、シェナンド王国の青年コーヴェルが、特殊能力を持つ地下牢の重罪人たちと一団を組み、正規軍とは別に、バグアーグ目指し秘密裏に出発した。その前に次々と現れる魔皇軍の手強い怪物たち。果たして彼らの運命は…。
マリン・リゾート計画推進中に、作業にあたっていた潜水ティームが突然消息を絶った。「海の中で…戦車を見たんだ…」という言葉と1本のマイクロフィルムを残して。同じ頃、三浦半島とスウェーデンに漂着した謎のブイは、ソ連の新しい核攻撃システムであったー。国際的な危機を前に、KGB、CIA、そしてDIAをも巻き込んだ死闘が始まる。超迫力の近未来長編。
ソ連の新たなる核攻撃システムの全貌を収めたマイクロフィルムの行方をめぐって暗躍するKGB、CIA。謎のブイ、海底に残るキャタピラ跡、そして北米大陸沿岸に眠る沈没船に隠された物体“ポセイドン”の正体は?一方、「守るべきは…祖国」の思いを胸に、野望渦巻く巨大な謀略に立ち向かう名もなき男たち。第3次世界大戦勃発の危機が迫る。
ブナの原生林奥深く、物語の発生する気配がある。ひとつの謎の種子が虚構の大地に舞い降りる。近代小説のあらゆる夢をはらんだその種子は発芽し、やがて錯綜し繁茂する浪漫の森林となる。水底に沈む谷間の村。消えたコミューン。伝説のキリシタン集落。失踪した青春の恋人。茸毒の幻覚作用。予期せぬ殺人事件。謎を追う者は、物語の放つ霊気を膚に感じ、遠い音楽を耳に聴きながら、いつしか深い森に迷い込む。リアルな認識と知性の証である葦の森。遥かな憧憬の象徴である百合の森。その中心の場所、最も緑の闇の濃い処、夢の密かに生まれる場所に彼が到達するとき、永遠に女性的なるものが光のなかに姿を顕にし、すべての虚構の秘密が解き明かされるだろう。