出版社 : 集英社
聖中バスケ部のゴールデンコンビ、小さな拓実先輩とデカイ体の土橋クンは、全国大会をめざして猛練習中。純情ボーイの恋と青春物語。ノベル大賞受賞作家の文庫デビュー。
“夫殺し”の起訴事実を、すべて認めた被告弓丘奈緒子。執拗に無実を主張する原島保弁護士。犯行に使われたと思われる柳刃包丁を買ったのは奈緒子だ、と認める証人。殺された夫には愛人がいた。離婚話もあって…状況は被告不利に傾むいてゆく。だが、裁判の進行につれて明らかになる秘められた意外な真実とは。人間の心の気高さを謳いあげる感動の長編法廷ミステリー。第41回推理作家協会新人賞受賞作。
和服の似合う、旅館“花野屋”の若女将高城志帆《25歳》。名門日本自動車の名スタンド・オフ川越冬樹《29歳》。さまざまな障害のなか、ひたむきに生きる女とスポーツにすべてを燃焼させる男との織りなす愛の行方は?名古屋と伊豆奥湯河原を舞台に、流麗な筆致で描く書き下し感動ロマン長編。
剣道場を経営し、政治結社・土佐草志塾を開いていた鈍川竜平が、出征から高知市へ帰還したとき、家も妻も塾生も白館貴思雄に奪われていた。そして、長男の真逸郎は行方不明…。やがて、父と子は再会するが、竜平は失意のうちに白館の手下に殺される。真逸郎は父の無念を晴らすべく、白館に復讐を誓うが…。高らかに男のロマンを謳う書き下ろし意欲作。
西暦2050年。母なる星・太陽から人類への〈警告〉が下された。太陽が突然膨張を始め、その荒れ狂う熱と磁気と放射線の牙は、容赦なくわれわれが住む地球に襲いかかり大地を焦がす。地球蒸発の危機がきたのか。人類は最期のミッションを敢行しなければならない。病める太陽の患部に反物質爆弾を撃ち込むのだ。巨大爆弾を積んで宇宙船ヘリオスが太陽に向かう…。
祝・ひとり旅シリーズ20作目。いつにもまして大ハリキリでいい男さがしの旅に出ようとして星子のところへ、緊急事態発生のTEL。リツ子の話だと、宙太が結婚して、奥さんとふたり、自由が丘であまーい新婚生活を送っているらしい。あたしというものがありながら、あのペテン師めッー。さっそく、コトの真相をつかむべく、宙太の新婚家庭へ潜入した星子さんだったが…。ユーモア・ミステリー。
渋谷にある都立T高の遠足の日。足のマメをつぶしたノリミは、リョウに人のいない山中につれていかれ、いきなり抱きしめられた。もうだめかもしれない、と思った時ノリミを助けてくれたのは、ノリミの大好きな麦倉先生の友人と名のる男。翌日、藤堂というその男が行方不明になったというニュースが流れノリミはびっくり!崖下に転落して炎上した藤堂の車が発見されたというのだが…。ユーモア・ミステリー。
星が強く輝いた夜、空き地に捨てられていた野原。彼女が15歳の誕生日を迎えた夜、彼女にまつわる謎が夜空から明らかにされた。それまで何度も生死に関わるような危険な目に遭い、その都度、不思議な運明の力に助けられてきたが、それは彼女がこの世界を救うために地上に送られてきた天使だから。そのうえ、赤ちゃんの時から一緒にいる星一が彼女に対抗する力の持ち主だったとは…。
アルシノエ一派に女王の座を追われたクレオパトラは、再起をはかりシリアを目指していた。砂嵐が吹きあれ、猛烈な飢えや渇きがクレオパトラやシラスたちを襲う。一方カエサルとの戦いに負けたポンペイウスは、エジプト軍を頼ってアレキサンドリアに向かっていた。そのあとをカエサルの軍団が追う。エジプトを舞台に大きく歴史が動こうとしていた。そして神の子・アシラスの運命もー。
〈もっと自由に、思ったとおりに生きられたら…〉あたし(流花)のひそかな願い。ふたいとこの慎吾くんと仲がいいので、クラスメイトの野沢さんにいじめられるけど何も言いかえせない。大好きな天瀬先輩に声をかけられてもしどろもどろになってしまう。そんな時、あたしとそっくりな女の子と出会った。名前はリカ。あたしの分身だという。パニックのあたしを励ましてくれるリカ。
香奈は高校入学以来ずっと憧れていた彰一とコンサートに行き、帰りには家まで送ってもらう。ところが、家のそばの児童公園まで来ると、なんと、そこが果樹園に変わってる。中へ入ると、作業服姿の大勢の猫達が忙しそうに働いている。そこは『想い出の果樹園』、ふたりも『想い出の種』を蒔いた。どんな実がなるのだろう…。タイトル作品の他、いずれもファンタスティックな3編を収録。
オレ、りえちゃんのこと好きなんだよーそう告白してくれたのは同級生の松田くん。あたしは、目をそらし、うつむくしかない。だって、あたしには、大好きな彼がいるんだから。もうすぐいく修学旅行で会えることになってんだから。あたしたちのことは秘密だけど。なぜって、あたしの彼は、星崎直樹。そう、あの有名なアイドル。だから、松田くんへの答えは決まってる。でも断れなくて…。
1973年度西海北高校3年6組。野呂光。あの夏、ぼくは江川卓との甲子園対決を真剣に夢みる、17歳の野球少年だった。だが、突然の父の死によって、他の仲間よりちょっと早い“人生の決断”を迫られたのだ。つまりぼくは大学進学を締め居酒屋の二代目を継ぐことになったのだ。グラウンドの汗と涙、クラスメイトとのあつき友情、脳ときめかせた淡い恋…。13年前の幸せな日々を描く青春長編小説。
銀座ホステスの理沙は歌手の修と同棲している。ところが修は理沙と別れたがっている。修がやっと売れ始めてきたからだ。理沙が五年も面倒をみてきたというのに。それに修は所属プロの女社長と関係があるらしい。理沙は修と心中することで清算を図るが…(表題作)。ほかにセックスに好奇心をもちながらも、なかなかその領域に踏みこめない若い女性の心理のヒダを描く『トロピカルブルーの伝説』など全八篇を収録。
恋の風が吹はきじめ愛の声が聴こえると人はとても優しくなれる。ロマンのそよ風ただよう街中に躍り出た男女。きまぐれな天使がくれた素敵なプレゼント。バリエーション豊かな“すがすがしい虚構”のなかに現実世界への光を投げかける新しい挑戦。
この物語は、短い夏休みと、その後に起きた事件についてのものである。一週間ばかり夏の休暇をとった私は、アメリカの田舎町に渡り、学生時代の知人エリックと、彼の若き叔母であり、マリリン・モンローのそっくりさん女優でもあるジェーン・ハインと過ごした。それは予想外の出来事の連続で、刺激的なものだった。そして、くつろいだ休日だった。気鋭のスリリングな野心作。