小説むすび | 鈍川家の四兄弟(青昴編)

鈍川家の四兄弟(青昴編)

鈍川家の四兄弟(青昴編)

出版社

集英社

発売日

1990年6月1日 発売

剣道場を経営し、政治結社・土佐草志塾を開いていた鈍川竜平が、出征から高知市へ帰還したとき、家も妻も塾生も白館貴思雄に奪われていた。そして、長男の真逸郎は行方不明…。やがて、父と子は再会するが、竜平は失意のうちに白館の手下に殺される。真逸郎は父の無念を晴らすべく、白館に復讐を誓うが…。高らかに男のロマンを謳う書き下ろし意欲作。

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