小説むすび | 妖魔の宴(フランケンシュタイン編 1)

妖魔の宴(フランケンシュタイン編 1)

妖魔の宴(フランケンシュタイン編 1)

人造人間…それは人類が自らを創造した“神”の最後の聖域を侵す試み。19世紀初頭、21歳のメアリー・シェリーによって著わされた一体のモンスターは、人類の究極の夢でもあり、人類が犯す最大の罪の一つを具現化したものであった。ファウストの如く悪魔に魂を売った人間が生み出した新たな生命とは?そして、許されざる命として生を受けたものの悲しみとは?ホラー、SF、コメディなどの要素を交錯させて、ベテラン作家や期待の新鋭が筆を競い合った、モンスター傑作アンソロジーの決定版。

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究極のノワール 復刊! 『このミステリーがすごい!2001年版』(宝島社) 海外編 第1位 『同 2019年版 キング・オブ・キングス』(過去30年のベスト10) 海外編 第5位 「安物雑貨店(ダイムストア)のドストエフスキー」 ーージェフリー・オブライエン(本書所収評論より) 「トンプスンの最高傑作は他とは別格で、 ハメットの『赤い収穫』と比較されるべき 犯罪文学の金字塔。この魂の荒涼が吐きつける 言葉に震撼させられずしてハードボイルドの なんたるかはとうてい語れまい」 ーー中条省平(フランス文学者) ポッツヴィル、人口1280。この田舎町の 保安官ニックには、心配事が多すぎる。考 えに考えた結果、自分にはどうすればいい か皆目見当がつかない、という結論を得た。 口うるさい妻、うすばかのその弟、秘密の 愛人、昔の婚約者、保安官選挙……だが、 目下の問題は、町の売春宿の悪党どもだ。 思いきった手を打って、今の地位を安泰な ものにしなければならないーー饒舌な語り と黒い哄笑、突如爆発する暴力! 人間の 底知れぬ闇をえぐり、読者を彼岸へとみち びく、究極のノワール。巻末にトンプスン 再評価のきっかけとなった歴史的評論を収 録のうえ、新装版で復刊!〈解説・吉野仁〉 Jim Thompson ジム・トンプスン 1906年生まれ。職業を転々としながら作家活動をつづけ、42年に初長編を出版。49年に犯罪小説に転じ、その後、ペイパーバック・オリジナルを書きとばす。50年代なかば、S・キューブリックの映画製作にかかわる。小説が斜陽となると、TV脚本にも従事。作品がすべて絶版の状態で、77年に死去。死後、ようやく作品の再評価がはじまった。 〈扶桑社ミステリーのジム・トンプスン作品〉 『グリフターズ』 『おれの中の殺し屋』 『ポップ1280』 『失われた男』 『荒涼の町』 『残酷な夜』 『この世界、そして花火』 2019/08/02 発売

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