出版社 : 集英社
新宿・歌舞伎町にあるポルノの殿堂「ラブ・マシーン」。そのルポを依頼された美人ライター麻沙美は、バニーガールとして潜入する。折しも、取材の帰途、「ラブ・マシーン」の幹部が殺害される現場を目撃する。ひと月前にも幹部が箱根で交通事故死しており、相次ぐ不審死に麻沙美はその謎に迫るが…。
戦乱に明け暮れる日本に、2人の異邦人ー鉄砲商人と宣教師ーが、期待と不安で胸をふくらませながら上陸した。この2人を気前よく雇った男がいた。尾張の若き領主、織田信長である。己が命と夢を託した信長は、桶狭間、三方ケ原、長篠…と、血みどろの戦いを続けながら、自らの壮大な夢を追っていた。信長とその時代を、かつてないスケールで甦らせた異色時代長篇。
夏休みを迎えた星子のもとに“魔少女”からカミソリ入りの手紙が届いた。そこには「宙太さんと別れなければ、お前を地獄へ落とす」という、おぞましい文面!さすがにゾーッとなったけど、そんな脅しも何のその、例によって新しい恋を求めて白馬へと旅立つ星子。しかし、“魔少女”の黒い企ては、親友のリツ子や春之介をも巻きこんで、北アルプスの山々を、暗雲でおおいつくそうとしていた。
あたしこと春田南子は憧れの清水先輩に頼まれて参加したハロウィーンの仮装パーティーで殺人事件に遭遇してしまったの。被害者は先輩の知り合いの女子大生。ところが、先輩、突然、あたしに一緒に来てくれって尾行の北野刑事たちをふりきると上野駅から寝台特急『北斗星』に。あたしちょっぴりドキドキ。もしかしたら何かが起きるかもって秘かな期待…そして起こったの。またまた殺人が。
しのぶの唱えたおまじないが彼女の生命を脅かす程の不幸を招くとは、しのぶ自身まだ知らない。だが、『妖気』をキャッチしていた人がいた。級友の自称霊能力者、松戸である。その朝、不運続きのしのぶは、初めてのラブレターを投函した。宛名は隣町の高校に通う敬介。が、敬介には恋人がいた。手紙を取り戻そうと、親友、小夜子の運転する車に便乗し、郵便車を追って、災いの中へと走り出した。
時は江戸中期、将軍・徳川家元の治世。神田極楽横丁・おけら長屋に住む浪人・長谷川誠之進の娘・お美津は、長屋の人たちと上野の山へお花見に来ていた。ところが、一陣の風が巻きおこり、空には怪しげな雲が…。閃光が走り、爆発音とともに落ちてきたのは、目を疑うような絶世の美少年!なんとなく彼に心ひかれるお美津だが、正体不明の少年をめぐって、つぎつぎと怪事件が発生し…。
パセリは麻布十番の洋食屋『ホームラン軒』の娘。男まさりで腕力には自信あり!でもスケ番にケンカを売られ、投げとばしたために、柔道部をクビになっちゃって…、幼なじみの達夫の誘いで文芸部に入部したのはいいけれど、書いていった詩をバカにされ、大激怒。でも、ひょんなことからその詩が雑誌広告に採用されることになって…。元気少女・パセリのパワフル・コメディー。
学校の行き帰りに通りかかるお店でみつけたアンチック・ドール。里沙は、なぜか心ひかれるその人形に「リサ」と名をつけた。リサを自分のものにしたいーそう人形に語りかける里沙の心の中に、ある日リサの答えがきこえてきた。リサと、声にならない会話をかわす里沙だが、不思議な予言の言葉が、心に響くようになり。-『里沙の日記』から。表題作ほか傑作SF短編5編を収録。
わたくし、宮さま主催の懇親会へご招待いただいたのに、大阪支社へ出張をいいわたされてしまったのです。支社で、秋本さんという明石家さんまさんにソックリな方と一緒にロック歌手・耶馬人の取材に行ったことから、殺人事件にまき込まれてしまったのです。どんなですって?わたくし、誘拐されたのです。殺されたのは、大阪に来る車内で見かけた女性。-お嬢さま記者・遥シリーズ第2作。
兄の綜太郎の勧めで郁生は兄と一緒に、小学生のためのサマースクールに学生リーダーとして参加することになった。夏休みのその時期、郁生は暇だったし、リーダーになるとバイト料が出る。4日間拘束だが、涼しい高原のキャンプはなかなか魅力的だ。顔合わせ後のミーティングは気楽なムードだし、スタッフのメンバーもみな気さくだったが、特に子供好きでもない郁生には少々不安が残った。
さとみは夏樹とフィギュア・スケートのペアを組んで4年目。気持ちはぴったりでも、さとみの体重増が悩みだ。そこへ現れたのが小柄でかわいい由加。彼女、どうやら夏樹とペアを組みたがっているらしい…。ヤキモチもあって自転車レースへ転向宣言をするハメになったさとみ。家業が自転車工場だからパパは大賛成だけど、わたし、自転車に乗れたっけ?女の子の意地をかけて、猛練習が始まった。
今日は、あたし(大谷リン)の高校の入学式。朝、バス停からその高校までのキャベツ畑のなかの道で、あたしはチョウチョの群れに襲われてしまった。「やだーっ!あっち行ってよぉ!」鞄をふり回し、必死で追い払っていると、突然横からプシューッとなにかがまかれた。見ると、ウェットスーツに身を包んだ男の人が、殺虫剤を片手に、右半分を泥だらけにして笑っていた。な、なんだ、この人?
本書に収めた五作は、「奇妙な味」を主題としている。推理小説の一つの分野となっている奇妙な味は、まずストーリーの意外性と、非日常性を身上とする。非日常と言っても荒唐無稽なお伽話とは異なる。それは日常の中にぱっくりと口を開いた非日常の世界である。
“キープ・オン・ローリング”-転がるのをやめたら、それでお終いなんだ。転がっている間は、どんなバンドも可能性のかたまりさ。自由を求める若者の、爆発するエネルギーとクールで繊細な生態を描いた、初の本格ロック小説。いま、小説から音が飛び出してきた。巻末には、「著者へのインタヴュー」を附す。
マンハッタンを舞台に、一方には都市の再活性化を計ろうとする市当局、その手先になっている新興マフィアがいる。他方には見捨てられた街に暮らす黒人やヒスパニツク、アジア系の若者たちがいる。両者の抗争の間に日本人建築家が飛び込んで、恋人と共にひとつの計画を練りあげる。摩天楼のアウトロウを舞台に繰りひろげられる、反文明のサスペンス長篇小説。
高校生・杉本宇宙の夢はウィンブルドンを制すこと。世界の強豪たちーマッツ・ニランデル、ジミー・コナクソーズ、イワン・イチドル、そしてジョン・マッケンゾーといった超一流プレイヤーを相手に、17歳の宇宙の腕は鳴るのだった。抱腹絶倒ユーモア・テニス小説!
「未来、逢いたかったわ。逢えたわね…」久しぶりにトコん家に泊まりにいったあたしは、首にかじりつかれてしまった。あたしの一番の関心は、朱海さんのこと。なのにトコったら、異性は敵だ、不潔だっていうんだから。今、華雅では、あたしをよび戻す運動をしてるんですって。どうしたらいいの?そんな時、桐村さんが学校を中退して、洋太郎くんと別天地で生活することになったの。
剛は父が死亡したため就職し、三奈子は志望校に失敗してM短大に通っていた。三奈子は恋人の剛といつも一緒にいたかったが、仕事の忙しい剛となかなか会えず、話題も食いちがったりで、少し不安を感じていた。そんな時、大学の友人あさ子に誘われて、三奈子は仕方なくパーティに出席した。三奈子はそこで、パーティというのにプールで泳いでいる邦夫と知り合い、一目惚れされてしまった。
いつも引っこみじあんの16歳の由香子。あこがれの君、サッカー部の夏希を遠くから見つめるだけだった。ところが美人でタレント志望の千晶が彼に急接近。積極的にアタックして夏希の「彼女」におさまってしまった。それ以来、由香子は千晶の代役ばかり。夏希への恋心をかくす、せつない日々だったが…。好きなのに、見つめるコトしかできなかった。だけど、ちょっぴり勇気を出せば、私だって変われるよね。由香子の恋の物語。