出版社 : 集英社
子供たちは、美しい地球を求めて旅立った。海をさがしに行く少年。空をさがしに行く少女。河をさがしに行く少年…。そうだ、まだ僕たちは人間をあきらめてはいけなかった。この一冊、いま新しい「星の王子さま」。
「ひょっとして、透とは親がちがうのでは?」真帆は弟の透より一つ上の中3。美形の透はおしゃれでモテる。それに比べて、真帆は平凡で美的センスに欠ける。親がちがうという考えは、疑問から確信へと変わっていく。ある日、透の所へ、真帆と同学年の達也が訪ねてきた。真帆の心はドキッとなった。サッカー部のキャプテンの達也に憧れる女の子は多い。真帆の親友の尚美も、その一人だった。
春休みの第1日目。クセっ毛が悩みのあたしは、こっそりストレートパーマをかけに行くはずだった。ところが、ひょんなことから、笑い上戸の男の子と出会った。そして、あたしはひと目ボレ、ついに初恋。だけど、2度目に会った彼は冷ややかで虚無的、まるで別人みたい。しかも彼の耳には真っ赤なルビーのピアスが…。いったい彼に何があったの、すてきな彼の笑顔はどこにいっちゃったの?
ブルーな工場での1日、京介が落とした財布を届けてくれたポニーテールの女の子ーそれが海だった。織田川海、19歳、三つ子の兄弟・空、大地たちとロックバンド「ポルカドッツ」をつくって、ライヴハウスで活躍している。実家は大きな造り酒屋で、親に決められた生活を嫌い、上京してきたのだ。京介は、さっそく海に交際を申しこむ。だが、ポルカドッツのプロデビューが決定し…。
楼吹雪の舞う夜の公園で17歳の少年は、殴り倒され、初めての屈辱と殺意を知った。やがて彼はふとしたことから5発の実弾が装てんされたリボルバーを手に入れ、誇りを傷つけた男の行った札幌めざして復讐の旅に立った。九州から北海道へ、息づまる奇妙な旅をスリリングに描くサスペンス長編。
父が死んで、高校をやめた僕は左官見習として働いていた。姉も結婚できずに働いている。気丈だった母が、ノイローゼになり…。丘の上に新しい家を建てることを明るい希望にしていた僕は、無免許で事故を起し少年院へ(「手錠の一日」)。少年期から青年期へ、上手に飛べなかった若者の悲しみが、キラッと光る傑作青春小説集。
朝まで営業しているスナック“ケント”は、クルマ好きの若者たちの溜り場だった。そこをピットがわりに、1周13.9キロの首都高速を何分何秒で走るか。バイク、クルマを材にして、若者たちの血気と情熱を描く青春小説集。
理由不明のまま、山奥の駐在所に配転の身となった新人類刑事・五月千春。気分転換にSL山口線の旅と洒落込んだが、思いもかけず若い女性の殺人容疑者にされてしまい…。暴漢に襲われた美女を救う新人類刑事五月…。SL山口線、大井川線を舞台の鉄道トリック!!。
ニューヨークのロフトを改造した工房で絵具の臭にまみれながらの2年間だった。自己のいっさいを犠牲にして、偉大な芸術家・永田隆造にひかれてゆくぼくー。光と闇・尊敬と憎悪・強者と弱者、あらゆる対比のなかから解放を希求する若者を緊迫した文章で綴る。表題作他2篇。
ホストクラブに勤めていた修二が死んだ。遺書らしきメモも見つかった。失恋を苦にした自殺とみなされ解決したかと思われたが…。万全な計画のもと、遺漏なく“完全犯罪”を実行したのは、新進の女流作家・房子であった。すべては順調に…!?表題作他5篇を収めた本格派推理小説集。
1984年冬、ハンナ・スチュアートが「ベルン・クリニック」で不審な死をとげた。この事件が起こるや、アリゾナ州ツーソン、ニューヨークのケネディ空港、オーストリアのグミュント、そしてロンドンのパーク・クレセントで、ほとんど同時に、幾組かの男女が、それぞれのおもわくを秘めて動きはじめた。目的地はスイス、チューンにある「ベルン・クリニック」。そこでささやかれている「ターミナル計画」とは何か?アメリカ人ジャーナリスト、ニューマンは、ひょんなことから事件に巻き込まれていく。虚々実々の駆け引きの末「ターミナル計画」の謎にたどりついたニューマンに危機が迫る。
あたし(未来)、パパに対してすごく怒っている。だって朱海さんと会うの、ダメだって。原因は、夜、2人だけで家にいたのを、隣のおばさんがパパに知らせたからなの。で、朱海さん、パパに直接会って謝ることにした。パパったら、堂々としてる朱海さんに負けて交際OK。久しぶりにヨットに乗れた。ところが、奈由里さんがらみで大騒動が…。うららか稲子さままで巻きこんじゃったのよ。
この本には、いろいろなタイプの男の子が8人描かれています。本当は好きなのに素直になれなかったり、相手にどうしても“好き”って言えなかったり…。そんな女の子の1人かもしれないあなたのために、この本は生まれました。旅先でふと見かけたあいつ、ずっと学校が一緒だったあいつ、プロポーズされた年下のあいつetc-8人の男の子のなかで、あなたは誰が気に入ったでしょうか。
7年ぶりにこの町に帰ってきた17歳の鞠子。幼なじみの多加子や初恋の人・政司とも再会して新しい高校生活も順調にスタートした。でも、7年の歳月は人を幸せにばかりはしない。一番の仲よしだった三貴が、グレて問題児になっていたのだ。そんな三貴にも変わらぬ友情を示す鞠子。三貴の心も少しずつとけて、自分のBF・涼を紹介するが…。愛と友情のはざまでゆれ動く少女の物語。
「ち、千津ちゃーん、大変だよおー」朝子が、息をはずませて走ってきた。でもこやつ、本当に大変だったことなんて、一度もない。でも、今度は私たちのクラスに転入生が来るというのだ。しかもその娘は、正真正銘の「お姫さま」!彼女の名まえは吉野さつき。去年の夏、海辺で恋した彼を探しに東京へ出てきた。そして、その彼は松本くんのいる聖徒学院の生徒らしいのだけど…。
「次の駅まで一緒に歩いて」-失恋…!品子は奥歯をかみしめた。涙、止まれ!これから恋をしまくって自分を磨いて、いつかあたしを振ったことを後悔するような、とびきりイイ女になってやるんだ。大人になるために、人は人と交差しながら、「大事な土曜の午后」を、いく度もいく度も通過してゆく。青春の時の流れの中で、房子、亜子、美保、瑞江たちが縦横に織りなす、恋のタペストリー。
旧藩主、坂東家のお嬢様・薫子。訳あって、ただ今家出を決行中。紅髪桜の下で出会った謎の不良兼秀才少年・伊万里と意気投合したのもつかの間、早くも迫る坂東家の捜索隊!しだれ桜の咲き狂う城跡を、薫子を乗せた伊万里のバイクが走る。そして、紅髪桜の黒い幹が突然ふたりの眼の前に広がった瞬間、投げ出された不気味な世界。そこは黒い月が昇り、魑魅魍魎が蠢く、「虚」の世界だった。