出版社 : 集英社
裕福に暮らしながら、建築設計士の夫を裏切り若い男と密通する房子。事件の処理をまかされ、話をつけるため京都を訪れた雄三は、「大文字」の送り火の激しいゆらぎのなかに、嫂・房子への不思義な罪の共犯意識を覚えはじめる。家庭の秩序を超えてまで房子が求めようとしたものは何か?罪障を償うことも許されぬまま生きる人間の姿を描く会心作。
箱舟沈めて5億円、濡れ手で粟の保険金。詐欺師チームの行く先は波涛は燃える日本海。CIAの乱入で足を伸ばしてソ連領。叫ぶは百舌かマンモスか、連れに来ました要人を。スラプスティックな冒険の眠りなき夜の大長編。
ジェイムズ・ヘリオットはイギリスのヨークシャで獣医をしながら、70年代より作家としても活躍。動物への愛情にあふれた著書は、発表されるたびに欧米でベストセラーに入り、幅広い読者を得ている。名医ヘリオット先生のユーモアと感動の犬物語。
宙太との幸せな新婚生活を夢見たのも束の間、突然現れた宙太の母上に結婚式をめちゃめちゃにされてしまった我らが星子サン。宙太を忘れ、新しい恋を見つけようとの決意も健気に一路四国へ感傷旅行。ところが、瀬戸大橋の向こうで待っていたのは、イイ男だけじゃなかった!またもや恐怖とナゾの事件に巻き込まれてしまった星子、ほんとうの愛を見つけられるのか?怒涛の新シリーズ突入。
好きな人に突然さよならを言われて、めぐみはベッドで寝込んでいた。するとお祖父ちゃんの高校時代のアルバムから光が放射され、めぐみとお祖父ちゃんの意識は50年前へとタイム・スリップした。そこでふたりは、奇跡の出逢い、マイケルとミニーのこと、ソウル五輪を夢見た砲丸投げのこと、そして最高のハートを持つアンドロイド誕生の瞬間と、高校時代の、小さな四つの物語を見つけた。ロマンチック・ファンタジー。
あいびぃ屋敷には、相変わらず女3人、男1人、犬1匹が住んでいる。元ゾクのバイク少女・麗子、お嬢さま育ちの幼児型・路乃、艶っぱい美女、冴ー彼女たちに住みつかれてしまった家主の馨は影がうすい存在だ。その馨のところへ、ラブレターを握った少女・朋美が訪れたのだから、3人は興味津々。ところが驚いたのは朋美のほう。個性豊かな女性が次々と現れたのだから、無理もない…。
あたしがバイトしている巨大迷路で、殺人事件が起こった。さっそく明石刑事と北野刑事がやってきて、事件解明にのりだしたが、迷路での行き止まり殺人(一種の密室殺人)なので、2人ともお手上げ。殺されたヒトは食品会社の社長さん。あやしい人物が次々と浮かんだ。そんな時、あたしに声をかけたのが死んだヒトの息子の正紀クン。憂いを含んだ目ーあたし好み、もう協力しちゃう…。
美也子はバイクが大好きな女子高生。レーサーであった兄の影響で、今ではすっかり走る魅力にとりつかれている。幼なじみでツーリング仲間の瞬には、「友達以上」の気持ちを感じているけれど、美也子の想いはなかなか通じない。そして、ふたりの間に微妙に波紋を投げかけてくる、兄の元婚約者・真貴子。落ちこんだ時にはバイクで元気を取り戻して、美也子は青春のオフロードを走りつづける。
名吟高校の「ハデなネーチャン」グループのひとりが、あたし、17歳の七音子なのね。どういうわけよっ、と怒りたいけど、まあミルクよりはお酒が好き、同級生より三十男が好き、という程度には不良してるからね。で、あたしの今つきあっているのが、26歳の奏司さん。ところが、鳴子ってホントのハデ女が奏司さんに横恋慕してるからタイヘン!真っ赤な恋の火花散る、恋人たちの物語。
あたし、吉田日和。高2の女の子。おとんのひとことで静岡から東京へ引っ越すハメになった。でも、あたしは静岡に残りたかった。だって、好きな男の子がいるんだもん…。仕方なく転校してきた高校には、モヒカン刈りの男の子がいたりして怖いし、家に帰ればおかんの書き置きがあり、「家出だ!」といって、おとんはあわてて静岡へ戻っていってしまうし、いったいこれからどうなるのぉ?
精悍な、猛禽のような顔つき、暗い眸と黄金に輝く髪、極限まで鍛えあげられた巨大な体躯の若人ー美しき獣、ハリィデール。すべての記憶をなくした彼は、自分自身を捜す旅に出て、荒野を越え、海辺の村にやって来た。折しもその村が巨人族の襲撃を受け、彼はそこで神々の戦士「美獣」としてグングニールの神槍を授けられ、闘うことになるのだった。かくて、使命に目覚めた美獣の血と闘争と殺戮の日々がはじまった…。
“人間の土地の王になれ”予言者はいった。神々の王・オーディンに選ばれた美獣・ハリィデールは神槍グングニールを片手に征服への道を驀進する。闘いの途中知り合った黒小人・ギンナルとおだやかな中にもりりしさを秘めた美少女・ミザーラを従え、ミッドガルド南部を制圧する。北には、最大の敵、不死王スカイハイトがいる…。過去を探して終わりない旅を続ける戦士・美獣に最後の闘いの時がきた…。長編ヒロイック・ファンタジー。
藩魂を貫いて壮絶な死闘を挑む会津白虎隊。寛永寺で一夜にして敗れ去ったが、三河武士の骨法を示さんと決起した上野彰義隊。1人の若き俊英が天狗に一撃されたために起きた水戸天狗の反乱。カラフトの隠密・間宮林蔵。西郷隆盛摩下の猛将・桐野利秋…。コップ酒を呻りながら等々呂木仙神翁が語る10の史譚。いずれも日本男子の面目躍如たる時代伝奇小説。
公立高校の校長をしていた奏男は、50歳を過ぎて教え子の母親と駆け落ちし、職を失った。地方都市でひっそりと始めた私塾は、今までの教師生活では得られぬ充実した喜びを彼に与えてくれた(教師)。進学・ツッパリ・学習塾そして組合問題など、現在の教育が抱える問題を、教師の側から見据えた連作。
「愛してる、スーザン」「私の子供を産んでくれ」「私の妻として、ここで生活してくれ」孤独なスーザンに、無機的なコンピューターの声が呼びかける。彼女の家に侵入し、彼女を監禁し、体のすみずみまで調べ、そして求愛するコンピューター《プロテウス》。彼はついに、スーザンを受胎させようと行動をおこした。恐怖におののくスーザンに、氷のように冷たい《プロテウス》の触手がのびる。高度に機械文明化した現代に君臨するコンピューターという“悪魔”。…スーザンは第二のローズマリーになるのか?スティーヴン・キングの次代をになう恐怖小説家、ディーン・クーンツが放つハイテク・ホラーの傑作。
久野冴子は仕事を持ち都会で生きるひとり暮しの若い女性。春夏秋冬の季節の移ろい、淡淡と過ぎていく日々のなかで、妻子ある男性やかつての同級生の男友達との秘やかな関係が、彼女の心に目に見えぬほどの影をおとす。大部分を水面下に隠して水に浮かぶ船の喫水のように、ひとりの女性の日常の喫水を描くことで、水面下にひそむ人間の意識や感情の大きな移ろいを細やかな筆で浮き彫りにする会心の長篇小説。