出版社 : 集英社
人気アイドルグループ“カラーナンバー7”の新曲を研人が手がけることに。なぜか堀田家にメンバーが来て作業を進めるという流れで…。浮足立つなか“東京バンドワゴン”の隣地への“クリエイターズ・ビレッジ”の準備は進んでいく。そして、夏に迫る堀田家の新たな生命の誕生や結婚式!今年も堀田家は賑やかで温かで、「LOVE」に包まれている。人気シリーズ待望の第19弾!
ジョセフ・ジョースターの〈波紋〉の師・リサリサが、スピードワゴン財団を従えて、中南米のジャングルを舞台に〈スタンド〉の起源をめぐる冒険へと旅立つ! 第二部と第三部の狭間に秘められた〈波紋〉から〈スタンド〉へと至るその神話を、直木賞を受賞した傑作小説『宝島』の著者・真藤順丈が中南米の香りを纏わせた魔術的文体で描くジョジョ外伝! リサリサを軸に展開される波紋バトル、そして新たなる力を持つ敵との遭遇。彼女の旅にはスピードワゴン財団をはじめ縁深い人物も結集し、物語はすべてを圧倒するような驚愕のラストへ! 「JOJO magazine」にて好評連載された内容に著者自ら言葉を繊細に磨いて新たな息吹を注ぎ、リサリサのその勇姿を「エイジャの赤石」のように赤々と輝く豪華装丁で魅せる、ファン必読のノベライズ!! 一九七三年、グアテマラ。街が聖週間の祝祭で大いに沸き立つ中、その陰で〈見えざる銃弾〉による謎めいた連続殺人が恐怖の影を落としていた。この不可解な事態にスピードワゴン財団が調査に乗り出す。老いを重ねながらもその精神は不屈、財団顧問にして無双の〈波紋使い〉エリザベス・ジョースター、通称リサリサは、血気に満ちた若者オクタビオと慈悲深い心を持つ青年ホアキンを伴って未知なる力を追う。そこで彼らが目にしたのは〈波紋〉とは一線を画す〈驚異の力〉だった。中南米のどこかに潜む首謀者が特殊な〈矢〉を使って、この恐ろしい能力を引き出しているというのだ。彼らの旅はペルーからブラジルを経て、ついには神秘に包まれたジャングルの最も深くへと至り、そこでリサリサはある〈奇跡〉と邂逅する…。 【著者略歴】 真藤順丈 (しんどう・じゅんじょう) 1977年東京都生まれ。2008年『地図男』で第3回ダ・ヴィンチ文学賞大賞を受賞しデビュー。同年『庵堂三兄弟の聖職』で第15回日本ホラー小説大賞、『東京ヴァンパイア・ファイナンス』で第15回電撃小説大賞銀賞、『RANK』で第3回ポプラ社小説大賞特別賞を受賞。2018年に刊行した『宝島』で第9回山田風太郎賞、第160回直木三十五賞、第5回沖縄書店大賞を受賞。その他の著書に『畦と銃』『墓頭』『われらの世紀』などがある。 荒木飛呂彦 (あらき・ひろひこ) 1960年宮城県生まれ。1980年『武装ポーカー』で第20回手塚賞に準入選し、同作で週刊少年ジャンプにてデビュー。1986年から連載を開始した『ジョジョの奇妙な冒険』は世界的な人気を誇る。その他の作品に『岸辺露伴は動かない』シリーズ、『魔少年ビーティー』『バオー来訪者』などがある。
京都の大学に入学した数学好きの田辺朔。大学生活に馴染めず、漫然と授業を受け、バイトをしているうちに一回生前期は終わってしまった。後期に入り、旧文学部棟の地下、通称「キューチカ」でひっそりと営業されているバーのマスター夷川と出会い、朔の大学生活は一変したー。まぶしくて、切ない。20代の日々。
「週刊少年ジャンプ」の大人気諜報家族コメディ、小説版第2弾! 太陽と六美が世界一周クイズ大会に参加したり、嫌五が猫を拾ったり、四怨が探偵になったり……小説でしか読むことのできない物語を全5編収録! 権平先生描き下ろし両面ピンナップ&挿絵も収録! 【著者略歴】 権平ひつじ(ごんだいら・ひつじ) 第43回JUMPトレジャー新人漫画賞にて『IBIS』で佳作受賞。2019年より「週刊少年ジャンプ」にて『夜桜さんちの大作戦』連載。そのほかの作品に『ポロの留学記』など。 電気泳動(でんき・えいどう) 第7回ジャンプホラー小説大賞にて『今週の死亡者を発表します』で銀賞受賞。
涙はしょっぱい、お菓子は甘い。親戚が営む小さな製菓会社に転職した茉子は、コネの子と呼ばれながらも、会社の古いルールを変えようと格闘するが…。あなたが生きる“今”に光を灯す、希望の物語。
かつては最愛の姉であった生きる屍のこともその手で貫き、姉の伴侶であるバーナードへの復讐を果たした元勇者ラウルは、今度こそ国王との決着をつけるため、この地上に残る最後の復讐対象のもとへと向かう。そのころ、クルツ国は魔族とラウルによって主要都市を半数以上失い、王都は崩壊して戦力も乏しくなっていた。それでも、ラウルに許しを請う行為など認められるわけもない国王は、手立てもなく崖っぷちに追い詰められてしまっていた。そこへ、主要都市バールにラウルが現れたとの知らせが届き、怒りに震えたクルツ国王は、ブラッカム将軍にラウル討伐作戦の練り直しを叫ぶー。
幸福がもたらされるという「運命の相手」を探すため、伯爵令嬢スカーレットは「運命の相手」を示す赤い糸を鑑定。だが、自身の赤い糸は途切れていた!家族からは政略結婚の役に立たないと虐げられ、平民になるため家出を考えるも、残忍と噂の公爵に嫁ぐことを命令されるスカーレット。その晩、緊急に開かれた王家の晩餐会に出席したスカーレットは、隣国の国王リオハルトの赤い糸が途切れているのを見てしまう。赤い糸は自分と運命の相手にしか見えないのだ。「お前が俺の“運命の伴侶”だ」そう告げたリオハルトの執着は思った以上に強かったようでー!?“不遇の糸切れ令嬢×不器用な執着国王”のじれ甘ラブストーリー!
オーガストと無事婚約破棄し、リュスカと婚約することとなったアンジェリカ。正式に婚約を結ぶために。リュスカの生まれ故郷、スコレット公国に向かうことに。アーノルドとデイジーも引き連れて向かった先で、リュスカに抱き着く女性が!リュスカの幼馴染であるフレアは、自分こそがリュスカにふさわしいと主張する。アンジェリカをリュスカの婚約者の座から蹴落とそうと、あの手この手の嫌がらせを仕掛けて来るフレアだが、アンジェリカはへこたれず彼女を撃退。業を煮やした彼女は、ついに頼ってはいけない相手“強欲の魔女”を頼ってしまい!?アンジェリカとリュスカは無事魔女に打ち勝てるのか!?したたか令嬢とそんな彼女を支える公子のラブストーリー第二巻!
誰もが恐れる氷帝・アルセイフの冷たい心を癒やし、ついに婚約したフェリア。出会った当初からは考えられないほど、甘い愛情を注がれる日々を送っているものの、アルセイフを想う自分の気持ちに戸惑いっぱなしで…!?ずっと落ちこぼれ認定されていた魔力も、実は偉大な存在である“精霊王”の力をその身に宿していることが発覚。誰かを“護りたい”という強い意志によって力を発揮できることに気づいたフェリアは、その力をコントロールする修行をはじめることに。そんなある日、「どんな手を使っても貴女を手に入れる」…フェリアを狙って超絶美形な魔王・カリアンが現れた。策士な魔王による画策で、フェリアとアルセイフはバラバラになってしまい大ピンチに!…2人の運命はいったいどうなる!?!?
店舗の屋上で野菜を育てる秋葉原さん。秋葉原さんと高齢結婚をした刺し子姫。独特な敬語を使う女子大生マーシーとその友達パティ…。30年ぶりにアメリカから帰国した大学教員の沙希が出会ったのは、ここ、うらはぐさ地区に縁のある、多様な人々だった。新しい時代の絆を描く、土地が人をむすぶ群像劇。コロナ下で紡がれる人と人とのゆるやかなつながり、町なかの四季やおいしいごはんを描く長編小説。
北海道浦河町で生産牧場を営む三上収、三上徹の親子。 パリ・ロンシャン競馬場で開催される世界最高峰の「凱旋門賞」の舞台で力を発揮できるのは、ステイゴールドの血統に違いないーーと確信していた。 そう結論づけた収はその産駒であり、かつて凱旋門賞で二着となったナカヤマフェスタの種付けを続けていた。そうして収が自信を持って作り出した仔馬は、調教師・児玉健司の目に留まり、将来の可能性を信じた馬主の小森達之助に引き取られることに。 二歳となりカムナビと名付けられたかつての仔馬は、美浦の児玉厩舎に引き取られ、その気性の荒さから厩務員である小田島雅彦らに手を焼かせていた。 一進一退しながらも着々と結果を残していくカムナビ。 目指すは、日本競馬界の悲願である凱旋門賞制覇。 生産者、厩務員、調教師、馬主、ジョッキー……ホースマンたちの夢を一頭の競走馬に懸けた熱き物語。 【著者プロフィール】 馳星周(はせ・せいしゅう) 1965年北海道生まれ。横浜市立大学卒業。96年デビュー作『不夜城』で第18回吉川英治文学新人賞受賞。98年『鎮魂歌』で第51回日本推理作家協会賞、2020年『少年と犬』で第163回直木賞受賞。他の著書に『約束の地で』『神奈備』『雪炎』『蒼き山嶺』『パーフェクトワールド(上・下)』『雨降る森の犬』『ソウルメイト』シリーズ、『黄金旅程』『ロスト・イン・ザ・ターフ』ほか。
ハンコック、たしぎ、レイジュ、ウタ、そしてナミとロビン。人気ヒロインたちの色とりどりの日々を描く小説ストーリー集!
「俺ら素町人の底力を、とくと見やがれ」江戸で人気を誇る、売れっ子で女たらしの陸尺・桐生。四角四面で融通が利かず、領主に忠実な近習・小弥太。身分も性分も相容れない、二人の因縁の出会いとその行方はー。第36回小説すばる新人賞受賞作。
高校入学式の朝、荒谷伊澄は駅のホームでひったくり犯を捕まえた。 その際に、犯人の前に出て足止めをしようとしたのが、車椅子に乗った少女だった。 その後の事情聴取で判明したのだが、渡辺六花というその少女も、伊澄と同じ高校の新入生だった。 弁が立ち気の強い六花に、伊澄はヤな女だな、と感じたのだが……? 夢を追い続けられなくなった少年と少女の挫折と再生の恋物語!
通称“ゴミ捨て場の決戦”が、ついに公式戦で実現! 「約束の地」春高バレーの3回戦で、因縁のライバル・音駒高校と対戦することとなった烏野高校排球部。幾度となく重ねてきた練習試合では味わえない、“もう一回”が無い闘い。死闘の果てに日向たちが見た景色は──!? 劇場版の興奮と感動が、小説でよみがえる!!
【第47回すばる文学賞受賞作】 【選考委員激賞!】 私の中にある「小説」のイメージや定義を覆してくれた。--金原ひとみさん この青春小説の主役は、語り手でも登場人物でもなく生成されるバイブスそのものーー川上未映子さん (選評より) このままじゃ不登校んなるなぁと思いながら、高2の僕は小学生の時にバッテリーを組んでた一個下の春と再会した。 そしたら一瞬にして、僕は怪しい闇バイトに巻き込まれ始めた……。 でも、見たり聞いたりした世界が全てじゃなくって、その裏には、というか普通の人が合わせるピントの外側にはまったく知らない世界がぼやけて広がってたーー。 圧倒的中毒性! 超ド級のデビュー作! ティーンたちの連帯と、不条理な世の中への抵抗を描く第47回すばる文学賞受賞作。 【著者略歴】 大田ステファニー歓人 (おおた・すてふぁにー・かんと) 1995年東京都生まれ。2023年、「みどりいせき」で第47回すばる文学賞受賞。
その女は愛する男を殺し、陰部を切り取り逃亡したー。脚本家の吉弥は、少年時代に阿部定事件に遭遇。以来、ゆえあって定の関係者を探し出し、証言を集め続けてきた。幼なじみ、初恋の人、初めての男、芸妓屋に売った女衒、更生を促した学校長、被害者の妻、そして、事件から三十年が経ち、小料理屋の女将となっていた阿部定自身…。それぞれの証言が交錯する果てに、定の胸に宿る“真実”が溢れだすー。昭和の猟奇殺人「阿部定事件」。何が彼女をそうさせたのか?性愛の極致を、人間の業を、圧倒的な筆力で描き出す比類なき評伝小説。
ウクライナ系米国人医師カーチャ、チョルノービリ原発近郊出身の鉱山技術者ミーシャ、青い髪の活動家スラヴァ、独立広場でピアノを弾く元KGBスパイ…冬のウクライナ、首都キーウ。それぞれの過去を抱えた人々の運命が交錯するー喪失と、希望への物語。ニューヨーク公共図書館若獅子賞受賞作。
『人魚姫』を翻案したオリジナル脚本『姫と人魚姫』を高校の文化祭で上演することになり、人魚姫を演じることになった真砂は、個性豊かな演劇部のメンバーと議論を交わし劇をつくりあげていく。しかし数年後、大学生になった当時の部員たちに再演の話が舞い込むも、真砂は「主演は他をあたって」と固辞してしまい…。社会規範によって揺さぶられる若きたましいを痛切に映しだす、いま最も読みたいトランスジェンダーの物語。
ひとは、「独り」から逃れられない。 著者史上最もグロテスクで怖い10の物語から成る、最高精度の小説集。 バイト先のコンビニに現れた女から、青年は「ある頼みごと」をされて──「ぴぴぴーズ」 男を溺れさせる、そんな自分の体にすがって生きるしかない女は──「みみず」 刺繍作家の女は、20年以上ともに暮らした夫の黒い過去を知ってしまい──「刺繍の本棚」 女たちは連れ立って、「ドクターF」と名乗る男との待ち合わせに向かうが──「錠剤F」 ……ほか、あなたの孤独を掘り起こす短編10作を収録! 【著者略歴】 井上荒野 (いのうえ・あれの) 1961年東京生まれ。成蹊大学文学部卒。89年「わたしのヌレエフ」で第1回フェミナ賞を受賞。2004年『潤一』で第11回島清恋愛文学賞を、08年『切羽へ』で第139回直木賞を、11年『そこへ行くな』で第6回中央公論文芸賞を、16年『赤へ』で第29回柴田錬三郎賞を、18年『その話は今日はやめておきましょう』で第35回織田作之助賞を受賞。その他、『あちらにいる鬼』『生皮 あるセクシャルハラスメントの光景』『小説家の一日』『照子と瑠衣』など著書多数。