出版社 : KADOKAWA
若返りスキルを手に異世界を旅するおっさんアジフ。 王都へたどり着き、念願だった剣術道場へ入門。相変わらずのソロ討伐の傍ら、対人剣術を磨いていく。 愛馬や気のいい冒険者たちとの出会い、別れを繰り返し、放浪生活を満喫していたのだがある事件をきっかけに、アジフは過酷な砂の国へと旅立つことを決意する。 自分の足で世界を旅する放浪記、第二弾。
大戦の暗雲が迫る、魔都・上海。帝国陸軍特務機関所属の伊那雄一郎は、田辺少佐から緊急招集を受ける。伝えられたのは、駆け落ちした華族令嬢・一条綾子の身柄を、各国の特務機関や蒋介石隷下の藍衣社に先んじて確保せよという密命だった。しかも、皇室から直接派遣された謎の男・大神明と共に遂行せよという。渋りながらも拝命した伊那であったが、藍衣社の異能戦闘集団を率いる杜龍と四天王に急襲される。死地を救ったのは、身に「月」を背負って人間を遥かに凌駕した膂力で戦う、大神その人であった。やがて、各国の特務機関やマフィアの青幇をも巻き込み、上海租界を血の暴風が吹き荒れるーー。最後に勝つのは……誰だ!?
『イノセント・デイズ』を今一度書く。そして「超える」がテーマでした。僕自身はその確信を得ていますーー早見和真 長い間歪み続けた愛や母性の歴史、地層のように積み重なる闇に確かな兆しを探し続けた。神が人を嘲笑い続けてきたのか。人が神を嘲笑い続けてきたのか。神なるものへの幻想と呪縛を解き放つ祈りとその熱に、心が深く確かに蠢いた。--池松壮亮(俳優) 容赦などまるでない。「母」にこだわる作家が、母という絶対性に対峙した。確かなものなど何ひとつない世の中で、早見和真は正しい光を見つけようとしている。その試みには、当然異様な熱が帯びる。--石井裕也(映画監督) 私も命を繋いでいく役目を担うのだろうか。微かな光と絶望に怯えながら、夢中で読み進めた。どうしようもない日々に、早見さんはいつだって、隣で一緒に座り込んでくれるんだ。--長濱ねる(タレント) ラストに現れるヒロインの強い覚悟と意思の力に、私たちは元気づけられる。辛く暗く苦しい話だが、そういう発見があるかぎり、小説はまだまだ捨てたものではない。 --北上次郎氏(書評家)(「カドブン」書評より抜粋) 彼女たちは、蟻地獄の中で、必死にもがいていた。 愛媛県伊予市。越智エリカは海に面したこの街から「いつか必ず出ていきたい」と願っていた。しかしその機会が訪れようとするたび、スナックを経営する母・美智子が目の前に立ち塞がった。そして、自らも予期せず最愛の娘を授かるが──。うだるような暑さだった八月。あの日、あの団地の一室で何が起きたのか。執着、嫉妬、怒り、焦り……。人間の内に秘められた負の感情が一気にむき出しになっていく。強烈な愛と憎しみで結ばれた母と娘の長く狂おしい物語。ここにあるのは、かつて見たことのない絶望か、希望か──。 目次 プロローグ 第一部 伊予市にて 1977年8月 1988年8月 1992年8月 2000年8月 第二部団地にて 2012年6月 2012年10月 2013年1月 2013年4月 2013年6月 2013年7月 2013年8月 エピローグ
五年前に家出した息子の雅也は、東京で「炎上系」の動画配信者になっていた。しかも、複数の人間たちから恨みを買って行方をくらましてしまったという……。愛する我が子を救うため、母の葉子は驚くべき行動に出る!
「涙がとまらない」と韓国中で話題となり、5か国で累計40万部突破したベストセラー小説。親友を亡くした少女が、遺作の日記を手にしたことで始まる喪失と再生の物語。
異世界の美貌の王子・アシェルに転生した主人公。しかし、以前のアシェルは残虐な王子で、英雄である黒騎士・セオドアからも嫌われていた。だが半分だけ血を引いたセオドアの獣人の本能は、アシェルを唯一無二の番だと訴え、愛しさと憎らしさの間で葛藤する。そんな中、アシェルが獣賊に攫われ、セオドアは番を守るために獣化するが、重傷を負ってしまう。事件の黒幕も判明し、どうやら事の発端は亡き前王妃の死にあるようだが…? そしてアシェルとセオドアは心を交わすが、アシェルへの求婚が殺到しーー?
商会の問題に首を突っ込んだり、暗殺者に狙われたり、なかなか刺激的! 王都での生活を楽しむ子供たちの前に、 暗殺者が現れてーー ヒラクはそばにいない、 この危機をどう切り抜ける!! 五ノ村ではオークションが開催! 「金はあるかぁぁーっ!」「欲しい物はあるかぁぁぁっ!」 「おおおおおおおおおっ!」 なんとも暑苦しいテンションで行われているようです。
陰謀に巻き込まれる貴婦人!? 悪逆を尽くした公爵夫人エレインは、我が子に殺された瞬間、30年前に時間が戻っていた。 20代の貴婦人となったエレインは、過去を悔い改め、人生を再スタートさせる。 魔術学院の院長に功績を見込まれ、特殊魔力を指導する教師となったエレイン。 だが、特殊魔力はあまり認識されてない魔力ゆえに、障害にぶつかることも多々。 教師、研究者、母として忙しい毎日を送るなか、院長から更なる依頼が舞い込んだ。 ーー聖国の次期聖女の能力を調べてきてほしい。 才能ある教え子を連れ短期留学を装い、聖国に降り立ったエレインの前には更なる苦難が続々と!? ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ■期間限定特典:『悪役一家の奥方、死に戻りして心を入れ替える。』書き下ろし短編小説 ※キャンペーンに使用するパスワードは本編後にあるキャンペーンページに収録されております ※閲覧期限は2022年8月31日23:59まで ※ご使用端末によっては読み取れない場合がございます ※パケット通信料を含む通信費用はお客様のご負担となります ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「隅田川御用帳」シリーズの著者が贈る、人情時代小説。書き下ろし2篇を含む3篇掲載! よろず御用承り所『千成屋』の女将お吟は、悩みを抱える人々に今日も寄り添う。 日本橋でよろず相談を受ける千成屋のお吟のもとに、京橋の呉服問屋・天野屋から依頼が舞い込んだ。四年前、娘のおはつの婚約者だった佐之助が何者かに襲われ顔に傷を負ったことから江戸を去っていたが、事件の犯人を捕まえたのが千成屋だった。今度はあそび惚けるおはつの今の亭主・多七を更生させてほしいという。おはつのため、多七について調べ始めるお吟だったが、やがて江戸を去ったはずの佐之助や、佐之助を切った犯人も江戸にいることがわかり……。 (「菜の花の道」より)
異世界に幼女の姿で転生した織田信長ーーロゼリア率いるロマネスコ軍は敵将モイングストゥ・マッシモを討ち取り大勝利を収めた。しかし、両家の戦争はまだ決着がついたわけではない。ロゼリアは勢いを拡大し、マッシモ家との戦争に完全勝利すべく、様々な方策を打ち出していく。ところが一方その頃、モイングストゥの死に乗じてバイダル辺境伯が自らの支配領域を拡大せんと準備を進めておりーー!?
異国から来た少女は、眠りの世界で魔女修行をする。「夜の都」を望む異界を訪れて。 魔女の「クダン」から教わるのは、妖精の鱗粉を触媒とした、月の姫から授かりし魔術。 亡者どもを追い払う任務を、世界を守る役目を、図らずも背負わされた少女の運命は。 圧倒的な想像力が世界を創造する、あまりにも美しく苛烈な、ヒストリカル・ネオファンタジー×魔法少女物語。 === 1920年代前半(大正時代)、父と義母とともに、『ガリヴァー旅行記』に登場する東洋の島国を訪れた14歳の少女・ライラ。 7日間を保養地のホテルで過ごすことになったライラだが、古い祠として祀られていた岩井戸で、底から湧き出た星のような小さな光の粉が眼に入ってしまう。 部屋に帰り猛烈な睡魔に襲われた彼女がベッドに倒れ込むと、なぜかそのまま真っ暗闇の空間を落下し、気が付くと見知らぬ場所にいた。 月のように巨大なシャンデリア、大理石の環状列柱が支える絢爛の大広間。 夢だと思ったライラが不思議な空間をさまようと、何処かで電話機のベルが鳴っている。 応答したライラに語り掛けてきた相手は、「月の姫より直々に眠りの魔術を授かりし禍の魔女」で「クダン」と自らを呼ぶようにと言った。 クダンはここが「星の界の異界」であり、空の彼方に屹立する摩天楼群を「夜の都」だと語るのだが……。 日本ホラー小説大賞出身作家、待望の第2作。 === 装画=朱華 「眠る島」 2021 夜の都 もくじ 古代東洋魔術の萌芽 西洋による再発見 魔道概論 各論、及び魔術過剰使用による危険性 決闘礼法 魔道再興計画要綱
数々の企業の上場にCFO(最高財務責任者)として関わったことで巨富を得て、半ば人生を上がってしまった行先馨。経済的には充足しつつも深い孤独を抱える彼女は、マミヤと名乗る弁護士から「人間からはみ出した方が良い」と告げられ、奇妙なペントハウスに招待される。そこでは中国を統一した「始皇帝」や、水からガソリンを精製した「本多維富」を自称する者たちが、カードゲームに興じていた。はたして彼らは何者なのか。そして人間は、欠落や孤独から解放されることで、ネクストステージへ進むことは真に可能なのか。芥川賞作家が鋭い筆致で挑む、超現実の新地平。
恋愛経験ないまま死んだら異世界トリップ!? 悪女の身代わりとして魔王様の生贄に! 食べられちゃう……と思いきや結婚希望? 淫乱と誤解され初夜から濃厚すぎるHを。 巧みな手で、舌で、そして巨根で── 何度も絶頂に導かれ、寝かせてくれません! 魔王様はテクニシャン、きっと経験豊富 ……と思いきやなんと私が初体験!? 独占欲たっぷりに毎晩、精を注がれて。 ついに懐妊。けれどまさかの事態が!? 最強&絶倫の愛を一身に受ける奥様ノベル!
地方都市で暮らす三上咏子は、縫製工場でパートとして働きながら、高校生の翔琉と小学生の紗希、夫の丈史と平凡な毎日を送っていた。ある日の夕方、駅近くの商業施設から白い煙が上がるのを目撃。近くの塾に通う息子が気になり電話を掛けるが、「誰かが爆弾を仕掛けたテロだ」と興奮して語る様子に違和感を覚える。翌日、今度は市立図書館でも同様の事件が発生。いったいなぜこの町で、こんなことが?咏子は今まで気にも留めなかった、周囲の異変に気がついていく…。
日本文化史の大学教授・小宮山香織のもとに、教え子から相談事が持ち込まれた。山形の実家が所有する油彩画に、贋作の疑いがかけられたというのだ。明治期を代表する洋画家・高橋由一が描いたとされる《隧道図》は、真筆に近い特徴を持ちながら、いくつかの謎をはらんでいた。真贋を調べる香織はやがて、描画当時の事件が鍵を握ることに気づくがーー。 明治期の不可解な失踪事件、道路事業をめぐる百姓一揆、真贋不明の奇妙な絵、そして新たな殺人。 油絵が呼び寄せた謎の先に、驚天動地の真実が待つ!
「非業の死を遂げる運命の少女を守れ」 それが、天界から私と【先輩】に与えられた使命。 地上に降り、愚かな人間なんてものを守るのが仕事なんて……。 しかも、普通の少女を守る……? なんで美しき天使である私たちがそんなことをしなくちゃいけないの!? 【先輩】もずっとそう考えているに違いない。そう信じていたのに、なんであんなーー。
まだ見ぬ恋人エンドに向かって、悪役令嬢一家の没落フラグ除去は順調に進み、 攻略対象たちと過ごす学園生活も充実のひとこと。 ヒースクリフとの距離もちょっとずつ近づいてきた…かも? 未来は変えられそうだけど、こんなにもすんなりいくものかしら…?
「夢に向かって切磋琢磨する登場人物たちの姿に、まだ何者でもなかったあの頃の気持ちを思い出しました」 諏訪部順一さん推薦! “特別な声”を持つ君と出会い、ぼくの人生はあざやかに変わった。 渋谷にある専門学校の声優科に入学した石森陽児は、上海からやってきたアニメ好き少女・陽心心と出会う。異国の地でひたむきに夢を追う彼女に惹かれながら、幼なじみの浩平、元高校球児の健太郎、子役あがりの遥、元キオスク女子の真琴といった年齢も出自も違う仲間たちとともに特訓の日々を送る。ある日の夜、浩平に誘われ帰宅する心心のあとを興味本位でつけたところ、彼女を見張る不審なクルマに気づく。心心が抱える秘密とは? そして彼女は何者なのかーー? 第一部 東京編 第二部 上海編 再び、東京渋谷さくら坂
カイコを利用する新技術でバイオ医薬品の生産を目指すトトバイオサイエンスの研究開発部長の進藤颯太郎は、工場で起きた事件をきっかけに同社の科学顧問で上州大学医学部教授でもある加賀義武の本性を知る。事件後、加賀と袂を分かったトトバイオと進藤は、新たな科学顧問探しと新薬開発を進めるが、加賀の妨害工作でトトバイオの株価は下落する。さらに帝央製薬と手を組んだ加賀の狙いはー。研究の理想とベンチャー企業の綱渡り経営の現実がせめぎ合う、リアル創薬業界物語!