出版社 : KADOKAWA
幼きウィルは誰も頼れる人がいない孤児だった。貧民街の片隅で死にかけていたが、偶然通りかかった傭兵に命を救われる。ウィルは生きるために傭兵団への入団を希望。合格不可能な入団テストを課されたーーはずが才覚を認められ、王国最強の傭兵団に仮入団することになり!? さらにウィルは生まれつき膨大な魔力を内に秘めていたことが発覚! 家事雑用をこなす傍らで特訓を始めたウィルは、世界最高峰の実力者である団員たちの教えを受けて【召喚士】の才能を瞬く間に開花させてゆく。その破格の資質により、気づけば団員たちや他国の強者からも一目置かれるようになりーー!? 無敵の師匠たちに育てられた規格外の弟子による最強成長ファンタジー!
書き下ろしショートストーリーとアクリルキーホルダーがセットになったムック。蓮ノ空のこと好き好きクラブのみなさん要チェックのアイテムです!
高校時代に探偵の真似事をして以来、森田みどりは人の“本性”を暴くことに執着して生きてきた。気づけば二児の母となり、探偵社では部下を育てる立場に。時計職人の父を亡くした少年(「時の子」)、千里眼を持つという少年(「縞馬のコード」)、父を殺す計画をノートに綴る少年(「陸橋の向こう側」)。“子どもたち”をめぐる謎にのめり込むうちに彼女は、真実に囚われて人を傷つけてきた自らの探偵人生と向き合っていく。謎解きが生んだ犠牲に光は差すのかー。痛切で美しい全5編。
高校2年の祈里は、体調が優れず伯父が働くクリニックに行くと、あと数年しか生きられない病気だとわかる。これまでの友人関係も、将来のために頑張っていた勉強も無駄になると絶望し、心の拠り所だったより江さんの家に向かう。すると、なぜか去年同じクラスだった春日井くんがいて、より江さんは祖母であること、さらに亡くなったことを知らされる。遺品整理を手伝ううち、どんどん彼に惹かれていくが、このまま好きでいていいのか、悩みは募るばかりでー。
自分にないものを、たくさん持っている人たちが眩しかった。 高校1年生の海実は奥二重がコンプレックス。アプリで加工をしているとクラスの男子にからかわれてしまう。ショックのあまり、自分の顔がおかしく見える「思春期の風邪」に罹ってしまった。マスクで顔を隠して学校に通うが、次第に家から出るのもつらくなっていった。そんなとき、よくない噂の多いクラスメイトの久米くんに「俺の息抜きに付き合って」と声をかけられ、授業をサボることになってーー。 ひとつの出会いが私の世界を変えてくれる。 共感度抜群!この物語はあなたの宝物になるーー。 『青春ゲシュタルト崩壊』の著者が贈る、恋と勇気の青春物語。
伊賀忍者・向井正綱は、甲賀衆に襲われている市女笠の少女を助ける。少女ー雪姫は、伊勢の戦国大名・北畠具教の愛娘。織田信長の子・茶筅丸への輿入れが決まっていたが、不本気な婚礼を嫌い、織田家の非道を京の幕府に訴え出ようとして狙われたのだった。「北畠を、伊勢を、お助けください!」姫君の懇願を聞き入れた正綱。山野を駆け滄海を渡り、甲斐の武田を引き入れ熊野水軍をも動かす。敵は信長。織田の大軍との大勝負が、はじまる…!第15回小説野性時代新人賞受賞作。
第15回 小説 野性時代 新人賞 受賞作! 落語好きの父に連れられ寄席に通うなか「演芸写真家」という仕事を知った宮本繭生は、真嶋光一に弟子入りを願い出る。「遅刻をしないこと」「演者に許可なく写真を撮らないこと」を条件に許可されるが、ある日、繭生は高まる衝動を抑えきれず、落語家・楓家みず帆の高座中にシャッターを切ってしまう。繭生は約束を破ったことを隠したまま演芸写真家の道を諦める。それから4年、ウェディングフォトスタジオに勤務する繭生のもとに現れたのは、あのみず帆だった……。
崖っぷちのフリージャーナリスト・寿美佳は、強制労働の噂を聞き、「デッドエンド」と呼ばれる砂漠鉱山に命からがら潜入した。ある人物の救出と取材が目的だったが、そこで出会った労働者3人の意外な背景を知り…。ここは見捨てられた場所、そして、途方もなく自由な土地ー。「他の場所では生きられなくても」、今、自分の身体が、能力が、拡張していく。
雪の深夜の当直中、刑事の松野徹は不審車両に遭遇し職務質問する。運転手の藤池光彦は急発進、徹は追跡するが車は交差点に突っ込み、光彦と通りかかった車の家族四人が死亡する大惨事となる。警察への批判が強まりかけたとき、光彦が事故直前に強盗致傷事件を起こしていたと判明、非難は遺族に集中した。冤罪を疑う光彦の両親から再捜査を嘆願された徹は、自責の念に誘われるように引き受けてしまう。新事実など出てきようがない、はずだったがーー。 序章 二〇二二年 二月 第一章 二〇二二年 八月 第二章 二〇二二年 九月 終章 二〇二三年 二月
伝説的な軍歴を誇りながら、退役をきっかけに留学先のエルフの国・ルース王国の幼年学校で料理係(?)となった男シレンツィオ。ひょんなことから相棒の羽妖精ボーラ、早熟な少女テティス、赤毛の少年マクアディら小さな友人たちに囲まれながら、奇妙で気ままな学園生活を楽しんでいた。時にはエルフならば誰でも扱える魔法に興味を抱き、獣人ガットの作った池の魚を調理して振る舞ったり、蕎麦や醤油を扱うエルフ料理を調べながら作ってみたり…シレンツィオは興味の赴くままに色んなことにチャレンジしていた。そんな最中、エルフの子供たちの舌が痩れるという謎の症状が発生。シレンツィオはその原因の調査に乗り出すがーそれは、この伝説的な英雄の「気ままなその後」の生活に、大きな影響を与える事態になってしまう…のか!?気ままな英雄の「その後」を描く話題の物語、第2弾!
貧乏子爵令嬢モニカは「透過」という存在感を消す特殊能力持ち。それを活用しながら文官として働いていたある日、人々を魅了する「魔性」の能力を持つ侯爵ルクレツィオに求婚された。彼は誰もが振り返るような美貌の持ち主だけど、強烈な後援会のせいで縁談を妨害されまくっているらしい。だがモニカの能力なら妨害を阻止できるかもしれない!支度金と保証金、ついでに成功報酬まで積み上げられ、後継ぎが生まれたら即離婚の契約婚が始まった!「魔性」能力のせいで女性恐怖症のルクレツィオだったが恋愛レッスンを重ねるうちに二人の仲は深まっていきー?女嫌い美貌侯爵と存在感極薄令嬢は契約を完遂できるのか!?
「わたくしが三日以内にこの疫病を収束させたなら、陛下との賭けの条件を満たしたと考えてよろしいですか?」ある日突然、ロレージに正体不明の疫病が広がった。誰もが絶望するなか、エリーゼが一人、立ち上がる。何万人もの命が失われかねない疫病の拡大を食い止め、皇帝との賭けに勝ち、皇太子妃としてではなく、自分の生きたいように生きるために。けれど、そんな彼女の側には皇太子リンデンが。「君を信じている」過去の苦しみを避けるために、皇太子から目を逸らしてきた。でもそうすればするほど、考えてしまうのは彼のことばかり。それは皇太子も同じでー!?「エリーゼ、君はどうしてこんなにも私の心をかき乱すんだ?」はたしてエリーゼは疫病を収束させ、自ら望んだ人生を歩むことができるのか!?
「女の地獄って地続きなんだよね。」 恋愛・結婚・親子関係・不倫・友情・美容・美醜ーー あらゆることに絶望しながらあらゆることを諦めて それでも希望を捨てきれない女性たちを 新進気鋭の作家 白井瑶が描く短編オムニバス小説。 『死者とセックス』『まだ「女の子」やってるの?』ほか 著者ブログで連載の短編小説に加え、 SNSで話題「全自動お茶汲みマシーンマミコ」 シリーズ完結の新作書き下ろしストーリーを収録。
レオンハルトとの婚約と、ワグナー家の当主として叙爵が決まったリディ。婚約者でありながら引き続き雇い主と侍女という二人の距離はなかなか縮まらないが、夜会で出会ったレオンハルトの従妹・エステルの登場で、リディの心は揺れる。彼女には、レオンハルトからの恋心を素直に受け止められない事情があった。王都では、怪しい媚薬や美術品の贋作を扱う悪徳商人の暗躍が噂されるなか、リディはとある無名の画家が遺した絵画に価値を見出し、その謎と向き合うことに。機転と審美眼で自らの未来を切り開く派遣侍女が、最後につかみ取る幸福とはー!?
「お父様に認められたい一心で、わたくしは邪魔者を皆殺しにしたのに…」『悪の皇女』-ディアガルド帝国、唯一の皇女だったキャンディス・ドル・ディアガルド。皇帝である父親・ヴァロンタンに愛されるために、気に入らないものをすべて排除していた残虐非道な彼女は、十六歳の頃、突如現れた異母妹のルイーズにすべてを奪われ、悲しみと絶望を抱きながら父に首を斬られてしまうー。しかし、なぜか次に目覚めると、五歳の頃の自分に戻っていて!?この頃にはワガママの限りを尽くし、既に周囲から恐れられ嫌われ始めていたキャンディスは、このままではまた処刑されてしまう。だが、まだどのような行動を取ればいいかわからないキャンディスは…。(そうだ、わたくしは今までと正反対のことをすればいいのね!そうすれば絶対に死ぬことはないはずよ!)前世とはすべての行動を真逆にする“真逆作戦”を実行!?そんなキャンディスの変化に次第に皇帝たちも気づき始めて…!?目指すは誰も殺さない、『いい皇女さま』!?真逆の行動で未来を変える、王宮溺愛ファンタジー!
愛犬ショコラと、こっちで再会した母さんに、エルフの幼馴染カレン。更にはトリケラトプス(?)のポチも加わって、異世界生活もにぎやかになってきた。今回はご近所のドラゴンさんの住まう里に訪問!トラブルの解決を頼まれたりもして、帰ってきたら庭に謎の大きな植物が。中から生まれたのは家族全員の魔力を受け継いだ子供で…!?いろんなことが起きる中、母さんがなにやら思い詰めた顔をしていて…そして話してくれたのは、昔の話。異世界転移してきた少年と孤独に生きていた少女が、出会って家族になるまでの物語だった。母さんの生い立ちと過去を知ることになった僕らはー。母さんが笑って暮らせるように、あなたの想いは僕が引き継ぐからね、父さん。
聖教騒動は何とか収束したものの、黒幕・神父は行方知れず。背後では総隊長・万朶に怪しい影が見え隠れしていた。一方防人として第8守備隊の一隊を任された晶は、神器の不調に悩まされていた。伯道洲から訪れていた剣聖・孤城、そして嗣穂も晶の精神を蝕む迷いに気づきつつあったが…?そんな中、晶は田舎めいた話し方の謎の少女・雪乃と偶然出会う。聞けば、滅んだはずの祖母の実家“夜劔”の家の出だという。雪乃は起こり得ないはずの百鬼夜行を予告しー。