出版社 : PHP研究所
与えて、与えて、与え続けた先に目には見えない「信用」が手に入る!小さな島に降り立ったみすぼらしい異国の托鉢僧。その一見“奇妙”な言動が、崩壊寸前の小さな島に、大きな奇跡を巻き起こす!
死ぬ前に“二十分間”、自由な時間をもつことができた女性の意外な選択(「跨線橋の秋」)、生と死についての真理を人間に教えるか討論する動物たち(「バルル原理」)、夢の世界で自由に遊べる技術を身につけた男に訪れた、思いがけない出会い(「夢見王子」)など、現在から過去、未来、さらには“物語”の中まで、さまざまな世界を箱庭に見立てた連作短篇集。泣けて、笑えて、ゾッとする、「箱庭旅団」シリーズ第三弾。
めったにない幸運は、ある日突然やってきた。鮓売りの与七が、こはだの鮓を分けてくれたのである。作兵衛は、夢にまで見た鮓に小躍りするのだが…。江戸の浅草が舞台の表題作をはじめ、本所を舞台に職人の日常を描いた「たき火」「泥鰌」など、市井人情ものの単行本未収録短編小説に加え、幻のデビュー作「ママは知らなかったのよ」と、新選組関連作品の原点とも言える読み物を特別に収録した作品集。
谷根千中学に通う桜つぼみは、谷中墓地で青髭の男に襲われていたところを、女子高生探偵・花丸リンネに助けられる。それをきっかけに二人は“地獄変”を思わせる、連続少女誘拐事件に挑むことになるのだが、古書カフェ店員のヤエや転校生のローズ、さらに芥川龍之介の幽霊?が絡み…。根津神社、団子坂、夕焼けだんだんなど、情緒溢れる町で起こる事件を少女たちは解決できるか!?
岩手県久慈に生まれ、悪ガキとして育った三船久蔵は、仙台二中に進学し、柔道と出合った。小柄ながらも地元で敵なしの久蔵は、上京後、講道館に入門し稽古に励み、異例の速さで昇段、数多の強敵を倒していく。不断の鍛錬の末に辿り着いた「押さば回れ、引かば斜めに」の境地は、幾多の新技を創出し、やがて究極の神業「空気投」を生み出す。不世出の柔道家の生涯を描いた長編小説。
「タスケテ」って思っても味方なんてダレもいないんだ。「クルシイ」って思っても逃げ場なんてドコにもないんだ。誰もかも蔑んだ、アタシをどうしてやりたいの…?ココロがコワレルんだ、アタシはどこへと消えるの…?かにみそPのダークサイドとDeinoワールドの暗黒コラボが満を持してノベル化!
「三身一体の剣か!」-居候をしている安田屋への帰途、三人の刺客に囲まれ、窮地に陥った橘円十郎だったが…。黒岩藩の国許で城代家老を暗殺した浦沢一刀流の郷士たちが、続いて江戸家老を亡き者にすべく出府。それを阻止しようと先手組頭の金重が、かつて共に闘った円十郎に助力を頼んできた。円十郎は、牢人仲間である馬淵と宇佐見に声をかけ、共にその依頼を受けることにしたのだが。文庫書き下ろし。
邪神「群馬王」の復活を願い、世界支配を夢見る「群馬県から来た少女」コヨトルの前に現れたのは「栃木から来た少女」トチギーナだった。
動画投稿サイトで累計470万再生を突破した大人気楽曲『こちら、幸福安心委員会です。』ノベライズ完結刊!!
すべては、一人の男が失踪したことから始まった。-関東の裏社会を二分する十四会の会長・今切の足取りが外出先が途絶えた。若頭補佐の君島から捜索の移頼を受けた裏社会専門の探偵・時園は、今切の行方を追う。会長・今切の失踪で得をするのは誰か。関係者らを洗う時園に「今切のものと思われる小指が十四会に届いた」との一報が入った。-男たちの矜持と憎悪、そして哀しき過去が激しく交錯する長編小説。