1988年発売
一条寺文麿往くところ、巷は戦場と化す。今回は京都。古都は風前の灯だ。…尾花建設の令嬢マリが京都を根城とする暴力組織『新鮮組』に誘拐された。観光会館入札にからむトラブルだ。最愛の女性を奪還すべく過激に封鎖された京都に乗りこむ文麿。待ちうける罠、予想外の恋。ノンストップロマン第3弾。
連続殺人の舞台は、吊橋を渡った断崖に建つ洞洛館だった。その橋が落ち、館そのものが密室になる。大垣洋司が大学の夏休みを利用して洞洛館を訪れた時、すでに仕掛けは緻密に張りめぐらされていた…。壮大にユーモラスに精巧に構築された「新本格探偵小説」ここに誕生。
国際情報小説の旗手・中村敦夫の力作第二弾。バリ島開発の利権をねらう日本商社は、故スカルノ大統領夫人を利用して、右翼の重鎮・工藤の担ぎ出しを計る。インドネシアの現代史に深い関わりを持つ工藤を迎え撃つ、イスラム過激派集団。秘密情報機関ドッギーズの日本拠点員・堂田将司が激発する事件を追う。
一流ホテルの社長が誘拐され、結局、奇妙な場所で救出された。その後、犯人から「ホテルの営業を停止せねば、飲食物に毒物を入れる」との脅迫がくる。さらにホテルでのメイド転落死事件も発覚。社長から特命捜査を依頼された畑中は、メイドの死の謎を探るうち、得体の知れぬ巨大な圧力を感じ、闘志を燃やす。
花の都はパリ大学の精神医学教室に留学した少壮精神科医。そこに待ちうける多事多難、青春喜劇の数々。-個性豊かな留学生仲間との交遊、アラビア王家の血筋をひくスペイン娘との恋。陰鬱な北フランスの冬。そして、盗難、自動車事故。自伝ふうユーモア小説“頭医者シリーズ”3部作完結編。
今から、およそ100年前、北アメリカのウィスコンシン州にある「大きな森」の中の丸太で作った小さな家に、小さな女の子が住んでいた。その女の子の名は、ローラ。姉のメアリーと、妹のキャリーの三人姉妹。不屈の精神をもった父さんと優しい母さんのいるインガルス一家だ。アメリカの開拓者の生活を生き生きと描いた「大草原の小さな家」物語の第1作。
ローラの一家は、ある日、小さな家の家財全部を馬車につんで、大きな森をあとにした。父さんが、新しい土地で暮らしてみる決心をしたのだった。目ざすは、西部の大草原、インディアンの国。旅が始まってすぐ、ローラたちは、流れのはげしい川の中で、犬のジャックを見失ったー。きびしい自然を相手にたたかうインガルス一家の物語の第2作。
主人公の経産婦と新人類の初産婦がおりなす、ちょっぴりコメディータッチの体験小説。完全なフィクションでありながら、子宮に響くリアルな表現が、まるでマタニティー雑誌の生の声を読むようなナウい衝撃。NHKのテレビドラマ《お入学》の原作者が描く、これまで誰も触れなかった現代のお産事情。
友達のトミーがせりか達に別れの拶挨をしにきた。どうやらそれはギャグではないようで…。原因を探り、せりか&遥の探偵ごっこが始まった!大人気のせりかシリーズ、待望の第4弾。
百合子は教会の近くで泣いているスペインの青年と知り会い、スペインにいる恋人が貧しさのため大富豪と結婚しようとしていることを聞いた。スペインに帰る旅費もない彼を、百合子は悠馬とマリリンに引きあわせ、スペインに戻れるよう取りはからってやった。実は悠馬は大ドロボーでお金持ちでもあった。この夜、自宅に帰る途中、百合子は赤シャツの男たちに襲われ、気を失ってしまった。
みちのくへ旅に出た蘭子たちを心よく迎えてくれた貴子とその兄・明彦。ところが蔵王へのドライブ中、“キミはテコンドをやるね”と明彦に言われてビックリ。一体、なぜ…!?シリーズ第3弾。
“きみはもうぼくのもの…”堅琴の月の夜に現われたヒマラヤ杉の精。その低くやさしい声に、わたしは恋をしたの。夢みる少女・風祭夢摘の恋のゆくえは!?「恋いっぱいのシュークリーム」続編。
大学生になって初めての夏休み。久里子は家に帰らず、アルバイトを探し始めた。…だって恋しいアイツ、吾市と離れたくないから。だけどなかなか“好き”って言えないの。人気シリーズ第5弾。
両親の離婚から10年。あたしはママとの約束どおり、1度もパパと兄キに会っていない。…なのに、いきなり“会ってこい!”だなんて横暴よ!おまけに恋までやってきて大波乱の15の夏物語。