1988年発売
せいらは、プロ球団に入った一成に結婚を申し込まれた。それまでにいろいろな経緯があったが、承諾した。しかし、一難去ってまた一難、せいらの母親が娘を嫁に出すことに反対する。そのことを一成の父親に相談するが、そこでもひともめ。一成はいやけがさし、2軍落ちしても、野球に打ち込むーその行方?
香津は映画好きで、念願の映画会社宣伝部に入社した。そこで、亮介と会った。亮介は何かと香津の力になってくれた。が、仕事の関係でいま評判の映画監督・藤森と知り合った。香津は彼の強引さに反発しながらも、次第に魅かれていった。そして、藤森の真の人間性に触れていった。男と女の機微を描く。
無縁ゾーン上空で、空魔におそわれていたお守り助士すいさいを救ったために、お守りの楽園、「天地球」の難事件にまきこまれてしまったヘッドロココ、ヤマト神帝以下の聖戦士たち。しつように攻撃をしかけてくる悪鬼の手から、天地球を救うためにヤマト神帝たちは立ち上がった。秘宝の謎をとき、仲間の聖戦士とともに天地球の平和をとりもどすのは君だ。
その日、ボクは激しい頭痛とともに目ざめた。気づくとそこは、見知らぬ部屋のベッドの上。どうやら崖から転落して気を失っていたところを、通りがかりの男の人が助け、自分のベッドに寝かせてくれたらしい。礼を言おうとしたボクは、恐ろしいことに気づいた。自分がどこの誰なのか…。ボクは、自らの筆跡で残されていた“明神村・綾城”というメモを頼りに、記憶をとりもどすべく、その村を訪ねた。そこでボクは自分が少年探偵であり、綾城商事の会長であった故・綾城キクの死因について調査を依頼されていたことを知るのだが…。
「あなたの世界アルファールに、今あふれている邪悪な力は、いっときわたしの国をも滅ぼしかけたほどすさまじいものなのです。幸い、わがディリージュは放浪の騎士によって救われました。この国にも、救い主が必要です。そう、あなたが救い主のひとりとなるのです。あなたのほか、3人に同じペンダントを渡しておきました。それは互いに呼び合い、光り合います。仲間を見つけて協力し、闇の力を封印するのです」夢の中でディリージュの王女に会った少年マック。彼は心を決めた。暗く深い謎の迷宮に挑むことを。生きて帰れぬかも知れぬこの旅で、今きみの勇気が試される。
ボクは、父の仕事のつごうで、この町へ引っ越してきた。新しく行くことになった学校は、私立トキメキ学園というんだ。転校第1日目で、ボクはビックリ!なんと、スーパーアイドルのミポリンそっくりな女の子がいたんだ。ボクが一目ボレしてしまった彼女の名は、高山みずほ。ほかにも学園には、ヘンなやつやおもしろいやつがいっぱい。
ダイスケ、くりりん、ハカセは、小学校の仲良しトリオだ。ある日、図書館の掃除をしていた3人は、一冊の古びた本を見つけた。題名は「夢楽発明伝」。ぼろぼろの表紙を開いたときから、大冒険は始まっていた。頭脳明析なハカセの解読によると、その内容は『時間跳躍之機械(タイムマシン)』の製造法だというのだ。3人を乗せたタイムマシン『冒険号』は、時の彼方へと旅立った。ハリキリボーイのダイスケ、可愛くてちょっぴり生意気なくりりん、そしてハカセがくりひろげる、次元を越えたタイムトラベル冒険譚。
2年前、ルパン一家を振り回したリズが日本にやってきた。だが、もちまえの好奇心が災いし、またまた迷子に。そんな彼女につかまってしまったのは、コンピュータ・マニアの少年タカシ。リズの前でハッキングの実演をする彼のコンピュータ画面に突然映し出された謎の人物は、『私、マック。助けて欲しい』と告げると、画面から消えた。2人は何とか助け出そうと行動を開始する。一方、リズを捜す次元と五右衛門は彼女の足取りを追う。そして謀略の影が浮かび上がり、舞台は再びリトルアイランドに…。
モスクワ警察の大尉ダンコーは怒りと復讐の念に燃えた。麻薬密売ルートの元締めロスタに無二の相棒を殺されたのだ。そのロスタが数カ月後シカゴで逮捕された。ダンコーは身柄引取りのため単身シカゴへ飛ぶ。が、彼の目の前で、ロスタは仲間の手を借りて逃亡。激しい屈辱にかられたダンコーは帰国命令を無視し、市警のはみだし刑事リジットと共に執念の追跡を開始した。巨大な犯罪都市に展開される白熱のバイオレンス・アクション。
シカゴで警備会社を経営するハリー・デインのもとに、昔の恋人シェリルから電話が入った。ふたりは再会することになり、デインは彼女が指定したヴェトナム料理店へ赴く。だが、中に入りかけた瞬間、店内で大爆発が起きた。何者かが爆弾をしかけていたのだ。しかも意外なことに、シェリルとその婚約者が爆破犯はデインだと警察に証言。奥深い謎の渦中にはまりこんだデインは単身真相を追い始めた。アメリカ探偵作家クラブ賞候補作。
一流企業大正重電の社員小木曽は、「白昼の囚人」にも等しいサラリーマン生活に焦りと不満を感じていた。そんなある日、タクシーの中で偶然拾った3200万の大金が、彼を現実からの離脱と野望へと駆りたてた。銀座の夜の世界で、愛人の夏子らと華やかな事業をおこした彼は、だが、色と欲にまみれた人間どものエゴと裏切りの前に、やがて…。長篇サスペンスロマン。
かつて、彼女の恋心も知らず、彼女を別の相手に譲ってしまった男ー律子にとって、それは二十年ぶりの彼との再会だった。初恋の想いを今に秘め、積年の身体の疼きを一夜にかけた人妻の、むせかえるようなセックスを描いた表題作のほか、結婚を決意した平凡なOLが、上司との恋の清算に、最後に燃えた「色づく初夏の風」など、女の肉体と情感を女流作家の鋭い感性で写した官能傑作集。
ロンドン郊外のお城で、偶然知りあったマイケルは、白馬にのったステキな王子さま。もう二度と逢えないと思ってたのに、突然あたしの学校に、留学生としてやってきた…。親友の朝子なんか、もう大騒ぎ。そして、あたしのハートも〓@76B6だけど、この留学生、チョット変。青白い顔で、極度の貧血症。血に対して異状な反応をする。そのうえ、柔道部のジローさんの首を、いきなり締めつけたり、真夜中行方不明になったかと思うと、あたしの首に…!あたしの中にひろがるギワク。でも、イイのだ。母性本能をくすぐる、かわいいあいつが、あたしの血で元気になるのなら…。でも、この恋の行方、どうなるのかしら…?
オスマン帝国支配下のブルガリア、時は17世紀後半、山深きエリンデニャ谷の羊飼いたちに襲いかかった苛酷な運命ー。イスラム教徒への改宗を迫られた人びとは、キリスト教徒として死を選ぶのか…?民族の歴史と生活を鮮やかに活写!ディミトロフ文学賞に輝く、ブルガリアの長編傑作!
異形異類の狂い咲く世。豪快な政略軍略を駆使して旧い権威の一切を焼き払い、新しい秩序を目ざして突進する足利尊氏の執事高師直-。猪の生き血を吸って絶倫の精力で、我欲以外は念頭にない権門高家の美姫妻妾を片っ端から毒芽にかけ、遂には前の関白の姫に恋し華燭の典に乱入して-。「神を恐れず」「巨悪と巨善」と「鬼と人と」…乱世型天才児の不敵な生きざまを、歴史文学の奇才が、現代の視点で活写。