1989年12月発売
不可能犯罪が4つある。ミステリーの原点がある。例えば…。嵐の夜、マンションの11階から姿を消した男が、13分後、走る電車に飛び込んで死ぬ。しかし全力疾走しても辿りつけない距離で、その首には絞殺痕もあった。男は殺されるために謎の移動をしたのか?不可能犯罪が4つある。推理する名探偵御手洗がいる。
「暗花十二拳」の謎にいどんだ「明月五拳」の使い手西行法師は、和歌地獄を脱出し、みちのく平泉で強敵闇王を倒した。だが西行はなおも北上、出羽三山から津軽をめざす。そこは闇の神社が星型に配され、黒帝と呼ばれる奥州の真の支配者を復活させようとしていた。息もつかせぬ死闘が迫力の歴史アクション第2弾。
コンピューター制御された西側防空システムに、もし何者かがウィルスを忍び込ませ、全てのデータを消してしまったらどうなるか。全米の核浜器を管理する安全装置PAL(指令作動式起爆装置)のコードがテロリストの手に渡ったとき、ワルシャワ同盟軍は無気味に動きはじめた。-現実に起こりうる戦慄を描く、ハイテク軍事サスペンス。
不動産業者の倉地は、沖縄・那覇で出会った青年山口を東京にさそい、就職の世話をする。山口の那覇での荒れた生活が気になったのだ。しかし半年後、山口は心中した。しかも相手が七十の老女!倉地にあてた長文の遺書は、青年のおどろくべき生活を赤裸々に告白していた…。単行本未収録作や放送劇を含む、鬼才の心中小説集。
山奥の旧家にひっそりと生きる沙霧。母親はある日、忽然と姿を消したという。一方、漁村の網元の家で働く自然児の沙霧。村に流れついた母親は10年前に世を去った。少女たちの心に恋が芽生えたとき、出生の秘密は明かされ、信じがたい運命が2人を結びつける。北国の自然を背景に、秘められた宿命の絆と幼い恋の行くえを綴る哀切の長編ロマン。
「墓場の踊り手」の異名をもつアレクサンドル・サンジェルマン。表の顔はフランスきっての裕福な投資家だ。センスのよい服に身を包んだハンサムでスマートな外見からは、裏の顔をかいま見ることもできない。だが実は世界的な犯罪組織「ミッドナイト・クラブ」の大ボスだった。妻を殺され不具にされた車椅子の警部補との対決の時は迫るー。
伝奇小説の傑作。青年大名・忠輝と秀頼の秘事。凛々しく成長した忠輝を狙う将軍秀忠と柳生宗矩、さらに藤堂高虎らの一隊。伊達政宗・大久保長安らの防衛と自由を求める人々の死を恐れぬ熱い献身。
青山の喫茶店『オルフェ』に入った探偵作家・雨宮鏡介は、店内の様子がいつもと違うのに気がついた。客の目がまったくまばたきをしないし、唇も動かしていないのに話声が聞えてくるではないか-。恐怖のあまり店を飛び出し、自宅に辿りついた鏡介の前に、昨年、A湖畔で死んだ恋人の香西育江が姿を現わし、思いもよらぬことを告げる。死者の国・霊界に踏みこんだ男の異常な体験と不可解な殺人事件を描く、奇想天外な長編ミステリー。
この頃、お江戸に流行るもの地震、大水、船幽霊 退治したくば、飛鳥にござれ 花の下なる、平将門 この奇妙な張り紙が、隼新八郎を窮地に陥れる、血なまぐさい事件の発端になった。…江戸に跳梁する海賊の正体は?
神に与えられた自然にふさわしく、人間もまた美しく創られたはずだ。だが、なぜ故なく人は傷つけ合わねばならないのだろう。愛し合いながら、ふとした運命のいたずらから、ついに結ばれることのなかった貴乃と孝介。大正末期から日本の敗戦に至る時代の波にもまれながら、二人がひたすら耐え、生き抜く姿を感動的に描く長編ロマン。
きゃあ、すごい、目がまん丸の原稿依頼。その数、なんと100P!!おまけに英国取材旅行つき。やっとつかまえたわよ、幸福の女神!!ってんで、薫と一緒にいざイギリスへ。ところが向こうで最初に出会ったのが、ワニを飼っているクマ少年。彼は、以前、別れた父親に会いにはるばる英国へやってきたらしい。しかし、その父親ってのが本場の貴族で…!?ファン待望『マリナシリーズ』ついに登場!!
奈々は両親と一緒にイモコン勇一のお墓参りに行った。勇一は霊になって奈々のところへ戻っているが、両親は知らない。この墓地で、奈良は小さな女の子の幽霊に出会った。その子の名は信田希美。彼女は奈良の家にまでやってきたが、無言のままで、訴えかけるような目を見せていた。奈々は幽霊探偵の名にかけて追及をはじめたが…。そんなとき、希美そっくりの子が現れた。
1週間前、あたしのお家に1通の手紙が届いた。差出人も住所も書いてない。その代わりキス・マークが…。まさか?いえ、そーなんです。それは怪盗・紅真っ赤からの手紙。内容は、あたしに紅真っ赤の仕事を手伝ってほしいというもの。なんと、政治家のお家に忍びこんで、小さな箱を盗みだしてくれってゆーの。いったい、どーなってんの?あたし、迷ったけど、やってみよーかな、って。
浅沼はるかは、クラスで一番太っている女の子。そして、クラスで一番カッコいい柴田くんに恋していた…。「がんばるのよ、はるか」親友の真由美は、そうはげましてくれるけれど、引っこみ思案のはるかは、彼を見ているだけでよかった。でも、調理実習で作ったクッキーを、彼に体当たりしながら渡してからはるかの恋は、急展開!そのうち、まわりの女の子の視線もキビシくなってきて…!?
三絵子は博習館高等部の生物部員としての毎日にも慣れ、200匹のマウスの飼育係を自ら申し出て可愛がってきた。だが、マウスがそこにいる理由は…?しかし、冷厳なる現実を知っても、最早彼女はたじろがない。動物園の飼育係になるのが彼女の夢!一方、憧れの疾人は華道部の円と微妙な関係にあるし、さらに、強い意志力を持つ美化委員の奈津美の存在もクローズ・アップされてきた。生物部になじもうと努力する三絵子。しかし、どうしても部員たちとの間には何かが…。シリーズ後編。
あたし、小原舞子、花の女子高生。人気マンガ家神月センセのアシスタント兼駆けだしの新人マンガ家なの。両親がようやく転勤先から帰ってきて喜んだのもつかの間、なんと、あたしがマンガ家になるのに反対しはじめて、もう、大喧嘩。頼りになるのは、同志でBFのトオルくんなんだけど、そーいえばあたしたち、ファースト・キスもまだだったのよねえ…。好評舞ちゃんシリーズ、第4弾!