1989年8月1日発売
時は、みんながちょんまげをしていた江戸時代。所は、上から読んでも城山城、下から読んでも城山城というお城。ここのヘンな殿様にたのまれ、少年忍者「乱丸」は謎の巻物を追った!ところが、その乱丸の前にヘンな忍者たちー土グモ党10人衆が立ちふさがった。忍術対怒術、ギャグ対ギャグの戦いがはじまる。はたして乱丸は、10人衆を倒せるのか?そして、巻物の正体は?事件は妙な方へ流れ、乱丸もガクゼンとするのであった。最後に笑うのはいったい誰だ!はははは。
川原で、女子高生の他殺体が発見された!少女の名は、小島洋子。探偵倶楽部というサークルに所属していたらしい。少女はなぜ殺されたのか?被害者に恨みを持つ者の犯行か?何かの事件に巻きまれたのか?それとも…?そして事件の舞台は、彼女の在籍していた高校へと…。駆出し探偵の僕、高田直哉は、被害者の親友、あゆみちゃんと事件の解決に乗りだした!!直哉とあゆみの迷コンビ復活!シリーズ第2弾は、学園怪奇ミステリーだ!
向かうところ敵なしの快進撃でファミスタリーグを制覇したナムコスターズ。もはや戦う相手もなく、勝利者の孤独にひたったいたぴぴ監督のところへ突如、挑戦状が舞い込んできた。宣戦布告してきたのは、日本球界の生き神様、ドクタードン哲春。彼が率いるウルトラオールドスターズは、往年の名選手ばかりの集団。すでに現役を引退した選手たちとはいっても、くさっても歴代名選手。ドクタードン哲春の不敵な笑いも何か秘策があってのことだろう。さあ、もうすぐプレイボール。なんだかとんでもない試合展開になりそうな予感がするのだが…。
前回の24時間耐久レースにおいて、その活躍が認められた四郎たち激走フアイターズは、何と今回、バルセロナで開催される、ミニ四駆ワールドカップに参加することになった。ところが、現地に到着するやいなや、大切なケースが盗まれてしうのだ!四郎たちは街中を走り回って犯人を捜すのだが、途中で地元の少女たちにレースを挑まれてしまう。外国の非公認レース初挑戦の四郎と走太。前回では必要なかった改造テクニックも、今度は重要なんだ。この勝負を切り抜ければ、後はワールドカップが待っている。ベストセッティングで、見事栄光のトロフィーを獲得してくれ!
コーンウォール王朝の偉大なる王、タイグーン死す。この時、ネコマンマ王国との間に不隠な空気が流れつつあった。亡き王の後をつぐひとり娘のサリアと共に政権をまかされたプーンマルス。長きにわたるネコマンマ族への恨みをはらすため、世間知らずのサリアをだまし、ねこまんま討伐を開始する。次々と追いやられるねこまんま達。ついにネコマンマ国とコーンウオール王朝と大戦争!と思いきや、どこまでものん気なネコマンマ王国は、一人息子の王子、通称「ポチ」と自付役の少年タイトにすべてをまかせ、女王サリアの元へむかわせた。そして、ポチの運命的な旅が始まった。
「あのルパン三世に隠し子!?」ぬわにいっ!!いつ俺が子供なんか作ったんだよう。こんなデタラメな記事を載せやがって…。不二子は怒るし、次元と五右衛門まで白い目で見やがる。こうなったら、俺の子と名乗り出た娘に会って真相を…。-ところがだ。やっと見つけたその娘“美幸”は俺の目の前で何者かにさらわれちまった。どうやら、否応なしに、とんでもない陰謀に巻き込まれちまったようだぜ。それもこの東京の地下に眠る何者かがからんでるらしいのだが…。
私、風見唯。いま私たちの学校では、学園祭の準備で大いそがし。私のクラス6年C組では、お芝居をすることになったのです。タイトルは、あの“ロミオとジュリエット”!ところが、ロミオ役はクラスの人気者、御子柴クンに決まったものの、ジュリエット役がもめてるの。美人で演劇部の部長をしている麗華が最有力候補なんだけど、「つまんない」っていう意見が出て、大波乱。できることなら、私がジュリエットをやりたい!だって、御子柴クンは私のあこがれの人なんだもん。でも…。その時なの。私の身になにかが起こったのは。体が、白い煙につつまれてー。
水口葉子と葉月は一卵生双生児。姉の葉子は知的で優しく、趣味は読書にパソコンというきわめて優等生タイプ。しかし妹の葉月は、好奇心旺盛で活発、しかも怪力の持ち主というおまけつきだった。ある日のこと…、「葉子、わたし決めたからね。芸能界に入って貴也くんのそばにいくのっ」この爆弾宣言にも似た葉月の決心は、葉子の運命までも巻き込んだ。音痴の葉月は、歌手として活動するときは、歌のうまい葉子とバトンタッチするというのだ。かくして、アイドルスター望月貴也に恋した葉月は、『デビューしちゃえばこっちのもんよ。双子なんだから絶対わかんないもんね』作戦を開始。
1982年、ヨーロッパではパレスチナ過激派による暗殺事件が続発していた。その背後には常に、『テロリストの王』と呼ばれるアブ・ニダルの無気味な姿があった。一方、パレスチナ人の作家ラムジー・アウワドとイスラエルの情報部員シャイ・シャハムは、動機こそ異なるがアブ・ニダルを倒すという共通の目的のために、アムステルダム、ウィーン、ローマと、アブ・ニダルを追う。折りしも、新たな標的に意外な人物が浮かび上がる…。
女弁護士メガンは慄然とした。ベトナムで戦死したはずの夫、ティエリーから電話があり、イタリアを旅行中の愛娘を誘拐したというのだ。メガンは即刻現地に飛んだ。が、ティエリーの真の狙いは、彼女の叔父で合衆国国務長官候補のジョンの命だった。ジョンはベトナム戦争当時CIA局員で、ソ連に内通していたティエリーを罠にはめた過去があるのだ。単身メガンのあとを追ったジョンを待つ、ティエリーとKGBの恐るべき復讐計画とは?
戦災で親兄弟を失った18歳の少女が、満月の夜、山中で3人の米兵に乱暴され、やがて身も心も引き裂かれて転落して行く。敗戦後の女たちが辿った凄惨な昭和史の1ページを描く書き下ろし長編小説。戦後の女性昭和史。
春スキーで賑う月山で、凍死した中年男の死体が発見された。だが、地元の警官隊が現場に到着したときには、あったはずの死体は忽然と消えていた。状況から判断して、消えた死体の身元は、鶴岡市役所農務課長の紺野秀一と推定されたものの、死体の行方は杳として知れなかった。紺野の妻・由岐は、死体発見者の一人である貝原佐緒里を介して盲目の郷土史家・実相寺禅堂に助力を求めた。だが禅堂と佐緒里が調査をはじめたとたん、ふたりは異形の山伏の集団に襲いかかられた…。出羽三山に根強く残る民間信仰に題を取った、書下ろし長篇ミステリー。
「中国奥地でなにか起っている」テレタイプをのぞきながら新聞記者山崎はつぶやいた。-中ソ国境に近い新疆ウイグル自治区に突如かけられた未確認物体からの攻撃。未曾有の事態に、情報公開を迫る米国に対し、中国はそれを拒否、情勢はソ連をも巻き込む国際緊張へと発展した。だが、その間にもエイリアンの攻撃は地球的規模に広がり、影響はついに日本にまで…。人類滅亡の危機に鋭く迫る、本格長篇SFの名著。
神奈川県芽ヶ崎署管内の個人病院で、院長と出入りの貿易商が刺し殺され、院長の娘婿が傷を負った。目撃者はなく、警察が聴取できたのは、娘婿のー二人は口論のあげく、刺し違えたーという証言のみ。だが、警察は彼の傷の位置に疑念を持った。あきらかにためらい傷…!?証言の信憑性を疑った警察の、威信をかけた捜査が始まった。ドキュメントタッチで描く迫真の警察小説。
吉見礼子は、ふつうの人よりちょっぴり霊感の強い、高校3年の女の子。そんな礼子が、ある日街なかで見かけた青年は、若かりしころ失恋のすえ自殺した、吉見家のご先祖さま!?でも、どうして今ごろになってご先祖さまの霊が…!?突然の霊の出現を不思議に思った礼子は、いつものようにトランプ占いで、ご先祖さまの自殺の真相を探ってみた。だけど、その結果、とても恐しい事件が…。
真下ひかるは、中学3年生の占い大好き少女。受験生だけど、夏休みは遊びまくろうと仲良し3人組で決めたところ。でも、ひかるが胸キュンとなった相手は、学校一の秀才で勉強一筋。思いきって“海へ行こう!”とデートにさそったの。彼は来てくれるかな?不安になったひかるは、得意のトランプ占いを始めたのだけど、出るのは悲惨な結果ばかり。果して、彼は…。ドキドキハラハラちょっぴり大胆なサマー・ラブ・スキャンダル。
女医の白い指が肉棒に絡みつき、愛液にまみれ、妖しく蠢く。柔襞をまのあたりにした時、男は、力を失っていた己の欲望が再び全身に漲るのを感じた。思いっきりぶち込んでやるー。陰唇を激しく嬲り、股間を押し拡げ秘肉を乱暴に割りさいて、激しく腰を打ちすえ甘い蜜襞の奥深く、白い精を解き放つ。
1880年春、ロシア海軍の士官ココフツェフは長崎寄港の折、稲佐の芸者オキヌに出会い、恋におちる。甘美な日々、別離、そして再会…。日露戦争からロシア革命へと時代が激しく変貌をとげるなか、2人を待ちうける運命は?日本海海戦におけるバルチック艦隊壊滅の模様、失意のココフツェフが彷徨う革命直後のシベリアの描写など、読みどころも多く、息もつかせぬストーリー展開は、読者を飽かすことがない。歴史の転換期に生きた男女の運命を描いてセンセーションを巻き起こし、発表と同時にまたたく間に店頭から姿を消したというベストセラー小説の本邦初訳!