1991年6月発売
黄金の林檎黄金の林檎
現代アメリカ女流作家ユードラ・ウェルティーの壮年期の最傑作。時は20世紀前葉、場所はアメリカ深南部ミシシッピ州モルガナの町で、愛に、芸術に、冒険に生きる男女の群像。だが彼らの目をくらます謎の黄金の林檎は神話の昔から輝き、耳に響く音楽は星座のかなでるものだった-。狭小な時と場所に生きる名もなき人びとの情熱の中に、人類の歴史と宇宙の星々にまで及ぶ壮大なイメージを展開させるウェルティー文学の真髄。
乾山乾山
兄光琳とともに多くの歴史的傑作を残した美の哲学者、尾形乾山の世界が今あざやかに甦る。元禄の京都を去り、江戸、佐野で創作にうちこむ老匠の魂はなぜこれほどまでに燃え続けたのか。没後250年を記念して書き下ろした長編時代小説。
コンプリートスティーヴン・キング増補改訂新装版コンプリートスティーヴン・キング増補改訂新装版
新たに、荒俣宏、川本三郎、北上次郎、北中正和、深町真理子のキング論、風間賢二の書き下しキング小伝、新資料を加えたキング研究書の決定版。
大転落大転落
「あなたも学校の先生におなりで。素行不良で退学の学生さんは大半がそうですから」。学友の乱痴気パーティに巻きこまれ、あげくに放校処分をくらってしまったポール・ペニーフェザー君。わけ知り顔の門番の言葉におくられ、教職斡旋所の門をくぐるが…。かくして我らが主人公の多事多難な人生航路が始まる。絶妙のユーモア小説。