1992年9月発売
ケネディ暗殺の前夜、アメリカ壊滅作戦を託された英国潜水艦が大西洋の深海に消えた。英仏独、そしてソ連までもが参画した超極秘作戦だったのだ。それから25年、米海軍深海調査船「シーナイト」が同一ポイントで消息を断った。必死の捜索活動をする米海軍、それを妨害せんとする英仏独ソ。迫真の軍事サスペンス。
オール日本製マシーンで、日本人ドライバーで、F1に優勝したい。宇井野の遥かな夢は、マシーン設計、エンジン開発、強力スポンサー、新鋭ドライバーと、いくつもの関門を次々とクリアーして、実現の方向へ。完全車は、まずF3000を制するが、そこでアクシデント発生。果たしてF1の壁を突破できるか?
織田信長と武田勢の決戦は刻一刻と近づきつつあった。若き小西行長は信長の密命を帯び、自由貿易都市堺の命運を担って黒潮猛ける大海原を一路マラッカへ向けて押し渡ってゆく。苛酷な宿業の綾に翻弄される戦国の貴婦人や、青雲の野望を一剣に託した武芸者を乗せて。歴史の転換期を描く壮大な戦国ロマン。
謎の人物から死の予告状を届けられた教祖が、その予告通りに地上80メートルにある密室から消えた。そして4時間後には、二重生活を営んでいた教祖のマンションで首なし死体が見つかる。死体は教祖?なぜ首を奪ったか?連続怪事の真相が解けたときの驚愕とは?新鋭の骨格豊かな力作。
エイズを超える悪魔のウィルスがロンドンのCIA秘密研究所から盗まれた。犯人はKGBの狂犬組織VKR。研究所の職員を皆殺しにし、一粒千人の殺人力を持つK-7カプセルを手に、パリ、ニューヨーク、サンフランシスコをはじめ世界各地を転々と…。CIAはぐれ狼マクギニスとの決戦を描く傑作長編。
ジャーナリスト・風間隆平の変死に疑惑を抱いた星野昇子と柚木哲也は隆平が生前追っていたテーマを手がかりに親友の怪死の謎を解くため調査に当たる。「喜多川歌麿は殺人犯だった」というのが隆平のテーマだと知った二人は、歌麿の暗号を解くことで隆平の死の真相に近づいたが…。見立て殺人の衝撃的結末。
南の無医島に赴任した青年医を待ち受けていたのは、島の奇妙な風習。それは美しい自然に似合わぬ人間くさいものだった。やがて島に発生した伝染病の謎とは?恐るべき惨劇の真相とは?超人気作家が二十余年前に自信を込めて私家版とした「幻の名作集」がいま堂々とよみがえる。ファン必読の作品集。
“あなたはどこにおいでなのでしょうか”戦後間もなく発表された「反橋」「しぐれ」「住吉」三部作と、二十余年を隔て、奇しくも同じ問いかけで始まる生前発表最後の作品「隅田川」。「女の手」「再会」「地獄」「たまゆら」他。歌謡・物語、過去、夢、現、自在に往来し、生死の不可思議への恐れと限りない憧憬、存在への哀しみを問い続ける、川端文学を解き明かす重要な鍵“連作”等、十三の短篇集。
時は春、うららかな宮崎の海岸をランニングするT大野球部員が出くわした男の死体!初めて見る他殺死体?に、沢村・速水・猫田の探偵トリオの胸は、不謹慎にも高鳴った。