小説むすび | 1992年9月発売

1992年9月発売

ガイア(上)ガイア(上)

2038年。地球の環境破壊は急速に進んでいた。温室効果によって海面が上昇し、オゾン層の破壊で直射日光を浴びるのは危険な行為となった。人口爆発、緑地の砂漠化、深刻な環境汚染などの問題が山積し、この惑星は一刻の猶予も許さない危機的状況に直面していた。若き天才物理学者アレックス・ラスティグ。彼はマイクロ・ブラックホール生成に取り組んでいた。これが完成すれば、画期的なエネルギー源と 。だが、思わぬ事故が発生。その結果ブラックホールは磁場ケージを離れ、地球の中心にむけて落下してしまった。このままでは、ブラックホールは地球内部の物質を食いつくしてしまう。その結果は、地球の潰滅だ。破局へのプレリュードが響きわたるなかで、アレックスたち科学者チームは母なる地球〈ガイア〉を救うべく、絶望的な戦いに挑んだが…。人気絶頂のデイヴィッド。ブリンが、最新の科学情報とエコロジー的視点を軸にすえ、かつてない壮大なスケールと迫真の筆致で描きあげた近未来スペクタクル巨篇。

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