2004年4月26日発売
“南条家の星”サッちゃんが通う名門小学校の修行旅行先は、なんとドイツ!母の麗子はもちろん、その双子の妹・美知をはじめ南条家一同も、なぜかうちそろって同行することにー。今回は、旅先ドイツで起こった怪事件とともに、「なぜ美知は14歳で家出をして、ギャング団のボスになるに至ったのか?!」という“衝撃の過去”が明かされます。
2007年、頻発する暴動により中国は建国以来、初めて国内的危機に直面していた。その影にはアメリカが仕掛けたオペレーションの存在があった。潜在的スーパーパワーの顕現を恐れるアメリカと、反米の狼煙を上げた中国。二大国の激突がカウントダウンに入り、さらにロシア、朝鮮半島が不穏な動きを見せはじめる。激変する世界情勢の中、日本が選択した道はー!驚愕のクライシス・ノヴェル。
御茶の水署・生活安全課保安二係の斉木係長とヒラ刑事の梢田は、飲食店視察の名目でタダ酒にありつくような、お調子者コンビ。そんな二人のもとに、堅物刑事・五本松小百合が配属される。女で、しかも階級が上の後輩に頭が上がらない梢田。一方、斉木は町で見かけた、派手な厚化粧の女に恋心を募らせていくがー。お茶の水界隈で繰り広げられる、恋と事件の大迷走。人気ミステリシリーズ第二弾。
曹操は長江の北岸に大軍を構えた。これに対し、劉備と孫権の連合軍は南岸に兵を配する。圧倒的な魏軍にも孔明は少しも騒がず、一夜に十万本の箭を作り、さらに季節外れの風を呼んだ。呉の名将周瑜はこれに奮起、曹操の軍に火攻めを敢行。火炎地獄となった赤壁を後に曹操は敗走、許都へと落ちる。激戦相次ぎ、魏、呉、蜀の三国が鼎立することとなった。
人間不信のサーカス団員、尖端恐怖症のやくざ、ノーコン病のプロ野球選手。困り果てた末に病院を訪ねてみれば…。ここはどこ?なんでこうなるの?怪作『イン・ザ・プール』から二年。トンデモ精神科医・伊良部が再び暴れ出す。
「おまえはヒップすぎるぜ、ベイビイ。そうだろ。ただのヒッピーなのさ」パリのジャズシーンで自由を謳歌する学生マレイと黒人ピアニストのバディとのクールにしてビターな出会いと別れを綴る青春/ジャズノヴェル「ヒップすぎるぜ」、「ハイになれば、ペテンやサギ、クソみたいな大ウソのすべてが透けて見える。その内側にある真実が見えるんだ!」-真夏のテキサスを舞台に、少年の“通過儀礼”をみずみずしい筆致でとらえた表題作「レッド・ダート・マリファナ」、JFK暗殺にまつわるグロテスクな妄想を鮮烈に描き、ウィリアム・バロウズをして「これまでに読んだ中で一番笑えた小説」と言わしめたアシッド・サイケ短篇「狂人の血」などの小説作品の他、トム・ウルフ、ハンター・S・トンプソンによる“ニュージャーナリズム”の先駆けとなった異色ルポルタージュ「オル・ミスでバトン・トワリング」、不条理作家と精神分析家が繰り広げるスラップスティック・コント「カフカVSフロイト」等も収録。“20世紀で最もヒップだった男”テリー・サザーンのヴァラエティあふれる唯一の短篇集がついに登場。