2005年12月発売
エムズワース卿の受難録エムズワース卿の受難録
綿菓子のようなスローな頭脳の持ち主、第九代エムズワース伯爵。美しい庭と平穏な暮らしを何より愛する老伯爵に、今日もトラブルが容赦なく襲いかかる。不肖の息子に鉄血の妹。腕はいいが頑固な庭師。騒動に揺れる伯爵の領地に平和は戻るのか?世界で高い人気を誇るエムズワース卿シリーズの全短編に加え、巻末にアントニイ・バークリーによるウッドハウスのパロディも収めた第2巻。
一場の夢一場の夢
不世出の天才歌手として時代を駆け抜けた美空ひばり。その華やかな活躍の陰でひっそりと暮らす同名の元女優。歌手ひばりを支え続けた、裏社会の首領。それぞれの人生が織りなす「昭和」という時代への鎮魂歌。
TsunamiTsunami
記録的な大津波が太平洋沿岸を襲う!海溝型巨大地震の恐怖の連鎖、迫る!日本中を震撼させた『M8』の著者が再び警鐘を鳴らす、東海・東南海・南海大地震が連発、史上最大の津波襲来。
すべては海になるすべては海になる
夏樹は都内の書店に勤めて5年になるが、いまだにアルバイト店員のまま。17歳のときの援交体験がもとで、人間関係をうまく築けないでいる。寂しさを埋めようと年上の既婚者や出版社の営業担当と付き合うが、心の隙間は広がるばかり。そんな折、夏樹は店で中年女性の万引きを目撃し、大学教授の妻である彼女の家を訪ねる。そこで夏樹が出会ったのは崩壊家庭の中で自らを確かに保って生きようとする高校生の光治だった。期待の女性作家が描くアンチ純愛小説。