2009年発売
「この文庫書き下ろし時代小説がすごい!」(宝島社刊)第1位 最新作 「奥右筆秘帳」シリーズ 敵が狙う書き付けは家康の真筆か。血煙けぶる箱根路に急げ、衛悟! 将軍家斉の四男敬之助が急逝し、尾張徳川家は後継を失う。思惑渦巻く江戸城を震撼させたのは、神君家康の書き付け発見という駿府からの急報だった。真贋鑑定を命じられた奥右筆組頭 立花併右衛門は、衛悟の護衛も許されぬ覚悟の箱根越えに向かうのだが!?注目度第1位シリーズ、待望の最新刊!〈文庫書下ろし〉 第一章 名門の跡継 第二章 枝葉の役 第三章 神君の遺 第四章 旅路の闘 第五章 文箱の闇
「熱、つつ、つ」。偶然たどりついた店で出会った、いとしのお好み焼き。初恋の相手に連れて行かれた理想のおでん。彼女の食べる姿に惚れたきつねうどんにたこやき。妻が味を再現できないすきやき。そして離婚相手と一緒に味わうてっちり……。読むと幸せになれる、食と恋の短編集。笑って恋して腹がすく。 食べ物のある所には、人間だけに許された喜怒哀楽、笑いや涙がある。 「あー、美味しかった。ごちそうさまでした。」--小川糸(解説より) 「熱、つつ、つ」。偶然たどりついた店で出会った、いとしのお好み焼き。初恋の相手に連れて行かれた理想のおでん。彼女の食べる姿に惚れたきつねうどんにたこやき。妻が味を再現できないすきやき。そして離婚相手と一緒に味わうてっちり……。読むと幸せになれる、食と恋の短編集。笑って恋して腹がすく。
日本橋の高札場で、元盛岡藩士が切腹した。背景には、盛岡・弘前両藩の二百数十年にわたる確執があるらしい。旗本の嫡男・神木光一郎は、盛岡出身の剣豪・相馬大作と親交を深めるうち、大藩の存亡にかかわる真実を知ることとなるが…。
コンボイ総司令官が放った呼びかけに応えて、銀河にちらばっていたサイバトロン戦士が続々と地球に集結しつつあった。だがその一方で、デストロン軍団もまた飛来してきたのだ!ローマ、上海をはじめとする世界各地で、人類・サイバトロン連合軍とデストロン軍団との死闘が繰り広げられる!やがて深海に封じこめられていたメガトロンの奪回に成功した軍団は、恐怖の存在“堕落せし者”を復活させるべく動き始めるが…。
ゴーラ王イシュトヴァーンは、わずかな兵を率いてクリスタルを訪れ、リンダに結婚を迫った。リンダは、すでにアル・ディーンとの婚約が成立しているとしてイシュトヴァーンの要求を退けるが、彼はしばらくクリスタルに滞在することになる。さらにイシュトヴァーンは、フロリーとその息子の居場所をヴァレリウスから聞き出そうとする。ヴァレリウスは密かに対応策を講じるのだが、そこへケイロニアから火急の知らせが入る。
カリフォルニアの空の下、21歳の私立探偵アーロン・マッケルウェイは孤独な人々に出会うー“マイケルにさようならと伝えて”アーロンの今度の仕事は自殺した女性の最後の言葉を伝えることだった(「ハンバーガーの土曜日」)、郊外の食堂で電話中の少女が凶弾に倒れる現場に居合わせたアーロンが通話相手の依頼を受ける(「時には星の下で眠る」)等、青春の切なさとハードボイルドが見事に融合した青年探偵のシリーズ全11篇。
大金持ちの有名人、ハイディ・ブラッドショーがスペンサーを訪れ、娘の結婚式で自分のそばについていてほしいと頼んできた。奇妙で曖昧な依頼を怪しみつつも、スペンサーはスーザンとともにマサチューセッツ沖のハイディ所有の孤島へと赴く。豪華な顔ぶれの招待客が島に集まってくるなか、スペンサーは思いがけない人物を見かける。かつてスペンサーを殺しかけ、のちに協力しあったこともある因縁のガンマン、“灰色の男”であった。華やかな結婚式にはそぐわない殺し屋の存在に不吉な予感がみなぎる。ハリケーン級の嵐が荒れ狂うなかで式は強行されたが…。式がクライマックスにさしかかったそのとき、招かれざる客・灰色の男はマシンガンで武装した部下を率いて現れた。銃撃、誘拐そしてスーザンを守ることを最優先したスペンサーを残し、灰色の男は大型ヘリコプターで逃走する。灰色の男の彼らしからぬ劇的な犯行。また、依頼人ハイディは非常事態に取り乱した様子もない。灰色の男が現われる場所にスペンサーが呼ばれていたのは本当に偶然なのか。不審を抱いたスペンサーは、独自に調査を開始した。死闘を演じた過去にもかかわらずお互いを理解し合ったかに思われたスペンサーと灰色の男。やはり相容れぬ敵同士でしかありえないのか-。謎の男の核心へ分け入るスペンサーの調査は、意外な真実へとたどり着く。
刑事畑一筋の一流刑事に共通するものがあると思った。捕まえてナンボ、というだけではない、何かがある、と。一流のデカは、人間学の権威だ。人間をよく知ってるんだ。これが本物の捜査だ。元エース刑事が描きつくすノンフィクション・ノベル。
日本国憲法の前文には、わが国の周囲には『平和を愛する諸国民』しか存在しない、と書いてある。だから軍隊は必要ないと。ほかの国には普通にある交戦規定は、自衛隊には存在しない。存在しないはずの日本の破壊を目論む軍事勢力。イーグルのパイロット風谷三尉はミグによる原発攻撃を阻止していながら、その事実を話してはならないといわれるのだった。
小伝馬町の牢屋敷に捕らわれていた盗っ人の巳之介は、牢抜けを唆され、恋女房の元へと逃げ出した。しかしそれは、老中・松平定信からの頼みで、同心・鏑木十左が仕掛けた探索ー江戸城内から持ち出された大御所家康の遺品と事件の背後に潜む失脚した田沼意次の配下たちーの始まりだった。手下の八十助とお庭番の紫乃らとともに真相を暴く。
透明な涙を流せないオレは代わりに、セリの中に濁った体液を流した。親父とオレが殺した兄貴が愛した、女の中で、オレは泣いた。渋谷、月曜、夕方。生い立ちも仕事も違う6人の男が、雑踏の裏通りをさまよいながら、懸命に生きてゆくー。
15年前に起きた一家惨殺事件。逃亡中だった容疑者が、突然姿を現した!? そして八雲、さらには捜査中の後藤刑事までもが行方不明にーー。冬とともに八雲に最大の危機が訪れる。
ファッション雑誌編集者の藍は、ある日ゴールデンレトリバーのリラを飼うことになった。恋人の浩介と一緒に育て始めたものの、仕事が生きがいの藍はは、日々の忙しさに翻弄され、何を愛し何に愛されているかを見失っていく…。浩介が去り、残されたリラとの生活に苦痛を感じ始めた頃、リラが癌に侵されてしまう。愛犬との闘病生活のなかで、藍は「本当に大切なもの」に気づきはじめる。“働く女性”と“愛犬”のリアル・ラブストーリー。
男子サッカー部がインターハイ優勝を決めた帰り道、マネージャーの奈美は、先輩の由佳から突然言いつけられる。「私たちも“女子サッカー部”をつくるのよ!!」。しかし部員のあては無く、有望なGKと紹介された香織も入部を拒絶。女子サッカー部を諦めたくない由佳は、香織の入部を賭けて、初めてのPK勝負に挑む。
帰る家を探す智子、駆け抜ける俊敏な馬を見落とす陽平、午後四時の只中に立ち尽くす詩子、電気椅子で死刑執行を待つ滝也。交錯する四人を描く美しき文体の表題作。他に、敬愛する作家へのオマージュとも言える「美代子の満開の下」収録。今、もっとも注目される気鋭詩人の初小説、純文学に期待の大型新人登場。中原中也賞詩人が描く交錯する男女のかなしさ。
公孫樹の枯葉がふりそそぐ十二月、中学時代の同級生・竹田寛子が、ラブホテルで殺害された。高校二年生の木村時郎は、寛子の最近の様子が気にかかり、彼女の高校の同級生を訪ねた。そして寛子が、“プラスチック・ラブ”という謎の言葉を残していたことを知る。その帰り、時郎は事件を取材している柚木草平と出会うー。四季の移ろいと事件を綴った、青春私立探偵シリーズ番外編。
尾瀬で発見された男女の死体。これは心中か? それとも……捜査一課長の特命を受けた香月功は、尾瀬へ向かった。秘境・檜枝岐、北アルプス穂高屏風岩へとつづく単独行。シリーズ第2弾!
「香り」をテーマにした4つのラヴ・ストーリー。ボーイッシュな女性から微かに感じられたジャスミンのコロンの香り、女性シェフの作ってくれる料理の香りなど、忘れられない「恋の香り」を描いた傑作短編集。
少し感覚のずれている女の子、旅行先で出会った理不尽なガイド、笑いながら人を陥れようとする男……誰もが現実に出遭い、体験しうる恐怖を『ぼっけえ、きょうてえ』の実力派が描く、現代の百物語!