2012年発売
女子高校生の若菜は、引き取られた叔父の家を飛び出し、援助交際をしながら、日々を送っていた。ある日、街中で声をかけられた東堂の家に招かれ、彼の優しさにひと時の安息を得る。しかし、翌朝目覚めると、若菜は鎖に繋がれ監禁されていたー。孤独を抱えた2人の、奇妙な禁断の愛。
【特集】「<生きもの少年>今森光彦の世界」 自然と人とのかかわりを追い、写真、エッセイ、切り紙、昆虫教室などを通して、 広くメッセージを発信し続ける写真家・今森光彦さん。どんな子ども時代を過ごしたのでしょうか? 今、子どもたちに伝えたいことは何でしょう? そして、見つめる先にあるもの、願いとは? 「今森光彦の世界」に、迫ります。フンコロガシ切り紙テンプレートの付録つき! <グラビア>「水とあそぶ」詩・工藤直子/写真・今森光彦 <対談>「子ども時代がつくるもの」茂木健一郎×今森光彦/「世界を見る、絵本を作る」小風さち×今森光彦 <小論・今森光彦の仕事>写真論・飯沢耕太郎/絵本論・兼森理恵 <絵本>「ぼくのアトリエ」今森光彦 <童話>「恋(コヒ)は罪(ツミ)……現刻(イマ)は杜(モリ)へ」二宮由紀子/むしむし座談会「ある夏の日」今森光彦 <エッセイ>あべ弘士、越智典子、野上 暁、辻 恵子、新沢としひこ、長倉洋海、嘉田由紀子、いわむらかずお <特別付録! >フンコロガシ切り紙テンプレート 【小特集】子どもの気持ちに「正直に」--『伝説の編集者 ノードストロムの手紙』 <インタビュー>レナード・S・マーカス 【随想】あの時わたしは、今わたしは・降矢奈々 【連載】「本を読む(5)」岩瀬成子/「リョウ&ナオ(5)」川端裕人/「子どもたちによろしく(13)」長崎訓子 【マンガ】「さんぱつやきょうこさん(29)」長谷川義史 【エッセイ】わたしの一冊・福田隆浩/市川宣子 【Books】絵本・松田素子/児童書・安藤由希/YA・宇野常寛/大人の本・幅 允孝
巻頭は大人気「少年陰陽師」の10周年記念特集! もちろん結城光流の書下ろし小説も。そのほか「身代わり伯爵」「六蓮国物語」「シュガーアップル・フェアリーテイル」「首の姫と首なし騎士」など大人気作品が満載
PCゲーム本編のシナリオライターが描き下ろす『Rewrite』オフィシャルイラストストーリー。本編では描かれなかったヒロインたちの素顔をZENのイラストともに綴ります。
悠太は幼いころから憧れていた千束と結婚、かねての念願だった作家としてのデビューを果たす。その一方で、父、母があいついで亡くなり、さらに桜子の息子武太郎が自らの出自に疑念を抱いて自殺する…。激動の七〇、八〇年代が描かれる自伝的大河小説シリーズ第四部。
悠太もいまや六十代半ば、娘・夏香は父親が神戸で町工場を経営する青年と結婚し、息子の悠助もプロのピアニストを目指し始める。ところが、阪神大震災と地下鉄サリン事件が二人の運命を大きく変える…。昭和初期から世紀末までの波乱の時代と一族の歴史を描く渾身の自伝的大河小説完結編。
「こんな夢を見たー。」ときに現実よりも如実に真実の一面を写しだすのが夢だとすれば、はたして夢が現実なのか、現実が夢なのか?漱石は夢を文学的に再現しようと試みる。また、漱石が生死の境をさまよった病気療養中の手記『思い出すことなど』とあわせ、世の中と距離を置くことで現実を見つめ直す、日本近代文学の異色の傑作を漫画化。
権勢並びない太閤秀吉に対しても「拙者は芸道に生きる者、いつの世までも名の残る者でござる」と高い誇りを持ち続けた男・千利休。天正期の大坂城を舞台に、秀吉と利休の確執を初めとして、淀殿と北政所、秀吉の側室たち、利休の娘のお吟、石田三成や小西行長ら武将たちの繰り広げる苛烈な人間模様を描く。
目が覚めたら魔法のしっぽが生えていたイジメられっ子、父を亡くし若い継母とふたり年を越す高校生…。児童文学から恋愛小説、SF、時代小説まで、ジャンルを超えて活躍する著者ならではの、色とりどりの6篇が入った“玩具箱”。明日への希望きらめく瑞々しい気持ちをギュッと詰め込みました。文庫オリジナルの自著解説を収録。
美術探偵・神永美有が活躍する人気シリーズ第二弾 日本近代美術の黎明期にオルガナイザーとして君臨した岡倉天心が自ら描いたという仏像画は果たして本物なのか? 表題作など五篇
不忍池の畔で男の死体が発見された。近辺では筆屋の主が大山詣りに出て怪我をし、女房と手代が店を休んで後を追ったきり、姿が見えないという。南町奉行所の秋山久蔵は、死体が筆屋で、女房と手代が事件に絡んでいると睨むものの、残された証拠に違和感を覚える。久蔵に息子が生まれ新たな展開を見せる、人気シリーズ15弾。
綿菓子のようなスローな頭脳を持つエムズワース伯爵の目下の関心は、ブタの飼育と、カボチャの品評会に優勝すること。なのに居城ブランディングズは本日も大騒動。不肖の息子・超頑固な庭師・妹たちとその娘たち…。老いた卿には心の休まる暇がない!ユーモア小説の巨匠ウッドハウスの、キュートなご主人受難録。全短篇収録。
人々と幻想がともに生きる不思議な町。第一回広島本大賞受賞作 帰ってくる死者、絵の中の少年、拗ねたピアノーー。瀬戸内の海と山に囲まれた懐かしい町・潮ノ道には小さな奇跡があふれている。